GAME RESULT試合結果

第2節 2006/4/12(水)
観衆 10,401人 
天候 曇、弱 気温 17.4度 湿度 78% 
主審:長田 和久 副審:抱山 公彦/村上 孝治 四審:牧野 明久

YNC 予選Aグループ 第2節

三ツ沢

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横浜F・マリノス

2-0

試合終了

前半0-0

後半2-0

AWAY

FC東京

横浜F・マリノス FC東京
57' 狩野 健太
89' 久保 竜彦
得点者
55' 吉田 孝行 → 狩野 健太
55' 天野 貴史 → 上野 良治
76' 坂田 大輔 → 久保 竜彦
選手交代 63' ジャーン → 川口 信男
66' 鈴木 規郎 → 藤山 竜仁
83' 栗澤 僚一 → 阿部 吉朗
17 シュート 8
8 CK 4
26 FK 18
32' 田中 隼磨
47' 天野 貴史
70' 松田 直樹
警告
退場
横浜F・マリノス先発
GK 21 榎本 哲也
DF 3 松田 直樹
DF 22 中澤 佑二
DF 4 那須 大亮
MF 7 田中 隼磨
MF 28 天野 貴史
MF 35 河合 竜二
MF 5 ドゥトラ
MF 17 吉田 孝行
FW 15 大島 秀夫
FW 11 坂田 大輔
横浜F・マリノス控え
GK 31 下川 健一
DF 30 栗原 勇蔵
MF 6 上野 良治
MF 24 塩川 岳人
MF 29 狩野 健太
FW 20 ハーフナー マイク
FW 9 久保 竜彦
FC東京先発
GK 1 土肥 洋一
DF 25 徳永 悠平
DF 3 ジャーン
DF 2 茂庭 照幸
DF 15 鈴木 規郎
MF 5 増嶋 竜也
MF 23 梶山 陽平
MF 6 今野 泰幸
MF 27 栗澤 僚一
FW 9 ルーカス
FW 21 ササ サルセード
FC東京控え
GK 22 塩田 仁史
DF 8 藤山 竜仁
MF 7 浅利 悟
MF 16 宮沢 正史
MF 19 伊野波 雅彦
FW 20 川口 信男
FW 11 阿部 吉朗

【選手・監督コメント】

ナビスコ第2日、リーグ戦の雪辱を果たして勝利を


 8日(土)のリーグ戦第7節から、中3日で臨むナビスコカップ予選第2日。アウェーで横浜F・マリノスに挑む。横浜とは、1日(土)に行われたリーグ第6節から間を空けずの対戦となるが、リーグ戦では終始ゲームを支配された。終了間際に引き分けに持ち込んだものの、内容では完敗だったといえるだろう。第7節磐田戦で得た手応えをもとに、雪辱を果たしたい一戦だ。

 対する横浜FMは、ここ3戦未勝利に終わっている。そのためか、今日の試合ではフレッシュでモチベーションの高い選手を起用。今日の先発は、ケガのFWマルケス、MFマグロンを含め、前試合より6名の選手を入れ替えて臨んできた。

 この横浜FMのメンバー構成に対して、東京はサイドで優位に立つことを狙い、横浜FMと同様の3-5-2のシステムを選択。DFの左に茂庭、右にジャーン、中央に増嶋という3バック、中盤のサイドは鈴木、徳永、トップ下に栗澤、後ろに今野+梶山という布陣で臨むこととなった。

勢いのある横浜FMに試合を支配され


 試合は、湿度の高い三ツ沢公園球技場、19時に横浜FMのキックオフでスタートした。開始早々に横浜FMが左MFドゥトラのミドルシュートからCKを奪い、右CKからFW大島がヘディングシュート。勢いのあるプレーで、序盤からリズムをつかむ。12分には右MF田中が、鈴木を思い切りよく切り返してシュート。土肥の好守でCKに逃れるが、CKの後、MF吉田が東京の左サイドを突破。深い位置から鋭いクロスを上げられる。これは土肥がしっかりキャッチ。15分には右MF田中の鋭いクロスにFW大島が飛び込むが、増嶋がよく抑え、CKに逃れる。

 東京は厳しい相手のプレスの前にミスを連発。ボールを失い、横浜FMに支配される時間が続いた。横浜FMは、攻守にわたってよく走り、パスをつないでサイドの主導権を握った。トップ下のMF吉田を起点に、特に右MF田中から次々にサイド攻撃を仕掛けられ、FW坂田にはゴール前に走り込まれた。21分には横浜FM・左エリアからのFKにFW大島がヘッドで合わせ、ボールがインするが、その前の競り合いがファールとなり、ノーゴール。23分には、右MF田中の速いクロスにFW坂田がヘッドで飛び込む。32分には右MF田中にエリア内に侵入され、シュートを打たれたが、東京DFが身体を入れてカット。

 34分には、攻めに出られないもどかしい状況を打開しようと梶山がミドルを放ち、CKを奪う。しかし、栗澤の右CKにルーカスが飛び込むが、シュートは打てず。結局、前半の東京のシュートは、この梶山と、39分にルーカスが放ったミドルの2本のみ。それでも守備では土肥、増嶋を中心に守りきり、スコアレスで前半を終了。後半の立て直しに期待がかかった。

攻めに出るも、2失点を喫して完敗…


 前半の終盤からジャーンと増嶋がポジションをチェンジ。増嶋が右に回り、相手FWを早めつぶして、攻撃参加することに。前に出る気持ちが功を奏し、後半開始直後には、増嶋が果敢な攻め上がりから前線へスルーパス。しかし、飛び出した栗澤にはわずかに合わなかった。52分には、増嶋、梶山が相手と奪い合う中で、徳永から中央の栗澤へ。栗澤は狙い澄ましたミドルを放つが相手GKのセーブに合う。ようやく互角に競り合い、攻めのリズムができつつあった。

 しかし、その矢先の57分、中盤で横浜FMに奪われ、FW坂田が左サイドをドリブルで駆け上がる。深い位置からゴール前に低く鋭いクロスを送られ、一度は土肥がセーブ。だが、浮いたボールが交代出場直後のMF狩野の前にこぼれ、至近距離から蹴り込まれてゴールを許す。反撃の出端をくじかれる失点となった。

 東京は、63分にはジャーンに代えて川口を、66分には鈴木に代えて藤山を投入。徳永を上がり目にした変則的な3-4-3で反撃。梶山の配球から右サイドを起点にシュートまで持ち込むシーンをつくった。72分には徳永が右サイドを突破、クロスは中央のササ、ルーカスに合わなかったが、ファーの川口がよくフォローし、エリア左外からシュート。しかし力弱く、枠は捉えられず。76分には、梶山から右前線に飛び出した川口にスルーパスがとおる。川口はクロスを上げ、DFのこぼれを拾った梶山がシュートを放つが、わずかにバーの上…。

 83分には、栗澤に代えて阿部を投入、4トップに近いスクランブル体制で、1点を奪いにいくが、ゴールを奪うことはできず。逆に89分、横浜FMが素早いリスタートからFW久保が難なくゴール。集中の切れた隙を突かれて追加点を許し、タイムアップ。攻守の局面でアグレッシブな横浜に競り負け、敗戦を喫した。

 【選手コメント】《増嶋》「前半はリズムがつかめなかった。中盤が3対3でがっちり対面する中で、ミスからボールを失い、相手に走られた。横浜はDF松田選手も上がって数的優位に立っていたので、途中から自分が右DFに回り、攻撃を防ぎつつも攻め上がることを心掛けた。試合開始直前に『そのあたりは臨機応変に臨んでくれと』ガーロ監督からも指示されていた。パスを出せたシーンもあるが、悪い流れを変えられずに残念」《川口》「(出場は)負けている状態だったので、3トップで、ルーコンか僕がサイドのスペースに出てチャンスをつくろうとした。相手DFは高さがあるので、クロスは低く速いボールを意識した。梶山がシュートを打ったように、跳ね返れば、チャンスにつながる。それを何回も繰り返すことが必要だと考えていた。ただ途中出場の選手は、短い時間でも結果を出さなければいけない。それがゴールと勝利につながらなくて残念。(磐田戦から比べてチーム状態が逆戻りした感じはあるか?)相手もあることなので、落ち込むことはない。ミスを少なくして切り替えることが大事」

 【ガーロ監督の会見要旨】「前半30分頃までは中盤のマークが甘く、相手にフリーでボールを回されてしまった。前半終わり頃から、マークにしっかり付けるようになり、少しはいい形をつくれた。後半に関しては五分五分だったと思うが、ミスから点を取られてしまった。1点目を取られ、追いついて逆転しなければいけなくなったので、攻め上がっていった。チャンスはいくつかあったと思うが、決められなかった。攻めに出ているところで最後に追加点を決められてしまった。2点を横浜の決定力で決められてしまった試合だと思う。3バックで臨んだ意図は、サイドの選手がなるべく前に行ってクロスを上げ、ルーカスとササにボールを入れるという狙いだった。だが、特に前半に関してはミスが多く、つなぐことができなかった」

 【横浜FM・岡田監督の会見要旨】「今日はトップチームが最近忘れていた戦う気持ち、一丸となって戦う姿勢を見せて欲しかった。その狙いどおり素晴らしい試合をしてくれた。後半足が止まりだしてもよく戦った。若い選手があれだけ頑張ってくれて満足している。MF天野はある程度計算でき、最低限の仕事をしてくれる選手で、それなりのことをやってくれた。MF狩野は、攻撃の選手なのでどこまでできるか不安だったが、これほどやってくれるとは思わなかった。我々にはFKのいいキッカーがいないが、彼のキックには精度がある。彼が十分な戦力になってくれると頼もしい。FW久保の起用に関しては、坂田のケガという突然のアクシデントがあったので、次の試合やほかの選手のテストも考えて迷った。だが、今日はどうしても勝たせてやりたい気持ちもあり、投入を決めた。試合の展開によっては、終盤に使うことも考えていたが。今までは途中から使うと計算できないところがあったが、チームのためによくやってくれた。DF那須を3バックの左で使ったのは、彼の調子が良かったこと、また左足の精度があるので、球出しの面で彼を左で使える計算ができたため。MF河合は、以前からボランチのサブとして考えていたので、起用に迷いはなかった」