シーズン移行期の特別大会として半年間だけ開催される明治安田J1百年構想リーグに向けて、FC東京は晴天に恵まれた小平グランドで始動を迎えた。

開幕が例年よりも早まったため、東京も約1週間近く早い段階で新チームを立ち上げ、開幕の2月7日に向けて1か月をかけて準備を進めていく。
U-23日本代表の活動に参加している小林将天選手と佐藤龍之介選手、コンディションを崩している木本恭生選手を除き、新加入選手や期限付き移籍から復帰した選手も含めて全選手が小平に集結。松橋力蔵監督は練習前のミーティングで、「それぞれが思い描く目標に責任を持ち、日々の取り組みと真摯に向き合ってほしい」と、明治安田J1百年構想リーグに向けて、選手個々が目標に対して明確なイメージを持つことの重要性を伝えた。

始動日となる今日のトレーニングは、ボールを使ってフィジカルコンディションを上げるメニューやミニゲームなど、オフシーズン明けの選手の身体を起こすような内容が中心。初日とはいえ、しっかりと時間をかけて身体にも負荷をかけながらも練習中の明るい雰囲気は維持しながら、2月7日に向けた一歩をしっかりと踏み出した。
午後は、新加入選手、川岸滋也社長、小原光城ゼネラルマネージャー、松橋力蔵監督が出席し、報道陣を対象にした新体制発表会見を実施した。新たにチームに加わった田中颯選手、稲村隼翔選手、橋本健人選手、山田楓喜選手は、クラブの期待を背負う覚悟とタイトルへのこだわりを言葉に込め、山田選手は目標として「個人として得点とアシストで二桁の数字を残したい」という個性も垣間見せる強いメッセージを残した。

FC東京U-18から昇格した4選手は、冒頭の挨拶では慣れない記者会見の場で、表情には緊張の色が浮かんでいた。一方、今シーズンの目標を聞かれると、「下から這い上がりたい」「二桁ゴールを決めたい」と、自分たちの言葉でプロという厳しい世界に飛び込む上での決意をコメント。全体での集合撮影の頃には緊張もほどけ、カメラマンからの要望にも笑顔で応え、プロとしての第一歩を踏み出した。
チームはこのあと小平グランドで1月10日までトレーニングを行い、1月12日から沖縄県糸満市でキャンプインし、チームとしての一体感を高めながら開幕に向けて戦術的な細部についても詰めていく。
<稲村隼翔選手>

Q、あらためて、青赤の練習着に袖を通しました。
A、アカデミー時代に多くの試合に出場していたわけではないので、今日の練習後に“お帰り”と声をかけていただけたことは本当に嬉しかったのですが、自分としては新しいチームに加入したという印象です。
Q、松橋力蔵監督からはどのような声をかけられましたか。
A、戦力として期待をしていると言っていただきました。自分自身の昨シーズンの状況も踏まえた上で、「まだまだできる選手だ」と伝えてくれましたし、その言葉で火が点きました。東京の試合もこれまで見てきましたし、自分がチームに入ったらこういうプレーがしたいというイメージも増してきています。松橋監督とまた一緒に戦えることも嬉しく思います。
Q、幼い頃に一緒に写真を撮った森重真人選手とチームメイトになれたことについていかがですか。
A、とても感慨深いです。やはり東京を象徴する選手ですし、僕自身も高校時代からセンターバックを始めて、最初に思い出したというか、“あのような選手になりたい”と思ったのが森重選手でした。このような形で同じチームでプレーできるとは思ってもいませんでしたが、とても楽しみです。ポジションも同じですし、越えなければいけない存在です。今まで色々な選手が森重選手に挑戦してきたと思いますが、まずは自分がそのポジションを奪う気持ちで臨みたいです。
Q、稲村選手自身の良さをどのように活かしていきたいですか。
A、ビルドアップのところでは僕のように左利きの選手がいれば、スムーズに展開できますし、自分の特長が松橋監督のめざすサッカーで活きると思っています。守備面では、ハイラインを意識することで昨シーズンよりも失点は減っていくと感じています。前線の選手の特長や奪った後の素早い攻撃にも関わっていきたいと思います。




