初の国立を楽しむ

INTERVIEW2025.11.05

初の国立を楽しむ

FC町田ゼルビアとは、僕個人としては初の対戦になります。相手はシンプルにゴールをめざすスタイルで、試合映像を見ていても理にかなったプレーや戦術だと思っています。まずは町田の攻撃のポイントであるウイングバックをしっかりとケアすること、抑えることが自分に求められるタスクだと思っています。チームが優位に試合を運べるように、しっかりとパフォーマンスを発揮したいです。

町田には若くて勢いのある望月選手や攻撃力のある相馬選手がいます。チームとしても彼らをうまく封じてコントロールできれば、僕らにも試合を動かすチャンスは必ずくると思っています。攻守に大きく関わる相手のウイングバックに簡単に仕事をさせないことで僕らが優位性を持って試合を進めることが重要だと考えています。

チームとして、3バックをベースとするチームとの対戦は、これまでサンフレッチェ広島、ファジアーノ岡山と重ねてきました。そのなかで僕らは4バックで真っ向から対峙するだけではなく、立ち位置を変えてみたり、相手を押し込んでウイングバックに高い位置をとらせないなど、試合を進めるなかでの選択肢も増えてきています。しっかりと相手がどのエリアからプレッシャーをかけてくるかをチーム全体で見極めながら、試合展開に応じて戦い方を変えていきたいです。

前節の岡山戦で良い形で勝利を収めたことでチームはとても良い雰囲気ですし、先週のトレーニングから継続してポジティブな雰囲気のなかで取り組むことができていると感じています。個人としては試合のなかった一週間をうまく活用できましたし、コンディションを含めて調整したり、身体を休ませたりする時間に充てることができました。このまま良い調子で試合に持っていくことができそうです。

ここから町田とはリーグ戦と天皇杯準決勝の連戦になりますが、この連戦だけにフォーカスをしたり、特別に意識していることは個人としては特にありません。まずは9日のリーグ戦でチームとして良いパフォーマンスで勝点3を奪うことで、16日の天皇杯準決勝に流れをつなげられればと思っています。同じ相手との連戦だからといって意識することは特段ありません。

ただ、個人的には青森山田高校時代にお世話になった町田の黒田監督との対戦は楽しみです。中学時代まで全くの無名選手だった僕を育ててくれましたし、世代別の代表などに選ばれるようになったのも黒田さんのお陰だと思っています。恩師でもありますし、プロの舞台で対戦できることは不思議な感覚ですが、しっかりと勝ちたいです。

まずは9日のリーグ戦でしっかりと良いパフォーマンスをみせて、天皇杯準決勝につなげていきたいです。両方とも大事な試合です。ファン・サポーターのみなさん、楽しみにしていてください。

実は、国立競技場でプレーするのが初めてなので、そこも個人的には本当に楽しみです。僕が東京に戻ってきて初めて東京の試合を観たのが、国立競技場で開催された広島戦だったので、あの悔しい記憶を塗り替えたいです。面白い試合を期待していてください。絶対に勝ちますから。