GAME RESULT試合結果

第7節 2016/4/16(土)
観衆 29,208人 
天候 晴、弱 気温 22.0度 湿度 42% 
主審:西村 雄一 副審:唐紙 学志/西橋 勲 四審:井上 知大

J1 1st 第7節

味スタ

HOME

FC東京

2-4

試合終了

前半1-1

後半1-3

AWAY

川崎フロンターレ

FC東京 川崎フロンターレ
04' ネイサン バーンズ
56' 前田 遼一
得点者 11' 大久保 嘉人
77' 大久保 嘉人
81' 小林 悠
90'+2 エウシーニョ
68' 田邉 草民 → 橋本 拳人
74' ネイサン バーンズ → 平山 相太
78' 前田 遼一 → ムリキ
選手交代 35' 車屋 紳太郎 → 谷口 彰悟
58' 森谷 賢太郎 → 武岡 優斗
75' 原川 力 → 登里 享平
11 シュート 6
2 CK 3
17 FK 12
51' ハ デソン
警告 90'+5 大久保 嘉人
退場
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 25 小川 諒也
MF 7 米本 拓司
MF 14 ハ デソン
MF 27 田邉 草民
FW 44 阿部 拓馬
FW 16 ネイサン バーンズ
FW 20 前田 遼一
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 50 駒野 友一
MF 10 梶山 陽平
MF 37 橋本 拳人
MF 48 水沼 宏太
FW 9 平山 相太
FW 11 ムリキ
川崎フロンターレ先発
GK 1 チョン ソンリョン
DF 18 エウシーニョ
DF 3 奈良 竜樹
DF 23 エドゥアルド
DF 20 車屋 紳太郎
MF 15 原川 力
MF 14 中村 憲剛
MF 19 森谷 賢太郎
MF 6 田坂 祐介
FW 11 小林 悠
FW 13 大久保 嘉人
川崎フロンターレ控え
GK 30 新井 章太
DF 2 登里 享平
DF 17 武岡 優斗
MF 5 谷口 彰悟
MF 21 エドゥアルド ネット
MF 25 狩野 健太
MF 26 三好 康児

【選手・監督コメント】

ホームで迎える第27回多摩川クラシコ


リーグ第7節が開催。第27回多摩川クラシコとして、川崎フロンターレをホームにて迎え撃つ。
前節柏戦ではPKによる失点で敗戦を喫した。今節は、ここまで無敗で首位に立つ川崎との対戦。圧倒的な攻撃力を誇る相手に対して、たとえ難しい展開になったとしても、連敗を避けたい一戦でもある。良い守備からリズムを掴み、相手の隙を常に狙うアグレッシブさを失わず、勝機を見出したい。

東京は、田邉が3月19日鹿島戦以来、ネイサン バーンズもACLアウェイ江蘇戦以来のスタメンに。米本とハ デンソンのダブルボランチ、両サイドに田邉と阿部。2トップを前田とバーンズが組む4-4-2でスタートに臨む。また駒野がリーグ戦初のメンバー入りをし、ベンチに控えた。

川崎は、ボランチにMF中村と共にMF原川を先発起用。前線はFW大久保とFW小林に加え、MF森谷とMF田坂が流動的なポジションをとる形だ。

春らしい穏やかな天候の味スタ、試合は15時3分に川崎のキックオフでスタートした。

プレスが機能、切り替えの早さで上回り、バーンズが先制


4分:川崎の右クロスを自陣の米本がカット。大きくクリアしたボールを、左サイドの前田がヘッドで中央へ送る。このボールを川崎DFが収めようとしたが、胸トラップに対して田邉が寄せて、前のネイサン バーンズに送る。バーンズはそのままドリブルで独走。エリアに入ったところで抑えたシュートを放ち、きっちりとゴール左下に沈めた。切り替えの早さで川崎を上回り、バーンズの今季リーグ初ゴールで先制ゴール!

11分:早くも同点に追いつかれる。川崎に中盤でパスをつながれ、センターライン手前のMF中村が、東京DFの裏へロングパス。これに合わせてFW大久保に飛び出された。小川が追いかけたが、力強い突進を食い止めることはできず。シュートを決められてしまった。

その後、東京は前線からのプレスが機能、布陣をコンパクトにして全体を押し上げ、川崎のパスワークを封じる。そこからバーンズや阿部のドリブルからリズムを掴み、前田と田邉も前線によく絡んでチャンスにつなげた。

23分:米本がプレスをかけ、ここでも前田→バーンズが前線に飛び出す。ドリブルで右エリアまで上がり、対面するDFの前からフィニッシュに持ち込んだが、わずかに左に。

29分:阿部が左サイドのスペースを駆け上がりクロス。エリアの前田が丁寧に落とす。ゴール正面に詰めた田邉は打ち切れなかったが、再び前田がつなぎ、エリア手前のバーンズが合わせる。

33分:右サイドでバーンズがドリブルで相手をかわして、フォローしたハ デソンがダイレクトでエリア中央へ浮き球。阿部がヘディングを放つ。

川崎のパス回しや、流動性のある攻撃陣を集中して抑え、切り替えの早さで上回り、リズムを掴んだが、追加点を奪うことはできず、1対1のままで前半を終了した。

前田のゴールで勝ち越しに成功したが、流れを失い…


後半立ち上がりも東京が主導権を握った。
49分:徳永のクロスのクリアが、正面の阿部の足元に飛ぶ。絶好のチャンスかに見えたが、ボールが足元に入り過ぎて収められず。そこからのこぼれ球には、エリア内のバーンズも反応できなかった。

50分:自陣から繋ごうとした所でミスが出て川崎にカットされる。MF中村が右に展開。ワイドに揺さぶられ、中央を上がったFW大久保がフリーでシュート。ボールはバーを直撃。
54分:川崎FW小林に前線に飛び出され、丸山と秋元の連係の隙を突かれてしまう。FW小林にがら空きのゴールに向かわれたが、追いかけたところでトラップが流れて、ボールはラインを割り、かろうじて失点は免れた。

56分:ピンチが続く中、左サイドでFKを獲得。小川のキックに合わせてニアに前田が飛び出し、相手DFの前に出て左足で突き刺し、勝ち越しに成功!2-1とする。

59分:再び流れを取り戻し、左エリアに抜け出したバーンズのクロスに合わせ、前田がダイレクトシュートを放ったが…バーを越える。

64分:米本が右前線へ。ここからのクロスは中央のスペースに流れたが、ゴール前のバーンズが反応。後ろに戻って反転し、シュートを放ったが…わずかに左に。

川崎も選手交代を使って反撃に臨み、攻守の入れ替わりが激しくなっていった。互いに攻め合い、どちらもチャンスがある展開に。
68分:田邉に代わって橋本を、そして74分には平山を投入し、さらに追加点を狙おうとした。

76分:川崎・FKの流れから、エリア内に進入したFW大久保に対して、後ろから追いかけた米本がファウルの判定。PKを与えてしまう。これをFW大久保自身に決められ、再び同点とされてしまった。
78分:ムリキをサイドに投入。4-3-3の布陣でさらに勝ち越しを狙おうとした。
81分:川崎・MF中村から、DFエウシーニョにサイドを変えられ、左エリアのFW小林にスピードを活かされ、逆転を許す。

アディショナルタイム:前掛かりになって反撃に臨もうとした終盤だったが、川崎ゴール前でルーズになったところを奪われて、一気にカウンターをくらう。MF中村の右クロスから、DFエウシーニョにヘディングで決められて……4失点目。

後半途中からは落ち着きを失い、川崎の勢いを食い止めることができず。一方の川崎は後半シュート4本で3得点。精度の高さも見せつけられ、無念の逆転負け。リーグ2連敗を喫した。

【選手コメント】
《ネイサン バーンズ》
「勝つチャンスがあり、内容は良いものだったと思う。だからこそ勝利が掴めず、とても残念。
(今季リーグ戦では初ゴールだったが)
常にチャンスを待ち続け、今日のような試合のためにずっと準備をしてきた。出場機会を得たときに、しっかりと活躍するのが仕事だと思っている。ただ、一番大事なことはチームの勝利。それが達成できず、やはり悔しい気持ちのほうが大きい」

《田邉》
「前からプレスを掛け、まずは川崎のボールの出どころをケアしようとした。守備に追われる場面は多かったが、それが上手く機能した。ボールを回してくる相手に対して、ずるずると引くことなく、前で奪うこともできた。良いリズムだったので3点目を奪うことができればよかったが…そこで決めることができず流れが変わった。逆転まで持ち込まれて、ものすごく悔しい」

【城福 浩監督の会見要旨】
「多摩川クラシコに対する選手たちの士気も高く、我々のゲームプラン通りの展開になった。しかし結果的に2点を決めたが、4点を奪われ、決定力の差を見せつけられた。先に3点目を決めるべきシーンが幾つもあったが、そこで突き離すことができなかった。決めるべき時に決めないと、試合をモノにすることはできない。ファン・サポーターは最後まで応援をしてくれたが、残念な想いをさせてしまった。頑張った選手にブーイングをされる姿は見たくなかったが、それは我々自身が招いたこと。彼らと共に、この状況を変えていきたい」

【川崎・風間 八宏監督の会見要旨】
「前半は止まったままプレーするシーンが増え、ポジショニングのミスも多く、そこを突かれてしまった。点を取り返したことぐらいしか、良いところはなかった。ただ、今日のピッチは長い芝生でもあり、そのような状況は予想できていた。選手は大変だったと思うが、徐々に慣れて対応してくれた。今は失点しても、交代出場を含め、選手たちがどんどんやる気を見せて、ゴールを目指してくれている。これだけ多くのファン・サポーターが駆け付けてくれ、我々のプレーよりも見事な応援だった。彼らの存在も、今日の勝因のひとつだと思っている」