4/13 東京V戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2024.4.13

4/13 東京V戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

<マッチレビュー>

16シーズンぶりの東京ヴェルディ戦の熱気と盛り上がりは選手たちの闘争心をかき立てた。ゴール裏をぎっしりと埋め尽くした青赤のファン・サポーターは、ウォーミングアップに出てきた選手たちを大きな拍手と歓声で出迎える。それに反応したのは長友佑都選手。誰よりも強く左胸のエンブレを叩き、ファン・サポーターを煽り返した。

“ホーム”で負けるなんてトーキョーのプライドが許さない。最高の雰囲気の中で『おれたちが東京だ』と示す、90分が幕を上げた。

1stHALF—2失点の後に退場者で数的不利に

ハイテンションでキックオフを迎えた前半、先にチャンスを作ったのは東京だった。11分、敵陣の高い位置からプレッシャーをかけにいき、エリア手前で仲川輝人選手がカット。パスを受けた小柏剛選手がエリア内で左足を振るが、ここは相手のブロックにあった。さらに15分にもシュートチャンスを生み出す。小泉慶選手がセカンドボールを拾い、バングーナガンデ佳史扶選手がラストパス。これはつながらなかったが、こぼれ球を拾った仲川輝人選手が右足で狙う。シュートは枠を捉えたが、ゴールキーパー正面を突いた。

この二つのチャンスをゴールに結び付けられずにいると、26分にPKを献上してしまう。これを見木選手に決められ先制を許してしまった。さらに34分には2失点目を喫する。エンリケ トレヴィザン選手がつなごうとしたボールがインターセプトされ、クロスを入れ、そのボールに合わせた染野選手に強烈なボレーシュートで叩き込まれた。

一気に2点のビハインドを負った東京にさらなる追い討ちがかかる。43分に安斎颯馬選手が2枚目のイエローカードをもらい退場。残りの時間を一人少ない状況で戦うこととなった。

2ndHALF—劇的な同点弾もあと一歩およばず

数的不利で2点を追いかける展開でも東京はまったく怯まなかった。東京ヴェルディにボールを回される苦しい時間帯には懸命に全員が走り守備をして、チャンスをうかがう姿勢が次第にこちらに流れを引き寄せる。

後半23分、相手のパスが短くなったところを見逃さなかった白井康介選手がインターセプトから右サイドを一気に駆け上がりマイナスのクロス。これに飛び込んできた寺山翼選手がスルーをすると、その後ろに飛び込んでいた遠藤渓太選手が右足で蹴り込み、まずは1点を返した。

畳み掛けたい東京は原川力選手とジャジャ シルバ選手を投入し、さらに攻勢をかけた。しかし、ヴェルディの守備意識は高く、なかなかゴールをこじ開けられず、1点のビハインドを背負ったままアディショナルタイムに突入した。

そこでも思うようにゴール前まではボールを運べず、そのまま試合終了も覚悟した時間に、チームを救ってくれたのは遠藤選手だった。後半45+4分、ゴールキーパーの波多野豪選手が前線にフィードを送る。前線に上がっていたエンリケ選手が競ったこぼれ球を仲川選手が拾い、横にいた遠藤選手にパス。これを受けた遠藤選手は自らシュートコースを作り、左足を一閃。強烈なシュートがゴールネットを揺らした。

その後も勢いそのままに逆転ゴールを狙いにいった東京であったが、決勝点は生まれずにタイムアップ。それでも、10人で2点のビハインドをはねのけた青赤の選手たちにゴール裏のファン・サポーターから激励の声がと飛び、8月に控える“ホーム”でのヴェルディとの試合では必ず勝つことを誓った。

MATCH DETAILS
<FC東京>
STARTING Ⅺ
GK波多野豪
DF白井康介/土肥幹太/エンリケ トレヴィザン/バングーナガンデ佳史扶(後半28分:長友佑都)
MF高宇洋(後半38分:ジャジャ シルバ)/小柏剛(後半16分:寺山翼)/小泉慶(後半38分:原川力)
FW俵積田晃太(後半16分:遠藤渓太)/安斎颯馬/仲川輝人

SUBS
GK児玉剛
DF森重真人

GOAL
前半23分:遠藤渓太/後半45+4分:遠藤渓太

<東京ヴェルディ>
STARTING Ⅺ
GKマテウス
DF宮原和也/林尚輝/谷口栄斗(前半39分:山越康平)/深澤大輝
MF齋藤功佑(後半17分:翁長聖)/森田晃樹/稲見哲行/見木友哉(後半34分:松橋優安)
FW染野唯月(後半34分:綱島悠斗)/木村勇大(後半17分:山見大登)

SUBS
GK長沢祐弥
MFチアゴ アウベス

GOAL
前半28分:見木友哉/前半33分:染野唯月


[ピーター クラモフスキー監督インタビュー]


Q、本日の試合を振り返ってください。
A、前半は良いスタートが切れたと思いますが、その中で10分ほど悪い時間帯があり、その時間帯でやられてしまいました。そこでゲームの流れが変わってしまいました。ただ、前半の立ち上がりと終盤では自分たちがやれていたこともありました。一つの局面、場面で何かが変われば、自分たちのゲームに変わると思っていました。ハーフタイムでそういう話や『1点とれればもう1点とれる』とも話していました。最後は3点目をとりに行きましたけど、時間がなく終わってしまいました。

選手たちは本当にピッチの上ですべてを出し切り、ファン・サポーターのためにゲームをひっくり返そうと必死に戦ってくれました。本当にファン・サポーターのみなさんは素晴らしい応援をしてくれましたし、日本で最高のファン・サポーターです。

選手たちは最後まで本当に素晴らしいパフォーマンスを出してくれて、ゲームをひっくり返そうとしてくれました。そのなかで勝点3をとれず残念ですが、今日の試合を反省して成長していければ良いと思っています。選手たちは戦士のような素晴らしいメンタリティを出して戦ってくれましたし、本当に誇れるプレーをしてくれました。ただ、最後は時間がなく、ファン・サポーターに勝利を届けられず申し訳なく思っています。

Q、昨日、完全移籍が発表された遠藤渓太選手が2ゴールを決めました。
A、今日、インパクトを残してくれて本当に選手として素晴らしいものを出してくれたと思っています。ただ、まだ彼には伸びしろがあります。良いキャラクターの持ち主ですし、完全移籍したこともいいことだと思っています。今日もハードワークをしながら戦ってくれました。

Q、最後の交代の意図について教えてください。
A、高宇洋選手や小泉慶選手が非常にハードワークしながら自分たちの流れをつかむようにうまく動いてくれていました。原川力選手とジャジャ シルバ選手はなるべく早く投入したかったのですが、バランスを考えないといけませんでした。途中出場の選手たちは非常に良いパフォーマンスをしてくれましたし、よく追い付いてくれました。2-2の同点に追い付いてからも勝ちにいく姿勢を見せてくれましたし、選手たちの戦士のようなメンタリティはどのチームにもあるわけではなく、我々が毎日やっているトレーニングを通じて、成長してきている証だと思います。


[選手インタビュー]
<遠藤渓太選手>


Q、見事な同点ゴールでした。試合の振り返りをお願いします。
A、ファン・サポーターのみなさんのこの試合に懸ける熱い想いは十分に伝わっていましたし、前半で10人になりましたが、最後まで諦めることなくプレーできたことが同点に繋がりました。一番はファン・サポーターのみなさんの応援が力になったということです。苦しい時間帯もファン・サポーターのみなさんの応援はベンチで感じていましたし、東京ヴェルディを相手に不甲斐ない姿を見せるわけにはいきませんでした。ピッチに入ったら、必ず結果で返すことだけを考えていました。

Q、2ゴールとも気持ちが乗ったゴールでした。
A、僕だけの力ではなく、正解不正解は分かりませんけど、チームとしてガムシャラにプレーできたことが全てだと思います。0-2で負けるわけにはいきませんでした。ファン・サポーターのみなさんの応援を力に変えて奪った2ゴールだと思います。白井康介選手が高い位置でボールを奪って、ゴール前に走り込んでいたのが僕と寺山翼選手でした。交代で入った選手として、『流れを俺たちで変えよう』とベンチで話をしていましたし、スプリントの部分で相手を上回れたことが得点に繋がったと思います。2点目については、ボールを受けた時にシュートを打つことを考えていましたし、良い形で決まって良かったです。

Q、11日にはチームへの完全移籍が発表されました。直後の活躍をどのように感じていますか。
A、ここまでゴールを奪えていなかったので、今日のようなビッグゲームで活躍することはチャンスだと思っていました。同点に追い付いた後もゴールを狙っていましたが、最低限の勝点1を獲得できたと思います。荒木遼太郎選手や松木玖生選手がここまでチームの攻撃をけん引してくれていましたが、U-23日本代表で抜けた後に結果が出なくて『やっぱり彼ら頼みだったんだ』とは絶対に思われたくはありませんでした。ドイツにいた時は試合にすら出られない時間もありましたし、ファン・サポーターのみなさんに認めてもらえるようにここから頑張っていきたいです。一流の選手は良いプレーを継続してみせることができると思います。この2ゴールだけに終わることなく継続した活躍をみせていきたいです。


<白井康介選手>


Q、タフな試合展開となりました。試合を振り返ってください。
A、結果的に0-2から追いつくことができて、最低限の試合結果だと思います。前半の試合運びはもっとうまくやらなければいけなかったですし、劣勢になってからスイッチが入るのでは遅いと思うので、最初からしっかりとやっていかなければいけないと思います。

Q、一人少なくなり、相手のサイドバックとサイドハーフの選手を両方見なければいけないシーンもあったと思います。後半は特にどのような点を意識していましたか。
A、2点差という展開で3失点目を喫してしまうと、もっと難しい試合展開になってしまうので、まずは失点しないようなプレーをしていました。今日の試合からも分かるように、1得点できれば試合の流れも変わると思っていたので、失点しないように前にいくことを意識していました。

Q、後半はどのような狙いを持ちプレーをしていましたか。
A、4-4-1というフォーメーションになったので、しっかりとブロックを組んだうえで、カウンターやセットプレーで得点をとれれば良いと思っていたのがうまくはまったと思います。相手も0-2から1-2になると慌ててしまうと分かっていたので、そこでうまく追加点もとれて追い付けたので、後半の試合運びは狙い通りだったと思います。

Q、白井康介選手のスプリントスピードがチームを救いました。
A、そこは僕の武器なので、昨シーズンから徐々に良くなってきて、ようやく自分のプレーを出せるようになってきたと感じていますし、それがチームの力になれたのは嬉しかったです。

Q、ヴェルディとの試合の雰囲気はどうでしたか。
A、今までには経験したことがない、熱い試合だったと思います。

Q、これからの目標をお願いします。
A、まだ反省点も多いですが、自分のプレーを見せられるようになってきているので、右サイドバックというポジションをしっかりと確保していきたいです。


<小柏剛選手>


Q、移籍後初のスタメンでの出場となりました。試合を振り返ってください。
A、初めてのスタメンでしたが、前半に0-2と点差をつけられてしまい、さらに10人になってしまったのは、スキを見せた時に足元をすくわれてしまった結果だと思います。そこは反省しなければいけません。

Q、仲川輝人選手と近い距離感でプレーすることが多くありました。何を意識していましたか。
A、二人とも、最前線の位置でも一列落ちた二列目の位置でもプレーできる選手なので、どちらかが落ちてきた時はもう一人が裏をとるなど、入れ替わりながらプレーすることを意識していました。

Q、前半20分までは相手ディフェンダーの裏をとるプレーも見られました。チーム内でどのような共有をしていましたか。
A、自分が背後を狙うところは、チームとしてもコンセプトにあったので、裏を狙うプレーをしていましたが、ゴールにつながるプレーができませんでした。そういった時に違う策を出せるようにやっていきたいです。

Q、退場者が出た影響で守備に回る時間も多くありましたが、今日の試合を通しての収穫はありましたか。
A、自分たちの底力を見せ、最後に追い付けたところは良かったと思います。ですが、その分も前半は反省をしなければいけないと思います。リードされている相手に追いつくということは、今後も続けていければと思っています。