GAME RESULT試合結果

第1節 2015/3/07(土)
観衆 18,332人 
天候 雨、弱 気温 9.3度 湿度 81% 
主審:岡部 拓人 副審:大塚 晴弘/西尾 英朗 四審:今村 義朗

J1 1st 第1節

万博

HOME

ガンバ大阪

2-2

試合終了

前半1-0

後半1-2

AWAY

FC東京

ガンバ大阪 FC東京
45'+1 パトリック
53' 宇佐美 貴史
得点者 75' 武藤 嘉紀
90'+1 武藤 嘉紀
79' 宇佐美 貴史 → リンス
90'+2 大森 晃太郎 → 米倉 恒貴
選手交代 46' 太田 宏介 → 丸山 祐市
58' 河野 広貴 → 林 容平
65' 羽生 直剛 → 東 慶悟
11 シュート 8
4 CK 3
20 FK 20
32' オ ジェソク
90'+5 倉田 秋
警告 18' 武藤 嘉紀
52' 梶山 陽平
90'+4 米本 拓司
退場
ガンバ大阪先発
GK 1 東口 順昭
DF 22 オ ジェソク
DF 5 丹羽 大輝
DF 8 岩下 敬輔
DF 4 藤春 廣輝
MF 17 明神 智和
MF 7 遠藤 保仁
MF 19 大森 晃太郎
MF 11 倉田 秋
FW 39 宇佐美 貴史
FW 29 パトリック
ガンバ大阪控え
GK 18 藤ヶ谷 陽介
DF 6 金 正也
DF 14 米倉 恒貴
MF 13 阿部 浩之
MF 21 井手口 陽介
FW 9 リンス
FW 24 赤嶺 真吾
FC東京先発
GK 1 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 30 カニーニ
DF 6 太田 宏介
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 22 羽生 直剛
FW 20 前田 遼一
FW 17 河野 広貴
FW 14 武藤 嘉紀
FC東京控え
GK 13 榎本 達也
DF 5 丸山 祐市
DF 29 吉本 一謙
MF 4 高橋 秀人
MF 8 三田 啓貴
MF 38 東 慶悟
FW 23 林 容平

【選手・監督コメント】

2015シーズン開幕!昨季の継続と上積みで「すべては勝利のために!」


東京は敵地・万博記念競技場に乗り込み、ガンバ大阪戦との1stステージ開幕戦を迎える事となった。マッシモ監督のもと、2年目を迎える今季は、昨季培ってきたことの継続性をもちながら、さらに上積みを図り、「すべては勝利のために」戦うシーズンだ。
新たに前田遼一、榎本達也ら実績と経験豊かな選手や、期限付き移籍からの復帰メンバー、そしてルーキーも加わり、1月中旬に始動。沖縄、宮崎~福岡キャンプ、練習試合やプレシーズンマッチなどの実戦も経てトレーニングを重ねてきた。この日のメンバーは、センターバックとしてカニーニ、中盤アンカーは梶山が先発。太田もケガをおしてスタメンに。インサイドハーフには米本と羽生を起用し、前線は前田と武藤、トップ下に河野の布陣で臨む。

対するガンバ大阪は、昨シーズンの三冠チャンピオンだ。3年目の指揮を執る長谷川健太監督のもと、メンバーも大きな入れ替わりはなく、迫力のある攻撃に加え、時には引いて守備を固める粘り強さも継続されているといえるだろう。今季、すでに開催されているACLでは2試合無得点に終わり、2連敗を喫したが、富士ゼロックススーパーカップ浦和戦では、慌てず我慢強い守備から入り、セットプレーと相手のミスを見逃さず得点につなげ、経験の豊富さを見せつけた。

東京は相手FW宇佐美、パトリックを中心とした迫力のある攻撃を抑える同時に、堅守をいかに崩していくかにも焦点が集まる。気温はそれほど低くないものの、徐々に雨が降り始めた状況の中、試合は14時4分にガンバ大阪のキックオフでスタートした。

前半終了間際に失点。1点ビハインドで折り返す


試合は立ち上がりの3分。相手陣内中央からのFK。ゴール前のスペースにふわりとしたキックを米本が送ったが、誰も合わせられず相手GKに。16分には立て続けの相手CKの流れから、相手SB藤春に左エリアに抜け出され、強烈なキックをゴール前に送られるが、権田が抑え、再びCKに。セットプレーから攻めこまれる時間が続いていた。

39分、東京は徳永のクロスのこぼれから、右前線に前田、羽生がフォロー。そこでの組み立てから中央に上がった梶山が果敢にシュート。相手のブロックからCKを得る。だが、太田の右CKはGK東口にキャッチされゴールを奪うまでには至らず。続く40分には相手のショートパスからエリアへのボールに合わせ、FW宇佐美に抜け出されたが、森重が身体を当ててバランスを崩させ、ボールは権田が素早い飛び出しでキャッチ。

前半終了間際、FW宇佐美と森重のマッチアップで相手のボールがゴールラインを割ったかに見えたが、一瞬止まった隙に大阪にFW宇佐美にパスをつながれ、MF遠藤が左エリア角付近からクロス。これに合わせてFWパトリックに、カニーニの上からヘディングで決められ……失点を許す。
終了間際に隙を突かれ失点を許し、1点ビハインドで前半を折り返す事となった。

武藤のゴールで同点に追いつき、アウェイで貴重な勝ち点1をもぎ取る!


雨が強くなる中、後半開始から太田に代えて丸山を投入。49分の東京の攻撃。パスをつないで、前田のポストプレーから右に展開。攻め上がった徳永がゴール前にクロス。どんぴしゃで武藤がヘディングを放ったが……相手GKの正面に。52分、東京は左サイドでのパスミスを奪われ、相手にテンポよく攻めこまれ、エリアの梶山がFW宇佐美を倒したとの判定でPKを与える。53分のこのPKを宇佐美に左下に突き刺され……2点目を失った。

58分には河野に代えて林を投入!前線に入り、3トップに近い形の陣形に。60分にはその代わって入った林が相手GKに猛然とプレスをかけ、こぼれたボールを奪おうとする。最後はオフサイドになったが、林の気持ちが伝わってくるプレーだった。65分、羽生に代わって東が右インサイドハーフに入る。左サイドに武藤、米本と梶山がダブルボランチを組み、前田と林の2トップの形に。

迎えた75分、東が右サイドからアーリークロス。ファーのボールを前田が落とし、ゴール前の武藤が相手DFのマークを受けながらも、素早く、かつ粘り強くコントロールして逆サイドに流し込むようにGOAL!!1点を返す。1点を追う東京は88分。徳永の右クロスに合わせ、ニアに林がダイナミックに飛び込むが……DFともつれ込み、最後は相手GKに抑えられた。その後も押し込む時間帯が続き、90分の徳永のクロスに中央に前田、そしてファーの東が飛び込んだが……わずかにボールには触れなかった。

そして迎えたロスタイム、梶山のスルーパスを相手DF岩下がクリア。これが前線の武藤のもとに渡り、ワントラップからハーフボレー気味にシュート! ボールはドライブがかかったようにGKの頭上を越えて豪快にネットを揺らし、GOAL!!GOAL!!同点に追いつく!判断ミスや甘さを抜け目なく突かれて2点の先行を許したが、最後まで諦めない姿勢を打ち出して相手ゴールに向かった。武藤が2ゴールをマークして終了間際に引き分けに持ち込み、アウェイで貴重な勝ち点1をもぎ取り、2015シーズン開幕戦は価値あるドローに終わった。

【選手コメント】
《武藤》
「昨年終盤から得点が減り、少しプレッシャーも感じていた。今日、こういう開幕戦でゴールを決められて、肩の力が少し抜けたところもある。1得点目は、ファーストタッチがすべて。前田選手が上手く落としてくれて、そこから中に行けば相手DFがケアしていただろうし、GKが出てくるところもわかっていた。2得点目は、打った瞬間に決まったと思った。試合全体をとおして、もう少し前を向けてボールを受ける場面や、仕掛ける場面を作り出せればよかったが……。結果としてチームを助けられたことはすごくうれしいが、みんなが諦めない気持ちや、ゴールに向かう姿勢を出して戦った結果。チームメイトに支えられて2得点ができた。それでも、今後もチャンスをしっかりと活かして、チームの勝利につながる得点を決めたいと思っている」

《林》
「2点のビハインドを背負った状態だったので、自分がやることははっきりしていた。少し勢いがないかな…と感じていたので、前からプレスをかけて、クロスにもどんどん飛び込もうとした。潰れてもいいので、誰かにつなげられればいいと思っていた。それが自分にできることであり、特長なので。J1でこれぐらいの時間をプレーしたのは初めて。ピッチに入るときにはスタンドの声援もすごく聞こえていて、期待を感じたし、うれしかった」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「前半は非常に自信を持ちながらポゼッションし、素晴らしいプレーを続けていた。しかし、あのような失点があると試合の流れは変わってしまい、チームとして難しい展開になってしまった。後半もPKで2失点目を喫し、ますます難しい試合となった。その後は相手が中央のスペースを消してくる中で、自分たちはフォーメーションを変更した。中盤を簡略化し、エリア内で勝負をしていく形にした。そこにしっかりとした狙いを持ち、高いインテンシティを続けながら戦術的にうまくいった。今日は0-2という厳しい状況の中から同点に追いつけた。ガンバ大阪は昨シーズンのチャンピオンであり、現在日本で一番強いチームであることに間違いないと思うが、そのような相手に対してこのような内容の試合ができたことは、このチームの本当のメンタリティをみなさんにお見せすることができたと思う。そういった点で本当に満足している」

【G大阪・長谷川健太監督の会見要旨】
「開幕戦で良いスタートを切りたかったが、多くのサポーターがいる中で、最後まで戦ってプレーしてくれたと思う。試合内容は非常に良く、気持ちも入っていた。4連戦の中の4戦目ということを感じさせないようなプレーで、最後の10分間までは気持ちの入ったプレーをしてくれたと思う。1点をとられて相手が攻勢に出てきた中で、若干疲れが出てきたのかなというところはあった。ただ、まずは勝ち点1をとれたということを前向きにとらえたいと思う。もちろん勝ち点3をとらなければいけない展開ではあったが、戦う姿勢やゴールを目指す部分で強い気持ちをそれぞれが表現してくれたと思う。勝ち点1をポジティブに捉えて、次の試合まで1週間空くのでしっかりとコンディションを整えて備えていきたいと思う」