PLAYERS FILE 2024<br />
KO TAKAHIRO

COLUMN2024.2.20

PLAYERS FILE 2024
KO TAKAHIRO

青赤の中盤を引き締める万能型ボランチ
“声”でも新たな攻守の要に
MF 8 高宇洋


2024シーズンに挑む全青赤戦士を紹介していくスペシャルコンテンツ。果たして開幕を控えた選手たちは何を考え、どんな覚悟で一年に臨もうとしているのだろうか。クラブ愛、タイトルへの渇望、活躍への想い、そして果たすべき役割を胸に秘めた選手たちのストーリーとは──。アルビレックス新潟から今オフに移籍してきた高宇洋。パスや立ち位置で攻撃の要となるのはもちろん、力強いボール奪取で“中盤の潰し屋”としても期待されている。そしてもう一つの大きな武器が声。全体をコントロールする彼のコーチングが、2024シーズンの東京を象徴するものになるかもしれない。





アルビレックス新潟から万能型のボランチがやってきた。ポジショナルプレーを志向する新潟で3シーズンプレーし、ビルドアップのイロハを学び、中盤の主軸に定着。自他ともに認めるスキルアップを果たし、元来備わっていたボール奪取力に加えて巧さを身につけた。

そんな男が満を持して今シーズンから青赤のユニフォームに袖を通す。加入直後は強烈な個性を携える東京の選手たちのなかでのプレーに戸惑いを見せたが、時間の経過とともにチームに溶け込み、そこからは急速にフィットしている印象だ。

ピッチ中央で潤滑油にも羅針盤にもなれる男は、どんな局面でもファイトできる。正確なパス技術、広い視野、激しい寄せなど、注目点は欠かないが、それ以上に際立つのが、高い質を誇る声。チーム全体を見渡し、タイミング良く味方にかける声は一級品である。

「ガンバ大阪U-23時代にツネさん(宮本恒靖監督/現日本サッカー協会専務理事)に『後ろからお前が発信していけ』と言われて、声の重要性に気が付きました。だから、声を出すことは自分にとって、攻守両面でゲームを作るために欠かせないものですね。ゲームを読むために周りを動かしたり、自分が楽をしたりするためにも必要だと思っています。自分が全部合っているわけではないので、周りに意見を求めながらやっていきたいです」

ボランチのポジションは多士済々のタレントが揃う激戦区。レギュラー争いもし烈だ。ただ、それを承知の上で首都クラブの門を叩いた。

「正直、J1リーグのなかでもトップレベルで競争の激しいポジションだと思いますけど、それを求めて東京に来たところはあります。それにまだ東京はリーグタイトルを獲ったことがない。自分には自分の良さがあるので、そこはしっかりとアピールしながら、チームの中心選手としてタイトルを獲って、クラブの歴史に名を刻めたらと思っています」

90分間チームのために走り、戦い、苦しいときこそ声を張り上げられる。「ヤン」の愛称で親しまれる彼が、攻守両面で青赤を引き締める。

 

Text by 須賀大輔(エル・ゴラッソ)