GAME RESULT試合結果

第20節 2009/8/01(土)
観衆 21,379人 
天候 曇、弱 気温 26.0度 湿度 68% 
主審:吉田 寿光 副審:大塚 晴弘/平野 伸一 四審:二俣 敏明

J1 第20節

等々力

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川崎フロンターレ

2-1

試合終了

前半0-1

後半2-0

AWAY

FC東京

川崎フロンターレ FC東京
55' ジュニーニョ
89' 谷口 博之
得点者 37' 石川 直宏
53' 山岸 智 → レナチーニョ
65' 村上 和弘 → 井川 祐輔
71' 横山 知伸 → 養父 雄仁
選手交代 70' 米本 拓司 → 田邉 草民
77' カボレ → 鈴木 達也
82' 石川 直宏 → 赤嶺 真吾
16 シュート 13
6 CK 4
20 FK 17
44' 寺田 周平
87' レナチーニョ
警告 03' ブルーノ クアドロス
73' 梶山 陽平
退場
川崎フロンターレ先発
GK 1 川島 永嗣
DF 19 森 勇介
DF 13 寺田 周平
DF 2 伊藤 宏樹
DF 26 村上 和弘
MF 18 横山 知伸
MF 29 谷口 博之
MF 14 中村 憲剛
FW 15 矢島 卓郎
FW 10 ジュニーニョ
FW 8 山岸 智
川崎フロンターレ控え
GK 28 杉山 力裕
DF 4 井川 祐輔
MF 6 田坂 祐介
MF 20 養父 雄仁
FW 7 黒津 勝
FW 34 レナチーニョ
FW 9 鄭 大世
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 25 徳永 悠平
DF 4 ブルーノ クアドロス
DF 6 今野 泰幸
DF 5 長友 佑都
MF 10 梶山 陽平
MF 28 米本 拓司
MF 18 石川 直宏
MF 22 羽生 直剛
FW 9 カボレ
FW 13 平山 相太
FC東京控え
GK 1 塩田 仁史
DF 3 佐原 秀樹
DF 33 椋原 健太
MF 17 金沢 浄
MF 27 田邉 草民
MF 40 鈴木 達也
FW 24 赤嶺 真吾

【選手・監督コメント】

第16回多摩川クラシコ、リベンジと勝ち越しを狙う


 リーグ第20節が開催。第16回多摩川クラシコとして、アウェイで川崎フロンターレに挑む。ここまでの多摩川クラシコ通算成績は、5勝5分5敗とまったくの五分。今季は前半のホーム戦で敗れていることもあり、そのリベンジを果たし、通算での勝ち越しも狙う一戦となる。蒸し暑さの中で疲労もピークに達する頃だが、中断期間を前にここでもうひと踏ん張りし、連戦の最後を勝利で締めくくって今後につなげたい重要な試合でもある。

 対する川崎は現在、勝ち点33で4位につける。29日(水)のナビスコ鹿島戦は、延長戦を制して3対0で勝利。疲労は懸念されるものの、準決勝進出をもぎ取り、チームの雰囲気は昇り調子のはず。また、今季のリーグ・ナビスコでは等々力陸上競技場で一度も負けなしで、ホームでは抜群の勝率を誇る。同時にリーグ屈指の攻撃陣を擁し、失点を抑えることは容易ではないだろう。

 それでも、東京もリーグ戦ではここ6試合で1失点と、堅守を維持。全員が守備の意識を高くもちながら、自分たちのサッカーを仕掛ける時間を長くし、試合の主導権を握ることで失点も抑えている。今節はできるだけ川崎に勢いを出させずに、最少失点に抑えられるかどうかがカギ。今節の結果で順位も入れ替わるだけに、あきらめず勝利への思いを強くピッチの上で表し、自分たちのサッカーで勝利をつかみ取りたい。

 東京はナビスコ名古屋戦からメンバーを代え、リーグ前節広島戦と同様の先発に。川崎はDF菊地が出場停止となり、DF寺田をセンターバックに、ボランチにはMF横山が入る布陣で臨んできた。湿気はあるものの、風が吹き、暑さも落ち着いた等々力陸上競技場。アウェイゴール裏には満員の東京ファンが詰め掛け、19時3分に東京のキックオフでスタートした。

石川のゴールでリードを奪い前半終了


 立ち上がりから、ともに切り替えが早く、スピーディな攻撃を仕掛け合った。1分に川崎MF中村が放ったミドルは、ブルーノ クアドロスがヘッドでカット。こぼれを川崎MF谷口に拾われるが、サイドへのパスを石川がインターセプトし、カウンターに持ち込む。右サイドでの連係からカボレが前線に突破。クロスを上げたが、平山に渡る前にクリアされた。7分には、川崎の右CKからの展開を、梶山が自陣の低い位置でカットし、前線の石川に長いグラウンダーのパスを出す。石川は猛ダッシュで追いかけ、相手DFに倒されたかに見えたが、川崎のファールはなく、フィニッシュには持ち込めなかった。

 東京は集中した守備から徐々にパスをつないで前線に運び、13分には平山がポストとなって羽生の攻め上がりを引き出す。左エリアにフリーで進入した羽生はスピードに乗って決定的なシュートを放ったが、GKの脇の下をすり抜けたボールは、カバーに入った川崎DFに阻まれ…。21分には、川崎MF中村が右サイドから仕掛けて、エリア内にドリブル。しかし今野が素早くカバーに入り、強さを発揮し、東京ボールに。24分は、前線への縦パスを平山がワンタッチで落とし、フォローした米本のもとに。ここからエリアに飛び込んだ平山にパスがわたり、シュート性のボールを中に折り返したが、角度がなくGKにキャッチされる。

 連動性のある攻撃を仕掛けているが、決めきることはできず、川崎も鋭いカウンターを仕掛けて、見応えのある攻防が続いたが、迎えた37分、米本→長友が左サイドを駆け上がり、強さを活かして川崎DF2人の間をすり抜けて左エリア深くまで突破、ライン際からマイナスのクロスを送る。ここに石川がダイレクトで合わせてネットに突き刺し、ゴールイン! 石川の7/15名古屋戦以来となる得点で先制し、激しい試合の中でリードを奪って後半へと折り返した。

ロスタイムに逆転弾を喫し、悔しい敗戦


 後半、川崎は53分に中盤寄りのポジション取りをしていたFW山岸に代え、FWレナチーニョを投入。右MF中村がトップ下に回り、ほぼ3トップの布陣で反撃に臨んできた。その直後の55分、川崎右SB森がFWレナチーニョとパスをかわし、高い位置まで攻め上がる。ここには米本も対応していたが、クロスを上げられ、ニアのFW矢島の頭上を越えて、後ろのFWジュニーニョにヘディングを放たれる。シュートは左ポストに当たって内側に跳ね返り、ゴールイン…。それまでよく守っていた東京だが、一瞬のマークを外した隙に失点を喫し、同点に追いつかれた…。

 川崎の勢いは衰えず、その後も攻守がめまぐるしく入れ替わる展開に。58分には、石川がスピードを活かして右サイドを突破。クロスに合わせて、中央の平山がフリーでヘディングシュートを放ったが、わずかに枠を捉えることができなかった。59分には平山のスルーパスからカボレが相手DFをぶっちぎってゴール前に抜け出し、GKと1対1になるが、シュートはセーブされ…。直後に川崎MF谷口が放った鋭いミドルは権田の好セーブでCKに逃れる。

 チャンスに決めきれず、激しい試合の中で徐々にラインが間延びし、ボールも奪えなくなってきた。局面を打開しようと70分には米本に代えて田邉を、77分にはカボレに代えて赤嶺を、決定的な形がつくれないまま時間は経過する。74分にはカウンターを仕掛け、平山が中央の右寄りをドリブル。左からは石川がDFを背負いながらもゴール前に走る。しかし石川にパスは出せず、平山は相手DFに寄せられてボールを失う。フォローに上がった田邉が奪い、右サイドで相手DFに勝負を仕掛けたが、抜くことはできず、再び奪われてしまった。82分には石川に代えて鈴木を投入するが、88分、その鈴木が右サイドを突破してクロスを上げたが、川崎DFが平山に競り勝ち、シュートを打つことはできなかった。

 迎えた4分のロスタイム、川崎のスローインから、右エリア奥深く進入したMF中村が浮き球のボールを中央へ。これを今野がヘッドでクリアするが、クリアボールが前のFWジュニーニョに当たって中盤のMF谷口のもとに。谷口が放った目の覚めるようなグラウンダーのシュートは、権田の股下を抜けてイン…。終了間際に逆転弾をくらい、悔しい敗戦。前半戦のリベンジは果たせず、リーグ戦では第13節川崎戦以来の黒星を喫した。

 【選手コメント】《石川》「ゴールは、長友選手が深い位置まで入ってクロスを送ってくれて、自分は合わせるだけだった。いい形で先制できたが、その後、特に後半はリズムをつくれなかった。リスクを負わないパス回しをしたり、フィニッシュまでやりきれない時間が続いた。単調な部分もあったし、もう少し怖がらずにチャレンジして自分たちのリズムを作りたかったが…。苦手意識はないが、クラシコはいつもお互いの特徴が出る。今日は相手の良さを出させてしまった。川崎はアジアを経験していることもあり、試合巧者だと感じた。そのあたりはまだ僕たちのチームに足りないところだと思う」《長友》「絶対に負けたくなかった。内容も悪くはなかったからこそ、本当に悔しい。後半、相手が3トップでくることはわかっていて、ハーフタイムにもそういう話し合いをした。その分、自分は上がりづらくなったが、そこさえ抑えれば負けないと話していたので、バランスを考えてプレーした。上位の強い相手に対して結果を出してこそ意味がある。まだまだやるべきことはたくさんあるということを思い知った」

 【城福監督の会見要旨】「非常に残念。多くのみなさんが熱い応援をしてくれて、選手も今日はどうしても勝たなければいけない試合だという思いを持ってピッチに立った。しかし、結果的に勝ち点が取れず、残念としか言いようがない。しかし自分たちが更なる上位争いをしていくためには、決定的なチャンスにいたるその直前にミスがあったり、またチャンスがあっても決め切れなかったというところを改善していかなければいけない。そこに目を背けていては、本当の意味での上位争いは出来ないということを突きつけられた試合だった。特に後半、間延びした時に、シュートの1~2本前のパスの判断と精度がプアになってしまった。前半はゲームの進め方は良かったと思うが、ボールが行ったり来たりの試合になってしまうと、川崎の個の特長がより出ることになった。奪われ方としても後半は特によくなかった。また我々はバックアップの選手が、先発の選手以上にスイッチを入れるような展開に持ち込むことがまだまだだと思う。チームとしての課題をもう一度しっかりと受け止めてやっていきたい」

 【川崎・関塚監督の会見要旨】「好ゲームができて満足している。これを演出してくれたのも、今日の等々力のサポーターのおかげ。最後に逆転で勝てたというのも、等々力の力かと思う。内容は、ナビスコカップでの布陣からDF菊池が出場停止となり、そこを1枚代えた形でスタートした。東京は中盤でポゼッションしながら攻撃してくるので厄介な相手だと感じていた。ただ、このところの東京の得点を見ていると、ディフェンスラインからのロングボールを2トップに当て、そこに中盤の2人が絡むという形がほとんどで、やはりそこを抑えなくてはいけないと思っていた。そのあたりでMF谷口と横山が少しボールを奪いに掛かりすぎ、リズムを狂わせていたと思う。それでも我々もサイドからいい形を作っていたが、前半東京は1点を決め、我々は決められなかった。それで後半はもう少し安定した形で自信を持って戦おうとした。FWレナチーニョを入れて前に圧力を掛け、そこに入ってくるボールを狙う形にした。中盤と最終ラインも狙いを発揮し、そこから上手く同点に出来た。あとはやはりゲームの中で選手がうまく戦ったと思う。今日は上位を占う上で大事な試合だったので、東京を相手に勝ち点を取れたことは貴重だと思うし、また上位を狙って1戦1戦頑張っていきたい」