11/30 神戸戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2025.11.30

11/30 神戸戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW


<マッチレビュー>  

2025明治安田J1リーグ第37節はリーグ戦3連勝を懸けてノエビアスタジアム神戸に乗り込み、ヴィッセル神戸と対戦する。

東京のスターティングメンバ―はゴールキーパーに波多野豪選手、最終ラインは右から長友佑都、アレクサンダー ショルツ、森重真人、室屋成の4選手が並ぶ。小泉慶選手と高宇洋選手のボランチコンビに、左のアタッカーに野澤零温選手が入り、右には遠藤渓太選手を配置。この日の2トップは佐藤恵允選手とマルセロ ヒアン選手が並んだ。

1stHALF—相手の圧力に耐えた前半。試合は動かず後半へ。

2週間前の天皇杯準決勝敗退の悔しさを晴らすために、多士済々がそろう2年連続王者へと挑む。立ち上がりから自陣に押し込まれる展開が続いた。だが、粘り強く身体を張った守備ではね返すと、前半15分にカウンターから好機が訪れる。

佐藤選手が自陣でセカンドボールを回収すると、そのまま一気に敵陣へとドリブルで運ぶ。シュートはミートしなかったが、そのこぼれ球を拾って二次攻撃につなげる。最後はエリア外から小泉選手がミドルシュートを狙ったが、これは相手ゴールキーパーに阻まれてしまう。

その1分後、窮地を迎える。右サイドを攻略され、グラウンダーのクロスを上げられてしまう。それを室屋選手が身体を張ってクリアする。

前半終了間際には神戸の井手口選手の放ったシュートを波多野選手が指先で触り、そのこぼれ球に長友選手も反応して水際で防いだ。

試合序盤から苦しい時間が続いたが、徐々にカウンターで好機をうかがう展開となった。前半はスコアレスで動かず。相手の圧力をいかにかわしていくかの課題を残して、試合を折り返した。

2ndHALF—粘り強い守備でゴールは許さず。勝点1を分け合う。


勝負の後半、先に決定機を迎えたのは神戸だった。後半開始4分、右サイドのタッチラインから放り込まれたロングスローのこぼれ球を神戸の飯野選手に蹴り込まれる。ここは波多野選手の好セーブでしのぎ、ゴールを許さない。

その後は球際の激しい攻防が続くなか、互いに譲らず。徐々に一進一退の展開となっていく。一方的な展開から徐々に敵陣に攻め入る時間が増えてきた後半22分だった。神戸が先に動き、武藤選手と飯野選手に代えてエリキ選手と酒井選手をピッチに送り込んでくる。

続いて東京もこの勝負所の時間帯に野澤選手、ヒアン選手、遠藤選手に代えてマルコス ギリェルメ、仲川輝人、安斎颯馬の3選手を投入する。

その直後の波多野選手が蹴ったゴールキックのこぼれ球を拾われ、ピンチを招いてしまう。この窮地に、室屋選手が身体を投げ出してエリキ選手のゴール前の折り返しを阻止。さらに、森重選手が続けざまのクロスをクリアする。

すると、後半30分、波多野選手のロングキックに抜け出した安斎選手が粘り、そのこぼれ球を佐藤選手が右足を振る。だが、これは枠を捉え切れず。

後半34分には、高選手が思い切った攻め上がりでチャンスをつくった。最終ラインからつなぎながら前線に顔を出し、最後は安斎選手のクロスを頭で合わせた。だが、これは枠に飛んでいたが、勢いがなく相手ゴールキーパーにキャッチされてしまう。

しかし、神戸も黙っていない。後半41分、東京ゴール前の混戦から最後は大迫選手に左足でシュートを放たれるも、ポストに救われた。

試合終了間際には、安斎選手のスルーパスにマルコス選手が抜け出してシュートを放つも、相手ゴールキーパーの攻守に阻まれてしまう。最終盤は東京が攻勢を強めたが、この日は最後までゴールが遠くスコアレスのまま勝点1を分け合った。


MATCH DETAILS

<FC東京>
STARTING Ⅺ
GK 波多野豪
DF 室屋成/森重真人/長友佑都/アレクサンダー ショルツ
MF 高宇洋/遠藤渓太(後半26分:安斎颯馬)/野澤零温(後半26分:マルコス ギリェルメ)/小泉慶
FW 佐藤恵允/マルセロ ヒアン(後半26分:仲川輝人)

SUBS
GK 小林将天
DF 岡哲平/土肥幹太/白井康介
MF 常盤亨太
FW 山下敬大

MANAGER
松橋力蔵

GOAL


<ヴィッセル神戸>
STARTING Ⅺ
GK 前川黛也
DF 飯野七聖(後半22分:酒井高徳)/山川哲史/マテウス トゥーレル/永戸勝也(後半38分:本多勇喜)
MF 扇原貴宏/佐々木大樹/井手口陽介/武藤嘉紀(後半22分:エリキ)
FW 宮代大聖/大迫勇也

SUBS
GK オビ パウエル オビンナ
DF 岩波拓也
MF 井出遥也/広瀬陸斗/鍬先祐弥
FW 小松蓮

MANAGER
吉田孝行

GOAL



[松橋力蔵監督 インタビュー]


Q、本日の試合を振り返ってください。
A、選手たちは最後までタフに戦ったなかで勝点1をとれたということは、非常に価値のあることだと思っています。もちろんヴィッセル神戸もすばらしいパフォーマンスでしたし、そこをなんとかゼロで抑えられたということは評価できる部分だと思います。逆に攻撃の部分では、トータルで物足りないところが多く出てしまった試合でした。自分たちが準備してきたものを出す意識は持ちつつも、そこの実行度合いも低かったですし、技術的なエラーもものすごく見えました。関係性というところもそうですし、相手の出足に負けるような場面がありました。そこをひっくり返せなかったことで、難しい試合になってしまったなと思います。そこは発揮できるようにしないといけないと考えています。

Q、後半26分の3選手を交代したところで一刺しできれば、というところだったのではないでしょうか。
A、いくつかあったのですが、今日は攻撃においてスムーズさが足りなかったように感じます。タイミングも合わず、出し手と受け手の関係も成立しない場面もありました。それは裏を返せば、神戸の切り替えの早さやタイトな守備というものが我々を苦しめた部分でもあると思います。とはいえ、ハイレベルなチームや個人でもあるので、そこをどう抜けていくか、どうひっくり返していくかということができるようにならなければ、もっと上をめざすことは難しいと選手たちはおそらく体感できた試合なのではないかと思います。

Q、来週は今シーズン最終戦になります。その一戦に向けた意気込みをお願いします。
A、あと1試合ということで、最後はホームで戦うことができるので、良い姿をみなさんに見せたいですし、みなさんと喜び合えるようなゲームができるように、今日見せたタフさやアグレッシブさを持ったなかで、勝点3をとるゲームをめざしたいと思います


[選手インタビュー]

<アレクサンダー ショルツ選手>


Q、タフな試合になりました。試合を振り返っていかがですか。
A、今までと似たような試合だったと思います。守備は非常に良かったです。ボールを持った時に、コンビネーションからチャンスもありました。ですが、多くの選手が先に走ってしまって選手間の距離が開いてしまったりするなど、全体のプレーが少し早すぎてしまうことが多く、あまりうまくいかなかったシーンもたくさんありました。 ただ、チーム全体として、運動量やハードワークすることはしっかりとできていて、非常に良いものが出せました。ヴィッセル神戸はとても素晴らしいチームなので、悪くない結果だったと思います。

Q、後半に交代選手が入ってから攻撃のチャンスが増えました。決め切れないシーンもありました。何が足りなかったと思いますか。
A、試合終盤はオープンな展開になっていました。神戸が高い位置からプレッシャーをかけてきたため、スペースも生まれてきていました。前線の選手もよく走ってチャンスをつくり、ワンツーなどのコンビネーションから相手を崩すシーンもありましたが、それでも十分ではなかったのかなと思います。どちらにも点をとれるチャンスがあったと思うので、勝点1という結果には納得しています。

Q、次節、味の素スタジアムで今シーズン最終戦を迎えます。意気込みをお願いします。
A、もちろんホームで勝つことを目標にしています。あまりホームで勝点を多くとれていないので、今シーズン最終戦では東京のファン・サポーターの前で勝点3がとれるように準備していきたいと思います。シーズンを通して素晴らしいサポートをしていただき、今日も多くの方が神戸に駆けつけてくれました。なので、試合でハードワークするだけでなく、試合がない時でも止まることなく、ファン・サポーターのみなさんの応援に応えていきたいです。


<波多野豪選手>


Q、今日の試合を振り返ってください。
A、無失点に抑えられたことは良かったと思います。ただ、自分のミスでピンチを招く場面もあり、試合感というところではまだまだだなと感じました。

Q、前半の井手口選手のシュートを止めたシーンについて聞かせてください。
A、ここ最近練習後に、井上アシスタントGKコーチとああいったシーンでのセーブ練習を毎日何十本も続けていました。それが試合で出せたことが素直に良かったと思います。

Q、後半の飯野選手のシュートをセーブしたシーンについてはいかがですか。
A、あれも山下GKコーチとのトレーニングのなかで反応のトレーニングをずっとしてきていたので、そこも練習どおり慌てずに対応できたと思います。

Q、途中からロングボールが増えてきたと思いますが、そこに対する狙いはありましたか。
A、天皇杯の準決勝で僕自身試合に入れていないと感じていました。そのなかでその試合の映像を見返して、自分のところでもう少しゲームをコントロールしたいと考えていました。そこにトライできたことは良かったですが、もっと質を上げていかなければいけないので、練習からさらに取り組んでいきたいと思います。

Q、キックの部分で波多野選手の良さが出たシーンがあったと思います。
A、ヴィッセル神戸のこれまでの試合を見てきたなかで、試合の終盤に少し体力が落ちるというところは感じていました。そのなかで、安斎颯馬選手やマルコス ギリェルメ選手のように馬力のある選手たちが入ってきて、そういった選手を活かすプレーを僕自身は意識していたので、そこを少しでも出せたことは良かったと思います。

Q、次節は今シーズンのラストゲームになります。
A、来シーズンに繋がる試合、プレーをしなければいけないと思うので、引き続き良い準備をしていきたいと思います。


<高宇洋選手>


Q、試合の振り返りをお願いします。
A、とても難しい試合になってしまいました。守備面では危ないシーンもありましたが、集中力を最後まで切らさず、無失点で終えることができた部分は良かったと思います。ですが、攻撃面については難しさを感じる試合になってしまいました。試合序盤は立ち位置など含めて意識しながら前進することができましたが、イージーミスが目立ちました。僕も含めて、チーム全体でフィーリングが合わない時間が長くなってしまったことが試合を難しくしてしまったと思います。

Q、試合終盤にはオープンな展開になり、高選手の攻め上がりもありました。
A、足の止まる時間帯に差し掛かったこともあったので、個人で相手を剥がすことや打開する意識でした。前半も数回ありましたがオープンな展開で攻め込んだ時にチャンスを感じていたので、仕留め切ること、押し込んだ後の形をもう少し全体で整理する必要があるかと思います。

Q、試合中に松橋監督から指示を受けているシーンもありました。
A、前線の選手が少し降りて、ボランチの片方が高い位置をとるような陣形で試合を進めるなかで、相手のロングボールに対する対応やセカンドボールの回収について、すり合わせていました。

Q、引き分けに終わりましたが、リーグ戦では5試合負けなしです。次節のホーム最終戦に向けて意気込みをお願いします。
A、勝点3を奪うだけです。ホームで今シーズン最後の試合を戦えますし、今日も神戸まで足を運んでくれたファン・サポーターもいます。みなさんのためにも勝ち切って終えたいです。