INTERVIEW2022.4.09

4/10 浦和戦 PRE-MATCH INTERVIEW

[アルベル監督インタビュー]

Q、昨シーズンの話ですが、リカルド ロドリゲス監督の戦術が浸透し、後半戦の浦和との試合で東京は手も足も出なかったのですが、リカルド監督の戦い方はどう思いますか。
A、リカルド監督は徳島で4シーズンに渡ってすばらしい指揮をとっていたと思います。昨シーズンの浦和に関しては良いプレーをしていたと思いますし、夏の補強もうまく機能していたと思います。今シーズンのスタートは苦しんでいますが、戦うのが難しい相手なのは間違いありません。今シーズンの浦和は、我々以上に過密日程で来週からはACLもありますし難しいスケジュールの中で戦っていると思います。いずれにせよJ1において偉大なクラブの一つだと認識しています。ただいつも言っていますが、対戦相手より自分たちのプレーが重要です。相手チームに左右されることなく、自分たち自身のレベルアップのために日々努力していきたいですし、それは練習でも試合でも同じです。

Q、神戸戦で良いパフォーマンスをしたことで浦和戦に向けてどういうプラスの効果があると思いますか。
A、神戸戦では評価できる部分が多々ありました。改善点も複数ありました。例えば、スタートのところで試合の支配を相手に譲ってしまったところがありますし、そこは改善したいと思います。中央からの攻撃も希薄だったので改善したいです。ただ試合を重ねるごとに、チームはオートマチックにスムーズにプレー出来るようにレベルアップしています。神戸戦を踏まえて改善点をピックアップしてレベルアップにつなげていきたいですし、浦和の特徴を踏まえたうえで、試合を通じてチームが成長してくれることを期待しています。

Q、渡邊選手の取材で、どういう立ち位置をとればいいか、よく理解しているようでした。場面によっては間違えてしまうこともあって課題に感じていたようですが、選手一人ひとりの立ち位置の理解は全体として進歩してきている感触はありますか。
A、チームがスタートしてまだ3ヶ月しか経っていません。これまで、現在のプレースタイルでプレーしいなかった選手たちが、これだけ成長しているのは評価に値すると思います。ただ一方で、3ヶ月しか経っていないがゆえに修正点は日々出てくることを理解しなければいけません。それが当たり前であると捉えて、選手たちが日々チームが成熟することに前向きに取り組んでくれていることを嬉しく思います。学ぶ意欲を強く持って取り組んでくれていますし、クオリティの高い選手が揃っています。勝負にこだわるメンタリティを持ってるので、成長スピードが予想以上に早いです。同時にチームにすばらしい雰囲気があることも後押ししてくれています。

また、チームとファン・サポーターの間にもすばらしい関係性があることもポジティブです。神戸戦では、我々は期待した形ではない展開で失点してしまい、負けている状態で試合が進んでしまいました。その状況にあっても、スタンドにいるファン・サポーターがナーバスになることなく冷静に応援してくれたこともチームにはプラスに働いていました。ファン・サポーターがチームに自信を与えています。とてもチームにとって重要な後押しになっています。そして、私はプロスポーツというのはエンターテイメントだと思っています。スタジアムに来てくださるファン・サポーターはチケットを払って何かすばらしいものを見るためにスタジアムに来てくれています。そういう意味でも、見応えのあるプレーを表現する義務があります。ただ、試合には勝ち負けがあり、時には負けてしまうこともありますが、見応えのあるものを表現することが我々の任務だと思っています。それに加えて、神戸戦で3対1で勝っている状態で消極的になることなく追加点を求める形で継続して攻撃的なプレーすることも、ファン・サポーターは評価してくれていたと思います。

Q、出場停止が明ける松木玖生選手に期待することを教えてください。 
A、玖生はまだ18歳の若い選手であることをみなさんに理解してほしいです。今後のさらなる成長が期待できる選手でもあります。そして、トップレベルで活躍するのに適したメンタリティを持っていることが彼の強さのひとつです。戦術的な部分を学ぶ意欲に溢れています。勝者のメンタリティをすでに持ち合わせているのが、とても評価できるポイントです。私は選手を選考する際に、年齢は気にしていません。そういう意味でも、どの選手にもチャンスがあります。すべての選手を平等に評価した上で、明日のメンバーを決めたいと思っています。 

Q、ワールドカップ本大会の抽選会で、日本はスペインと同組になりました。どのように感じられていますか。
A、サッカーの部分では、世界的にも偉大な国が2か国含まれているグループだと思います。それゆえに、日本にとってはとても難しい戦いになることは明確だと思います。もう1チームがまだ決まっていませんが、日本にとって重要なのは、最後に決まるもう1チームとの試合だと思います。そして日本代表はスペイン代表とドイツ代表と戦う2試合で可能な限り多くの勝点を持ち帰るというのがキーポイントでしょう。私は今日本にいることもあって、日本の幸運を祈っています。日本のことを応援しますよ。 

Q、立ち上がりを改善するというお話がありましたが、ここ2試合で先制されているところの具体的な改善策はありますか。
A、横浜FM戦と神戸戦は明確な違いのある試合でした。横浜FM戦では先制されるというのはゲームプランに含まれていないわけですが、ただ我々のプランは期待通りに進みました。前半に多くのチャンスを作ったので、そこで追加点をとれれば良かったのですが、そう試合を運べませんでした。横浜FMのもっとも危険な武器は、ウイングのスピードに乗った攻撃だと分析していました。一方で、神戸戦では別のゲームプランで臨んでいました。神戸にボールを与えてしまうと、クオリティが高い選手が揃っているので相手を押し込んでプレーできるという危険性がありました。そうさせないようなプランでしたが、スタートはその通りにはいきませんでした。まだチームは成長段階です。神戸戦の立ち上がりにゲーム支配を相手に譲ってしまったのでは、大きな改善点だと思います。一方で両試合とも、失点した後にチームがしっかりと立て直して同点し、逆転へとリアクションしてくれました。そこは高く評価できる部分だと思います。勝負にこだわり続けてプレーできるチームというのは、監督にとってはとても嬉しいものです。 

Q、ボールを持つことを大事されていますが、横浜FM戦のようにあえてボールを持たせる試合もあるなど、ボールを持つこと自体ではなく、ゴールを奪うことが目的だとおっしゃっています。その前提で、ボールポゼッション率などで指標をお持ちですか。
A、私は、ポゼッション率というより、ポジションどりのところによりこだわりを持っています。良い立ち位置をとり、上手くボールを動かし、良いチャンスをより多く作る。適切なポジションにいる選手に適切に配球してチャンスを作り出す。それをしながらよりより攻撃と守備をするのが、私が期待しているプレーです。ただ、例えば、4シーズンに渡って同じプレースタイルで戦っている成熟したチームと戦う場合には、その相手がディフェンスラインの背後に大きなスペースをあけた状態で攻撃をしてくるのであれば、そのスペースを生かして攻撃をするというのも戦略として的を得ていると思います。私がこだわるのは効果的なボール保持です。効果的なボール保持とは、ボールを保持しながら効果的な攻撃ができる状態のことです。私は、それがボールポゼッションだと理解しています。例えば、ボールポゼッション率が8割だとしても、そこから効果的な攻撃を構築していないのであれば、8割のボールポゼッション率は効果的なポゼッションではありません。一方で、横浜FM戦の前半のように、ボール保持率が35%だったとしても、そこから決定的なチャンスを7回構築して、7本のシュートを打っているのであれば、その35%はとても効果的なボールポゼッションだと理解しています。理想は、ポゼッション率も高く、効果的なチャンスを多く作ることではあります。ただし、我々はスタートしたばかりですから、相手チームのプレーの特徴によってゲームプランというのは当然変化していきます。 


[選手インタビュー]
<渡邊凌磨選手>


Q、2試合続けて先制されていますが、その原因をどう考えていますか。
A、もっと良い状態でボールを持てれば、相手は攻められないと思います。攻められるのは、ボールの奪われ方が悪いときやポジショナルプレーをするなかで人の配置が悪いことに原因があると思います。もちろん、僕がサイドバックをしていることは相手もスカウティングしていると思います。どこを狙うかとなった時には、ディフェンスの4枚であれば僕のところになると思うので、いかに僕が相手に仕事をさせないかが最も重要になってくると思います。

Q、神戸戦の21分過ぎ、木本選手からボールを受ける場面で立ち位置があまり良くなかったと言っておりましたが、もう少し内側にポジションをとって前を向きたかったという事でしょうか。
A、あの段階では本当はあそこまで下がりたくなかったのですが、ワイドに開いている選手と木本選手の距離が遠かった場合、必然的に僕が間に入らなければいけなくなり、後ろ向きでボールをもらうことになってしまいます。最初の立ち位置で僕が中に入らずにワイドに開き、ワイドの選手が中に入るのが理想的なシーンだったと思います。局面の選手だけでなく、相手のボランチの選手やフォワードの選手やトップ下の選手の状況など、もっと広く見ることができれば、あのミスは無くせると思います。

Q、2点目の場面でイニエスタ選手を抜いたあとに永井選手に出したパスもそうですし、1点目の場面で槙野選手の股を抜いて永井選手に出したパスもそうですが、全部相手の足元の近いところをしっかり通せています。ドリブルで相手を抜けているのは狙いなのか感覚なのかどちらが大きいですか。
A、感覚的に抜けると分かっているから狙いにいく、という順序だと思います。身体の全部で守れないので足元はキーパーでも狙われたりしますし、そこが狙えるという統計的なエビデンスを自分の中ではとれているかなと思います。だから狙っているのです。

Q、イニエスタ選手を抜いたシーンで、うまく股を閉じてイニエスタ選手が体を縦に向けたのでその逆をついた感じでしたが、あの抜いた瞬間はうまくいった感覚はありましたか。
A、身体ごとライン上に寄せてくる感じの守備をしてきたので、それが一瞬目に入り、とっさに股抜きに変えました。股抜きも相手が体を寄せすぎたから裏街道に変わったような感じです。

Q、後半の序盤に右サイドで相手を押し込み、ボールを回しながらシュートが右に外れてしまったシーンがありました。永井選手からマイナスにボールが来るときに呼び込む動きをしていましたが、永井選手の角度からみてボールが来ることを予想して準備していましたか。
A、予想して準備していたのですが、待つ足が違ったかなと思います。僕は右足で待っていたのですが、永井選手は左足にボールを出したかったと思いますし、永井選手自身も前に出てしまったと言っていました。身体をニュートラルにして、どちらの足に来ても出せるようにしなければと思いました。

Q、相手が狙ってくるなら自分のところと言っていましたが、守備の技術や意識はキャンプから高めていると思います。監督やスタッフからディフェンスの技術を習得するうえでアドバイスなどはありますか。
A、映像を見せてもらいながら、ここはこういう方が良いよね、という話や、まだ中盤の選手の守備のやり方になっていて、球際も含めて今は癖でプレーしまっているところなので、意識的にこれから改善していかなければと思います。

Q、大迫選手にうまく抜けられたシーンは、ボールをつつきにいき逆を取られた形でしたよね。
A、ボールをつつきにと言いますか、潰しに行こうとしたら前でうまく反転されてしまいました。

Q、中盤の時よいもサイドバックではスローイングをする機会が多いと思いますが、スローイングに対する意識はいかがですか。アルベル監督の戦術では、そのやり方も求められるところだと思いますが。
A、自分にボールが返ってくるように投げ、ワンタッチでボールを返してもらえれば良いですし、真横に投げたときに取られないようにだけ気をつけています。

Q、中盤の守備とサイドバックでの守備の仕方で1番の違いと難しいと感じるところはどこですか。
A、中盤の場合、五分五分のボールや相手のボールを奪いに行くときは必ず自分のボールに出来るように守備にいきます。例えば、相手と球際でどちらのボールになるか分からない時も、前にボールがこぼれるようにすることや、ライン際でもラインから出さずに自分たちのボールにするように守備にいきます。細かいところですが、僕の場合はリアクションでボールを取りにいくようにしています。相手がアクションしてから対応して自分のボールにしようとすると、ディフェンスとしては強度を高くして相手にいかないといけないので、自分たちのボールにすることを前提に、もっと強度を持ってボールが外に出ても良いくらいの守備をしないといけないと思っています。そういう守備が出来れば、ディフェンダーの守備に変わっていくと思います。


<山下敬大選手>

Q、前節神戸戦は非常に良い感覚でプレーできていたように見えましたが、山下選手自身はどうでしたか。
A、今までの試合の中では一番良かったかなと思います。出場時間も少し長かったということもありますが、シュートも打つことができたし、ボールを触る回数も多かったので、良い感覚がありました。

 

Q、幻のゴールとなってしまいましたが、あの喜び方は感情が爆発しましたか。
A、実を言うとあまり覚えていません。でも今シーズン移籍して来て、今までに無かった経験をさせてもらっていると感じています。試合に出場できない悔しさやもどかしさがあり、何かキッカケを自分のなかで作って切り開いていきたいと思っていた時でしたし、カッコ良くネットを揺らせたわけではないですが、泥臭く自分らしいプレーだったので、ああいったアクションをしたのだと思います。

Q、チームメイトもみんな駆け寄って来てくれていました。
A、その時は全然わからなかったのですが、映像を見返してやっぱり嬉しかったです。少しずつですけれど、認めてもらえているのかなと思いましたし、ちゃんとゴールを決めてこのチームのチカラになりたいと改めて感じました。

Q、ひとつ何か良いキッカケになるといいですね。
A、本当にそうです。ノーゴールになってしまいましたが、ああやってネットを揺らすことでフォワードの選手は、気持ちの面で180度違います。自分でも良い方向に進んでいるという手応えも感じているので、早く味スタで本当のゴールを決めて、東京のファン・サポーターの方々にも認めてもらえるように頑張りたいと思います。

Q、浦和は山下選手自身相性の良い相手だと思います。意気込みを聞かせてください。
A、昨シーズン、2試合でゴールを決めていますし、自分としては相性が良いと思っています。FWとして出場させてもらっている以上、ゴールという結果が求められていると思いますし、自分としても当然狙っていますが、まずはチームの勝利のために全力で走るということをまずやっていきたいと思います。


<青木拓矢選手>

Q、第7節の神戸戦に勝ち、リーグ戦6試合で4勝と好調です。手応えを感じているのではないですか。
A、自分たちのサッカーができれば勝てるという手応えはあります。チームとして良いプレーができていますし、敗れた川崎戦、横浜FM戦にしても内容は悪くなかったと思います。ただ、そういった試合を最低でも引き分けにまで持っていく力がないと、上位には入れません。そういう意味でまだまだ課題もあると感じています。

Q、アルベル監督は「まだ成長段階」と語っていますが、青木選手は現在のチームをどう評価しますか。
A、現状が物足りないということではなく、常に「成長」という言葉を念頭に置いて取り組んでいる、ということだと思います。試合でも自分たちのサッカーを表現できている時間もあれば、できていない時間もあるので、それを100%に持っていくことが目標です。ただ、選手たちは勝利を重ねることで自信を深めていますし、集中した良いトレーニングができていることは確かです。

Q、監督からはどのようなプレーを求められているのでしょうか。
A、チームのバランスを保つことを求められていると思います。スペースが空きすぎないようにポジションを修正したり、リズムが悪いときは一度ボールを落ち着けたり、チーム全体が円滑にプレーできるように意識しています。試合の流れが悪いときは仕事も多いのですが、ここまでは良い時間が多いので、自然にプレーできています。

Q、ファン・サポーターに向けて、浦和戦への意気込みをお願いします。
A、浦和は昨シーズンの天皇杯を獲っていますし、戦うたびに良いチームになっている印象です。しかし、ホーム味の素スタジアムでは絶対に負けられません。特に今節は観客数の制限もなく、大勢のファン・サポーターの前で試合ができると思いますので、いつも以上に気合が入ります。みなさんに気持ち良く家に帰ってもらえるように、必ず勝利したいと思います!

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