GAME RESULT試合結果

第4節 2016/7/17(日)
観衆 22,374人 
天候 曇、無 気温 27.0度 湿度 77% 
主審:高山 啓義 副審:宮島 一代/岩田 浩義 四審:荒木 友輔

J1 2nd 第4節

味スタ

HOME

FC東京

0-1

試合終了

前半0-0

後半0-1

AWAY

柏レイソル

FC東京 柏レイソル
得点者 58' 伊東 純也
67' 徳永 悠平 → 河野 広貴
72' 中島 翔哉 → 平山 相太
85' ネイサン バーンズ → 東 慶悟
選手交代 68' 湯澤 聖人 → 増嶋 竜也
78' 輪湖 直樹 → 山中 亮輔
79' 大谷 秀和 → 小林 祐介
9 シュート 5
10 CK 1
13 FK 22
50' 高橋 秀人
71' 河野 広貴
警告 81' 中川 寛斗
86' 伊東 純也
90'+4 中村 航輔
退場
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 6 室屋 成
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 2 徳永 悠平
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 37 橋本 拳人
MF 39 中島 翔哉
FW 11 ムリキ
FW 16 ネイサン バーンズ
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 29 吉本 一謙
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 22 羽生 直剛
MF 38 東 慶悟
FW 9 平山 相太
柏レイソル先発
GK 23 中村 航輔
DF 21 湯澤 聖人
DF 4 中谷 進之介
DF 29 中山 雄太
DF 22 輪湖 直樹
MF 19 中川 寛斗
MF 7 大谷 秀和
MF 28 栗澤 僚一
FW 14 伊東 純也
FW 11 ディエゴ オリヴェイラ
FW 37 クリスティアーノ
柏レイソル控え
GK 1 桐畑 和繁
DF 5 増嶋 竜也
MF 25 小林 祐介
MF 17 秋野 央樹
MF 6 山中 亮輔
FW 34 ドゥドゥ
FW 9 田中 順也

【選手・監督コメント】

ホーム味スタで浮上のきっかけを掴みたい


連戦の3試合目として迎える2ndステージ第4節、ホーム味スタにて柏レイソルを迎え撃つ。
2ndステージはアウェイで2敗目を喫し、ここまでに得た勝点は3。スタートダッシュはできなかった。だが今節はホームゲームであり、ここで勝利し、浮上のきっかけを掴みたい一戦だ。

今節の先発に関しては、連戦のコンディションと共に、「チームとしての継続性とチャレンジのバランスをはかり、練習場でのパフォーマンスによって起用するべきタイミングを考慮(城福監督)」との理由で、前節からは少しメンバーを入れ替え、右サイドに橋本、左に中島を、ダブルボランチの一角に高橋をスタメン起用。中島は今季J1初先発となった。

柏は、前線中央にFWディエゴ オリベイラ、左サイドにFWクリスティアーノ、右にFW伊東。トップ下中央をMF中川、ダブルボランチをMF大谷と栗澤が務める4-3-3。「柏の良さを出させず」にその強力な攻撃陣を抑えきるとともに、「自分たちの良さを発揮して」ホームで勝利をめざす。

夜になっても湿度が高く、厳しい蒸し暑さの中、試合は19時3分に柏のキックオフでスタートした。

プレスが機能、良い守備から攻撃につなげ、リズムを掴む


序盤は、ボール支配はやや柏に上回られたが、東京もコンパクトな布陣でプレスをかけ、そこからショートカウンターを狙った。守備から攻撃への切り替えの早さを保ち、前線ではネイサン バーンズが起点となり、チャンスを作った。

3分:高橋のフィードから、ネイサン バーンズが右前線に抜け出し、エリアまで持ち込む。中央に送ったグラウンダーのクロスは相手DFにカットされたが、クリアを奪った右の橋本が左足で合わせてシュート。
5分:中盤のムリキが、前線のネイサン バーンズに長い縦パスを送り、ペナルティアーク手前でFKを獲得。
6分:これを森重が狙ったが、相手の壁に阻まれゴールならず。

柏にボールを回されても、シュートまでは持ち込ませず、徐々に東京が主導権を握る。
17分:ネイサン バーンズ、中島、ムリキがアクセントとなり、相手陣内中央で米本がプレスをかけ、こぼれたボールをネイサン バーンズが奪い、ドリブルで中央を上がる。左には中島、右にはムリキが並走。ネイサン バーンズは右にパスを送ったが、右エリアのムリキに対して柏GKが素早く飛び出し、角度のないところに押し込まれた。それでも柏陣内でプレーを進める。

27分:中島が左エリアへスルーパス。ここにネイサン バーンズ走り込んだ。中央への折り返しは相手DFに阻まれたが、こぼれ球にエリアのムリキが反応。左ゴールエリア付近からシュートを放つが、相手GKの好セーブに阻まれる…。さらにエリアに高く浮いたボール中島が詰め、中央の橋本がシュートを狙ったが、相手DFをかすめ、左CKを得るにとどまった。

34分:相手陣内やや右の橋本がエリアに強引にドリブルで切り込み、相手DFに囲まれながらも中央のムリキにパス。ムリキの足元に入り過ぎ、シュートには持ち込めなかったが、判断良く左エリアに横パス。ここに中島がフリーで走り込み、ダイレクトで合わせたが…シュートはバーを越え、ビッグチャンスを活かせず。
37分:左の中島が、ムリキとのワンツーから左エリアに進入。連動性を発揮し、中央のネイサン バーンズがシュートを放ったが枠を外れる。

スピーディなパスワークと連動性を発揮し、柏ゴールに迫ったが、相手GKの好セーブにも阻まれ、スコアレスで前半を終了した。

主導権を握ったが、柏にワンチャンスを活かされて…


52分:後半に向けて立て直しを図り、攻めに出ようとした柏だったが、柏FW伊東の攻め上がりを、自陣の徳永が落ち着いてカット。中島、高橋が繋ぎ、右の橋本→室屋がオーバーラップしながらシュート性の強いクロスをゴール前に入れる。このボールは相手GKにキャッチされたが、東京のリズムは変わらず。
55分:丸山が前線に送ったパスを、中盤左の高橋が、左前線のムリキに繋ぐ。ムリキはドリブルでエリアに突進。しかしゴール直前で柏DFのスライディングに阻まれ、CKを得るに留まった。

58分:ゴールへの強い気持ちを見せ続けたが、前掛かりになる中で、柏のDFラインでパスを回され、DF中山に東京DFの裏にロングボールを送られる。FWクリスティアーノには室屋が背走する形でマークしたが、ヘディングで中央のFWディエゴ オリベイラに落とされた。ここでは丸山が対応。相手をブロックしようとしたが、カバーに入った森重が重なる形でクリアしようとして、ボールはエリアの右に流れる。これに柏FW伊東が反応。徳永の前に走り込まれ、シュートを確実に突き刺されて…。まさにワンチャンスを活かされる形で先制を許してしまい、0-1。

62分:それでも果敢に反撃に臨み、中島の強烈なミドルが相手GKを強襲。
65分:中島の鋭い左クロスから、右エリアの橋本が相手DFの上から決定的なヘディングを放ったが、柏GKの好セーブに阻まれる…。
67分:中央の高橋が抑えた鋭いミドルシュートをゴール右に放ったが…これも柏GKの横っ飛びのセーブに阻まれた。
67分には徳永に代えて河野を右MFに投入。橋本が右サイドバックに下がり、室屋が左に回る。

72分:中島に代えて平山が前線に入る。ネイサン バーンズが左MFに入り、さらに攻撃に出ようとした。
80分:ムリキがエリアにスルーパスを送り、河野が抜け出してシュート体勢に入ったが、オフサイドに。
88分:左のムリキ→右の米本が中央に送り、平山がトラップでエリアに持ち込み、シュートを放とうとしたが…相手DFとGKの飛び出しにも阻まれる。

素早いテンポでボールを運び、攻めの形を作ったが、チャンスに決めきることができず、無得点。一方、柏のシュートは前半3本、後半2本に抑えたが、1失点が響く結果に。ホーム味スタでは4月29日以来の敗戦を喫し、2ndステージ2連敗となった。

【選手コメント】
《中島》
「今日は五輪のことはまったく考えず、目の前の試合に集中していた。それでも、負けたことや、サッカー自体もすべて反省材料。全員がチームの規律を守り、上手く機能していた面はあるが、攻撃の選手としてはもっとチャンスを作って前にも出ていかなければいけなかった。まずは楽しんでプレーをして、それが勝利に繋がるはずだと信じていたが…。これで自分は一旦五輪に向かうが、もっと成長しなければならない」

《高橋》
「目の前の試合に勝つことで、チームの流れを良くしたいという気持ちもあった。連敗という結果は重く受け止めているが、苦境を打破するためには、必要以上に悲観してはいけないとも思っている。前向きに努めて、雰囲気を明るくしていくことも大事なのではと思う」

【城福 浩監督の会見要旨】
「受け入れられないような結果になり、非常に残念。応援に来てくださった方々にも本当に悔しい思いをさせてしまった。
(試合内容の向上について)
我々は結果で評価される。相手にゴールを決められ、自分たちがゴールを決めきれなかったという事実だけが残る。試合内容がまったく関係ないわけではなく、勝点3を目指して積み上げてきたことは否定されるべきではないと思うし、すべてにおいて下を向く必要はない。ただし、内容と結果が一致しない現状は乗り越えなければいけない。顔を上げて、その壁に向かっていきたい」

【柏・下平 隆宏監督の会見要旨】
「勝つことはできたが、内容に関して、特に前半は今季ワーストの展開だった。ハーフタイムには、個人名を挙げて檄を飛ばしたこともあり、後半は少し元気になった選手も何人かいたが、主導権を握るまでには至らず、終始押し込まれる展開が続いた。しかしラッキーな形で1点を取れたので、最後は守りきって1対0で勝利を掴むことに専念するよう伝えた。選手はそれを遂行してくれた」