GAME RESULT試合結果

第3節 2016/3/11(金)
観衆 11,488人 
天候 曇、無 気温 6.2度 湿度 65% 
主審:佐藤 隆治 副審:相樂 亨/名木 利幸 四審:福岡 靖人

J1 1st 第3節

味スタ

HOME

FC東京

1-0

試合終了

前半0-0

後半1-0

AWAY

ヴィッセル神戸

FC東京 ヴィッセル神戸
88' 阿部 拓馬
得点者
67' 東 慶悟 → 水沼 宏太
72' 田邉 草民 → サンダサ
90'+4 米本 拓司 → 高橋 秀人
選手交代 65' 石津 大介 → ペドロ ジュニオール
90' 前田 凌佑 → 小川 慶治朗
14 シュート 3
8 CK 3
15 FK 11
警告 20' キム スンギュ
49' 岩波 拓也
82' 伊野波 雅彦
退場
FC東京先発
GK 47 秋元 陽太
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 25 小川 諒也
MF 7 米本 拓司
MF 37 橋本 拳人
MF 27 田邉 草民
MF 38 東 慶悟
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬
FC東京控え
GK 31 圍 謙太朗
DF 29 吉本 一謙
MF 4 高橋 秀人
MF 22 羽生 直剛
MF 48 水沼 宏太
FW 16 ネイサン バーンズ
FW 21 サンダサ
ヴィッセル神戸先発
GK 18 キム スンギュ
DF 6 高橋 峻希
DF 5 岩波 拓也
DF 39 伊野波 雅彦
DF 3 相馬 崇人
MF 33 村松 大輔
MF 32 前田 凌佑
MF 14 藤田 直之
FW 9 石津 大介
FW 11 レアンドロ
FW 19 渡邉 千真
ヴィッセル神戸控え
GK 30 徳重 健太
DF 8 高橋 祥平
MF 15 小林 成豪
MF 23 松下 佳貴
MF 24 三原 雅俊
FW 7 ペドロ ジュニオール
FW 13 小川 慶治朗

【選手・監督コメント】

ホームでのJ1今季初勝利をめざして


ACLの日程を考慮し、金曜開催となった1stステージ第3節。ヴィッセル神戸をホームにて迎え撃つ。

前節仙台に競り勝ち、リーグ2連勝をめざす一戦。しかし、直近の公式戦では4試合連続で先制点を奪われている。そのため、まずは失点を抑えるためにリスクマネージメントを徹底したい。 

東京の先発は仙台戦と同様に、田邉が右サイド、橋本がボランチ、小川が左サイドバックを務める布陣。足の負傷のため、日本代表候補合宿を離脱した森重、米本も懸命の調整を重ねて、先発に名を連ねた。

日中から日差しがなく、気温6.2度の寒さの中で迎えるナイトゲーム。入場者数も味スタでのJ1リーグ戦・過去最少(2001年2nd第12節C大阪戦・12,552名)を下回る11,488名となったが、それでも選手たちは「ファン・サポーターのみなさんと喜び合うために頑張りたい」と声を揃え、試合は19時4分に東京のキックオフでスタートした。

互いに手堅い試合運び、我慢の時間が続く


立ち上がりから共に慎重に、手堅く試合に入った。東京が相手陣内まで進入すると、即座に神戸に激しいプレッシャーをかけられ、ファウルを受ける場面が増えていった。

2分:エリア手前やや右寄りの位置で前田がファウルを受けて得たFKから、森重が狙う。
11分:右サイドでFKを獲得。小川のキックはGKのパンチングに阻まれたが、阿部がつなぎ、再び森重がミドルを放つ。12分:スローインからゴール前に送ったボールを神戸がクリア。左エリアの米本をフォローした橋本が身体を反転させてシュート。

17分:今度は阿部が受けたファウルから、右エリア手前でのFKに。相手のクリアが左エリア手前に流れ、受けた阿部がボレーを叩きつける。
22分:左エリア手前の阿部が胸トラップでコントロールして左足で抑えたシュートを放った。しかしいずれも枠を外れる。
30分:右前線での素早いパス交換から、こぼれ拾った阿部→前田が右前線に抜け出し、ゴール前にクロス。しかし正面に走り込んだ東には、わずかに合わなかった。

チャンスを活かし切れず、終盤は神戸にボールを保持された。それに対して東京は落ち着いて、コンパクトな陣形を保って対応。神戸のロングボールも跳ね返し続け、危険なシーンは作らせなかった。

36分:東京のCKから、神戸のカウンターを受け、神戸左サイドバックの相馬→FWレアンドロの中央へのパスから、FW渡邉に抑えたミドルを狙われたが、左に外れ、スコアレスで前半を終了した。

リズムを掴み、終了間際に阿部が加入後、リーグ初ゴールをマーク!


東京は後半からポジションを変え、東がFWに、阿部が左サイドに回る形でゴールを狙った。これが奏功し、左サイドを起点にチャンスを作り始める。

47分:左サイドから攻め込み、ゴール前の混戦からこぼれたボールに米本が反応。左エリア手前からスライディングで狙ったが、ブロックされた。
53分:決定機を作った。自陣からスピーディにつなぎ、左エリアの阿部が相手DFをフェイントでかわして縦に抜け出し、中央へ短いラストパス。ここに田邉が飛び出し、ドンピシャのヘッドで合わせたが……ボールはわずかにバーの上に。

64分:橋本が右前線まで上がり、CKを獲得。小川の低いキックに合わせ、ニアの前田が頭から飛び込んだが、シュートは枠外に。
67分:東に代わって水沼を投入。
72分:田邉に代わってサンダサを投入。さらにゴールへの迫力を増していった。
76分:サンダサが受けたファウルから、ペナルティアーク右手前でのFKを得て、丸山が狙う。右ポストぎりぎりの枠内に飛ばしたが、GKのセーブに阻まれる。続いて右CKから、エリアの橋本が倒れこみながらシュートを放ったが、左に外れる。

88分:全体を押し上げ、森重→右タッチライン際の徳永が、前の水沼に当ててさらにオーバーラップ。水沼と、内側の橋本のワンタッチパスから、徳永が右エリアすぐ外からグラウンダーのクロスを入れる。ボールは正面の前田、手前のサンダサを抜けたが、左エリアでフリーになった阿部のもとへ送られ、これを阿部が落ち着いて左足で流し込んでゴール!!

右サイドを崩して、阿部が東京移籍後リーグ初得点をマーク!これが決勝点となり、劇的な形で勝点3をもぎ取り、リーグ2連勝を果たした。

【選手コメント】
《阿部》
「我慢の試合だった。試合内容を考えれば、改善するべきポイントがたくさんある。それでも勝点3を獲ることが一番大事。ゴールは、徳永選手から良いボールがきた。あそこに入っていくのは練習からやっていた形。攻撃陣としては反省が多いし、後ろの選手が耐えてくれたから勝てた試合。もっとチャンスをたくさん作ってゴールを決めたい」

《徳永》
「(得点場面は)水沼、橋本選手と僕の3人でサイドを崩して、ファーには阿部選手が入ってくれていた。それが見えたので、ファーにクロスを送った。狙いどおりだったが、難しいボールだったかもしれない。よく決めてくれた。自分は右サイドでバランスを取ることを重視し、ここぞというときにオーバーラップして、少ない攻め上がりでも決定機を作りたいと考えている。前半の神戸はタイトだったが、後半は空いてくると話していて、得点できそうな雰囲気があった。そこを上手く突くことができた」

【城福 浩監督の会見要旨】
「じりじりとした展開になったが、神戸のシュートは合計3本。後半は1本もシュートを打たせていない。その点はポジティブに捉えたい。我々の基礎はしっかりとした守備にある。ただ、ここ4試合は先制点を取られていた。今日は焦れる展開であったが、90分を通して隙を作らない守備を遂行することができた。課題としては、前半はゲームを落ち着かせることができなかった。後半は決定力といえるが、我々が目指す攻撃への修練は、1年を通してやっていきたい。その中でも勝点を稼いでいくためには、今日のような守備が必要だと思っている。平日、さらに非常に寒い中、来場してくれたファン・サポーターのみなさんに『来て良かった』と思っていただける試合をしたかった。最終的に勝利できたことは良かったと思う」

【神戸・ネルシーニョ監督の会見要旨】
「ブロックを組んで守る守備プランに関しては、よく対応できていたと思う。ただし、ボールを奪ってからの攻撃がよくなかった。スピーディに相手陣内のスペースをめがけてカウンターを仕掛ける、そこの質を向上させなければいけない。ハーフタイムにも選手たちに話したが、後半も攻撃の質が足りず、前線にボールを供給するシーンを欠いた。我々がそのようなプレーを続けていれば、相手にとって守りやすくなる。試合のリズムを奪われてしまった」