熱の結束

INTERVIEW2025.11.07

熱の結束

FC町田ゼルビアの印象は、守備が堅く、複数失点をしないチーム。最後の最後で身体を張るなど、粘り強い守備が持ち味のチームだと思っています。

これまで、リーグ戦で三度対戦してきました。良い試合内容の時もありましたし、相手の術中にハマってしまい、完敗した昨シーズンの国立競技場での試合もありました。

相手の特長として、ロングスローとクロスボールからの攻撃が得点に多くつながっています。相手のウイングバックやトップ下の選手たちがサイド攻撃を促し、良いクロスボールからチャンスメイクする部分には警戒が必要です。僕らはサンフレッチェ広島、ファジアーノ岡山と3バックをベースとするチームと対戦してきましたし、練習から継続性をもって取り組むことができていると思っています。

練習と試合で積み重ねてきたものが自信につながっている手応えも感じますし、課題であったクロスボールからの失点も減少してきています。ですが、岡山戦ではセットプレーから同点に追い付かれてしまいましたし、対町田という部分で言えば、彼らはセットプレーのオプションを多く揃えています。警戒と対策が特に必要だと考えています。

岡山戦もそうでしたが、守備の時にはディフェンスが5枚になるシステムですし、ブロックを組まれてしまうと、崩すことは容易ではありません。簡単に得点を奪うことができないので、焦れずにプレーすることを意識したいです。

町田とは9日のリーグ戦、来週の天皇杯準決勝と立て続けの対戦になりますが、もちろんどちらの試合も大事です。どちらの試合も勝ちにいく姿勢をピッチで示さなければ、ファン・サポーターのみなさんも納得しないと思います。これまで勝てていなかった町田に対して勝利することで“勝ち癖”をチームに植え付けたいですし、来シーズン以降、町田と対戦する時のメンタリティにもつなげていきたいです。

天皇杯準決勝に向けて、という部分で言えば、タイトル獲得のチャンスがあります。一発勝負で、国立競技場で戦える高揚感もあります。全員で力を合わせて、ここまで(準決勝)こられたことを踏まえると、絶対に負けたくない。“決勝進出のチケット”を得られるチャンスを目の前にして、やっと巡り合えたこの機会を逃したくありません。

東京全体で力を合わせることはもちろんですし、ファン・サポーターのみなさんの想いや熱量が僕らの後押しになります。9日のリーグ戦から最高潮の熱量を僕たちに届けてほしいですし、リーグ戦で勝利をして、チームとみなさんの試合に懸ける熱量をさらに倍にして、天皇杯準決勝の舞台でぶつけましょう。

チーム一丸、ファン・サポーターも一丸となって町田を倒しにいく気持ちがないと、簡単に倒せる相手ではないと思っています。僕たち選手も必死になって、“決勝進出のチケット”を掴みとる気合いとプレーをピッチで示します。