5/6 札幌戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2024.5.06

5/6 札幌戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

<マッチレビュー>

2シーズンぶりの3連勝を懸けて、東京が北の大地へ乗り込んだ。前節からスターティングメンバーの2選手を変更し、右サイドバックに長友佑都、センターバックにエンリケ トレヴィザンの両選手を配置。昨シーズン、同日同会場同カードで対戦して5失点で敗れた悔しさを晴らすべく、北海道コンサドーレ札幌との試合に臨んだ。

1stHALF—思わぬ失点もタワラ弾で追い付く

序盤から好機を伺う東京は前半3分、相手を引き込んだところからロングカウンターを発動。仲川輝人選手が自陣から高速ドリブルを仕掛けて一気に相手ペナルティエリア付近へ持ち込み、右サイドにラストパスを供給。だが、安斎颯馬選手のシュートは惜しくもゴールキーパーに阻まれてしまう。

鋭い攻撃でビッグチャンスを作り出した東京だったが、札幌は直後の前半5分に荒野選手が左サイドから大きなサイドチェンジ。逆サイドを抜け出した馬場選手がダイレクトで折り返すと、これがゴール方向に向かってニアサイドに決まり、思わぬ展開から先制点を奪われてしまう。

その後もアグレッシブなプレスを仕掛けてくる札幌に押し込まれる時間が続くなかで、スピード感のある攻撃を狙っていく。その形が実ったのは前半27分のことだった。

自陣右サイドでつなぎ、ポストプレーに落ちてきたディエゴ オリヴェイラ選手がワンタッチで前方へスルーパス。これに素早く反応していた高宇洋選手が右サイドを抜け出してクロスを入れると、ゴール前に走り込んだ俵積田晃太選手が左足インサイドでボレーシュート。クロスに対して逆サイドが入ってくる得意の形で鮮やかにゴールを奪い、試合を振り出しに戻した。

「目に見える結果が欲しい」と話していた俵積田選手にとっては、待望の今シーズン初ゴールとなった。

前半31分にはバングーナガンデ佳史扶選手の左コーナーキックからビッグチャンス。こぼれ球を仲川選手が至近距離から立て続けに狙ったが、いずれも相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれてしまい勝ち越しゴールは奪えない。

その後、ブロックを作ってバランスをとりながら試合を進める東京。札幌にボールを持たせながら主導権を握り、カウンターを仕掛けて状況打破を図っていく。試合はこのまま1-1で折り返すこととなった。

2ndHALF—機を見たプレスラッシュ&3戦連続ディエゴール

後半に入っても重心を低めに保ち、相手を引き込みながら速攻のチャンスを探っていく。後半15分には佳史扶選手のアーリークロスに右サイドの安斎選手が飛び込む得意の形を仕掛けたが、これは惜しくも届かなかった。

後半15分過ぎから徐々に機を見たプレスでアグレッシブさを出し、相手を押し込んでいくようになると、この流れに即したように試合が動く。

後半20分、札幌がビルドアップを図ったゴールキックにディエゴ選手がハードプレスを仕掛けると、これが相手のミスを誘って右サイドで安斎選手がカット。これを受けたディエゴ選手が中央へ差し込むと、仲川選手が粘りながら縦へつないだボールを流し込んで逆転ゴール。わずかな時間で流れを変え、一気に札幌ゴールへと襲いかかって逆転に成功する。

まさに完全復活。これでディエゴ選手にとっては、復帰からリーグ戦3試合連続のゴールとなった。

リードを奪ったことで再びリスクを管理しながらカウンターを狙う戦い方を徹底。中央を締め、集中した守備で時間を進めていく。

後半36分には左サイドのポケットを突かれたが、長友選手が身体を張ったスライディングでシュートをブロック。後半41分には途中出場した野澤零温選手が自陣深くまで戻って粘り強いディフェンスでクロスを封じた。

思わぬ形で先制点を許しながらも落ち着いた試合運びを見せ、要所で効果的なカウンターを繰り出し、ハイプレスで仕留めるという試合巧者ぶりを披露。

ボール保持率は相手に譲りながらも、後半アディショナルタイムもしっかりと中央を閉じて、集中した守備でリードを維持したまま試合を終了させた。2012シーズン以来勝利がなく“鬼門”とされてきた札幌の地で勝点3を奪取し、2022シーズン3月以来となるリーグ戦3連勝を達成した。

MATCH DETAILS
<FC東京>
STARTING Ⅺ
GK波多野豪
DF長友佑都/森重真人/エンリケ トレヴィザン/バングーナガンデ佳史扶(後半26分:白井康介)
MF高宇洋/小泉慶/仲川輝人(後半26分:原川力)
FWディエゴ オリヴェイラ(後半38分:/ジャジャ シルバ)/俵積田晃太(後半38分:野澤零温)/安斎颯馬(後半45+4分:徳元悠平)

SUBS
GK児玉剛
DF木本恭生

GOAL
前半27分:俵積田晃太/後半20分:ディエゴ オリヴェイラ

<北海道コンサドーレ札幌>
STARTING Ⅺ
GK菅野孝憲
DF馬場晴也(後半42分:小林祐希)/家泉怜依/菅大輝(後半42分:長谷川竜也)
MF近藤友喜(後半26分:キム ゴンヒ)/荒野拓馬(後半26分:髙尾瑠)/駒井善成/青木亮太/浅野雄也/スパチョーク(後半26分:中村桐耶)
FW鈴木武蔵

SUBS
GK児玉潤
DF 岡村大八

GOAL 前半5分:馬場晴也


[ピーター クラモフスキー監督インタビュー]


Q、試合を振り返ってください。
A、予期したとおりタフなアウェイでの試合でした。しっかりと戦い切るために自分たちの特長とメンタリティを見せないといけない戦いでした。選手たちはそれを確実に出してくれたと思います。毎試合学んでいることは、試合を勝ち切っていく意識です。今日はそれをもって戦わないといけない試合でした。そして選手たちのハードワークや取り組み、勝利を掴もうという気持ちを出した選手たちを誇りに思っています。フットボールの部分では、まだ改善していける部分は多くあります。振り返りをしながら自分たちのパフォーマンスを分析して、継続して成長していかなければいけません。

ゲーム内容はまだ改善しないといけないところがありますが、アウェイゲームというタフな環境で序盤に0-1という難しいシチュエーションになってしまって、そこからスコアをひっくり返して勝てた。そして、北海道コンサドーレ札幌という素晴らしい相手、日本最高の監督であるミシャさん(ペトロヴィッチ監督)が率いるチームとの戦いで勝利を収めた選手たちを誇りに思います。

選手たちは持っているエネルギーなどをすべて使い果たしてくれました。試合後には疲れ果てていました。そして、全力で応援してくれたファン・サポーターに勝点3をもたらすことができてうれしく思っています。彼らの応援に感謝したいと思います。

Q、3試合連続でゴールを決めたディエゴ オリヴェイラ選手の評価を聞かせてください。
A、我々にとって本当に特別な選手であり、大きなパフォーマンスを出してくれました。インパクトを出してパフォーマンスで貢献してくれました。いつも話していることですけど、全員で毎日の取り組みをしっかりと行っているからこそだと思っていますし、彼が戻ってきて点をとり出したことを誇りに思います。

Q、再現性のある攻撃ができていると思います。
A、再現性は取り組んでいることの一つですし、自分たちの攻撃が危険になれている証拠だと思います。1点目もすごく良い形でしたし、自分たちが取り組んでいることが出せました。ハードワークした選手たちが報いを受けました。ゲームのなかで学ばないといけないことは多くありますし、自分たちのフットボールのなかで成長していかなければいけません。また、その過程で正しいメンタリティやキャラクターを持って取り組んでいかないといけません。今日、選手たちがそうした必要なものを持って取り組んでくれたことをうれしく思います。数日前、昨シーズンは3連勝がなかったという話もありましたが、我々は特別なクラブだと思っています。選手たちは自分たちのキャラクターやメンタリティを持ってプレーし、特別なクラブだということを証明してくれましたし、3連勝できたことを誇りに思います。次の試合に向けて、選手たちは良い休みをとれると思いますし、回復してほしいです。この3連勝は一度忘れて、次の試合に焦点を置いていきます。


[選手インタビュー]
俵積田晃太選手>


Q、今シーズン初ゴールを決めました。その場面を振り返ってください。
A、高宇洋選手が抜け出して、自分と相手の右サイドバックとの競走のような形になりました。自分のスピードのほうが速いという感覚があり、高選手が本当に良いボールを入れてくれたので、自分はそれに合わせるだけでした。グラウンダーの速いボールが来ると思ったのですが、浮き球が来たのでそれに合わせにいきました。

Q、相手の3バックと右ウイングの選手への守備の対応が非常に難しかったのではないですか。
A、正直、上下動が必要でものすごくキツかったですが、周りのみんなと話をしてケアすることができました。あそこから失点することがなかったというのは良かったです。

Q、守備の強度が上がっていると感じます。
A、自分はまだまだです。先輩たちからいろいろなものを盗んで、もっと成長していきたいです。

Q、中2日で戦う連戦のなかで、前節はアシスト、今節ではゴールを決める活躍ができています。
A、今日も、ものすごく良いプレーができたわけではなくて、個人技ではがすようなスーパーなゴールではなかったです。ですが、連戦という疲れている状況のなかで、チームの全員であのような場面を作ることができて点がとれたということは、自分にとってもチームにとってもプラス材料です。


ディエゴ オリヴェイラ選手>


Q、今日の勝利でリーグ戦3連勝という結果になりました。
A、札幌ドームでの試合は毎シーズン、私たちにとって難しい試合です。精神的にもタフなゲームをモノにした勝利でした。3試合連続でゴールを決めることができたことは当然嬉しいですが、前半早々に相手に得点を許す状況から逆転勝利に繋げられたことが何より嬉しいです。少ないチャンスをしっかりと得点にできたこと、決め切る力がチームに付いていることは、私も含めて調子が良い証拠だと思います。

Q、逆転シーンを振り返ってください。
A、相手のリスタートのミスを安斎颯馬選手が見逃さず、高い位置でボールを回収してくれました。安斎選手からパスを受けて、素早く前を向き、中央の位置で仲川輝人選手に預けました。相手ディフェンダーを複数人引き付けてパスを出してくれたこともあったので、左足でゴールに流し込むだけでした。先ほども言いましたが、私自身のゴールよりもアウェイゲームという難しい展開で逆転勝利できたことが何より嬉しいです。

Q、チーム全体のハードワークが勝利に繋がったと思います。
A、今日の試合は、特に相手に厳しくマークされる時間が非常に長い試合でした。チームとして運動量で勝ることもできたと思います。今日は勝利を全員で喜び合って、また次節も難しい試合内容になると思いますが、一丸となって連勝を継続していきたいと思います。どのような状況でも応援してくれているファン・サポーターのためにも、プレーで感謝を伝えていきたいと思います。


森重真人選手>


Q、試合の振り返りをお願いします。
A、今までの試合と比べても、難しい試合だったと思います。

Q、早い時間に思わぬ形で失点してしまいましたが、そこから崩れずにしっかりと締めることができました。守備の手応えはいかがでしょうか。
A、前半の最初にやられてしまいましたが、あれはアクシデントのようなゴールでした。その後しっかりと修正して、うまく相手にやらせない、ゴール前まで行かせないような守備ができていました。そこで修正がうまくできたことは一つのポイントだったと思います。逆に、自分たちがボールを持てばシュートまでいけていたので、攻撃はチャンスがあると思っていました。

Q、相手はサイドチェンジを多用した攻撃が多くありました。
A、サイドバックもだんだん慣れてきたし、そこに振られた後のボランチの対応やディフェンスラインの対応も時間とともに慣れてきたので、そうやって試合中に修正できて、バタバタしなかったのは良かったと思います。

Q、2012シーズン以来の札幌の地での勝利となりました。今シーズンは福岡など、これまで勝てていなかったアウェイゲームでのジンクスなども破ることができています。ピッチに立っていて昨シーズンまでと違うと感じるところがありますか。
A、2012シーズン、記憶にないですね(苦笑)。やはり一番違うのは、チームの雰囲気というか、全員が勝つために毎日の練習から取り組んでいるその雰囲気が試合でも出ていて、苦しい時でもそれを撥ね返す力が今のチームにあることです。それを今だけではなく、1シーズンを通してやれるチームが上に行けると思うので、またこの次の試合が大事になると思っています。