INTERVIEW 2026.8.07

8/8 町田戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW
supported by PLAUD

マッチプレビュー

秋春制の“新開幕”だ。

ハーフシーズンの特別大会を経て、2026/27シーズンの明治安田J1リーグがいよいよ幕を開ける。FC東京は8月8日、味の素スタジアムにFC町田ゼルビアを迎え撃つ一戦で新シーズンをスタートさせることになった。

チームは北海道・白老町キャンプで積み上げたのちに小平グランドで調整を進め、先週末にMUFGスタジアム(国立競技場)でドイツの名門ボルシア ドルトムントと国際親善試合を実施。試合は後半の失点で0-1と敗れたものの、FIFAワールドカップ2026™に出場した5選手を含むワールドクラスの選手たちと肌を合わせたことは今後に向けて大きな糧となるはずだ。

チームはこれまで積み上げてきたポゼッションと堅守速攻を使い分けつつ、サイドからの攻撃にフォーカス。相手の嫌がるポイントを突きながら得点パターンを増やし、しっかりと攻守に渡って運動量や強度を高め、あらためて“優勝”を目標に掲げて新しいシーズンに臨もうとしている。

キャプテンの室屋成選手は「簡単に優勝できるリーグではないので、もっともっと成長しなければいけない。でも、それができるだけの選手、監督、スタッフが揃っている。今シーズンは積み上げたものにクオリティを加えて磨いていくフェーズ。それを開幕戦からしっかりと見せたい」と高みを見据える。

従来とは異なり、真夏の開幕となる。高温多湿というタフな環境下でのゲームコントロールが求められ、試合の機微を読む賢さや勝負強さ、集中力が問われる試合になりそうだ。完全移籍であらためて青赤の一員となった稲村隼翔選手は町田との一戦に向けて「チームとしては運動量や強度の高さを継続して強化していきたい。今回の試合はテンポが早くなると思うし、天候や気候的にもタフになる。セットプレーも含めて一瞬一瞬が勝負を分けるポイントにもなる」と気を引き締める。

対する町田は今オフ、浦和レッズから松尾佑介選手、ベルギーのOHルーヴェンから明本考浩選手を獲得。ともにハードワークできるアタッカーで町田のスタイルに適したプレーヤー。従来の持ち味だった堅守からのカウンターとセットプレーの強さに加えて、ハードワークと推進力を押し上げる選手が加わった形だ。また、FIFAワールドカップ2026™にオーストラリア代表として出場し、最前線でポイントになれるテテ イェンギ選手も本大会後に完全移籍。彼も含めて十分に警戒しておきたい選手たちとなる。

ともに強度を武器とするチームの対戦だ。松橋力蔵監督は町田を「非常に堅いチーム」と称しながら、「(過去対戦では)自分たちが十分に主導権を取ったゲーム展開もできましたし、彼らのストロングをしっかり押さえられた部分もある。あのような堅いチームに対して、焦らずにしっかりとゲームを運んでいくことはすごく大事になる」と勝負のポイントを挙げる。

町田に対しては過去のリーグ戦で1勝3敗の成績。特別大会は前年度の天皇杯準決勝で敗れた借りを返す形で3-0の快勝でスタートしながら、中3日で行われた“リターンマッチ”で0-0からPK戦の末に敗れている。リーグ戦ホーム未勝利という過去を塗り替え、しっかりと勝利を手にして勢いをつけたい試合となる。

スタートダッシュが優勝争いへのカギになることは言うまでもない。特別大会もPK戦を含む開幕3連勝で勢いに乗って、優勝を視野に入れた戦いに加わることができた。90分間の戦いに戻る新シーズンの開幕戦。一戦必勝の構えでしっかりと勝点3を手にして、自らの力で未来を切り拓いていくゲームとしたい。

松橋力蔵監督インタビュー

Q、いよいよリーグ戦が開幕します。準備の手応えについてはいかがですか。
A、手応えを感じているうちはまだまだかなと。良くても常に「次に何ができるか」「何を加えていけばより良いものになっていくか」という考えに行き着くので。手応えというのは、ゲームが終わった時にもしかすると感じられることかもしれませんが、試合が終わって数分も経てば、また「次のこと、次のこと」となります。日々もそのような感じです。ただ、選手のここまでの姿勢には本当に感謝しています。良い雰囲気で、キャンプのスタートからこちらに戻ってきてからのプレシーズンも含め、彼らの姿勢がいろんな形で表れているなと思っています。

Q、対戦相手はFC町田ゼルビアですが、接戦になるゲームが多い印象です。どのような印象をお持ちですか。
A、非常に堅いチームという印象です。メンバー構成もあるかもしれませんが、明治安田J1百年構想リーグのアウェイゲームでは3-0という結果もありましたし、一方で次の試合ではPK戦で負けてしまいました。この2試合と今回が同じような展開になるかは分かりませんが、過去の試合では十分に自分たちがイニシアチブを握ったなかでのゲーム展開もできましたし、彼らのストロングポイントをしっかり抑えられた部分もありました。そういった自信を持ちつつ、堅いチームに対しても我々は焦らずに、しっかりとゲームを運んでいくことがポイントとして大事になると思います。

Q、今シーズンから競技規則もいくつか変更になりますが、そのあたりの共有はされていますか。
A、リスタートを秒数でコントロールされる以前に、サッカーというスポーツは隙を突く、隙を突かれないという部分が根底にあると思うので、そういう目は常に持っていなければいけないと思います。カウントされて慌ててプレーするのではなく、それを上回るぐらい早く、自分たちも休まず、相手も休ませないという気持ちでやっていかなければいけないと思います。

Q、シーズン移行でコンディション調整や暑さの部分など、普段のリーグ戦とはまた様相が違ってくると思います。
A、今言ったように試合のテンポも速くなります。また、気候的にもタフになってくると思うので、本当に一瞬一瞬が勝負を分けるポイントになると思います。それはセットプレーも含めてですし、そういうところで絶対に隙を作ってはいけません。逆に言えば、我々はセットプレーでなかなか得点が奪えていないという課題がありますが、実際のゲームのなかでしっかりとそういうポイントで得点をとることや、切り替えの速さで相手を上回ることができれば、良い形で、良い流れを自分たちで作り上げることができると思います。

選手インタビュー

室屋成選手

Q、いよいよ開幕を迎えます。夏からシーズンが始まるのはJリーグでは初めてですが、蒸し暑い環境のなかでのスタートについて、どのように感じていますか。
A、環境的な部分は変わりますけど、しっかり準備期間があって、キャンプもやってきたというところでは、これまでと変わりはありません。こういう環境でやったことがないわけではないですし、それを言い訳にはできないと思っています。自分自身もベストなコンディションで開幕戦に臨みたいですし、チームとしても100パーセントを出せるように、良い状態に仕上がっていると思います。

Q、キャンプや、その後のトレーニングを通じて、チームとして積み上げてきたものや、開幕への準備が整ってきている実感はありますか。
A、ありますね。松橋力蔵監督とみんなでやってきた時間も長くなってきて、新しいことを始めるというより、これまで積み重ねてきたものに、さらにクオリティを加えて磨いていくフェーズだと思っています。キャンプでもそこにフォーカスしてきましたし、これまでやってきたことにプラスアルファして、もっともっと自分たちのクオリティを上げていきたいです。それを開幕戦からしっかり見せたいと思います。

Q、個人としてのコンディションはいかがですか。
A、良い感じです。試合が始まればしっかり100パーセントでやりたいと思っていますし、試合に向けてうまく調整できていると思います。

Q、キャプテンとして、明治安田J1百年構想リーグでは優勝を目標に掲げて戦い、4位で終えました。あらためて優勝をめざすシーズンが始まりますが、どのような一年にしたいですか。
A、もちろん優勝をめざして戦います。ただ、そんなに簡単に優勝できるリーグではないので、このシーズンを通して自分たちももっともっと成長していかなければいけないと思っています。でも、それができる選手、監督、スタッフがいると思います。今シーズンを通して「このチームはものすごく成長した」と思ってもらえるようなシーズンにしていきたいです。

Q、開幕戦の相手はFC町田ゼルビアです。明治安田J1百年構想リーグでは1勝1敗でしたが、対戦相手としてどのように捉えていますか。
A、少し前まではなかなか町田に勝てない時期があって、苦手意識のようなものもあったと思います。ただ、最近はそういう意識もなくなってきましたし、むしろ相手もFC東京のことを得意な相手だとは思っていないのではないかなと思います。ホームで開幕を迎えますし、しっかり勝点3をとるために、自分たちが持っているクオリティを出せれば、勝点3を奪えると思っています。

Q、町田を相手に、特に大事になるポイントはどこでしょうか。
A、どの相手に対してもそうですが、僕たちはリアクションするのではなく、自分たちからアクションを起こしていかなければいけません。町田は特に、受け身にならないようにしなければいけない相手だと思います。バトルの部分で上回ってきて、一つのチャンスを決め切る手堅いチームなので、まずそういう当たり前の部分で負けてはいけない。そのうえで、自分たちのクオリティを出していくことが大事です。戦うという基本の部分はみんな理解していると思いますし、そこでしっかり勝っていかなければいけないと思います。

Q、最後に、開幕戦を楽しみにしているファン・サポーターのみなさんへメッセージをお願いします。
A、見ていて熱くなるような試合を毎試合したいと思っています。開幕戦も、ファン・サポーターのみなさんが自然と盛り上がるのを待つのではなく、僕たちが引っ張っていくというか、そういう熱量のある試合をしっかり見せたいと思います。楽しみにしていてください。

長倉幹樹選手

Q、夏場のシーズン開幕ということで、これまでとの違いなど感じる部分はありますか。
A、個人としても開幕に向けて良い準備ができたと思っています。「夏場のリーグ開幕だから」といったことは関係なく、良いスタートを切れるように集中して臨みたいです。

Q、ボルシア ドルトムントとの国際親善試合もありました。シーズン開幕前に手応えなど、確認できる部分もあったのではないですか。
A、守備から攻撃への素早い切り替えは僕らの特長でもありますし、局面でその良さは出せたと思っています。連携面についても、練習から積み重ねてきたものがありますし、それを試合で出すだけです。

Q、左サイドの本間至恩選手との連携や、プレーの関わりについてはどのような意識を持っていますか。
A、お互いのポジションやプレーを見ながら、良い関係でプレーができています。本間選手のオフ・ザ・ボールやボールを受ける動きに合わせられる選手が、東京には多いと思っています。彼には自由にプレーしてもらって、あとは周りの選手がうまく合わせられればチームとしてもさらに良くなっていくと思いますし、不規則な動きをしてくれれば相手も困ると思います。僕自身は、そこでできた隙や空いたスペースを狙っていきたいです。

Q、リーグ開幕からFC町田ゼルビア、ヴィッセル神戸と、優勝を争うクラブとの試合が控えています。
A、リーグ戦では開幕からのスタートダッシュが大事です。町田も神戸も2025シーズンは僕らより順位が上のチームでした。その相手に対して2連勝できれば、良い流れに乗れると思います。

Q、対戦する町田の印象はいかがですか。
A、AFCチャンピオンズリーグエリート2025/26にも出場していたクラブですし、力のあるチームです。僕自身、東京に来てからはここまで対戦はないのですが、見ていてもやはり強さを感じます。拮抗した試合になると思いますが、勝ち切りたいです。もちろん出場した時には得点を獲りにいきたいですが、チームの勝利が何より一番大事です。そこをめざして頑張りたいと思います。