INTERVIEW 2026.4.23

4/24水戸戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

マッチレビュー&プレビュー

前節・横浜F・マリノス戦のレビュー

FC町田ゼルビアにPK戦で敗れた悔しさをバネにしながら、再び優勝争いを激化させるために勝点3を手にしたいアウェイゲーム。強い日差しのなかで行われた試合は、相手がハイプレスとロングボールを掛け合わせたスタイルで向かってきたことで、序盤はなかなかボールの落ち着かない時間帯が続いた。

それでも徐々にペースを掴んでいった東京は前半終了間際の45分、中盤でボールをカットした佐藤龍之介選手のパスからマルセロ ヒアン選手がドリブルで独走。力強く持ち運んでラストパスを送ると、佐藤恵允選手がワントラップから左足で流し込み、良い時間帯に先制点を奪う。

後半に入っても青赤ペースは変わらない。キム スンギュ選手のファインセーブ、佐藤龍選手の果敢なラストパスやシュートで流れを引き寄せると、迎えた後半19分、東京に待望の追加点が生まれる。

右サイドバックの室屋成選手がピッチ中央から左前方に切り裂くようなスルーパスを供給。これに抜け出したヒアン選手がワントラップから豪快な左足シュートをゴールに突き刺し、リードを2点に広げることに成功した。

後半29分にやや受けてしまう形になってミドルシュートを決められて1点を返されてしまったが、チームとして掲げてきた『+1 GOAL』の理念どおりに積極性を発揮する。同33分、ペナルティエリア右で得た直接フリーキックのチャンスから橋本健人選手が左足で鋭いボールを送り込むと、これが相手のオウンゴールを誘発して3点目。VARのサポートが入りながらも得点が認定され、再びリードを2点に広げた。

試合はこのままタイムアップ。アウェイでしっかりと勝点3を手にして、2試合多く試合を消化している状況ながら首位の鹿島アントラーズに勝点で並んだ。

今節のプレビュー

AFCチャンピオンズリーグエリート2025/26ファイナルズの開催に伴う日程変更で4月11日以来の試合を迎える東京。この期間に鹿島アントラーズが連勝を収め、再び首位との勝点差は6に広がった。松橋力蔵監督は「我々は彼らを追いかけている状況。最終節に直接対決があるので、絶対に挑戦権を逃さずにいくことが大前提ですし、その想いだけは手放してはいけない。一戦一戦をしっかりと戦い抜くしかない」と一戦必勝の積み上げを強調し、水戸ホーリーホックとの今節に臨もうとしている。

チームは今回の水戸戦からゴールデンウィークの5連戦がスタートする。逆転優勝を実現するためには、まさにここからトーナメントのように連勝街道を突き進み、鹿島に圧力を掛け続けていくしかない。センターバックの稲村隼翔選手は「最終節で鹿島と対戦するまで、90分間での勝利を積まなければいけないことは全員が分かっている。1試合1試合が本当に勝負だし、連戦でも言い訳はできない」と覚悟を固める。

また、横浜F・マリノス戦で先制点を決めた佐藤恵允選手は「5連戦はキツいし、同じメンバーでは勝てない。本当に総力戦になると思うので、誰が出ても自分たちのサッカーができて、本当に全員で戦えるチームになることが必要。連戦のスタートになる水戸戦は一番大事な試合になるので、絶対に勝って勢いをつけたい」と意気込む。まさに“人事を尽くして天命を待つ”という戦いの連続だ。

水戸に苦しめられた3月14日のアウェイゲームは記憶に新しいところ。強風と荒れたピッチに悩まされた背景もあったが、それでも何度も執拗に追い回してくる水戸のハイプレスと、中央を固めてゴールを守ろうとするミドルブロックに手を焼き続け、何とかPK戦の末に辛勝を収めた試合だった。あの経験を糧にした東京の選手たちは、相手の出方に応じて柔軟に戦う意識を強めている。

水戸が前に圧力を強めるなら裏のスペースを狙い、中央を固めてくるならボールをつないでサイドを使いながらダイレクトプレーで背後をとりたい。中盤で攻守のバランスをとる橋本拳人選手は「とにかく相手のプレスが激しいので、より早い判断が必要になる。相手のプレスをかいくぐって攻撃したい気持ちもありますし、空いているスペースを使っていきたい」と説明。ボールを持つことに固執し過ぎることなく、しっかり狙いを持った崩しを試みながら、ダイナミックなアタックを仕掛けてホームで勝点3を奪いにいきたいゲームとなる。

簡単に勝てる相手はいない。それでも勝っていくしかない。今シーズンの行方を大きく左右する運命の5連戦のスタート、青赤軍団が総力戦で一戦必勝を期す。

松橋力蔵監督インタビュー

Q、変則的な日程で、前節から2週間空く形となりましたが、どのように過ごされてきましたか。
A、水戸ホーリーホック戦に向けて、この時間を導入の部分からよりリアルな部分までしっかりと使うことができました。

Q、ここから一気に終盤戦に突入します。この5連戦をどのように捉えていますか。
A、連戦ではありますが、状況は刻一刻と変わると思います。まずはこの1試合をしっかりと、良いゲームを作り上げて勝利を得ることによって、その勢いや流れが作り上げられるということは、ここまでの戦いよりも重要になってくる可能性はあると思います。

Q、最終節の鹿島アントラーズ戦に何かが起こるようなことをイメージしたまま戦っていこうという話を常にされていますが、そういう意味では本当に大事な試合が続くのではないですか。
A、我々はまだ彼らを追いかけている状況でもありますし、その挑戦権は絶対に逃さないようにしたいです。最終戦は直接対決となるので、そこまで我々が挑戦権を持った状態で臨むというのが大前提だと思います。その想いだけは手放してはいけないと思っています。

Q、鹿島との勝点差は6ですが、ここからはトーナメントのように一戦一戦の勝点3が必要になる試合が続くと思います。
A、それはどこのチームも一緒で、追う方ももちろんですが、追われる方も簡単ではないと思います。我々だけに限らず、どこのチームにもそれぞれの戦いがあると思うので、そこをしっかり勝ち抜いていく力を身に付けていく必要があります。 

Q、ここまでのシーズンを振り返ると、勝ち癖のような、勝つことが当たり前という雰囲気になっている点は、昨シーズンとの大きな違いだと思いますが、どう感じられていますか。
A、さまざまな要因があって今の結果になっていると思いますが、勝ち癖というところまできているかというと、まだ分りません。ここまでの結果がそれを物語っているというところは事実ではありますが、常に地に足を着けて戦うべきだと思います。何か頼りにする要素や要因というものを探して、それを持ち出しても、それが必ずしも次の勝点3につながるという保証は全くないので、やはり一戦一戦しっかりと戦うしかないと思います。 

Q、水戸ホーリーホックとの前回対戦では、相手のハイプレスとタイトな守備に苦しめられたという印象が残っています。どのようなことにフォーカスして準備をしてきましたか。
A、ボールを持たれることも想定していますし、我々が良い形でイニシアチブをとれる状況も想定していますが、しっかりと焦れずに自分たちの狙いをしっかり持って、そこでパワーを発揮できれば自分たちの流れにすることは可能だと思います。 

Q、勝負を決めるポイントを挙げるとするとどのような点でしょうか。
A、さまざまな要因があります。もちろん先制点も重要ですが、90分間で何が起きるかは本当に分からないので、最後まで自分自身を信じて我々が勝点3をとっているという絵をしっかりと描いていく必要があります。先ほどの話のように勝ち癖や勝利を手繰り寄せる要因は、我々がどこまで準備ができたかということと、それに対してどれほどチャレンジできたのかだと思います。そのチャレンジの回数が最終的には良い方向につながる要因の一つだと思うので、結果ばかりではなく、自分たちのことを信じて、やってきたことをチャレンジしていく回数を90分間の中で何回できるかに尽きると思います。 

Q、やってきたことを信じるという点で、結果が出ていることも含めて選手が同じ目線を持って進んでいくことができているという感覚はありますか。
A、選手同士の目線は本当に同じ方向を向いていると思います。ただ、それすらもよりどころにしてはいけないと思います。 

Q、前節の横浜F・マリノス戦ではハイプレスに苦しみましたが、ロングカウンターでゴールを挙げたからこそ相手もプレスをかけづらくなったと思います。ビルドアップとカウンターの両方を持っているという点の優位性を教えてください。
A、さまざまな状況に対応できるという強みは、ビルドアップとカウンターのどちらかということだけではなく、試合のなかではボール落ち着かせないといけない時間もあります。相手が落ち着いている状況もあるので、さまざまな流れに対応していくことでプレッシャーをかけることができると思います。ボールを奪った瞬間にカウンターに出られるというのは我々の強みです。相手の脅威にも必ずなると思いますし、それを警戒する相手の攻撃力を半減させる可能性もあります。そこを割り切ってプレスに出てくる相手もいるかと思いますが、そこは試合の流れのなかで出てくるシチュエーションなので、しっかり対応していくことが大事です。パッと見ていると苦しんでいるなと思いつつも、一つ自分たちの良さが出ることによって試合の流れをガラッと変えることができるので、その強みをいろいろな場面で持ち続けないといけないかなと思います。

選手インタビュー

橋本健人選手

Q、シーズンが後半戦に突入しました。ここまでの展開を振り返ってください。
A、良い試合もたくさんあったし、今、実際にタイトル争いに関われていることはすごくポジティブだと感じています。昨シーズンからの積み上げという部分でも、自分たちがやろうとしているサッカーが多くの試合でできているので、そこは本当にすごく良いことだと捉えていいと思っています。FC町田ゼルビア戦もそうだし、東京ヴェルディ戦もそうですが、勝ち切れなかった試合があるので、そういう試合を勝ち切れれば…とは思いつつも、前半戦というものを俯瞰して見たらすごくポジティブに受け止めています。

Q、前回の水戸ホーリーホック戦では急遽出場することになりました。試合展開を含めて難しい状況のなかでの出場になったと思いますが、試合を振り返ってください。
A、個人的に長友佑都選手の怪我もあり、前半20分という早い時間帯から途中出場することになりました。僕自身初めての経験でしたし、試合としても前半から相手のやりたいことをやられてしまっていました。相手の前線からのプレスを受けてしまい、そこまでの数試合で上手くできていた、ボールを前進させることができていませんでした。ですが、その流れのなかでも試合にしっかり入れたこと、そしてアシストして先制点に絡めたことは良かったと思います。ただ、その後にすぐ失点してしまうという課題も出ました。PK戦で勝てたとはいえ、あのような試合こそ90分間で勝ち切っていかないと優勝はできないと思いました。

Q、そういったことを踏まえ、現状のチームの積み上げはどう感じていますか。
A、勝てていることでチーム全体に自信がついてきて、「この道で間違っていない」という共通認識が持てているのは大きなことだと思います。それがプレーの思い切りや信頼関係にもつながっています。ただ、まだ道半ばという感覚です。横浜F・マリノス戦のように押し込まれる展開のなかで、自分たちの理想とする形ではないものの勝点3を積むことができたのは大きな成長だったと思います。今は勝てているので自信を持ってできていますが、勝てない時でも自信を持てるかと言われると、まだ十分ではないと思っています。

Q、試合のポイントはどこになると思いますか。
A、水戸は人に対してハードワークしてくるので、自ずと目の前の相手に局面で勝ち続けることができると自分たちにペースを持ってこられると思っています。この前の試合のように理想としている攻撃が上手くいかない状況が続いても、守備で相手を制することができれば、カウンターという共通認識もチームとして持っています。まずは対面の相手に負けないことを常に意識したいです。

Q、前節も得意のキックから得点に絡みました。攻撃面では自身の特長をどう発揮していきたいですか。
A、クロスボールやキックの質でアシストや得点に関われるのが自分の特長なので、そこは変わらず出していきたいです。クロスボールを多く入れるためにも、ゴールに近い危険なエリアでプレーするためにも、前の選手を追い越していく動きやボールに関わる回数を増やしていきたいです。

Q、今シーズンは味の素スタジアムで90分間での勝利がない状況です。
A、ホームの試合で常に勝てないと優勝はできないと思っています。優勝するようなチームはホームで強いイメージがありますし、試合をしていてもやりづらい印象があります。相手が味の素スタジアムで試合をしたくないと思わせるぐらいにしていきたいです。そのためにも、ホームではしっかりと勝ちたいです。

Q、最後に、ファン・サポーターへメッセージをお願いします。
A、勝ちます! 応援よろしくお願いします!

佐藤恵允選手

Q、個人としては3得点3アシストと結果も出てきています。
A、毎試合数字を出すという気持ちでプレーしていきたいですし、それが優勝につながると思っています。

Q、フォワードでプレーしたことで、今シーズンにプレー機会の多い右ミッドフィルダーでも結果を残すことができました。感覚を掴めた感触はありますか。
A、東京ヴェルディ戦の後に石川直宏コミュニティジェネレーター(以下、CGと称す)と話しました。色々とアドバイスをもらい、それを意識しながらプレーしたら点をとることができました。

Q、具体的にどのような話をしましたか。
A、石川CGからは「中の選手と繋がることを意識してごらん」と言われました。カウンターからの得点でしたが、マルセロ ヒアン選手と繋がることができました。ボールを奪った佐藤龍之介選手とも繋がっていましたし、サイドから走ってきた遠藤渓太選手とも繋がっていました。繋がりという面ではラストパスを出してアシストできていることも良いことですが、自分が点をとるとなったら、真ん中の選手との繋がりが重要になると思います。自分一人で完結させるような動きではなくて、最終的に自分が点をとれる位置に入ってボールを受けるための繋がりを意識して、二手、三手先を意識した動きをした方が良いのではないかとアドバイスをもらいました。

Q、ここからの5連戦がチームにとってすごく大事な試合になると思います。その初戦が今回の水戸ホーリーホック戦です。
A、5連戦はやはりきついですし、同じメンバーだけでは勝てないところもありますし、本当に総力戦になると思っています。優勝を狙っているので、一試合も負けることができないですし、全部勝つために全員の力が必要です。誰が出場しても自分たちのサッカーができて、全員攻撃、全員守備で戦えるチームになることが連戦を戦うなかで大切です。AFCチャンピオンズリーグエリートに出場すると過密日程になります。このチームはそこまで見据えているので、そのためにやるべきことを日々やっていきたいです。初戦はこの5試合のなかで一番重要なので、絶対に勝って勢いをつけたいと思います。

Q、そのなかで水戸戦にどのような意気込みで臨みたいですか。
A、前回の水戸との対戦ではファン・サポーターのみなさんに申し訳ない試合をしたので、まずはそれを払拭したいです。味の素スタジアムでの試合ですし、本当に勝ちたいです。優勝するためには、ここで転ぶことはできないですし、少しでも鹿島アントラーズにプレッシャーをかけていくという意味でも、絶対に落とせない試合になると思います。