INTERVIEW 2026.5.05

5/6千葉戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

マッチレビュー&プレビュー

前節・川崎フロンターレ戦のレビュー

初夏の強い日差しに照らされた味の素スタジアムでの多摩川クラシコ。首位の鹿島アントラーズを追走するために一戦必勝を継続させていくしかない東京は、この試合に勝利することで翌日に試合を控える鹿島に先んじて勝点3を積み上げ、得失点差で首位に立つことができる状況。そんな勝負強さが求められるゲームで、青赤の選手たちがホームで輝きを放つ。

序盤から攻守のトランジションに高い意識を見せ、良い守備から良い攻撃へと転じようとする東京。2トップの組み合わせを仲川輝人選手と佐藤龍之介選手のコンビに変更したことで、チームとしての攻撃の形を模索しながら試合を進めていった。

サイド、中央とビルドアップの出口を探しながら少しずつ流れを掴むと、前半41分に試合が動く。佐藤恵允選手の出足鋭いカットから左サイドの佐藤龍選手がシュート。これが相手ゴールキーパーにセーブされたこぼれ球を佐藤恵選手が左足ボレーでねじこみ、東京が前半終了間際の時間帯に先手を奪うことに成功する。

後半に入っても相手陣内に押し込んで試合を進め、ボールロスト後の素早い寄せも含めて試合を優勢に進める。後半11分には佐藤龍選手がピッチ中央を切り裂くような縦パスを送ると、これを受けた佐藤恵選手がターンから右へ展開。仲川選手がペナルティエリアで仕掛けて混戦になったところで、ゴールの嗅覚を働かせて走り込んだ野澤零温選手が右足を振って追加点を決めた。

その後もチーム全体が攻守に連動したサッカーを披露し続けて2-0で快勝。川崎フロンターレ相手にシーズンダブルを達成し、4試合ぶりのクリーンシートで特別大会4連勝を達成。鹿島と勝点で並び、得失点差、総得点で上回ってEASTグループで暫定首位に立った。

今節のプレビュー

暫定首位に立った翌日に鹿島アントラーズがFC町田ゼルビアにPK戦で勝利を収め、再び勝点2差で首位を追う形になった東京。とはいえ、最終節に控える直接対決の結果次第で自力優勝を手にできる位置まで辿り着いたのも事実。一戦必勝が求められる状況は変わらないが、あと4試合と先が見えてきただけに1試合1試合が今まで以上の重みを持つとも言える。

全勝を狙う5連戦の4試合目となる今節はジェフユナイテッド市原・千葉をホームに迎え撃つ一戦。自力優勝の可能性をつなげるためにも、目の前のゲームに集中して是が非でも勝点3を積み上げなければならない試合となる。

ついに首位奪取を視野に捉えた松橋力蔵監督は「捕まえたら絶対離さないことが大事。我々には勝点3を積み上げていくことしか上に行く道はない」と鹿島から引き離されずに戦い続けることの重要性をあらためて説く。

チームは依然として好調を維持している。ピッチに立った選手たちがしっかりと攻守におけるタスクをこなし、奪った瞬間に前に出ていく力、奪われた瞬間に奪い返そうとする力を存分に発揮。“好調”という言葉では言い表せないほどに意識が統一され、同じ方向を向いてサッカーをすることができている。誰が出ても、どんな形でも、どこからでも点を奪えるチームになってきたという手応えは大きい。

対する千葉は特別大会で勝点9のEASTグループ最下位と苦しんでいるが、松橋監督は「非常に形を持っているチーム。特にサイドからの間髪入れない速さと、そこを匂わせながら中央の関係性もある」と警戒。それでも「彼らの弱みを突くことは当然ありながら、強みをしっかり潰していくことが大事になる」と話し、相手の持ち味を封じ込めながら良さを出していく意識をポイントに挙げる。

過密日程での連戦であることを踏まえれば、チームとして総合力が問われる試合にもなる。指揮官はチームの現状を「良い状態であるのは確か」と話しつつ、ここからの戦い方について触れる。

「肩肘張らず、今までやってきたことを続けていくだけ。エネルギーとしてどんどん加速している部分もありますし、そういうものをチームとして表現しなければいけない。多くの選手の努力が今の結果につながっていると思いますし、出場機会に恵まれない選手たちのトレーニングに臨む姿勢も含めて、今の雰囲気を作り上げてくれている。そういった良い雰囲気のなかで、いろいろなことにポジティブに取り組めている」

攻守において周りの選手とつながり、ボールをつなぎ、プレスを連動させ、一丸となってゴールに襲いかかっていく。そして全員でゴールを守り抜く。それこそが東京らしさであり、ここから先も求められるものになっていくだろう。決して背伸びすることなく、プレッシャーに負けて怯むこともなく、攻守において全力で相手を上回るサッカーだ。

継続は力なり。これまで積み上げてきたものをしっかりと発揮して、目の前に立ちはだかる千葉を打ち破っていく。自らの力で未来を切り拓くための重要な一戦。総力戦で過密日程を乗り越え、青赤一丸となって勝利を誓う。

松橋力蔵監督インタビュー

Q、4連勝と、優勝争いに向けて非常に好調ですが、今のチーム状況はいかがですか。この期間、どのような部分で良さを発揮できていることが結果に繋がっているのでしょうか。
A、チームが良い状態であるのは確かだと思います。特別この期間でというわけではありません。ここまでの積み上げや、この結果にふさわしいトレーニングをできていること、選手たちがふさわしい日々を送っていることで今の結果があるのだと思います。

Q、自力で逆転優勝できる勝点差となりました。
A、シーズンの最初からみんなで優勝をめざしているので、もちろん他のチームを気にすることはありますが、自分たちにしっかり矢印を向けながらやっていかないといけないと思います。

Q、首位の鹿島アントラーズに圧力をかけていくということはずっとおっしゃっていますが、この優勝争いのプレッシャーのなかで戦っていくことでチームはまた成長していくのではないでしょうか。
A、強調せずとも、優勝というものは全員が最初からめざしていることなので、そこを見続けて、鹿島を捕まえたら絶対に離さないということが大切になると思います。

Q、一戦必勝ではありますが、あらためてここから大切になる部分を教えてください。
A、肩肘張らずに、今までやってきたことをエネルギーとしてさらに加速させていく部分も大切になりますし、そういうものをチームとして表現しなければならないと思います。 

Q、誰が出場しても、どこからでも得点をとって勝てるチームになってきていると思います。
A、本当に多くの選手の努力が今の結果に繋がっていると思います。試合に出場できていない選手のトレーニングに対する姿勢もそうですし、そういうものがチームの雰囲気を作り上げてくれています。良い雰囲気のなかで、ポジティブにいろいろなことに取り組めるということは非常に大きいですし、簡単なことではないと思います。 

Q、「優勝にふさわしいチームになろう」という話をよくされていますが、サブの選手も含めて同じ方向を向いて、レベルが高くなっているところを見ると、本当に優勝にふさわしいチームになっているのではないでしょうか。
A、まだ優勝はしていないので、我々が優勝することができた時点で、そのような表現がふさわしくなるのではないかと思います。そこからさらに高みをめざせるチームになっていくかというところは、段階というものがあると思います。 

Q、5連勝が懸かった試合になります。前回の対戦も振り返って、ジェフユナイテッド市原・千葉の印象はいかがでしょうか。
A、非常に良い形を持っているチームで、サイドからサイドへの間髪を入れない速い攻撃もあります。そこを見せながらの中央の関係性も強みだと思います。相手の弱みを突くというところも当然ありますが、強みをしっかり潰していくことが大事になると思います。 

Q、地域リーグラウンドも残り4試合となります。どのように戦っていきますか。
A、これまでと変わらないです。先はある程度見えてきていますが、先を見過ぎず、自分たちは今の自分たちのなかで何ができるのかというところを意識して日々を過ごしていかなければならないと思います。勝点3をとり続けていくことでしか上に行く道はないので、そこをしっかりと見据えていきたいです。自分たちも、もちろん徐々にプレッシャーがかかってくると思いますが、その圧力に負けているようではダメですし、逆に相手にもその圧力をかけなければいけません。常に地に足を着けて戦っていくことがポイントになると思います。 

Q、日程としては明日の試合が一番厳しくなると思います。選手起用も含めてポイントとなる点はどこでしょうか。
A、前節からのいろいろなところを総合的に見たなかで、どの選手を起用するかというところは考えています。ですが、良い結果も出ていて良い流れも作れている部分もあるので、固定するところはしっかり固定して、フレキシブルに選手を変えられるところは変えつつ、変える部分がどのくらいになるかはまだ分かりません。総合力で戦っていかなければいけません。総合力という点では、連戦のなかで前節フル出場した選手をターンオーバーするということも一つの方法ではありますが、90分間のなかでどのように選手を起用できるかというところもポイントになると思います。

選手インタビュー

キム スンギュ選手

Q、川崎フロンターレ戦はチームとして4試合ぶりのクリーンシートでの勝利でした。試合を振り返ってください。
A、毎試合、クリーンシートをめざして準備しています。ここまでの数試合、クリーンシートで試合を終えることができていなかったことは、個人的にとても残念でした。連戦のなかで選手が試合ごとに入れ替わりながら試合に臨んでいます。そのなかでも、しっかりと失点をゼロで抑えられたことは個人的にすごく満足しています。僕たち守備の選手たちとしては、しっかりと失点を防いでいれば、前線には良い選手がいるのでしっかり点をとってくれると信じて戦っています。

Q、大森理生選手、稲村隼翔選手との出場は2試合目でした。コミュニケーションなどの積み上げはいかがですか。
A、試合を重ねていくなかで積み上げられていると思っています。試合を終えた直後に失点のシーンや、気になったシーンについてすぐに話すようにしていました。大森選手と稲村選手の二人が同時に出場することが少なくても、それぞれは試合にも出場していました。キャンプからチームとしてやることを変わらずにやってきましたし、やることが明確になっているので、特に細かく擦り合わせる必要はなかったです。ただ、試合を通して起きる事象に対してコミュニケーションをとり、対応していくことは必要なことなので、都度話して積み上げていっています。

Q、前節の試合を終えて鹿島アントラーズと勝点が2差まで縮まりました。ここから優勝に向けてどのようなことが重要になると思いますか。
A、我々は追っている立場として、しっかり勝つことができていれば、追われる側としてはとても負担に感じると思います。ここから先、内容にこだわることも大事ですが、内容よりも目の前にある試合の結果にこだわってやっていくことが大切です。ゲーム中は想定していた状況と異なる展開になることもあるので、その場合に少しでも早く修正できるようにしっかり話し合ってやっていきたいです。1戦1戦、目の前の試合に対して準備をしていき、勝利することだけを考えています。そして、最終的にはしっかりと追い抜き優勝したいです。

Q、ジェフユナイテッド市原・千葉戦で勝利するためにはどのようなことが重要になりますか。
A、前線からプレッシャーにくるチームに対しては、キックオフ直後から流れをしっかりと掴んでそのまま試合終了まで流れを渡さないことが重要です。相手の勢いに飲み込まれてしまうと、勢いを取り返すことは簡単にはできません。そのために、短い期間ですがしっかりと準備をして試合に臨みたいです。

Q、ゴールデンウィークということもあり、多くのファン・サポーターが応援に来てくれると思います。応援してくれる人たちにどのようなプレーを見せたいですか。
A、たくさんの方々がスタジアムに足を運んでいただき、応援してくれているおかげで今のこの結果があると思います。前節も後半が始まるタイミングでポジションに着いて、顔をあげると本当にたくさんの東京のファン・サポーターがゴール裏を青赤に染めていました。一番遠いところに居るはずなのに、私のところまで応援の声がしっかりと聞こえてきました。そのような素晴らしい環境を作ってくれている方たちに対して、ピッチで精一杯プレーをして結果で恩返しをすることが、私たちにできることだと思っています。毎試合、毎試合しっかりと勝利して、一生懸命応援してくれているみなさんに恩返しをしたいです。今節も熱い応援をお願いします。

高宇洋選手

Q、チームとして4連勝して、良い流れが継続できている印象です。連戦で体力的に苦しい部分もあるとは思いますが、チームの雰囲気はいかがですか。
A、本当に良い雰囲気で練習も試合も迎えられています。川崎フロンターレ戦は久々の4連勝が懸かっていましたが、そこにとらわれ過ぎず、鹿島アントラーズにプレッシャーを与え続けるためにも目の前の試合に勝つことだけにフォーカスしていました。それが1試合1試合、本当に大切になってくるということをみんなが理解し、良い雰囲気のなかでしっかり戦えている理由だと思います。

Q、目標は優勝だと掲げているものの、先は見ずに目の前の一戦にすべて集中しているということは、チーム全体で強調して伝えられているのでしょうか。
A、そこの目線が合っていることは間違いないです。先を見ている選手はいないですし、スタッフも含めて本当に目の前の試合に集中しています。今は連戦で、すぐに試合がくるので、目の前の試合で勝点3をとるというところだけを考えてみんなが過ごしていると思います。

Q、前節の川崎戦では、特に前半は内容の部分で少し苦しんだ部分があったのではないかと思います。
A、ほとんどの選手が3連戦を戦ってきて、暑さもありましたし、最初は難しさがありました。僕も久々にスタメンでプレーして、最初はリズムを掴む部分で少し苦労しました。個人的には時間が経つにつれてだんだん合ってきたなと感じていましたし、みんなも先制点をとってから伸び伸びできるようになったのかな、と感じる部分はありました。連戦で、あの暑さで、中二日というところもあって、連戦に出場し続けてくれた選手は本当によくやってくれたな、すごいなと思います。

Q、今シーズンは、我慢する時間帯でしっかりと我慢し切って、ワンチャンスをモノにするという強みがチームに根付いているように感じます。
A、ここ最近、そういう展開が多いと思いますし、前々節の柏レイソル戦も押し込まれる展開が長かったのですが、やはり前半の終盤の時間帯に得点がとれたことが大きかったです。水戸ホーリーホック戦も先制されていますが、前半の終盤に逆転まで持っていけました。川崎戦については、横浜F・マリノス戦と似ている展開だったと思います。相手が前からプレッシャーをかけてきて、暑さもあって苦しい時間が続き、それでも前半40分あたりで得点がとれてハーフタイムに入れた。そこがチームとしてすごく大きい部分だと思います。

Q、川崎戦では、久しぶりにスタートでピッチに立って、自身のパフォーマンスやコンディションはどうでしたか。
A、本当に久々でした。怪我から戻ってきて、また離脱して、ということが自分でも初めての経験だったので、なかなか思い描いているような身体のキレが出なかったり、コンディションが上がらなかったり、頭がついてこない部分がありました。それがやっとここ最近、本当に感覚が上がってきましたし、足の不安もなくなってきました。でも、チームが3連勝していましたし、川崎戦は久々に少し緊張しました(笑)。

Q、とはいえ、耐える時間帯も良くなったタイミングでも、高宇洋選手のところでうまく試合をコントロールできていた印象です。
A、リズムが作れているな、と思い始めた時からだんだん良くなりました。後半の追加点をとるところまでしっかりと良い形ができていましたし、やっとゲーム感覚が戻ってきたという手応えがありました。試合に出ていない時も、ベンチから見ている時も、本当にチームが良いパフォーマンスをしていましたし、良い競争のなかで過ごせています。そこは良い刺激をもらいながら、自分自身の成長のためにもしっかりやりたいという気持ちもありました。

Q、次の相手はジェフユナイテッド市原・千葉です。順位表の数字では楽観視するまわりの声もあるかもしれませんが、今の東京の試合に臨むスタンスで言えば、自分たちに矢印を向けて、すべてを懸けて臨む一戦だと思います。
A、先ほどの話ではないですが、相手どうこうではなくて、やはり自分たちがしっかりと良いパフォーマンスを出せば自ずと結果はついてくると思います。よく松橋力蔵監督も言いますが、自分たちがしっかりと勇気を持って、『この前の試合より良くなろう』という強い想いで、勝点3をとれるようにやっていけたらと思います。

Q、ゴールデンウィークの最終日ということで、多くの来場者が予想されるなか、多くの子どもたちも来場すると思います。ファン・サポーターに向けて、また子どもたちに向けてメッセージをお願いします。
A、僕たちもチームとして一体感を持ってやっていますが、チームが勝ち続けているという意味では、やはりファン・サポーターのみなさんの声援が力になっていることは間違いありません。ウォーミングアップの時からの応援も含めて、一緒に戦っているという感覚がすごくあるので、これを継続しながら戦っていきたいです。子どもたちも多く観に来てくれると思いますし、多くの人に勇気を与えるような試合をして、しっかりと勝点3をとって、笑顔でスタジアムから帰ってもらえるように頑張りたいと思います。