PLAYERS FILE 2024<br />
SHIRAI KOSUKE

COLUMN2024.2.15

PLAYERS FILE 2024
SHIRAI KOSUKE

いよいよ本領発揮へ
自慢のスプリント力がピッチで輝く
DF 99 白井康介



2024シーズンに挑む全青赤戦士を紹介していくスペシャルコンテンツ。果たして開幕を控えた選手たちは何を考え、どんな覚悟で一年に臨もうとしているのだろうか。クラブ愛、タイトルへの渇望、活躍への想い、そして果たすべき役割を胸に秘めた選手たちのストーリーとは──。移籍加入から2シーズン目を迎えた白井康介。チームの戦い方に自らの特長がマッチする手応えを得たことで、彼自身も2024シーズンの活躍に大きな期待を寄せている。




これがシーズン途中から加入することの難しさなのか。ピーター クラモフスキー監督がリーグ後半戦の舵取りに苦悩するなか、京都サンガF.C.から8月に加入した白井康介もまた、持てる力を発揮し切れずにいた。推進力を特長とする中村帆高が長期離脱中だったこともあり、その穴を埋めて余りある活躍が期待されたが、シーズン半ばでの指揮官交代で戦い方が定まらない状況もあり、なかなか新戦力を活かすに至らなかったというのが実際のところだろう。

それでも活路を見出し始めていた。2023シーズン終盤、前線からプレッシャーを掛けて攻守に敵陣へ押し込むことを再確認したチームの状態に合わせるように、相手の背後を突くべく思い切って右サイドから仕掛けるプレーを練習で見せると、クラモフスキー監督から称賛の声が飛んだ。古巣相手のホーム最終戦、明治安田生命J1リーグ第33節の北海道コンサドーレ札幌戦で途中出場すると、最終節の湘南ベルマーレ戦では先発フル出場。それまでの不振を振り払うかのように士気高く躍動するメンバーの一角で快勝に貢献した。

やはり戦い方が定まれば、己の活かし方を適切にコントロールできるのだろう。チームは昨シーズンの戦いを通じてボール保持力は高まりながら、相手陣内に進入してからのフィニッシュに課題を残したことを反省。やるべきことを整理して臨んだこともあり、シーズン開幕前のキャンプで白井がより輝きを放っていた。そしてFC琉球との練習試合ではゴールをマーク。背番号99の突貫小僧は「サイドを突破できた時には枚数を掛けて突っ込んでいくことがチームの共通理解になってきている。サイドバックでもサイドハーフでもそこに突っ込んでいきたいと思ったところで良いボールが来た。決められて良かった」と振り返った。

最終ラインからビルドアップし、同じく昨シーズン途中に加入した原川力を経由して中央を突破していくパスワークで攻める一方、2024シーズン版の東京にはロングボールで相手の背後やサイドの奥深くを一気に陥れる攻撃もある。その特長を明確化した。「明確になったものの一つが、前への推進力や裏抜け。そこで間違いなく僕のスプリント能力が活きる。自分の能力を発揮できるチームだと思っています」と自らも期待を寄せる。白井康介の本領を見せるのは、これからだ。



Text by 後藤勝(フリーランスライター)