GAME RESULT試合結果

第28節 2007/10/06(土)
観衆 21,939人 
天候 晴、無 気温 23.2度 湿度 30% 
主審:小川 直仁 副審:柴田 正利/八木 あかね 四審:鍋島 將起

J1 第28節

味スタ

HOME

FC東京

2-1

試合終了

前半0-0

後半2-1

AWAY

横浜F・マリノス

FC東京 横浜F・マリノス
66' 平山 相太
84' 石川 直宏
得点者 47' 山瀬 幸宏
61' 赤嶺 真吾 → 平山 相太
71' 福西 崇史 → 浅利 悟
77' リチェーリ → 石川 直宏
選手交代 45' 小宮山 尊信 → 田中 隼磨
77' 坂田 大輔 → マルケス
81' 山瀬 幸宏 → 乾 貴士
14 シュート 15
2 CK 4
15 FK 30
86' 伊野波 雅彦
警告
退場
FC東京先発
GK 22 塩田 仁史
DF 19 伊野波 雅彦
DF 8 藤山 竜仁
DF 2 茂庭 照幸
DF 17 金沢 浄
MF 37 福西 崇史
MF 6 今野 泰幸
MF 35 リチェーリ
MF 15 鈴木 規郎
FW 24 赤嶺 真吾
FW 9 ルーカス
FC東京控え
GK 34 権田 修一
DF 3 エバウド
MF 7 浅利 悟
MF 20 川口 信男
MF 27 栗澤 僚一
MF 18 石川 直宏
FW 13 平山 相太
横浜F・マリノス先発
GK 1 榎本 哲也
DF 4 那須 大亮
DF 22 中澤 佑二
DF 30 栗原 勇蔵
DF 13 小宮山 尊信
MF 18 清水 範久
MF 35 河合 竜二
MF 10 山瀬 功治
MF 32 山瀬 幸宏
FW 11 坂田 大輔
FW 15 大島 秀夫
横浜F・マリノス控え
GK 31 飯倉 大樹
DF 3 松田 直樹
DF 7 田中 隼磨
MF 14 狩野 健太
MF 17 吉田 孝行
MF 19 乾 貴士
FW 8 マルケス

【選手・監督コメント】

球際に競り勝ち、味スタで勝利を


 リーグ第28節は横浜F・マリノスをホームで迎え撃つ。前節は千葉に敗れ、連勝はストップした。選手たちはそれぞれに「連敗はできない」と言うとともに「ナビスコカップの借りを返したい」と意気込む。今季、横浜FMとは3度対戦しており、アウェイでは2勝。ナビスコカップでは、ホームでの敗戦で準決勝進出を絶たれたため、選手たちのリベンジの意識は強い。千葉戦の後半で見せた勢いを出し続け、味スタで勝利をめざす一戦だ。

 今節は徳永が出場停止のため、伊野波が右サイドバックで先発。中盤のサイドには、左に鈴木規、右にリチェーリを起用。ともにスピードを活かし、サイドを起点にした攻撃に期待がかかる。またエバウドが3試合ぶりにベンチ入り。権田は初のメンバー入りを果たした。

 対する横浜FMは現在、勝ち点42で6位につける。ここ2試合は浦和、大宮に連敗したが、いずれも主導権を握りながらも得点が奪えず、敗れたもの。ボールを奪えば素早く前線に送り、FW大島を起点に、FW坂田がスペースを突いてくる。前線で収まれば、MF山瀬功や両サイドバックも果敢に飛び出すスピーディな攻撃は健在だ。ともに堅守から、素早い攻撃を持ち味にする同士の戦い。コンパクトな布陣で、球際やこぼれ球の勝負で競り負けないことがポイントになる。出足で負けず、リズムをつかんで勝利を!秋晴れの味スタ。試合は14時4分に、横浜FMのキックオフでスタートした。

フィニッシュの精度と思い切りを欠き、チャンスを活かしきれず


 開始からともに奪い合い、素早い攻撃を仕掛ける中、東京はサイドを起点にチャンスをつくった。1分、ルーカスが左にさばき、上がった金沢が相手DFの裏にグラウンダーのスルーパスを送る。抜け出した赤嶺がフリーでシュートを放つが、GKの正面に。3分には、赤嶺が左サイドから中に持ち込み、ゴール前にクロス。中央に鈴木規が勢いよく走り込んだが、シュートはしっかりと打てず。5分は、リチェーリが相手DFのボールを奪い、福西→伊野波につなぎ、右クロスから赤嶺がヘディングシュートを放つ。だが相手DFに寄せられ、打ち切れず。

 横浜FMにはチャンスらしいチャンスをつくらせず、12分、伊野波のサイドチェンジから、攻め上がった左の金沢が、赤嶺のリターンを受けてゴールを狙う。17分には、リチェーリが右エリアで仕掛け、中央の福西にパス。福西は相手DFの間をすり抜け、倒れこみながらシュートするが、勢いがなくGKがセーブ。いずれも狙いどおりの形で攻め込んだが、フィニッシュの精度と思い切りを欠き、チャンスを活かしきれなかった。

 20分を過ぎると、徐々に横浜FMが素早いパスを前線に送り、リズムをつかみ出す。それでも東京は落ち着きを失わず、決定的なピンチには至らなかった。29分、横浜FMの素早いリスタートから、MF山瀬功がエリア内に進入。勢いに乗ってシュートを打たれたが、茂庭がブロックし、塩田が難なくキャッチ。31分にもリスタートから、横浜FM・MF清水にエリアに抜け出され、シュートまで持ち込まれるが、塩田が果敢に飛び出してセーブした。

 35分には横浜FMの右スローインからMF山瀬功にキープされ、外側をオーバーラップしたDF那須に右エリアまで切り込まれる。ニアへのラストパスにFW坂田が飛び込み、決定機をつくられたが、伊野波がスライディングでブロックし、CKに逃れた。東京は速攻からチャンスをつくり、39分には自陣で奪い、鈴木規がドリブルで相手陣内まで攻め上がる。赤嶺がくさびとなり、再びリターンを受けた鈴木規がエリア内に突進。だがシュートを打たず、ルーカスへのラストパスもつながらなかった。結局、横浜FMの攻撃はほぼ危なげなく凌いだものの、リチェーリを起点にしたチャンスに決めきることができず。スコアレスで前半を終了した。

先制を許したが、平山、石川のゴールで鮮やかに逆転


 後半、横浜FMは左サイドバックの小宮山に代えて、DF田中隼を右サイドバックに投入。左にDF那須が回る形で臨んできた。立ち上がりにボールを支配して東京陣内で試合を進めると、47分、中盤のルーズボールを奪ってMF山瀬功がドリブルで前進、左にパスを送る。受けたMF山瀬幸はスピードに乗って左エリア角まで攻め込み、果敢にシュート。伊野波が対応していたが、早いタイミングで打たれたボールは、塩田が伸ばした手も届かず、ネットの天井を突き刺すようにイン。一瞬の隙を突かれ、MF山瀬幸のファインゴールで先制を許した。

 だが東京は決して気落ちすることなく、鈴木規とリチェーリの左右のポジションをチェンジし、反撃をもくろむ。51分、リチェーリの左クロスから、エリア内に鈴木規、金沢、赤嶺が次々に進入。チャンスをつくるが、GKへのファールがあり、横浜FMボールに。横浜FMも58分には、FKからDF中澤がオーバーヘッドでシュート。塩田がセーブするが、一進一退の展開に。

 こう着した状況の中、61分には赤嶺に代えて平山を投入。平山にボールを集め、状況を打開しようとした。この狙いが奏功する。迎えた66分、自陣で伊野波のクリアから、相手DFのこぼれを奪ったルーカスが、右から左前線のスペースに大きくサイドチェンジ。このボールに猛然と追いついたリチェーリが、左エリアで相手DFを1人、2人と反転して切り返し、クロスを上げる。これに平山が飛び込み、打点の高いヘディングでゴール! リチェーリのスピードと平山の高さを活かした得点で同点に追いついた! なお、この平山のゴールは、J1ホーム通算200点目となった。

 69分、横浜FMに左サイドからのFKを与える。距離はあったが、MF山瀬功が直接狙った鋭いシュートは、塩田がポストに激突しながらもパンチング。好プレーでピンチを逃れると、俄然、反撃のムードが高まった。71分には疲れのみえた福西に代えて浅利を、77分には足が攣ったリチェーリに代えて石川を投入。結果的にこの采配がピタリと当たることに。

 互いに「次の1点」をめざして前線にボールを送り、速攻の応酬となる中、82分に左のルーカスが右前線にライナー性のパス。平山はジャンプしてダイレクトで中に折り返す。ここに石川がフリーで飛び込み、決定的なチャンスをつくるがタイミングがわずかに合わず…。だが、その直後の84分、塩田の長いゴールキックが横浜FMゴール前でバウンド。横浜FM・GK榎本がエリアの外に飛び出し、クリアする。短くこぼれたところを鈴木規が奪い、中央に上がった石川にパス。石川はトラップし、浮いたボールを落ち着いてボレーで蹴り込み、ゴール。相手のミスを突いて逆転を果たした。

 ロスタイムには前線で粘り強くボールをキープしながらも、全員が集中して最後まで攻める姿勢を失わず、タイムアップ。固い守備、サイドから仕掛ける狙いどおりの戦いで逆転を果たし、勝ち点を38に積み上げるとともに、J1リーグ戦通算100勝目を挙げた。

 【選手コメント】《石川》「ベンチでもよい集中を保ち、結果を残したいと思っていた。前節は自分のミスから失点し、気持ちの持ち方が難しかったが、ピッチに立てば『チームが勝つために』という思いだけだった。平山が同点にしてくれて、次のゴールが勝敗を分けると思ったいた。大事な点だと考え、積極的にゴールに向かった。得点のシーンは、鈴木規がよいボールをくれた。枠に飛ばすことだけ考えていた。J1通算100勝に、自分が何勝ぐらい絡めているのか分からないが、また積み重ねていきたい」《平山》「ベンチでは、横浜FMにペースを握られ、彼らがやりたいサッカーに東京が合わせる形になっていたので、最後は体力勝負だと考えていた。与えられた時間で自分の仕事をしたかった。ヘディングシュートは、ずっと原監督に教えてもらって練習していて、いままでやってきたことを出せたと思う。いつも言われていた『一度動き直して入っていく』という形ができた。後ろからのフォローも見えたので、思い切って前にいった。相手DFもいたが、ボールが来るポイントは自分が押さえいたと思う。足の状態もよくなったので、思い切ったプレーをしようとした」

 【原監督の会見要旨】「前節は試合の入り方が悪く、千葉の狙いどおりにやられた。後半に立て直したが、最初から相手のゴールに向かってプレーしていこうと、この1週間準備してきた。予想通り横浜FMは、早めにFW坂田、FW大島に蹴ってきた。前半は、FW大島にキープされたり、競られてMF山瀬功らに拾われることが何度かあった。我々はもっと両サイドから展開していきたかったが、ルーカス、福西が中に行き過ぎていたこと、横浜FMの中央のMF河合、センターバックが強力なこともあり、できなかった。サイドバックが上がることができれば、裏も取れたのだが。前半の終盤、リスタート時に集中を欠いた場面があったので、そこを注意した。後半、横浜FMはDF小宮山からDF田中隼に交代したため、鈴木規とリチェーリの左右のポジションをチェンジし、リチェーリにDF田中隼人が前に出てきた裏を狙わせた。リチェーリは本来左が得意。鈴木規も右にいけば中に入ってシュートも打てる。少し閉塞感もあったので、変わるよう指示した。続いて、赤嶺もヘディングは強いが、DF栗原と中澤を相手にしては少し苦しかった。そのため、ここのところ元気な平山を投入した。平山なら相手が手こずり、中に絞ってくれれば、逆にサイドもあいてくると考えた。実際にリチェーリ、鈴木規が前に行けるようになったと思う。また、福西も疲れから守備に戻れなくなってきたので、浅利を入れて今野にボールを拾わせるようにした。最後はリチェーリの足の痙攣もあり、石川を入れた。石川は今日は先発から外したが、その分温存していたエネルギーのようなものを最後に使ってくれた。2点目も鈴木規が追ってくれたから生まれたゴール。やはりそういう粘りから得点は生まれる。決してラクな試合ではなかったし、いつものテンポではなかったが、伊野波もよくやってくれた。平山、鈴木規、リチェーリも故障から完全に戻ってきた。この戦いを次につなげたい。横浜FMは3日後にナビスコカップを控えており、我々にとってはラッキーな面もあるかもしれないが、ナビスコではホーム戦で敗れて、準決勝に進出できなかった。『そのお返しをしよう』と、みんな最後までよく戦ったと思う」

 【横浜FM・早野監督の会見要旨】「前節非常にふがいない戦いをしたので、もう一度自分たちがハードワークをして、プレスをかけて前に出て行くことを徹底した。FC東京がカウンターを狙ってくるので、その準備もした。前半はちょっとカウンターを受けすぎたかなという程度で、大きな問題はなかった。後半にメンバーを代え、1点とって、次に2点、3点と取れるチャンスで追い討ちをかけられなかった。また、最近はやってはいけないことをやりすぎる傾向があると思う。1失点目のシーンも、FW大島がシュートで終わっていれば問題はなかったはず。2本目は信じられないような状況だが、これは現実。今回のミスを次にはしないと注意し、戦い方は変えずやっていきたい。選手もショックを受けていると思うが、次はナビスコカップという違うステージ。間は3日だけだが、もう一度立て直していきたい」