GAME RESULT試合結果

第4節 2014/5/21(水)
観衆 8,749人 
天候 曇、弱 気温 18.7度 湿度 64% 
主審:榎本 一慶 副審:聳城 巧/中野 卓 四審:小屋 幸栄

YNC 予選Aグループ 第4節

味スタ

HOME

FC東京

2-3

試合終了

前半1-2

後半1-1

AWAY

清水エスパルス

FC東京 清水エスパルス
18' エドゥー
87' エドゥー
得点者 08' 高木 俊幸
21' 大前 元紀
57' ノヴァコヴィッチ
54' 河野 広貴 → 平山 相太
64' 加賀 健一 → カク ヒジュ
71' 徳永 悠平 → 松田 陸
選手交代 78' ノヴァコヴィッチ → 杉山 浩太
86' 高木 俊幸 → 高木 善朗
90' 竹内 涼 → 廣井 友信
8 シュート 8
6 CK 3
11 FK 16
警告 10' ノヴァコヴィッチ
退場
FC東京先発
GK 1 塩田 仁史
DF 2 徳永 悠平
DF 5 加賀 健一
DF 29 吉本 一謙
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 38 東 慶悟
FW 17 河野 広貴
FW 11 エドゥー
FW 14 武藤 嘉紀
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 24 カク ヒジュ
DF 50 松田 陸
MF 8 三田 啓貴
MF 22 羽生 直剛
FW 9 渡邉 千真
FW 13 平山 相太
清水エスパルス先発
GK 1 櫛引 政敏
DF 19 ヤコヴィッチ
DF 3 平岡 康裕
DF 4 カルフィン ヨン ア ピン
DF 28 吉田 豊
MF 20 竹内 涼
MF 17 河井 陽介
MF 16 六平 光成
FW 10 大前 元紀
FW 11 高木 俊幸
FW 18 ノヴァコヴィッチ
清水エスパルス控え
GK 21 相澤 貴志
DF 27 廣井 友信
MF 6 杉山 浩太
MF 8 石毛 秀樹
MF 23 高木 善朗
FW 22 村田 和哉
FW 32 鍋田 亜人夢

【選手・監督コメント】

ナビスコカップが再開、首位キープをめざして勝ち点3を


リーグ戦から中3日で迎えるナビスコカップ。予選リーグ第4節として清水エスパルスを迎え撃つ。現在、予選リーグ3試合を終え、Aグループ首位に立つ東京。リーグ前節は3得点を挙げるとともに無失点で勝利を果たし、その勢いをナビスコカップに向けた弾みとしたいところだ。

ただし、今節から日本代表の森重、権田が不在に。そのためGK塩田、センターバックには加賀を起用。また連戦も鑑み、「中盤にフレッシュな選手を(マッシモ監督)」との理由で、前節途中出場の東がスタメンに。高橋がゲームキャプテンを務め、臨む。

対する清水は、ここまで2試合のみの消化だが、勝ち点6を積み上げて2位に。彼らにとっても今節は重要な試合だといえるだろう。特にリーグ戦ではここ5試合は勝利がなく、浮上のきっかけを掴みたい一戦でもあるはずだ。リーグ第5節(3月29日)では東京が3対1で勝利したが、清水にチャンスを作られた場面も多かった。特にFW大前、高木らには個で打開する力やスピードもある。これに対して集中して試合に入り、清水にリズムを掴ませないようにしたい。

特にホームでの戦いだ。マッシモ監督も「清水は個の能力、経験もあり、よくオーガナイズされているチーム。それに対して我々も高いインテンシティをもって良い試合をすることが必要」と話し、主導権を握って勝利をめざす一戦となる。

夕方まで降り続いた雨は上がったが肌寒さを感じる味スタ、試合は19時に清水のキックオフでスタートした。

先制を許し、エドゥーのゴールで追いつくが失点を重ね…


序盤は互いに攻めに出ようとし、ボールの奪い合いが続いた。7分には武藤がキープ力を活かして中央突破を狙い、右エリアに回り込んだ東がシュートに持ち込む。8分には清水の右サイドからつながれ、東京陣内に運ばれたが高橋がカット。しかしそこからのパスを清水FW大前に奪われ、その瞬間に東京DFの背後から清水FW高木がゴール前に。ここに絶妙のスルーパスを通され、スライディングでカバーに入ろうとした徳永も間に合わず。清水FW高木にチャンスを確実に活かされ、先制を許すことに……。

だが、18分には塩田のキックから、自陣の太田がアーリークロス。これに合わせて前線に抜け出したエドゥーが相手GKの位置をよく見極め、左足のループでGOAL!! エドゥーの巧みなシュートで同点に追いつく!

これで勢いに乗るかと思えたが、ボールを保持してもミスが多く、清水のカウンターをくらう展開に。20分には中盤でボールを奪われ、清水FWノヴァコヴィッチが前線へ。オフサイドかに見えたが、フォローしたFW高木に左エリアへの進入を許す。これは加賀がカットしてCKに逃れたが、21分、この左CKをショートでつながれ、FW高木がクロス。中央のFW大前に対して東がワンテンポ遅れ、競り負ける形でヘディングを叩きつけられ……。セットプレーから清水の追加点を奪われてしまった…。

東京は連係がいまひとつ噛み合わず。28分には中盤の河野がドリブルでタメを作りながら、前線へ長いスルーパス。左エリアに東が走り、中央へ決定的なラストパスを送ったが武藤には合わず……ファーには誰も詰めていなかった。その後、高橋がDFライン中央をケアし、攻撃時にはビルドアップの起点となるとともに両サイドバックが高い位置取りをして反撃を狙ったが、前線での連動が図れず。リードを許したまま、前半を終了した。

エドゥーが連続弾! 終盤1点差に追い上げるも反撃は届かず


立て直しを図ろうとした後半、立ち上がりに決定機を迎える。46分、太田→武藤が左サイドのライン際で相手DFを反転して抜き去り、左エリアに突進。ゴール前に決定的なラストパスを送ったが、ニアに走り込んだ河野は相手DFに競られて体勢を崩して……。50分にも武藤が突破し、左クロス。右エリアに進入していた徳永がヘディングを放つが、枠を捉えることはできなかった。54分には平山を投入。その直後に武藤が左前線でルーズになったボールを奪い、相手DFの裏にスルーパス。平山が抜け出し、ゴールライン際からマイナスのパスを送ったが、エリアには誰も詰めておらず、清水に奪われ、逆襲をくらう。

57分、清水FW大前とのパス交換からMF河井が右前線に運び、その内側からFW高木が東京DFの裏・右エリアに。ここには吉本がマークについていたが中央にグラウンダーを通され、加賀の前に出たFWノヴァコヴィッチに難なく押し込まれ……3点目を失った。64分には清水FWノヴァコヴィッチと競り合った加賀が痛み、初出場となるカク ヒジュへの交代を余儀なくされることに。清水のパス回しとスピーディな攻撃に押し込まれることになったが、71分には松田を投入し、サイドから状況を打開しようとした。

リードした清水も攻撃の手を緩めず、カウンターの応酬になる中、83分には自陣左サイドの高橋が相手DFの裏を狙ってパス。武藤が抜け出し、左エリアにフリーで突進。しかしシュートは打たず、ファーからフォローした平山へのパスを選択。これが通らず、決定機を逸してしまう。

それでも諦めず、86分には自陣左の米本が、右前線にサイドを変えるロングパス。パスを受けた東→中央のエドゥーはペナルティアーク手前から豪快に左足を振り抜く!ドライブが掛かったボールは清水GKの伸ばした手の上を越えてネットにイン!エドゥーの気迫のシュートで1点差に追い上げたが……。89分、CKのこぼれ球から右サイドの松田が狙った強烈なミドルはわずかにバーの上に。アディショナルタイムには太田が縦に突破し、クロス。これを左エリアの平山が落とそうとしたが、ヘディングは浮いて……反撃は届かず。ナビスコカップ初黒星を喫し、グループ3位に後退した。

【選手コメント】
《吉本》
「相手うんぬん……よりも、自分たちでもったいないゲームをしてしまったという印象が強い。ボールを保持したときにもミスが多かったし、徐々にDFラインが深くなってしまった。これまでチームとしてできていたことが、今日はできなかったという思いもある。球際や戦う姿勢など、全員に足りなかった。それでも成長していかなければいけない。苦しいときにやってきたことを思い出して、悪いプレーは出さないようにして成長を続けていきたい」

《カク ヒジュ》
「試合から遠ざかっていたが、出場したときにどういうプレーをするか、勝つために何をしなければいけないかを考えてきた。守備の連係面は、練習から高めてきたので問題はなかったと思うが、勝利に貢献することができなかったし、自分自身まだまだ足りないものがあるとも感じた。勝つためのプレーや、勝ちたい気持ちを伝えていくことも役割だと思っている。これからもチームのために頑張りたい」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「今日は、ここ最近の良いパフォーマンスまで達していなかった。G大阪戦や、勝利は得られなかった試合でもパフォーマンスは良かったが、今日のような試合になってしまうこともある。清水が良いプレーをしていたという理由もあるが、先制点を奪われてすぐに追いついた後、選手たちの距離感が悪くなり、チームの質という点でうまくいかなかった。森重の不在だけが影響を与えたとは思わない。チームとしてプレーの安定感や勇気が足りなかった。その部分で満足できない。ただ、予選はまだ2試合残っているので上に行くためのチャンスはある。今日はたまたまうまくいかなかった日だと考えることもできる。チームとして良い時もそうでない時も、冷静に分析して理性的に物事を捉えることが必要。頭が冴えた状態で考えていきたい。次の試合に向けてリスタートすることが大事」

【清水・アフシン ゴトビ監督の会見要旨】
「エンターテイメント性の高い試合で、5得点の質は高かったと思う。サッカーファンにとって面白い試合だったのではないか。もちろん結果には満足している。特に後半の15分間は素晴らしいサッカーができ、ゴールも決まり、ポストにも当たったが何度もチャンスを作った。その15分をもっと長くできるようにしていきたい。東京FWエドゥーのようなゴールを決められる選手はなかなかいないが、その時間帯の我々は集中力を欠き、ミスが出た。直前のプレーでMF竹内が前線に出てGKと1対1になりそうな状況があったが、そこで他の選手が良いポジション取りをして、カウンターや失点を防がなければいけなかった。アジアのサッカーが発展していくためには、ボールがどこにあるかではなく、どこに行くかを読めるようにすること。そうすればエネルギーを使わずに止めることができる。それでも素晴らしいゴールだった。興味深い試合の終わり方だった」