GAME RESULT試合結果

第8節 1999/4/29(木)
観衆 6,148人 
天候 曇、弱 気温 17.3度 湿度 45% 
主審:吉田 寿光 副審:石田 宏之/塩川 拓司 四審:潟永 達治

J2 第8節

西が丘

HOME

FC東京

2-1

試合終了

前半2-1

後半0-0

AWAY

北海道コンサドーレ札幌

FC東京 北海道コンサドーレ札幌
02' 小林 成光
25' 鏑木 享
得点者 07' 深川 友貴
65' 岡元 勇人 → 和田 潤
81' 小林 成光 → 加賀見 健介
85' 小峯 隆幸 → 古邊 芳昇
選手交代 60' 村主 博正 → 河村 優
60' 村田 達哉 → 黄川田 賢司
81' 棚田 伸 → 大野 貴史
10 シュート 16
3 CK 3
18 FK 23
32' 小峯 隆幸
警告
退場
FC東京先発
GK 1 堀池 洋充
DF 12 梅山 修
DF 26 小峯 隆幸
DF 3 サンドロ
DF 8 藤山 竜仁
MF 6 新條 宏喜
MF 15 アウミール
MF 24 小林 成光
MF 14 佐藤 由紀彦
MF 18 岡元 勇人
FW 17 鏑木 享
FC東京控え
GK 22 鈴木 敬之
DF 5 古邊 芳昇
DF 16 小池 知己
MF 13 加賀見 健介
FW 9 和田 潤
北海道コンサドーレ札幌先発
GK 1 佐藤 洋平
DF 2 田渕 龍二
DF 5 名塚 善寛
DF 14 古川 毅
DF 15 村田 達哉
DF 4 梶野 智
MF 17 村主 博正
MF 7 棚田 伸
MF 10 アシス
FW 13 深川 友貴
FW 18 吉原 宏太
北海道コンサドーレ札幌控え
GK 12 加藤 竜二
DF 20 大野 貴史
DF 16 黄川田 賢司
MF 24 河村 優
FW 9 リカルジーニョ

【選手・監督コメント】

超満員の西が丘


昨年のJ1参入決定戦で敗れ今季はJ2でのスタートとなり、悲願のJ1復帰を狙う”新生岡田札幌”がついに東京に現れた。何かと話題の多いチームとの対決を一目見ようと、会場へ詰めかけた観客の数は実に6000人を超え、スタンドは立ち見も出るパンク寸前の状態に。また、テレビ中継を含むマスコミ関係者の数も今季最高を記録し、グランド上にはカメラが溢れ、西が丘は限界に達した。当然、”ゴール裏の応援合戦”もいつも以上にヒートアップする。東京の”ゴール裏”は、これまでのホームゲームではその数とセンスでアウェイチームを圧倒してきたが、この一戦に集まった札幌の”ゴール裏”は数で東京に匹敵し、よく統率された応援は「さすがJリーグ経験者」を感じさせ、迫力ある互角の応援合戦を繰り広げた。会場は最高潮に盛り上がり、午後1時、キックオフの笛が鳴った。

開始2分、小林が先制ゴール!


この大観衆に選手が興奮しないはずがない。試合開始直後からお互い様子を伺うことなく、両チームとも猛然と攻撃を仕掛けてきた。開始2分、攻め込まれた東京は自陣ゴール前でアウミールがボールをカット、そのまま約50Mを高速ドリブルで独走し、タイミングよく飛び出した小林へ絶妙のスルーパス。これを小林がダイレクトで流し先制ゴールをゲットした。しかし喜ぶのもつかの間、その5分後に簡単に中央を崩され、呆気なく同点ゴールを許す。ゲームは見ごたえある一進一退の展開に。 東京はこの日もグランドを所狭しと走りまわるアウミールを中心にゲームを組立てた。アウミールは切れのある鋭いドリブルや中盤でのボールキープ、正確なパスなどで攻撃の起点となった。そこに右サイドで独特のリズムを持つ小林、左サイドで鋭いオーバーラップを見せる藤山が絡み、厚みのある攻撃を展開する。前線では、岡元が激しい闘志と体を張ったプレーで頑張り、鏑木が持ち味のスピードを活かして相手の浅いDFラインの裏へタイミングよく飛び出してチャンスを作った。一方の札幌は、新外国人アシスとベテラン棚田が中盤でボールキープしてリズムを作り、前線の若きエース吉原、パワフルな深川のツートップがゴールに迫ってきた。

鏑木の公式戦初ゴールが決勝点に!


迎えた25分、鏑木が小峯の縦パスから相手DFの裏へ抜け出し、軽快なステップの見事なフェイントから約20Mの豪快なシュートを放つ。これが決まり、東京が再び1点リードする。もともと非常に能力が高い鏑木は、今シーズンまだ本領を発揮しておらず、本来のプレーが戻ればチームの戦力は大幅にアップするだけに、このゴールがきっかけになることを期待したい。 ゲームはその後、両チームとも決定的なチャンスを作るものの、DFが体を張ってピンチを防ぎ得点を許さない。東京はサンドロが圧倒的な強さと高さで跳ね返し、小峯も「あわやゴール」というシュートをオーバーヘッドでクリア。札幌も元日本代表の名塚を中心に追加点を許さない。 後半に入ると札幌が意地を見せ、運動量で東京を上回り、ゲームの主導権を握った。しかし東京は相当押し込まれながらも最後までバランスを崩さず、得点を許さなかった。試合後の会見で大熊監督は「ここ数試合、先制しながら後半に得点を許すケースが多かったが、今日は最後までバランスを崩さず、よく耐えてくれた」と語った。開幕戦以来のホームでの勝利で、久しぶりの2連勝となったが、これを契機に本物の波に乗りたいところだ。