GAME RESULT試合結果

第14節 2016/10/01(土)
観衆 14,975人 
天候 曇、無 気温 25.6度 湿度 89% 
主審:山本 雄大 副審:田中 利幸/今岡 洋二 四審:三上 正一郎

J1 2nd 第14節

Eスタ

HOME

サンフレッチェ広島

0-1

試合終了

前半0-0

後半0-1

AWAY

FC東京

サンフレッチェ広島 FC東京
得点者 90'+2 中島 翔哉
62' 茶島 雄介 → 宮吉 拓実
77' ピーター ウタカ → 佐藤 寿人
85' 柏 好文 → 清水 航平
選手交代 45'+1 徳永 悠平 → 橋本 拳人
65' 平山 相太 → ネイサン バーンズ
81' 河野 広貴 → 羽生 直剛
21 シュート 7
4 CK 6
15 FK 15
75' 水本 裕貴
警告
退場
サンフレッチェ広島先発
GK 1 林 卓人
DF 33 塩谷 司
DF 5 千葉 和彦
DF 4 水本 裕貴
MF 14 ミキッチ
MF 6 青山 敏弘
MF 28 丸谷 拓也
MF 18 柏 好文
MF 25 茶島 雄介
MF 30 柴﨑 晃誠
FW 9 ピーター ウタカ
サンフレッチェ広島控え
GK 13 増田 卓也
DF 2 野上 結貴
MF 8 森﨑 和幸
MF 16 清水 航平
MF 7 森﨑 浩司
FW 31 宮吉 拓実
FW 11 佐藤 寿人
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 6 室屋 成
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 2 徳永 悠平
MF 10 梶山 陽平
MF 27 田邉 草民
MF 17 河野 広貴
MF 38 東 慶悟
MF 39 中島 翔哉
FW 9 平山 相太
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 29 吉本 一謙
MF 4 高橋 秀人
MF 22 羽生 直剛
MF 37 橋本 拳人
FW 16 ネイサン バーンズ
FW 20 前田 遼一

【選手・監督コメント】

躍動感のあるスタイルで、勝点3奪取をめざす!


10月1日(土)、FC東京の創設記念日にアウェイでサンフレッチェ広島との対戦となった。

前節は、田邉、河野が豪快なゴールを決め、90分に途中出場の平山が勝ち越し弾を奪ったが、アディショナルタイムに痛恨の3失点目を喫し、ドローに終わった。G大阪を押し込み、主導権を握った時間帯も長く、今季リーグ戦最多タイの3得点をマークしたが、相手のカウンターを食い止められず、2試合連続で3点を失い、得失点差も「マイナス2」に。

篠田監督は今節に向けて「ファーストディフェンダーをはっきりとさせること。同時に、自分たちの時間を作っていたからこそ、もう少しゲームをコントロールしていけるようにチームとして成長していきたい」と話し、一戦ごとに出た課題を修正し、そのタームを短くしていくことで成熟度を増していく。

また篠田監督は「相太やバーンズの状態が非常に上がってきている」と明かし、今週の練習では、平山がスタメン組に入る時間も。チーム内の競争を高める意味でも、さらなる切磋琢磨を求めたい。

対する広島の2ndステージは現在10位、年間では6位。第7節(8月6日)名古屋戦、第8節(8月13日)湘南戦以降、ルヴァンカップを含めて連勝がなく、今ひとつ波に乗り切れていないといえるだろう。前節も浦和を押し込みながら決定機を活かせず、3失点を喫して敗れている。

しかし、FWピーター ウタカが18ゴールをマークし、現在得点ランキングトップに。そのスピードはもちろん、DFの裏への抜け出しも巧みだ。東京は、広島MF青山からの展開や、シャドーのMF茶島、MF柴崎らとの連係を抑えることで、ピンチを未然に防ぎたい。

東京は前節終了間際にゴールを決めた平山が、2ndステージ初先発。躍動感のあるスタイルと共に、状況を見極めた戦いで勝点3の奪取をめざす。

厚い曇に覆われたエディオンスタジアム広島。
時おり小雨の降るコンディションの中、東京のキックオフで19時にスタートした。

両チーム決め手を欠き、スコアレスで前半終了


4分:左サイドからのパスを受けた河野がエリア手前で左足シュート。しかしGK林の正面へ。
5分:今度は東のパスを受けた中島がエリア内左からシュート。しかしこれもGK林が正面でセーブ。
その後、広島がボールを回すが、東京は組織された陣形で、隙のない守備を見せていた。

14分:広島・FWピーターウタカが中央をドリブルで持ち上がり、エリア内のMF柴崎へパス。柴崎は反転しながらシュートを放つが、秋元が冷静にキャッチ。
19分:広島・DF塩谷からのロングフィードに反応したのはFWピーターウタカ。DFラインの裏に抜け出すが、秋元が飛び出し、エリア内で交錯しながらキャッチ。


28分:押し込む東京は、右に流れた梶山からファーサイドの東へクロス。東が頭で落としたボールに、平山・中島が詰めるが、シュートはミートせず。
30分:相手陣内でボールを奪ったMF青山がエリア手前でシュートを放つも、森重がブロック。こぼれ球を拾った広島は、FWピーターウタカがペナルティアーク付近から右足でゴールを狙うが、ここは東京DFが身体に当ててブロック。
33分:東が左サイドでボールキープ。東→徳永→中島とつなぎ、エリア左に仕掛けた中島がグラウンダーのクロスを供給するが、ゴール前の平山にはわずかに合わず。

45分:徳永がMFミキッチと並走するプレーの中で右膝を負傷。そのまま担架で運ばれ、ピッチを後に。
45分+1:負傷した徳永に替わり、橋本が途中出場。
互いに決め手を欠き、スコアレスのまま、前半を折り返す。

終了間際に中島の劇的弾で勝利を奪う!


東京は右サイドバックに橋本、左サイドバックに室屋という布陣。
47分:広島はFWピーターウタカめがけて盛んにロングフィードを送るが、丸山と森重が身体を張って対応。

58分:キッカー河野の右CKのシーン。ゴール前へのクロスは弾き返されるが、こぼれ球を拾った河野がエリア外から果敢にシュート。これは枠を捉えられず。
62分:広島は1枚目の交代。MF茶島に代わりFW宮吉が入る。
左右に展開しながら、ゴール前へ攻め込むチャンスを狙う東京。対して自陣に引いて虎視眈々とカウンターの機会を待つ広島。
65分:広島・FWピーターウタカがゴール正面約25メートルから豪快にシュート。ボールはゴール右に外れる。
65分:東京は2枚目の交代。平山に代わりネイサン バーンズを投入。
67分:ネイサン バーンズが左サイドでボールを受け、中島へパス。中島はエリア手前から右足で強烈なシュートを打つが、わずかに枠の上へ。

73分:中島とネイサン バーンズのワンツーでエリア内に進入。ネイサン バーンズのシュートは広島DFがブロック、こぼれを拾った中島のシュートはクロスバーの上へ。
77分:広島は2枚目の交代。FWピーター ウタカに代わりFW佐藤寿が入る。

81分:東京は最後の交代。河野に代わり羽生を投入。
90分:広島・左CKの流れからファーサイドのFW佐藤がボレーシュート。秋元はしっかりと反応して弾き出し、好セーブで難を逃れる。
85分:広島は最後の交代。MF柏に代わりMF清水が入る。

90+2分:エリア手前でパスを受けた中島。相手DFの逆をとり、右足シュート。これがゴールネットに突き刺さりゴール。東京が試合終了間際に先制!
中島がチームを勝利に導く劇的弾で勝点3を獲得。

【選手コメント】
《中島》
「ワンツーで抜け出す形は、完全にイメージできていた訳ではないが、ゴールに向かう姿勢のなかで自然とあのようなプレーができた。時には考えていたらダメなときもあるので、まずはゴールに向かうことがあのシーンに繋がったと思う。
バーンズ選手と一緒に試合に出るのは久しぶりだったが、普段の練習から良いコンビネーションが築けている。彼はスピードがあるし、裏に抜けてボールを収めてくれるので、自分も前に行きやすくなった。今日みたいな相手には、うまく効いたと思う。良いゴールだった」

《秋元》
「我慢比べのような試合で、耐えるところはしっかりと耐えたことが、翔哉の素晴らしいゴールに繋がった。チーム全体で守ることができたし、本当に勝てて良かった。今日は緊張の糸が張りつめたような試合だったし、ここ最近失点が多かったので、絶対無失点で終わらせたかった。それを達成できて良かったと思う。ここ最近、本当に厳しい負けと引き分けがあったが、今日1-0で勝てたので、チームの雰囲気良く浦和戦に臨めると思う。浦和戦も我慢比べの試合になるかもしれないが、まずはしっかりとコンディションを整えて、ホームで無失点で勝てるように準備したい」

【篠田 善之監督の会見要旨】
「遠い地までファン・サポーターのみなさまに来て頂いて、選手に最後まで後押ししてくれたことを感謝している。広島は本当にオーガナイズされた素晴らしいチームで、我々はそれをどうやって抑えるか、今週準備してきた。シャドーの位置の2人をどうやって消すかというところでは、立ち上がりに2度3度、茶島選手をフリーにしてしまい、危ないシーンもあった。そこに対しては、チーム全体でスペースを消す時間を作ったり、ウタカ選手のボールキープを森重と丸山でしっかりと跳ね返すことができた。前向きにゲームを進められたと思う。本当にこの我慢比べみたいなゲームを、選手たちは最後まで諦めずに、とにかくひたむきにやってくれた。あのゴールは選手たち、ファン・サポーターの諦めない姿勢が、中島のゴールに繋がったのではないかなと感じている。最後に今日は都民の日で、あとそれに伴ってクラブの創設日でもあるので、あとは東京ドロンパの誕生日。本当にめでたい日になったと…広報から強く言われているので(笑)」

《質疑応答》
Q=秋元選手が素晴らしいセーブで、守備陣に勇気を与えるようなプレーを何度も見せていたが、今日の秋元について。
「おっしゃる通りで、彼がしっかりと締めてくれたし、ミドルシュートを打たれるシーンでは、みんなでプレッシャーをかけることができたと思う。ボランチのアプローチも、本当はもう一歩詰めたいところだが、チーム全体でシュートコースを塞ぐことができた。ペナルティエリアの中でボレーシュートを秋元がキャッチしたシーンは本当に良い反応だったし、彼に助けられた」

Q=前半終了間際に負傷した徳永選手について。
「徳永は膝を少しひねったような感じ。検査をしてみないとわからないが、ダメだということだった。
軽いケガではないんじゃないかなと思うが、まだわからない」

【広島・森保 一監督の会見要旨】
「直近の浦和戦で敗戦したこともあり、ホームのファン・サポーターの前で勝利して、エディオンスタジアム広島で、笑顔で喜んで頂きたかった。本当に残念だった。0-0で試合が進み、チャンスも作れたが、ゴールには至らなかった。そこは浦和戦からの課題であり、取り組まないといけない。最後の失点は決定機を逃した後のプレーだし、勝ちきれない、力が足りないと感じた。選手は勝ちたいという気持ちで戦ってくれたと思うが、ゲームのバランスや試合運び、選手のメンタルコントロールの部分や戦術的なところも含め、私が選手への働きかけができていない。そこは反省している」