GAME RESULT試合結果

2014/9/07(日)
観衆 8,494人 
天候 曇、 気温 21.2度 湿度 72% 
主審:高山 啓義 副審:馬場 規/堀越 雅弘 四審:

天皇杯 4回戦

味の素スタジアム

FC東京

1-2

試合終了

前半0-0

後半1-2

清水エスパルス

FC東京 清水エスパルス
75分:河野広貴 得点者 69分:大前元紀
76分:イ キジェ
66分:三田啓貴→羽生直剛
73分:吉本一謙→梶山陽平
85分:椋原健太→松田陸
選手交代 82分:石毛秀樹→高木善朗
90+1分:高木俊幸→村田和哉
15 シュート 10
7 GK 6
6 CK 4
14 直接FK 19
2 間接FK 1
2 オフサイド 1
0 PK 0
1 警告 3
0 退場 0
FC東京先発
GK 20 権田 修一
DF 2 徳永 悠平
DF 29 吉本 一謙
DF 30 カニーニ
DF 33 椋原 健太
MF 4 高橋 秀人
MF 7 米本 拓司
MF 8 三田 啓貴
FW 17 河野 広貴
FW 9 渡邉 千真
FW 11 エドゥー
FC東京控え
GK 1 塩田 仁史
GK 31 圍 謙太朗
DF 50 松田 陸
MF 10 梶山 陽平
MF 22 羽生 直剛
MF 34 野澤 英之
FW 19 平岡 翼
清水エスパルス先発
GK 1 櫛引 政敏
DF 28 吉田 豊
DF 37 ブエノ
DF 3 平岡 康裕
DF 2 イ キジェ
MF 8 石毛 秀樹
MF 16 六平 光成
MF 7 本田 拓也
MF 34 水谷 拓磨
FW 10 大前 元紀
FW 11 高木 俊幸
清水エスパルス控え
GK 21 相澤 貴志
DF 27 廣井 友信
MF 15 藤田 息吹
MF 24 高木 純平
MF 23 高木 善朗
FW 22 村田 和哉
FW 33 加賀美 翔

【選手・監督コメント】

天皇杯ベスト8進出を賭けて


天皇杯4回戦が開催。味スタにて清水エスパルスと対戦する。
リーグ戦では浦和、鹿島と引き分け、公式戦ここ10戦負けなしに。チームとしての積み上げを図りながら、徐々に勝負強さも身につけつつある。
しかしこの天皇杯は一発勝負のトーナメント戦のため、確実に勝ち上がることが求められる。
マッシモ監督も「臨む姿勢は今までと何も変わらないが、一発勝負で生き残るのは1チームのみ。
我々がその1つになるためにもミスをできる限り少なくし、集中して戦うことが大事」と狙いを話した。

だがチームは苦しい状況だ。現在、日本代表に選出された森重、武藤が不在。中島も登録の関係で出場はかなわず。
また太田が昨日より発熱し、欠場を余儀なくされることに。そのためセンターバックはカニーニが初先発。
また左SBには椋原を、中盤には三田をスタメンに起用。平岡が初のベンチ入りを果たしたほか、GK塩田、圍の2選手も控え、まさに総力戦で臨む一戦だ。


対する清水は、天皇杯ではびわこ成蹊スポーツ大、札幌(J2)に勝利し、4回戦に進出。
だが清水もFWノヴァコヴィッチ、DFヤコヴィッチに加え、リーグ戦に抜擢されたDF三浦、MF金子が各国・各年代の代表等に選出され、不在に。
栃木から復帰を果たしたFW瀬沼も出場はかなわず、苦況とも言える状態だ。

だが3-5-2の布陣で守備を厚くすると共に、FW大前、高木俊らのスピードと連動性を活かしたカウンター攻撃には勢いがある。
それに対して東京もアグレッシブさと集中力を保ち、ベスト8進出をめざす一戦だ。

秋めいた気候のもと、試合は19時4分に清水のキックオフでスタートした。

ボールを保持するものの清水のカウンターに苦しめられ


序盤から激しく渡り合い、一進一退の展開が続いた。東京は12分、三田からのパスを、受けたエドゥーが右エリアでDFを背負いながらも中央に運び、反転してシュート。
しかし清水GKのセーブでCKに逃れられた。ここから2本のCKを得るが、跳ね返されてカウンターをくらうことに。
14分、清水の自陣からのフィードに合わせてエリアにFW高木俊に飛び出され、決定的な場面を作られたが、権田の好セーブでピンチをしのいだ。

時間の経過とともにボールを保持する東京だが、清水も分厚いブロックを敷き、球際も激しい。その守備網を崩しきることができず、逆にカウンターをくらうという展開に。
27分には切り替えの早い攻撃を仕掛け合い、互いにゴール前まで運ぶシーンを作る。清水はMF登録ながらDFに入った六平がドリブルで持ち上がり、東京ゴール前まで進入。
これは粘り強く抑えたが、つなぐ段階でミスが出て再び攻め込まれる。それでも逆襲につなげ、渡邉が前線に飛び出したが、清水DFブエノにスローインに逃れられた。

37分には東京が自陣で奪い、スピーディな逆襲を仕掛ける。中央を渡邉が持ち上がり、右にはエドゥー、左には河野が攻め上がる。
渡邉は対面する清水DFを引き付け、左の河野にパス。河野がエリアに突進しようとしたところで清水DFに引っ掛けられて……。
しかしPKにはならず、左エリアすぐ手前からのFKを得るに留まった。


清水の素早いパスワークからサイドで起点を作られる場面もあったが、守備ではカバーをし合い、集中を切らさず守りきり、スコアレスで前半を終了した。

河野が同点弾をマーク! だが直後に勝ち越しを許し、総攻撃も実らず


なんとか打開を図ろうとした後半、47分には三田→徳永が攻め上がり、右エリアまで進入。そこからのマイナスのパスに合わせ、高橋がミドルを放つがバーを越える。
54分には三田の浮き球のパスから、DF裏に抜け出そうとした渡邉がトラップでコントロールし、ゴールを狙ったがブロックされる。
その後は河野がキレのある動きで起点を作るものの前線での精度を欠いて奪われ、フィニッシュに持ち込めない時間が続いた。

66分には三田に代わって羽生がイン。バランスをとりながらゴールを狙おうとしたが、迎えた69分、左サイドで椋原、羽生が起点を作り、
前線まで上がった高橋がヒールで羽生につなごうとしたが、清水にカットされて逆襲をくらう。サイドを変えられ、前線のFW大前にパスを通された。
これには吉本が対面していたが、手前で切り返されて鋭いシュートを放たれ……。吉本の股下を抜いて見事に左下に決められ……先制を許した。


73分、ここで吉本に代えて梶山を投入。高橋がセンターバックに回る布陣で反撃を狙った。
東京では2シーズンぶりの出場となる梶山だが、これを機にボールが回り始め、75分には右サイドの渡邉→中央の梶山が右エリア手前の河野に縦パスを送る。
河野はエリア内のエドゥーとワンツーをかわし、相手DFの間をすり抜けるように中に回り込み、シュートを右下に突き刺す! 河野の気迫のこもった同点弾で追い上げムードが高まった。


しかし歓喜もつかの間、直後の76分、相手陣内でボールを奪われ、東京の右サイドに展開される。清水・DFイ キジェのパスからFW高木俊がエリアへ進入。
カニーニが対面していたが、ゴール前にラストパスを送られる。これを抑えようとしたが、こぼれたボールを清水DFイ キジェに押し込まれ……勝ち越しを許すことに。


それでも85分には椋原に代わり、松田がイン。徳永、カニーニ、高橋の3バック、松田が右ワイド、羽生が左に。
米本と梶山のダブルボランチとし、迫力のある攻撃を仕掛けた。アディショナルタイムには梶山の縦パスをエドゥーが落とし、再び中盤の梶山が前線に長いパスを送る。
これが渡邉の足もとにピタリと送られたが、トラップの落ち際を相手DFに抑えられ…。
その後はカニーニを前線に上げてパワープレーを仕掛け、最後のCKの場面では権田も上がり、チャンスを狙った。
そして米本のCKを渡邉が落とし、権田が突っ込んだが……相手にしのぎ切られてタイムアップ。


最後まで諦めず、総攻撃を仕掛けたが、実らず。中断明けの公式戦で初黒星を喫すると同時に、今季の天皇杯はベスト16で終えることになった。

【選手コメント】

《カニーニ》
「東京に加入して初めての試合、自分にとっては久しぶりの試合でもあったので、注意深くゲームに入ることに集中した。
そして周りとの連係も取れるようになっていったと思う。しかし結果が付いてこず、非常に残念。
ただ、最後の最後までサポーターが応援してくれて心強かった。それに対してプレーや結果で応えられるように頑張りたい」

《梶山》
「同点にした直後、チームは『行くぞ!』という雰囲気になったが、その直後に失点しまったことがもったいなかったと思う。
出場にあたっては、ボールをしっかりと動かしてゲームを作ることを考えていた。監督からも『アグレッシブに戦いゲームを作れ』と指示されていた。
アンカーでのプレーはイメージしていたし、周りとの連係も悪くはなかったと思う。練習や紅白戦でもプレーしていたし、それを実戦で出せた部分もある。
だから結果を出せなかったことがとても悔しい。リーグ戦しか残されていないが、全員で一歩ずつ前に向かいたい」

【マッシモ フィッカデンティ監督の会見要旨】
「ナビスコカップ、天皇杯と2つの大会を戦ってきたが、これだけ多くの選手を欠いた状態で戦うのは残念なこと。
なぜなら、天皇杯はとても大事な大会だと捉えているから。優勝すればACLにも進めるので、それだけ大事な大会。

しかしナビスコカップと同様に、大事な選手の不在が大きく影響してしまった。試合自体はバランスのとれたものだった。
清水は5-2-3の布陣でディフェンス時には後ろのスペースをしっかりと消してきた。1点が入ることで変わるような試合展開だったが、そのようにはならなかった。

残念だったのは同点に追いついた後にすぐ1対2にされてしまったこと。時間帯を考えれば力も残っていなかった。
その後もエドゥーのヘディングなど、チャンスを2回ほど作ったが。権田は一度素晴らしいセービングをしたが、2失点してしまった。

決定機の3本のうち、2本を決められてしまった。また、自分たちのチャンスの時にペナルティエリアへFWが入っていくことができなかった。
1点目は防げたゴールだったし、2点目もクリアミスから得点を奪われてしまった。スポーツをしている者として結果を受け入れることが必要。

だが、このような結果になってしまったことは非常に残念」

【清水・大榎 克己監督の会見要旨】
「代表の選出やケガ人が多い中で、選手をどのように起用すべきか最後まで悩み、結局3バックの形をとった。
状況によっては5バックになってしまうこともあるが、なるべく中盤に人数をかけて相手のサイドバックにプレッシャーをかけられるような形をとった。

FWノヴァコヴィッチがいない分、FWが1枚では厳しいので機動力を使うために2トップにした。
前半、押し込まれる場面もあったが、粘って失点をゼロで抑えることができたことが大きかった。選手は本当によく戦ってくれたと思う。
前半、何度かカウンターを仕掛けたが、東京のサイドのスペースを2トップがどのように使えるかがカギだった。
そこを使いながらワイドのDFイ キジェと吉田がチャンスを作った。選手たちにはサイドチェンジも有効だと伝えていたが、ラストプレーやクロスの精度が悪く、得点は奪えなかった。

後半はまずFW大前の決定力が大きかったし、追いつかれた中でももう1点をとって勝ち越せた。
リーグ鳥栖戦では2対1から最後に追いつかれてしまい、今日もその場面が頭をよぎったが、選手が最後まで集中してよく戦った。
守りきって勝ったことはチームにとっても大きいと思う。初先発のDFブエノは人に強いという特長が出せたと思う。
ただ、人に寄りすぎる傾向があるのでMF六平をDFに入れて3枚にした。リーグ戦で0対4で敗れた相手に借りを返すことができ、こんなに嬉しいことはない。

1か月前に比べるとハードワークできるようになったと思う。それが今日の試合で終わらないように、良い部分は続けながら次の試合でもハードワークができるチームにしていきたい」