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2016.4.03[アカデミー]

【U-15】中国・広州遠征9日目

9日目の今日は大会決勝戦。
9日間という長期間の中で選手も一戦一戦積み重ねてたどり着いた舞台で勝利をものにするべく午前中からの過ごし方には気を配った。
予報では雨だったが、何とか天気もぎりぎり持ちこたえた。
散歩では決勝の舞台であるセンター競技場の芝生の状態をチェック。
ここまでの予選で荒れたグランドで戦ってきた選手たちには、もはや多少のピンチコンディション不良も気にならない雰囲気があった。


試合は15:00キックオフ。
相手は大会主催側の広州恒大。
予選リーグで対戦した広州恒大よりも、より質の高い選手たちをそろえた選抜チーム。
また、広州足球学校に在学している他の選手やコーチたちも応援団として来て、AWAYの雰囲気が選手にプレッシャーをかけた。


試合は序盤から東京がボールを保持しイニティアシブをとる。
チーム結成7試合目ともなると、深川の良さ、むさしの良さが雑じりあい広州恒大のゴールに迫る。
しかし、前半終了間際の37分、一瞬の隙を突かれてゴール前までボールを運ばれると一振り。
これがDFに当たりGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。
0-1になったところで前半終了。
会場には広州のゴールに沸く歓声で選手の焦りを一層増してしまうかのように感じた。


しかし、後半はこれまでの選手たちとは違い「絶対にこのゲームとる」という気持ちが溢れて見えた。
後半も、東京がゲームのイニティアシブをとり、攻め込む。
中盤ではボールを動かし、サイドからは果敢に何度も切り込み、クロス、シュートを放つ。
それでもここは中国でのアウェイの試合。幾度もの遅延行為や、会場一帯での時間稼ぎなどでなかなか戦わせてもらえない。
57分、再三のチャンスをつくり出していた佳史扶がサイドから上げたクロスがそのままゴールに吸い込まれて同点ゴール。
東京はその後も攻め続けたが、追加点は奪えず、後半終了。PK戦に突入した。
PKではキッカー一人一人の気持ちを込めたキックで確実にゴールを決め、迎えた相手の7人目。
GK高橋がゲームを決めるセーブ。PK戦をものにし、優勝を手にすることが出来た。


明日は帰国日。
今日のミーティングでも、「この経験をFC東京として戦う今後の試合に活かすことが一番重要なことだ」と奥原監督より一言。
帰国すればまたそれぞれのチームでの活動が始まる。ここまでの流れをこれからに活かしたい。