バングーナガンデ佳史扶選手<br />
日本代表メンバー選出インタビュー

INTERVIEW2023.3.15

バングーナガンデ佳史扶選手
日本代表メンバー選出インタビュー

Q、どのようなシチュエーションで日本代表に選ばれたことを知りましたか。
A、今日の練習前に、長友佑都選手に「頑張ってこいよ」と言われたのですが、何のことか最初は分かりませんでした。代表選出のことかと少し思ったのですが、何だろうと思っていました。練習後にチームで集合した際に、小原ゼネラルマネージャーから発表されて自分も知りました。

Q、率直にどう思いましたか。
A、正直、U-22日本代表に入れるかどうかだと思っていました。日本代表は考えてもいなかったので、今も驚いています。

Q、日本代表への挑戦で高まる想いはありますか。
A、日頃からワールドカップの舞台で活躍した長友選手と一緒に練習させてもらえています。練習を一緒にしている時に、ワールドカップはこういう人が行ける舞台なんだと思っていました。日本代表の活動に行けば、長友選手のような人たちがたくさんいると思うので楽しみです。

Q、どのようなプレーを見せたいですか。
A、チームでのプレーが評価されて選出されたと思っています。守備をするのは当たり前ですが、自分の特長である攻撃のところでガツガツ行きたいと思います。

Q、日本代表選出を聞いた後に長友選手と話しましたか。
A、「頑張ってこいよと言っていたのはこういうことだったんですね」と話しました。その時に、長友選手から凄くありがたい言葉をいただきました。

Q、日本代表での活動を通して、どのような力を身につけたいですか。
A、呼ばれるからには、行くだけになってしまうのは一番良くないことだと思います。消極的にならないように、積極的にどんどん結果を出すことにフォーカスしていきながらガツガツプレーしていきたいと思います。

Q、長友選手も21歳で初めて日本代表に選出されていました。同じ年齢で日本代表に選出されました。
A、キャンプの時に長友選手から、「俺は21歳で代表に入ったから今年入らなきゃな」と言われていました。日本代表入りを言われた時に、真っ先にそれが思い浮かびました。

Q、ギラギラしていますか。
A、今は驚きもあります。緊張はあまりないですが、呼ばれたからにはやってやろうという気持ちでいます。

Q、今年、日本代表に呼ばれる予感はありましたか。
A、予感というより、U-22日本代表でもそうですが、チームでしっかり結果を出していれば評価してもらえると思っていました。まずはチームのことを考えてプレーしていました。

Q、日本代表に選ばれるための前段階として、東京でスタメンを獲る必要があったのではないでしょうか。
A、去年のワールドカップで活躍した同じポジションの選手が目の前にいます。その選手からポジションを奪うことだけを考えてプレーしていました。

Q、U-20ワールドカップが中止になった段階でパリ五輪に照準を合わせたと思いますが、年代別の日本代表と日本代表の差をどう感じていますか。
A、前回の東京五輪を見ていて、そこで活躍した選手がそのままカタールワールドカップでも躍動していました。そういうのを見ていたので距離は近いと感じています。日頃からU-22日本代表の大岩監督が「日本代表経由パリ五輪」という話をU-22日本代表に参加している選手の前で話しています。五輪に出る選手はそういうレベルの選手にならないといけないと意識してプレーしていました。

Q、世界と戦う時には、比較対象の選手も世界の選手になってくると思います。世界の舞台への想いをお願いします。
A、カタールワールドカップと同じ期間に、自分はU-21日本代表の活動をしていました。スペイン、ポルトガルと試合をさせてもらい、自分のなかではかなりの衝撃を受けました。それを基準にし、キャンプも含めてここまで取り組んできていますが、自分はまだ足りていないと思います。基準を世界に合わせていかないと世界の舞台で長友選手みたいに戦っていけないと思っています。そこは日頃から意識しています。

Q、長友選手に言われた言葉は何ですか。
A、まだ胸にしまっておきます。

Q、長友選手は日本代表のデビュー戦で活躍し、代表での地位を築いていった印象がありますが、その時の映像などは見たりしましたか。
A、初めて日本代表に選ばれた時の映像なのかは定かではないですが、長友選手のプレー動画は見たことがあります。

Q、日本代表として戦うことに何か感じる部分はありますか。
A、消極的になるのは一番もったいないです。自分は失うものが何もないので、呼ばれたからにはポジションを奪い取るつもりでガツガツいきたいです。

Q、去年の欧州遠征で受けた衝撃とは具体的に何ですか。
A、具体的には、フィジカルの強さと、相手に守備ではめられたとしても、1対1の局面で剥がせれば良いでしょという感覚でプレーしていたことです。それを体感して自分の基準が変わりました。

Q、穏やかな印象を受けますが、今シーズンは「ガツガツ」など強い言葉を多く聞きます。想いの現れでしょうか。
A、今シーズン自分のなかで積極性の部分は課題としているところです。どんどん積極性を見せていけたらと思います。

Q、性格を自己分析すると「穏やか」ですか。
A、多分、みんなに穏やかだと思われていると思います。ですが、自分のなかには「ここは絶対負けたくない」という部分があります。そういうところは日本代表でも出していきたいです。