7/16 鹿島戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2023.7.16

7/16 鹿島戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

<マッチレビュー>

水曜日に天皇杯3回戦を挟み、1週間で3試合を戦う東京。リーグ戦は浦和レッズとのアウェイゲームの激しい試合を0-0で終え、天皇杯はヴェルディとの一戦で延長120分まで戦ったうえでPK戦までもつれ込み、9人目まで及ぶ接戦の末9-8で勝利した。

ピーター クラモフスキー監督就任後、東京は3勝1分といまだに負けがなく、勢いに乗って3連戦の3戦目に臨んだ。

スターティングメンバ―は浦和戦の顔ぶれが基本となり、天皇杯で終盤に交代したエンリケ トレヴィザン選手はこの一戦を回避し、浦和戦と天皇杯を回避していた森重真人選手がセンターバックに戻った。

1stHALF—ディエゴールで先制も逆転を許す

お互いに球際の強度を高くしてぶつかり合う立ち上がり。コンパクトな陣形を維持し、ボールサイドへのプレッシャーを強くする。そのなか、高く設定するディフェンスラインを攻略したのは東京だった。

前半9分、自陣でヤクブ スウォビィク選手が前線にフィードを送る。鹿島アントラーズはディフェンスラインを上げたが、入れ替わるように松木玖生選手が抜け出し、ペナルティエリアの左サイドまで持ち込む。マイナス方向へ折り返すと、ゴール前中央の位置でディエゴ オリヴェイラ選手が受けて反転しながらシュートを流し込んで東京が先制した。

スコアが動いたあとも試合の均衡は変わらない。お互いに強度は高いまま、譲らない展開が続く。すると前半23分、鹿島にコーナーキックを与えると、ゴール中央よりファー寄りの位置に入ったボールを鈴木選手に頭で合わされて同点に追い付かれる。

その後は勢いを増した鹿島が東京陣内でプレーする時間が増えていくが、東京は球際の強度を失わずに自由にシュートまで持ち込めるようなシーンは作らせない。

しかし、このまま1-1で折り返すかと思われた前半45分に試合を再び動かされる。サイド攻撃でゴール前に押し込まれると、クリアし切れなかったボールを鈴木選手にシュート気味に叩かれる。ゴール目前に飛んだボールを垣田選手に押し込まれ、スコアをひっくり返されて試合を折り返した。

2ndHALF—ビハインド広がり反撃も実らず

後半の立ち上がりもお互いに強度を維持しながら、東京はよりゴールに向かう姿勢を強めた。

しかし後半9分、右サイドの深くまでボールを運ばれると、マイナス方向へのクロスボールをゴール前で合わされる。このシュートはスウォビィク選手が反応してはじいたが、ペナルティエリアの外までこぼれたボールをディエゴ ピトゥカ選手に胸トラップからの豪快なシュートをゴール右隅へと決められた。

2点差を追う東京は、後半17分に徳元悠平選手と塚川孝輝選手を、後半25分にはアダイウトン選手を投入して打開を試みる。後半41分には熊田直紀選手も入れて攻撃のテコ入れを図る。

後半45分には熊田選手が抜け出そうとしたところを安西選手に倒され、ゴール正面の位置でフリーキックのチャンスを得る。松木選手が直接狙ったシュートは壁に当たってコースが変わってゴールキーパーの逆をついたが、ゴールのわずか上へと逸れた。

試合終盤になるとリードを守り切る態勢に入った鹿島を攻略できず、クラモフスキー体制では初めての敗戦となった。

MATCH DETAILS
<FC東京>
STARTING Ⅺ
GKヤクブ スウォビィク
DF小泉慶/木本恭生/森重真人/長友佑都(後半17分:徳元悠平)
MF松木玖生/安部柊斗/東慶悟(後半17分:塚川孝輝)
FW渡邊凌磨(後半41分:熊田直紀)/ディエゴ オリヴェイラ/俵積田晃太(後半25分:アダイウトン)

SUBS
GK野澤大志ブランドン
MF寺山翼
FW野澤零温

GOAL
前半9分:ディエゴ オリヴェイラ

<鹿島アントラーズ>
STARTING Ⅺ
GK早川友基
DF広瀬陸斗/植田直通/関川郁万/安西幸輝
MF佐野海舟/ディエゴ ピトゥカ/樋口雄太(後半25分:松村優太)/仲間隼斗(後半25分:荒木遼太郎)
FW垣田裕暉(後半30分:師岡柊生)(後半45+4分:舩橋佑)/鈴木優磨(後半45+4分:土居聖真)

SUBS
GK沖悠哉
DF昌子源

GOAL
前半23分:鈴木優磨/前半45分:垣田裕暉/後半9分:ディエゴ ピトゥカ


[ピーター クラモフスキー監督記者会見コメント]


Q、試合を振り返ってください。
A、自分たちのパフォーマンスが足りなかった部分もあったと思います。自分たちが望んだ結果を出すことができませんでした。今日の試合での教訓を次に生かしていかないといけません。鹿島アントラーズにチャンスを決め切られてしまい、自分たちが鹿島のゴールをこじ開けることができませんでした。選手たちはすべてを出し切って戦ってくれたと思います。タフな夜でしたが、諦めずに最後まで試合をひっくり返そうと必死に戦ってくれました。結果が出せずに残念ですし、安部柊斗選手を勝利で送り出すことができず、とても残念に思っています。彼が海外に行っても、応援したいと思います。

Q、今日の試合で教訓を得たとお話しになりましたが、例えばどの点でしょうか。
A、自分たちが完璧なパフォーマンスを求めていくなかで、良いスタートは切れたと思います。そこから良い形で1-0のリードを作ることができました。そのなかでセットプレーから失点してしまったことが残念な部分だったと思います。また、すべての場面において、まだ伸ばさなければいけない点はありますし、試合のなかでの守備の部分や、得点を決められそうな場面もあったと思います。そういった場面で完璧なパフォーマンスを出すために、すべての面を改善していかなければいけません。


[選手インタビュー]
<安部柊斗選手>


Q、多くのファン・サポーターが安部柊斗選手のユニフォームを掲げているなかでの試合となりました。試合を振り返ってください。
A、試合前から多くのファン・サポーターが自分のユニフォームを掲げているのは見えていたので、何としても最後の試合に勝ってベルギーに行きたかったです。前半は先制できたところまでは良かったですが、セットプレーから失点して流れが変わってしまいました。もう少し機動力や強度の高さでチームをけん引したかったです。いつもどおりプレーすることを心掛けていましたが、鹿島アントラーズもとても強度が高く、アグレッシブにきたので、それを上回ることができなかったことが敗因だったと思います。

Q、今日は「アベシュー」コールが響き渡っていました。
A、自分を応援してくれているんだなと思い、素直に嬉しかったです。自分は、もっとやれたと思いましたし、その声援に応えたかったです。この悔しい想いをベルギーでぶつけていきたいと思います。

Q、セレモニーでのメッセージは事前に考えていましたか。
A、髪の毛の色もそうですが、最後にファン・サポーターのみなさんに喜んでいただきたくて、前日から台本なども準備して臨みました。ただ、あの場所に立ったら緊張もしていたので、自分の言葉で挨拶をするようにしました。

Q、遠く離れた地になりますが、今後どのような姿をファン・サポーターのみなさんに届けたいですか。
A、ベルギーでは出場できる保証はなく、ポジション争いから始まるので、まずは試合に出場してゴールやアシストなどの結果を残すことで、良い報告をできればと思います。日本では日本代表として活躍する姿を届けたいと思います。髪の毛の色もそうですが、「東京愛」を持っていることを示したかったので、形だけにはなりましたが、そのような想いはいつまでたっても持っています。


<ディエゴ オリヴェイラ選手>


Q、得点シーンの振り返りをお願いします。
A、ヤクブ スウォビィク選手のロングフィードが左サイドに抜け、松木玖生選手が良い形で飛び出してくれました。深い位置から良いボールを入れてくれたので、トラップからうまく反転してシュートに持ち込むことができました。良い流れから生まれたゴールだったと思います。

Q、得点を積み重ねられている好調の要因を教えてください。
A、昨シーズンは怪我の影響もあり、コンディションが上がらない状態でしたが、その際の怪我の痛みも今は消え、練習から良いコンディションで取り組むことができています。その結果が試合に繋がっていると思います。

Q、チームに大きく貢献してきた安部柊斗選手へメッセージをお願いします。
A、3シーズン、安部選手とともにプレーすることができました。東京のために、というようなプレーでチームに大きく貢献してくれましたし、私自身も安部選手のプレーにたくさん助けられました。ありがとう、という感謝の想いを一番に伝えさせてください。安部選手にとっては、夢や目標に向かう新たなスタートになると思いますので、良い結果になるように私たちは東京から彼の活躍を応援します。


<森重真人選手>


Q、試合を振り返ってください。
A、自分たちのリズムを崩してしまった時に、失点をしてしまいました。全体的に体力の限界がくるのが早かったかな、と思いました。逆転する元気もチーム全体として持つことができていなかったです。

Q、安部柊斗選手は本日の試合が最後となります。メッセージをお願いします。
A、能力はあるので、あとはメンタリティと自分の特長を出すことができれば、ベルギーでも活躍することができると思っています。僕は何人も選手を送り出していて慣れていますが、チームとしてはきつくなると思います。すぐに帰ってこないように、結果を残して活躍している安部選手を見たいです。

Q、次の試合まで時間があります。この期間を個人として、チームとしてどのように過ごしていきたいですか。
A、僕たちはレベルアップするしかないので、厳しい練習をして一人ひとりもっと動けるように、戦えるように、良い中断期間を過ごしたいと思います。