PLAYERS FILE 2024<br />
ARAKI RYOTARO

COLUMN2024.2.15

PLAYERS FILE 2024
ARAKI RYOTARO

決意のファンタジスタが
東京移籍で輝きを放つ!
MF 71 荒木遼太郎



2024シーズンに挑む全青赤戦士を紹介していくスペシャルコンテンツ。果たして開幕を控えた選手たちは何を考え、どんな覚悟で一年に臨もうとしているのだろうか。クラブ愛、タイトルへの渇望、活躍への想い、そして果たすべき役割を胸に秘めた選手たちのストーリーとは──。鹿島アントラーズから強い覚悟で期限付き移籍を決めた荒木遼太郎。コンディションが整った今シーズン、青赤軍団で披露する活躍は「復活」ではなく「必然」。圧倒的な輝きを放つべく強烈な自信を見せている。




名門・鹿島アントラーズで10番を背負っていたファンタジスタが、強い覚悟を持って東京にやってきた。荒木遼太郎を語るうえで欠かせないのは、その類まれなる攻撃センス。ゴール前で見せるアイデアとテクニックは唯一無二のものがあり、自身としても絶対的な自信をのぞかせる。

2020シーズンにプロデビューを果たしてからの2シーズンは順調に出場時間を重ね、充実の時間を過ごしていた。だが、2022シーズンからの2シーズンは怪我やコンディション不良が重なって出場機会が激減するなど、不遇の時間を過ごした。だからこそ環境を変える決断を下した今シーズンに懸ける思いは強く、その意気込みや覚悟は言葉の端々から痛いほど伝わってくる。

「毎シーズン、覚悟を決めてプレーしているので、気持ちの部分に関しては特に大きな変化も初めての移籍に対する不安もない。やれる自信はかなりあります。環境を変えたかったのは事実ですし、多くの人からは“復活”と言われますけど、もう自分としてはパフォーマンスが戻っていますし、身体のキレはあるので、試合に出れば自分はできると思っている。とにかく早く試合に出たいです」

自身が最も輝くポジションはトップ下。そこへの自負は揺るがない。得意のポジションで勝負したい強い気持ちも示す。ピーター クラモフスキー監督がめざすサッカーにも強く共鳴しており、71番はピッチ上で踊る自身の姿を思い描いている。

「ピーターのスタイルに惹かれた部分は大きいです。監督からは『真ん中でターンして前を向け』とはよく言われるし、ミーティングで求められることも、本当に自分がやりたいサッカースタイルとすごく合っている感じがする。もっともっと追求していかないといけないし、ピッチ中央を中心とした攻撃をしたいんだと思う。今はピーターの下で結果を出したいと強く思っている」

意欲にまみれ、勝つことに飢えているタロウ。その強い想いを持ったアタッカーが、青赤の攻撃をピッチ中央で司る。



Text by 須賀大輔(エル・ゴラッソ)