INTERVIEW2022.1.22

練習試合後インタビュー 1/22

<アルベル監督>

Q、初の練習試合が終わりましたが率直な感想をお願いします。
A、今日やったものは決して練習試合とは捉えていません。私にとっては練習そのものです。練習のなかで紅白戦のように自分たち同士で戦うのもトレーニングの一部ですし、他のチームと戦うのも練習の一部分です。そこをしっかりと理解していただきたいです。今日を含めて4試合目が京都サンガとの練習試合になりますが、そここそが最初の練習試合になると考えています。それまでの最初の3試合の練習試合はプレシーズンが始まってトレーニングを重ねている一部分として練習に含まれています。

Q、今日の実戦形式の練習で確認したかったところはどこでしょうか。
A、選手たちにも伝えていますが、重要視しているポイントが3つありました。トレーニングしてきたこととリンクしているわけですが、1つはボールを保持すること、2つ目は適切な立ち位置を一人ひとりが、そしてチーム全体がとること、もう1つがボールを奪われた後の激しい攻守の切り替えです。そして、今日選手たちが表現してくれたことにとても満足しています。というのも、全員が新しいプレースタイルを学ぼうとする意欲をもっていることがひしひしと伝わってきたからです。プレシーズンの初日から今日に至るまで毎回のトレーニングのなかでも選手たちの学ぶ姿勢は素晴らしく、その部分が一番満足しているところです。それに加えて、チームの雰囲気を重要視していることを伝えているなかで、良い雰囲気がつくれていることにも満足しています。

Q、1本目、2本目、3本目と出た選手の順番に意図はありましたか。
A、もちろん色々と考慮したなかで3チームを編成しましたが、それに特別な意味があるというわけではなく、このプレシーズンを通じて私自身も選手一人ひとりの特徴を把握しなければいけませんし、選手は選手で自分の特徴を表現しなければいけません。そういう意味では、今日のチーム編成に特別な意味はありません。まだまだ時間は残っています。

Q、強調されている「立ち位置」について、明日の実戦形式の練習に向けて改善したい点はありますか。
A、広い意味でチーム全体で立ち位置、ポジションバランスを守れていたと思いますし、そういった意味でも選手たちの学ぶ意欲、吸収しようとする意欲が伝わってきたのはとても嬉しいポイントです。ただ、細かいところをもっともっと突き詰めていかなければいけないのは当然のことです。けれども、スタートとしてはとても満足しています。

Q、ウイングのプレスのかけ方に大きな声で指示を出していたのが特徴的でした。
A、まさしく最初に言った通り、今日は実戦形式のトレーニングの一環だったので、そこでは戦術的な改善を選手たちに求めていくことがあります。なので、細かいところについてはコメントは控えさせてもらいます。もちろん私が求めているのは、守備ブロックを下げて守備をするのではなく、なるべく高い位置での守備です。


<山下敬大選手>

Q、最初のゴールを決めましたが、今日の20分間の感触はいかがですか。
A、実戦形式でやるのは今シーズン初めてだったので、味方を知ることと、自分の特徴を知ってもらうこと、そして試合なので得点というところにこだわることを意識して臨みました。2点目、3点目を取れるシーンがあったなかで、1点では満足していませんし、決めるときにしっかり決めて、取れるだけ取らないといけないという反省もあります。でもいいゲームになったと思います。

Q、アルベル監督からの要望などはありましたか。
A、チーム全体に落とし込んでいる段階なので、個人のところはまだ少ないですが、やはり最後のボックス内というか、決めるところを求めているというのは強く言われています。ポジショナルプレーをしていく上で大事なことはありますが、ポジショナルプレーはゴールを決めるためにするんだということを言われていて、僕が最後のところを担う存在だと思うし、決めきるのは大事なところなので、本当に意識して取り組もうと思っています。 

Q、押し込む状況が続くとゴール前のスペースがなくなってきます。その狭いスペースでも点をとることについてはいかがですか。
A、プレーを見たことはもちろんありましたが、他の選手がどういう特徴なのか、実際に一緒にプレーして、感覚的な部分も肌で感じています。後はゲーム以外でも外国籍選手ともしっかりコミュニケーションをとっています。自分の良さをわかってもらうことをピッチ以外のところでも積極的にトライしているので、開幕まで時間がないなかで信頼関係を築いていくかが大事だと思っています。

Q、以前、佐藤寿人さんの周りに対して要求する姿勢に感化されたと聞きました。
A、その部分はすごく変わりました。それまでもやってきたつもりでしたが、もっと要求することでもっと知ってもらえて、もっと良いコンビネーションが生まれますし、その一つで見えてくるものが変わるということを短期間に実感したので、これからもどんどん要求して、より濃くしていきたいです。


<安部柊斗選手>

Q、初めての実戦形式のトレーニングはいかがでしたか。
A、20分という短い時間でしたが、いろいろと考えることが多くて、レアンドロとポジションがかぶったりもしたので、終わったあともレアンドロと話して、その後監督にも聞きに行ったりしました。ゴール前まで入っていってシュートするシーンもつくれたので、感触としては良かったと思います。

Q、ポジションについては周りの選手に合わせてバランスをとっていたのでしょうか。
A、そうですね。レアンドロは決定的なパスを出せるので、レアンドロがいい状態で前を向けるようなポジションを自分がとって、レアンドロのサポートもできるし、レアンドロがフリーで前を向けることを意識しながらやりました。相手のボランチが、自分とレアンドロを1人でマークできてしまうというシーンもあったので、そこはもっとコミュニケーションをとって、監督にも聞いて合わせていければいいと思います。

Q、後ろからボールをつないでいくなかで、ハーフスペースで受ける選手も多く、ポジショナルプレーの片鱗が出てきているように感じます。
A、下がってボールを触りたい気持ちはありますが、それをすると意味がなくなるので、我慢して、任せて前に行った方がよいという話はしていました。


<木本恭生選手>

Q、初めての実戦形式での練習試合でしたがどういう狙いを持って取り組みましたか。
A、まずは、練習でやってきたチームのコンセプトを表現するということと、個人的には、初めて同じチームでプレーするので、自分のいいところを理解してもらい仲間のいいところ引き出せるようなプレーを心掛けました。

Q、そのなかでの手ごたえはいかがですか。
A、今日は自分たちがボールを保持する時間も長かったですが、練習でやってきたところが出せた部分と改善しないといけない部分がはっきりとわかったので、また練習から意識高く持ってプレーしていきたいです。

Q、コンディションはいかがですか。
A、ボールを使ってきついトレーニングをしていますが、コンディションはどんどん上がってきていると感じます。体がきつい中でも練習試合を行うことは大事だと思うので、徐々にトップコンデションに持っていけるように引き続き頑張ります。