GAME RESULT試合結果

第19節 2012/7/28(土)
観衆 23,430人 
天候 晴、弱 気温 29.5度 湿度 69% 
主審:前田 拓哉 副審:武田 光晴/渡辺 智哉 四審:中原 美智雄

J1 第19節

味スタ

HOME

FC東京

0-2

試合終了

前半0-1

後半0-1

AWAY

アルビレックス新潟

FC東京 アルビレックス新潟
得点者 32' 三門 雄大
67' アラン ミネイロ
46' 谷澤 達也 → エジミウソン
55' 加賀 健一 → 梶山 陽平
72' 渡邉 千真 → 米本 拓司
選手交代 62' 村上 佑介 → アラン ミネイロ
82' ブルーノ ロペス → 矢野 貴章
90' ミシェウ → 木暮 郁哉
7 シュート 15
7 CK 1
12 FK 13
警告 85' ミシェウ
退場
FC東京先発
GK 1 塩田 仁史
DF 33 椋原 健太
DF 3 森重 真人
DF 5 加賀 健一
DF 14 中村 北斗
MF 4 高橋 秀人
MF 8 長谷川 アーリアジャスール
MF 18 石川 直宏
MF 49 ルーカス
MF 39 谷澤 達也
FW 11 渡邉 千真
FC東京控え
GK 21 廣永 遼太郎
DF 16 丸山 祐市
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 27 田邉 草民
MF 36 三田 啓貴
FW 9 エジミウソン
アルビレックス新潟先発
GK 21 東口 順昭
DF 25 村上 佑介
DF 3 大井 健太郎
DF 5 石川 直樹
DF 36 菊地 直哉
MF 6 三門 雄大
MF 15 本間 勲
MF 7 藤田 征也
MF 23 田中 亜土夢
FW 10 ミシェウ
FW 11 ブルーノ ロペス
アルビレックス新潟控え
GK 30 小澤 英明
DF 20 増田 繁人
MF 8 木暮 郁哉
MF 26 小谷野 顕治
MF 18 アラン ミネイロ
FW 9 矢野 貴章
FW 14 平井 将生

【選手・監督コメント】

中2日で迎えるリーグ戦、ホームで勝ち点3奪取を!


 リーグ戦に戦いの場を移し、第19節が開催。アルビレックス新潟をホームで迎え撃つ。ナビスコ仙台戦では課題も残ったものの、渡邉、石川のゴールで2点を先取した。そこから中2日で迎える今節だが、ポポヴィッチ監督は「仙台戦のよい内容を続けていくことが大事。自分たちが自分らしく、持てる力を発揮し切ること、そして内容に結果を伴わせることを強く意識し、ピッチの上で示していきたい」とあらためて決意を語り、ひたむきに勝利をめざして戦う。

 今節に向けた準備は実質一日のみだったが、仙台戦で途中交代したルーカスは大事に至らず。先発は仙台戦と同様のメンバーに。ベンチには、6月23日以来に梶山が復帰を果たすことになった。

 対する新潟は、現在勝ち点17で16位。下位から脱し切れていないものの、シーズン途中に柳下正明監督を新指揮官に迎え、その後の戦績は2勝2分け1敗と、敗戦は一度のみ(6月23日神戸戦)。もともと堅守からの鋭いカウンターが武器のチームだが、粘り強さを増し、僅差の勝負をモノにする、あるいは引き分けに持ち込む力を身につけているといえるだろう。

 特に新潟にはリーグ前節から2週間のインターバルがあり、今節に照準を合わせて準備を重ねてきているはずだ。しかし東京にとってはホームゲームで、必ずや勝ち点3の奪取が求められる一戦。90分間を通して隙を作らず、反対に新潟の隙を突き続けられるかがカギになるだろう。今節は初めてホームとアウェイの位置を逆にした味スタ、日が陰りはじめても試合前のピッチ上は30度を超える中、試合は18時34分に東京のキックオフでスタートした。

動きが重く、新潟の堅守を崩せずに


 開始早々に東京がチャンスを作った。開始2分、塩田のキックを、中盤の渡邉がヘッドで前に送り、エリアへのボールに谷澤が走り込んでシュートを狙ったが、相手に競られてコントロールし切れず、バーの上に。結果的に東京の前半のシュートはこの1本のみ。ショートパスだけでなく大きな展開も交えてリズムを掴もうとしたが、新潟の出足の早さに苦しむことになった。

 15分、新潟が逆襲を仕掛けようとしたところで中村がインターセプトし、自らドリブルで攻め上がるが新潟にファール気味に抑えられ、ボールを失う。16分には中盤・中央の長谷川がノールックで、エリアへパスを送り、右から石川が走り込んだが、わずかにタイミングが合わず、新潟GKに。

 東京はボールを支配しパスを回すものの、効果的な動きを入れることができず。、攻めあぐねる中で、28分には隙を突かれ、新潟MFミシェウが東京DFの間を狙ってロングパス。これに合わせてエリア中央にMF田中に飛び出される。ボールはヘッドをかすめてピンチを逃れたが、32分には森重→高橋のパスを新潟MF三門にインターセプトされ、前線への攻め上がりを許す。

 新潟MF三門は前のFWミシェウに当て、エリアへ進入。東京はここでMFミシェウを抑え切ることができず、再びエリアにつながれ、MF三門にDFの逆を突かれてシュートを許し、失点。攻め手を欠く中で、ミスから新潟の逆襲を受け、与えてはいけない先制点を許してしまった。その後は新潟に主導権を握られ、精彩を欠く形で前半を終了した。

梶山が復帰を果たすも新潟の追加点を許し、リーグ2連敗……


 後半から谷澤に代えてエジミウソンを投入し、反撃に臨んだ。47分には渡邉が左サイドから縦に運び、ライン際からクロス。ニアでエジミウソンが合わせようとしたが、DFに阻まれてCKを得るにとどまる。だがその後、新潟に立て続けにチャンスを作られることに。52分には東京のパスを奪われてDFの裏にスルーパスを送られ、左サイドバック菊地に決定的なシュートを放たれたが、塩田がセーブして抑えた。

 そのため55分には加賀に代えて梶山を投入。高橋がDFにまわる形でまず同点を狙った。これでリズムを掴みはじめ、57分には右サイドの石川→中央のエジミウソン→左のルーカスにつなぐ。しかしルーカスが左足で放ったシュートは枠を捉えることができなかった。

 58分には新潟を押し込み、前線での密集からこぼれたボールを長谷川がフォロー。左サイドに展開し、エジミウソンのクロスから右CKを得る。59分にはエジミウソンが、新潟DFのパスをカット。ドリブルで持ち上がり、決定的な場面をつくったが相手DFの戻りも素早く、競られてシュートは力なくGKの正面に。

 リズムのよい時間帯にチャンスを活かしきれず、逆に67分には隙を突かれることになる。東京の左スローインを新潟DF大井がヘディングで前に。中央のMF三門→前のFWミシェウがダイレクトでつなぎ、FWブルーノ ロペスが左に展開。これに合わせて途中出場のMFアラン ミネイロが左エリアに突進。カバーに戻った中村をかわして、確実にファーのネットに決められる。東京のスローインの場面から逆襲をくらう形で2点目を失った…。

 72分には渡邉に代えて米本をボランチに投入。梶山と長谷川を前に上げて新潟を押し込んだが、守備を固める新潟の前に決定的な場面は作れず。ならばとルーカス、石川がミドルレンジから狙ったが、出足の早い守備にブロックされ、ゴールを奪えずにタイムアップ。ホームで敗れ、リーグ戦2連敗を喫した。

 【選手コメント】《梶山》「試合復帰できたことはよかったが、結果が出せなかったので。前半から全体的に重い感じはあったし、前に急ぎ過ぎた場面も多かった。出場にあたっては、暑さの中で相手を走らせたかったので、試合を落ち着かせてパスをしっかりつなぐことを意識していた。その中で追加点を取られたことが痛かった。個人的にも得点に直結するようなプレーをしなくてはいけないと思うし、暑さが続く中で、チームとしての戦い方を見つめなおして、意思統一をしていかなければいけない」

 《エジミウソン》「負けたので反省点は多い。攻撃ではシュート数そのものも少ないし、得点が取れなかった。その中で失点したが、それはDFだけのせいではない。中盤も私たちFWも含めて修正が必要。なにより先制点を取らなければいけないと思う。私も得点できるチャンスがあったが、決めることができず、申し訳なく思う。でも私たちも力があるチーム。今日はすごく残念だが、顔を上げて、来週よい練習をして課題を克服し、勝てるように頑張りたい」

 【ポポヴィッチ監督の会見要旨】「ホームで0対2という結果で気分は良くない。相手のファーストシュートで1点目を奪われたこともあるが、試合の入り方もナーバスになってしまった。それについては選手と話さなければいけない。我慢強く、粘り強く戦うことが必要だが、今日に関しては自信も無かったように見受けられた。単に相手の方がキレも運動量もあった。しかしそれを許してはいけないし、言い訳にしてはいけない。

 どんな試合であっても、運動量、メンタル、球際の強さで上回れるようなチームにしていきたいという思いがある。ケガ人がいて、選手をローテーションできないことも確かだが、それでも動きの部分で自分たちがどうするべきだったのかということを考えたい。勝てた時はどうだったのか。それに比べて今日は何が足りなくて、やるべきことは何だったのか、と。勝っていた時に自分たちがどのような姿勢で、何をしていたのかを思い返して取り戻し、戦っていくことが必要だと思う」

 【新潟・柳下監督の会見要旨】「東京は中2日のゲームで、立ち上がりは身体が動かないだろうと考え、選手にはスタートから相手を押し込んで圧倒しようと話した。最初の15分間では得点を奪えなかったが、やはり東京の選手は身体が重く、攻守の切り替えが遅かった。先に1点は取れたが、すぐに2点目、3点目が取れていれば、もっとラクなゲームになったかと思う。一番のポイントは、後半の立ち上がり15分間。そこで東京が前に出てきたときに、チームが一つになって失点をゼロで抑えることができたことが今日の結果に繋がった。選手たちは集中力も高く、アグレッシブに戦ってくれた。自信を持ってこれから戦っていけると感じた」