GAME RESULT試合結果

第26節 2006/10/07(土)
観衆 10,840人 
天候 晴、強 気温 23.5度 湿度 40% 
主審:吉田 寿光 副審:青木 隆/相葉 忠臣 四審:田尻 智計

J1 第26節

瑞穂陸

HOME

名古屋グランパス

1-2

試合終了

前半0-1

後半1-1

AWAY

FC東京

名古屋グランパス FC東京
57' 杉本 恵太
得点者 22' 平山 相太
79' 石川 直宏
81' 須藤 右介 → 津田 知宏
81' 藤田 俊哉 → 渡邊 圭二
選手交代 84' 戸田 光洋 → 阿部 吉朗
84' 平山 相太 → 赤嶺 真吾
89' 石川 直宏 → 川口 信男
11 シュート 12
0 CK 2
16 FK 23
警告 65' 徳永 悠平
退場
名古屋グランパス先発
GK 1 楢﨑 正剛
DF 4 大森 征之
DF 3 スピラール
DF 5 古賀 正紘
MF 24 本田 圭佑
MF 25 須藤 右介
MF 8 金 正友
MF 10 藤田 俊哉
MF 7 中村 直志
FW 9 ヨンセン
FW 19 杉本 恵太
名古屋グランパス控え
GK 22 川島 永嗣
DF 2 秋田 豊
DF 16 増川 隆洋
MF 28 渡邊 圭二
MF 31 阿部 翔平
MF 27 片山 奨典
FW 37 津田 知宏
FC東京先発
GK 1 土肥 洋一
DF 25 徳永 悠平
DF 3 ジャーン
DF 2 茂庭 照幸
DF 8 藤山 竜仁
MF 10 三浦 文丈
MF 6 今野 泰幸
MF 18 石川 直宏
MF 13 戸田 光洋
MF 23 梶山 陽平
FW 39 平山 相太
FC東京控え
GK 22 塩田 仁史
DF 38 中澤 聡太
MF 16 宮沢 正史
MF 14 馬場 憂太
FW 20 川口 信男
FW 11 阿部 吉朗
FW 24 赤嶺 真吾

【選手・監督コメント】

勢いで名古屋を上回り勝利を!


 J1リーグ第26節はアウェーで名古屋グランパスエイトとの対戦。ついに6連敗を喫し、後がない状況に追い込まれている。だが、茂庭、ジャーン、石川らがケガから復帰し、徐々に戦力が戻ってきており身体も精神的にもリフレッシュした彼らをはじめ、チームとしても新たな気持ちで連敗脱出を狙いたい。

 対する名古屋は現在、勝点31で11位につけている。9月の4試合を2勝1分け1敗で乗り切り、調子は上向きだ。特にFWヨンセンが加入後、攻撃陣が噛み合い、前節はFW杉本がハットトリックを果たすなど、高い得点力を発揮。倉又監督は「まず高さのあるFWヨンセンと、スピードのあるFW杉本の2トップをを抑えることが大事。特にヨンセンはキープ力が高く、前線からボールも追う。彼に当てて、こぼれを杉本や2列目の選手が拾って仕掛けてくるので、そのケアは徹底したい」と話す。

 東京は、平山を1トップにしてシステムを4-2-3-1に変更、トップ下には梶山が入った。「トップ下に入る場合は、できるだけ引かず、FWに近い位置でプレーししたい。平山も足元でもつなげるので、くさびのパスを入れていく。浮いたボールの時は、競ったあとのセカンドを拾い、守備でも全部前線からプレスをかけていく」と梶山も気合が入る。また、名古屋の攻撃に対しても、サイドの戸田、石川らが走り負けせず、球際で競り勝ち、受け身に回ることなく勢いで上回りたいところ。

 前節は先制しながらも、4失点を喫し逆転を許した。その前の鹿島戦も3失点と守備に不安を抱えていただけに、茂庭の復帰は大きいといえる。今野も「茂庭選手が入ることで自分の役割もはっきりする。名古屋はカウンターも得意なので、後ろのDF陣に遅らせてもらって、自分は戻りを早くしたい」と話す。試合は快晴ではあるが強い風が吹く中、名古屋市瑞穂陸上競技場、2:04pmに名古屋のキックオフで開始された。

平山のJ初ゴールで先制、1点リードして前半終了


 試合前のコイントスで風上を選び、開始から攻勢に出る。6分、梶山→平山がくさびを受けて左サイドへ。藤山がダイレクトでアーリークロスを上げるも、相手GKがキャッチ。9分には、土肥のキックがそのまま相手ゴール前にこぼれて、走りこんだ戸田がボレーシュートを放つも、浮いてしまう。ここまでは名古屋がロングボールを放り込むだけの、単調な攻めであったが、15分を過ぎてFWヨンセンを起点に攻撃を仕掛ける。16分、FWヨンセンの粘り強いポストから、FW杉本が右エリアからシュートを放つが、茂庭がカット。こぼれをつないで、今度はMF藤田がシュートするも三浦がカットする。17分には、FW杉本が右から切り込み一度は藤山がカットするが、こぼれに藤田がフリーで走りこみ決定的なシュートを放つも、バーの上にはずれる。

 東京はボールを奪っても、なかなか攻撃の形を作ることが出来ず、リズムを掴めないでいたが、22分、平山のJ初ゴールで先制をする。中盤で三浦がボールをキープして右サイドの石川に。後方から走りこんだ徳永につなぎ、そのままグラウンダーのクロスを上げると、梶山がフリーでシュート。相手GKにセーブされるも、そのこぼれに平山が反応し、落ち着いてゴールに流し込んだ。

 するとチームに勢いが出始める。24分には、梶山が左FKを直接狙い、左CKを奪う。そのCKから平山が競り、逆サイドに流れたボールを徳永がクロスをあげると、ファーで梶山がダイレクトボレー、ゴールの上に。28分、石川→三浦がロングレンジからシュート。ボールは梶山に当たり、そのこぼれに石川が詰め、ダイレクトでゴールを狙うが、大きく浮いてしまう。時間が経過するにつれ、名古屋がほとんどボールを支配、東京陣内で試合は進むも、茂庭、ジャーンを中心に、組織としてコンパクトに守備陣形を整え、集中した守りでまったく危ない場面を作らせない。

 逆に42分、相手陣内での名古屋ボールを梶山が追い、ミスを誘って戸田が奪うと、左から果敢にゴールを狙ったが、わずかにバーの上に。44分には、梶山のスルーパスから石川が右サイドを駆け上がり、クロス。中央にどんぴしゃのタイミングで戸田が走りこむが、シュートは枠を捉えられず。試合はこのまま1点をリードして前半終了する。

石川の勝ち越し弾が決まり連敗脱出


 後半開始から名古屋は勢いを取り戻そうと、攻撃を仕掛けてくるも、東京は集中した守備でゴールを許さない。46分、カウンターからMF中村がミドルを放つも、土肥がキャッチ。49分には、DF大森の右クロスにFWヨンセンが飛び込むが、ジャーンがしっかり身体を寄せ、ヘディングは土肥の正面に。逆にここから東京は速攻を仕掛け、藤山から平山にくさびを入れ、これをダイレクトで左サイドの戸田に。DFの裏に抜け出しシュートするも、GKに弾かれる。しかし、試合展開としては悪くなかったが、一瞬の隙を突かれ、同点ゴールを許してしまう。

 57分、FWヨンセンの右エリアから中への切り込みを簡単に許し、強引にシュートを打たれると、このボールをゴール前中央に飛び出したFW杉本に渡り、ゴールに蹴りこまれてしまう。ふり出しに戻ったが、東京は気持ちを切り替えて攻撃を開始する。58分には、右サイドの石川のクロスを今野がキープして右エリア内に進入。慎重に中央へパスを出すもカットされる。62分には、ジャーンの相手DF裏に入ったボールに名古屋GK楢崎が飛び出すが、戸田がうまく拾って、体勢を崩しながら無人のゴールにシュート。決定的なチャンスであったが、バーの上に。

 名古屋もMF本田の強烈な左足シュート、またスピードを活かしたFW杉本の鋭い動きが、東京ゴールを何度も脅かすも、土肥が気迫のセーブで失点を許さない。お互い一進一退の攻防が続いたが、追加点を奪ったのは東京であった。79分、素早いリスタートから今野→徳永が右サイドをドリブルで上がり、中央の平山の足下に。相手DFに囲まれながら、強引にドリブルでエリア内に突進するも途中でカットされる。しかし、そのこぼれを拾いにいった今野の足にボールが当たり、右に流れたところを石川が左足でシュート、ボールはネットに突き刺さった。

 その後、名古屋が全員が前ががりとなって反撃に出る。東京も疲れのみえた戸田、平山に代えて阿部、赤嶺を投入。前線からの守備を徹底させ、相手の攻撃に勢いを出させない。それでも85分にはFW杉本が、89分にはFWヨンセンがシュートを放つも、どちらも枠の外に。結局試合はこのまま終了、ついに連敗脱出となった。また、これまで失点が多かったDF陣が、復帰した茂庭を中心に、粘り強い守備で1失点に抑えたことは、一番の勝因であり、今後につながる結果となった。

 【選手コメント】《茂庭》「足に不安はあったが、声は疲れない。省エネのプレーだったかもしれないが、チームとして粘り強さは発揮できた。前半、エリア内で立て続けにシュートを打たれた場面があったが、みんな身体を張ってブロックした。東京らしさが出ていたと思う。自分としてはまだ、だましだましプレーしている状態で、相手の足の速い選手には走らせてもいい、うまい選手には持たせてもいい。最後で止められればいいと考えていた。1点は取られたがベストは尽くせたと思う。自分の復帰戦で勝てたことも、平山選手のゴールもうれしい。自分が出られない間は、粘りが足りないかな…と感じていたが、もともと勢いのあるチーム。今後の巻き返しに向けて、今日の勝利がいいきっかけになると思う」《石川》「ゴールできたことはよかったが、自分のプレーは全然よくなかった。もっと動けるし、もっと走り負けしないようにできるはず。ただ1年前を振り返ると、ケガをしてピッチに立つことさえ、想像できなかった。それを考えれば、すごく幸せに感じる。切り替えて、チームの力になれるように頑張りたい」《平山》「チームが勝ててすごくうれしい。ゴールの場面は、エリアの中で数的優位をつくれたから。梶山選手のシュートがうまくこぼれてきた。立ち上がりは名古屋にやられたが、時間が経つにつれてよくなっていったと思う。名古屋にキープされたが、持たせていたところもあるので、ペースをつかまれたとは思っていない。でもディフェンス陣がよく守ってくれた。ただ、まだ下位にいるのでここからが重要。練習を重ねて、立ち上がりからリズムをつかめるようにしたい。サポーターの声援もうれしかった。前節ホームで負けたのに、アウェーまで来てくれて感謝している」

 【倉又監督の会見要旨】「今日の試合は、名古屋のFWヨンセンに対し『いかにボールを入れさせないか』というところに絞って1週間練習してきた。結果がよい方向に出てよかった。(平山のプレーについて?)奪った後、彼にくさびのボールを入れるということを意識してやってきたので、その点に関してはある程度できたと思う。ただ、もう少し動きの量を増やして欲しいし、スペースに出ていくという動きをもっとできれば良かった」

 【名古屋・フェルフォーセン監督の会見要旨】「今日の試合、開始20分はハイテンポで良いゲームでだった。風が強く、それほど簡単なゲームではなかったが、それでも何度かチャンスを作っていた。しかし20分過ぎ、0-1と先制されて以降に完全にゲームは終わってしまいました。後の70分間は、1歩前進して1歩後退する内容のゲーム。ゲームにテンポがないということです。原因としてFC東京の素晴らしい組織があったと思うが、自分たちのミスでゲームを難しくしてしまった部分もある。良いプレーをしていながら、その次のプレーが良くないという繰り返しだった。技術的、戦術的なミスもいくつかあり、そういう状態ではゲームに良いテンポを作る事ができない。FC東京はロングボールが多く、そのセカンドボールもほとんど拾われていた。集中力、積極さという部分で欠けていたようにも思う。後半は1度もチャンスは作れていなかった。前線からプレッシャーをかけるという面では、強風のため難しいところもあった。1人がミスをしたというゲームではなく、8人9人がミスをした。選手たちが本来の自分自身のレベル以下でプレーしてしまった。28年間サッカーの仕事をしてきて、20分だけの良いサッカーでは勝てないという事は熟知していいるし、残念な試合だった」