GAME RESULT試合結果

第3節 2014/4/16(水)
観衆 6,455人 
天候 晴、弱 気温 17.0度 湿度 46% 
主審:山本 雄大 副審:中野 卓/宮部 範久 四審:川崎 秋仁

YNC 予選Aグループ 第3節

ノエスタ

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ヴィッセル神戸

0-3

試合終了

前半0-1

後半0-2

AWAY

FC東京

ヴィッセル神戸 FC東京
得点者 35' 武藤 嘉紀
48' エドゥー
89' 平山 相太
59' チョン ウヨン → シンプリシオ
59' 森岡 亮太 → マルキーニョス
80' 田代 有三 → 小川 慶治朗
選手交代 60' 東 慶悟 → 米本 拓司
67' 渡邉 千真 → 河野 広貴
75' エドゥー → 平山 相太
14 シュート 14
4 CK 6
12 FK 10
警告
退場
ヴィッセル神戸先発
GK 22 山本 海人
DF 25 奥井 諒
DF 5 河本 裕之
DF 14 増川 隆洋
MF 16 チョン ウヨン
MF 8 田中 英雄
MF 10 森岡 亮太
MF 27 橋本 英郎
MF 17 松村 亮
FW 11 田代 有三
FW 7 ペドロ ジュニオール
ヴィッセル神戸控え
GK 30 徳重 健太
DF 2 高橋 峻希
DF 19 岩波 拓也
MF 26 髙柳 一誠
MF 6 シンプリシオ
FW 13 小川 慶治朗
FW 18 マルキーニョス
FC東京先発
GK 1 塩田 仁史
DF 50 松田 陸
DF 29 吉本 一謙
DF 3 森重 真人
DF 6 太田 宏介
MF 4 高橋 秀人
MF 38 東 慶悟
MF 22 羽生 直剛
FW 9 渡邉 千真
FW 11 エドゥー
FW 14 武藤 嘉紀
FC東京控え
GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 33 椋原 健太
MF 7 米本 拓司
MF 8 三田 啓貴
MF 17 河野 広貴
FW 13 平山 相太

【選手・監督コメント】

勢いに乗る神戸の攻撃を粘り強くかわして攻撃につなげ、勝利をめざす一戦


リーグ戦から中3日で迎えるナビスコカップ第3節はヴィッセル神戸との対戦。リーグ広島戦は、広島対策を遂行しながらもCKから失点を喫し、敗れた。結果にはつなげられなかったが、羽生は「チームとして準備をしてきたことを出し切り、コントロールはできていた」と振り返る。
今節はアウェイでの連戦、また週末にもリーグ戦が開催されることもあり、マッシモ監督は「休ませたい選手もいるし、一方、いつもどおりに状態の良い選手を起用したい」と、メンバーの変更を明言。GK塩田、右SB松田がスタメンに名を連ね、CB森重と吉本。中盤は、高橋をアンカーに、インサイドハーフに羽生と東。前線は、エドゥーと渡邉の2トップ。武藤がトップ下の布陣で臨むことに。

対する神戸は、ナビスコではまだ1試合を消化したのみ。第1節G大阪に敗れ、勝点は0。しかしリーグ戦では3位につけ、今もっとも勢いに乗っているチームだといえるだろう。好調のFWペドロ ジュニオール、そして若さを誇るMF森岡、FW松村らが思い切りのよさを発揮。神戸は、FWマルキーニョスがベンチスタート。多少の入れ替えはあるものの、メンバーにそれほど大きな変更はない。左SBをMF橋本が務め、ボランチはMFチョン ウヨンと田中。前線右にペドロジュニオール、左にMF松村。トップにFW田代、トップ下にMF森岡の構成。チームとしてのまとまり、一体感のある戦いで勝利をめざしてくる。だが東京は、森重・吉本のCB陣を中心に前線、中盤を含めた意思統一を図り、先制を許さず、勝機を見出したい。

曇り空のノエビアスタジアム神戸。しかし穏やかな気候の中、19時4分に東京のキックオフでスタートした。

塩田がゴール前に立ちはだかりゴールを許さず、武藤のプロ初ゴールで先制!


立ち上がりの6分、神戸陣内・DFライン左から、右前線へ長いパス。東京DFはオフサイドと判断したのか、一瞬集中を欠いた隙を突かれ、神戸右FWペドロジュニオールに裏に抜け出される。右エリアでGKと1対1の場面を作られたが、シュートは塩田が好セーブで阻止し、ピンチをまぬがれた。続く10分には左サイドから渡邉が抜け出し、エリアすぐから果敢にシュート。相手GKのセーブのこぼれ球がファーに流れ、エドゥーが走り込んだが、神戸DFの必死の戻りにクリアされてCKを得るにとどまった。

15分が経過し、6分にピンチを招いたが、それ以外ではしっかりとした守備から試合に入り、ボールを保持してテンポのよい攻撃につなげている状況だった。19分にはエドゥー、武藤が角度をつけて前に運び、そこからゴール正面に抜け出そうとする渡邉のもとに。渡邉は上手く抜け出し、GKと1対1になるが、わずかにボールタッチが合わず。一度GKを左にかわして外に流れてシュート。しかし相手GKに阻まれる。

さらに22分、羽生が中央を持ち上がり、判断よく右のエドゥーに展開。エドゥーはフリーで右エリアに進入するが、シュートは打たず。中央へのラストパスを選択。しかしゴール前に詰めた渡邉の後ろに流れて、決定機には至らず。今度は26分、右サイド松田の中央へのラストパスを、渡邉がゴールを背に受け、トラップで反転。しかしダイレクトでは打てず、左に持ち込んでシュートを放ったが勢いが弱く、相手GKのセーブに阻まれる…。

28分、相手のロングボールに対して、果敢に飛び出した塩田と神戸FWが交錯。塩田は起き上がることができず、試合は一時ストップ。しかし、数分後に塩田は問題なく起き上がり、試合は再開。30分が経過し、何度かビッグチャンスを作りながらも決定力を欠き、得点を奪うことはできずにいた。33分には神戸にゴール前のダイレクトパスの交換から、右エリアFWペドロ ジュニオールに抜け出され、決定的なシュートを放たれたが、塩田が好セーブ!

迎えた35分、DFラインからのフィードに対し一旦は神戸の中盤でヘディングでカットされたが、こぼれ球をエドゥーが奪い、力強さを発揮。右サイドを駆け上がり、挟みこんで奪おうとした相手DF2人の間を巧みに反転。前にすり抜けて右からクロス。これは相手DFにクリアされたが、こぼれ球がエリア手前の武藤のもとに。ワントラップから放ったシュートは、GKの手をはじいてゴール!武藤のプロ初ゴールで先制点を奪う!

前半は、序盤からテンポのよい攻撃を仕掛け、何度もチャンスを作った。だがここで決めきることはできず。一方で神戸FWペドロ ジュニオールにも決定機を作られたが、塩田の立て続けの好セーブでピンチをしのぐ。直後にエドゥーが右サイドを突破してチャンスを作り、武藤が強烈なゴール!武藤の初得点で先制を果たし、後半へ。

全員が一体となり、集中力を切らさずに今季初の無失点で勝利をつかむ!


後半立ち上がりの48分。相手右サイドのパックパスに対して、武藤がプレスをかけてミスを誘い、中央のエドゥーのもとに。エドゥーはエリア直前から強烈なシュートを確実にネットに突き刺して追加点をゲット。

続く52分、神戸に自陣ゴールほぼ正面からのFKを与える。MFチョンウヨンに狙われたが、壁に当たり、ボールは塩田がキャッチ。さらに57分には神戸MF森岡に東京陣内左寄り・ミドルレンジから豪快なシュートを打たれたが、右ポストにあたり事なきを得る。59分の神戸は2選手を交代、FWマルキーニョス、MFシンプリシオを投入し、局面の打開を図ってくる。その1分後には東京も東に代わって米本を投入。63分には太田の左からのアーリー気味のクロスに合わせ、逆サイドから渡邉がエリアに飛び込み、どんぴしゃのタイミングでヘディングを放つも…枠を捉えたシュートはGKにキャッチされた。

65分が経過し後半の早い時間帯に相手のミスを誘ってエドゥーが追加点をゲット。その後もバランスを崩さず、3点目を狙いにいく。神戸も選手交代を使い、反撃に出ようとしている。神戸の勢いをどれだけ食い止められるかも見どころだった。

67分には渡邉に代わって河野がトップ下に入り、エドゥーと武藤の2トップに。さらに75分にはエドゥーに代わって平山が入りワントップに。70分が経過し、この時間帯は反撃に出る神戸にボールを持たれ、押し込まれる展開に。しかし神戸のスピーディなドリブルやダイレクトパスに対して、東京も粘り強さと集中を欠かさず、なんとか抑えていた。しかし79分、神戸FWマルキーニョスが巧みなドリブルで東京DFを1人、2人とかわして前に突進。これに対して東京は最後はファールで阻止。神戸に右エリアすぐ直前からのFKを与える。この神戸のFKはMFシンプリシオがファーに送り、DF増川にヘディングを放たれたが枠外に。

迎えた89分、平山が中央で相手DFをかわして、左に流れるようにドリブル。左エリアまで持ち込み、再び相手DFを切り返して放ったシュートが、ニアの左下隅で相手GKの手をかすめゴールを奪い3点目。

後半の早い時間帯に武藤のプレスから神戸のパスミスを誘い、エドゥーが追加点をゲット!終盤は、反撃に出る神戸にリズムを掴まれた時間もあったが、守備の集中は切らさず。終了間際には平山が神戸を突き放す3点目を決めるとともに、今季初の無失点に抑え、全員で勝利をつかむ。

【選手コメント】
《武藤》
「ずっと得点できていなかったが、今日決められてようやく肩の力が抜けた。精神的にも軽くなった感じがする。ゴールの後は、普段とは少し違って落ち着いたプレーができたと思う。何試合もチャンスに決めることができず、ずっと『早く取りたい、早く決めたい』という気持ちだった。それが焦りにつながっていたかもしれない。そのときに三田選手が『チームのために走っていたら、そのうち決められるよ』と言ってくれて…。今日はそういう気持ちで、チームのために走ろうと考えていた。そうしたら決めることができたので、三田選手のおかげでもある」

《塩田》
「自分の仕事をしっかりとすることで、チームの流れになったのであれば、それはよかったと思う。ただそれ以外にも90分をとおして、交代選手を含めてピッチ上の11人がしっかりと守備を意識していた。それが無失点や勝利につながったと思う。全体の内容としても、ボランチがどこで奪いにいくのか、あるいはトップの3人がどこでプレスをかけにいくかなど、監督が求めることをしっかりとやりきれたと思う。ただ課題もある。前半は、ショートカウンターの精度が足りないことで、互いにカウンターの応酬となり、少しバタバタした。そこが反省点。前の3人だけに攻撃を求めるのではなく、後ろからのサポートが必要だと思う。シュートで終わることや、サイドからクロスを上げきれるように、全体の押し上げも必要。そこは修正していきたい」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「間違いなく良い試合をしたと思う。広島戦のパフォーマンスも非常に良かったので、そのパフォーマンスを維持した状態の中、調子の良い神戸に対して非常に良い内容のゲームができたと思う。今日の試合において、FWの選手がしっかりとプレッシングをかけて、中盤やディフェンスが一体となってできていたのは非常に良かったと思うし、それが成功した秘訣だと思う」

【神戸・安達亮監督の会見要旨】
「前半の失点は崩されたわけでもなく、後半の2失点は明らかなミスからで、非常にもったいない3失点だったと思う。攻撃においては最後の部分で崩しきれなかったことと、良いコンビネーションが少なかったと思う」