3/12 横浜FC戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2023.3.12

3/12 横浜FC戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

<マッチレビュー>
今シーズンの開幕戦、ホーム味の素スタジアムに歓声が戻ってきたなかで勝利した東京。しかし、およそ1か月ぶりのホームゲームまでの間は、引き分けを挟んで公式戦で3試合勝利がない。流れを変えるにはホームの大声援が欠かせない。

この重要な一戦で、アルベル監督はチーム編成にも変化を加えた。ルーキーの寺山翼選手と俵積田晃太選手を初のスタメンで起用。センターバックは、開幕戦でもコンビを組んだ木本恭生選手とエンリケ トレヴィザン選手を並べた。

1st HALF-仲川が加入後初ゴールでリードを広げる

試合はいきなり動く。前半5分、右サイドに開いた位置で仲川輝人選手がボールを受けると、相手の背後へとパスを送る。ペナルティエリアの右サイドのエリア、いわゆるポケットの位置に飛び込んできた中村帆高選手が反転しながらワンタッチでマイナス方向へとパスを入れると、ゴール正面の位置に入ってきたディエゴ オリヴェイラ選手の足下へ。ディエゴ選手は反転しながら左足を振り抜いてゴールへと流し込み、東京が幸先良く先制に成功した。

得点直後こそ相手の反撃姿勢に押される場面があったが、左ウイングの俵積田選手のドリブルによる仕掛けから何度も横浜FCゴールへと迫る。16分には左サイドの深い位置で仕掛けて相手選手二人を引き付けると、フリーの小泉慶選手を使ってシュートチャンスにつなげた。前半18分にも俵積田選手が積極的な仕掛けからゴールライン際を突破。ゴール目前でのシュートは相手ゴールキーパーに阻まれたが、ウイングの積極的な姿勢が東京に推進力を生む。

前半24分にゴール正面の位置で直接フリーキックを与えると、三田選手が直接狙ったシュートが密集に当たってゴール正面にこぼれる。ンドカ選手がフリーで迫ったが、絶妙なタイミングで間合いを詰めたヤクブ スウォビィク選手が身体に当てて難を逃れた。

ピンチの後にチャンスあり。前半27分、前線から連動してボールサイドにプレスを仕掛けてチャンスを作る。相手ゴールキーパーへのバックパスにディエゴ選手が詰めると、苦し紛れにパスをした先に小泉選手が詰めてパスミスを誘発。ペナルティエリア内でボールを拾った仲川選手がゴールキーパーの出端を突いてゴール右隅へループ気味のシュートを流し込んでリードを広げた。

前線からの連動したプレスで高い位置でボールを回収する東京が試合の主導権を握る。前半33分には左サイドからバングーナガンデ佳史扶選手がクロスボールを入れると、ファーサイドでディエゴ選手が折り返したボールに東慶悟選手が飛び込んだが、頭で合わせたボールはクロスバーを超えた。

前半36分には右サイドから崩され、クロスボールを目の前で合わされるが、スウォビィク選手が右手を残してゴールからかき出した。

リードを広げたまま試合を折り返すかと思われたが、前半45分に左サイドからゴール前にクロスボールを入れられると、クリアしようとした木本選手の足に当たって失点。オウンゴールで1点を返されて前半を終えた。

2nd HALF-ディエゴの2点目でリードを広げて今季2勝目

後半頭から東京は2選手を代える。エンリケ選手に代えて森重真人選手を、寺山選手に代えて塚川孝輝選手を投入した。

後半10分には前半終盤に投入された長友佑都選手が高い位置でボールを奪取してショートカウンターを仕掛ける。数的同数の中でペナルティエリア内の俵積田選手がボールを受けると、相手ディフェンダーをかわしてシュートチャンスを迎えるも、右足を振り抜いたボールは相手ゴールキーパーにブロックされた。

後半立ち上がりからペースを握った東京は、前線からのプレスがはまりショートカウンターでチャンスを作り出す。後半17分には右サイドで仕掛けた長友選手がマークを外してゴール前にクロスを入れる。ニアで塚川選手がおとりになると、ゴール正面で構えていたディエゴ選手が頭で合わせてゴール右隅へと流し込んだ。

前半にも再三のファインセーブでチームを救ってきたスウォビィク選手は、後半にもビッグセーブを見せる。後半24分、バイタルエリアで相手に押し込まれてシュートを打たれると、ブロックに入った選手に当たってコースが変わったボールに食らいついて右手を伸ばし、ゴールからはじき出した。

終盤に入ると、アダイウトン選手、荒井悠汰選手という攻撃的なカードを次々と切っていく。すると後半32分、荒井選手がチャンスに絡む。相手の背後をとったディエゴ選手がゴール左手前で左足を振り抜くと、ポストを直撃したボールはペナルティエリアの右側へとこぼれる。相手ゴールキーパーが間に合わないところで荒井選手が飛び込んでワンタッチで合わせたが、シュートはゴール上へと逸れた。

3-1となってからは東京がボールを保持して試合をコントロールする時間が続き、ボールロストから反撃を受ける場面もあったが、スタンドからの大きな声援の後押しを受けた東京がリードを維持したままタイムアップ。開幕戦以来となる今シーズン2勝目を挙げた。

MATCH DETAILS
<FC東京>
STARTING Ⅺ
GKヤクブ スウォビィク
DF中村帆高(前半38分:長友佑都)/木本恭生/エンリケ トレヴィザン(後半0分:森重真人)/バングーナガンデ佳史扶(後半29分:荒井悠汰)
MF小泉慶/東慶悟/寺山翼(後半0分:塚川孝輝)
FW仲川輝人/ディエゴ オリヴェイラ/俵積田晃太(後半21分:アダイウトン)

SUBS
GK野澤大志ブランドン
FWペロッチ

GOAL
前半5分:ディエゴ オリヴェイラ/前半27分:仲川輝人/後半17分:ディエゴ オリヴェイラ

<横浜FC>
STARTING Ⅺ
GK永井堅梧
DF中村拓海/ンドカ ボニフェイス/岩武克弥/橋本健人(後半22分:林幸多郎)
MFユーリ ララ(後半0分:井上潮音)/三田啓貴/山根永遠(後半0分:山下諒也)/長谷川竜也(後半30分:伊藤翔)/坂本亘基(後半22分:カプリーニ)
FW小川航基

SUBS
GK市川暉記
DF吉野恭平

GOAL
前半45分:オウンゴール


[アルベル監督記者会見コメント]


Q、試合を振り返ってください。
A、今日の前半について、これまでこれほどまでにひどいプレーをしたことはありませんでした。点を決めてリードした状態で、追加点もとれるような前半でしたが、我々が期待するようなプレーができていたかというと、そうではありませんでした。ボールを持つことに怯えているプレーも多かったですし、全体的にポジションニングも適切ではありませんでした。クオリティの高いミッドフィルダーが3名ほど不在という状況がありますが、それを言い訳にはできません。今日の前半のプレーというのは、改善しなければいけない部分です。ボールを持つことだけがめざしているプレーかというと、そうではありません。私のスタイルの中での重要な要素が、ハイプレスからの素早い攻守の切り替えです。今日は、その部分については良いプレーができていたと思います。すべてにおいて好守の素早い切り替えをめざしているかというと、そうではありません。時には落ち着いて、低い位置からビルドアップして良い形で前進していくことも求めています。ただ、後者については、今日はできませんでした。特に今日の前半は、落ち着いてプレーすることができませんでした。ハーフタイムに森重選手と塚川選手を投入して、落ち着きという部分では改善が見られました。前半に引き続き、後半もハイプレスからボールを奪い、素早い攻守の切り替えができていました。その形で決定的なチャンスを複数回作れていました。より多くのゴールを決めることも可能だったと思います。今日、我々は勝点3を手にしました。しかし、前半のプレーにはまったく満足していません。後半の内容には満足していますし、若手選手のパフォーマンスには満足しています。今日は多くの方が18歳の俵積田選手の才能に気付いてくれたと思います。将来性豊かなウイングの選手です。彼が引き続き謙虚な気持ちとともに努力を重ねて、すばらしい選手へと育ってくれることを願っています。

Q、前半に中村選手が負傷交代し、後半にはバングーナガンデ佳史扶選手が負傷交代したように見えました。監督としては選手のやりくりに苦しんだのではないでしょうか。
A、プレシーズンにトレーニングしてきたチームには素晴らしい選手が揃っていました。しかし、残念ながらそのなかからアンダーカテゴリーの代表で抜ける選手や、怪我で戦線離脱している選手も多数います。警告により出場停止になった選手もいました。安部選手の怪我は筋肉系でしたが、その他の選手についてはアクシデントによるものでしたので、その点は非常に残念です。戦線離脱している選手が多く、非常に難しい状況です。全員が揃っていればより理想に近いプレーが期待できるというメンバーが揃っています。しかし今は、戦線離脱している選手が多いという状況に我々が適応していかなければいけません。このような状況だからこそ、若手選手の活躍に期待する部分もでてきます。J1リーグは非常に拮抗したリーグです。この難しい状況を全員の力を合わせて乗り越えていきたいですし、この時期にしっかりと勝点を重ねていきたいと思います。そして、あらためて戦線離脱中の選手たちが戻ってきた時には、全員のクオリティでさらに勝点をさらに重ねていきたいと思います。

Q、俵積田選手の評価している点、課題だと思っている点を教えてください。
A、彼は昨シーズンの松木選手のような立ち位置にいます。プロの世界で活躍するためには、二つの能力を持ち合わせていないといけません。まずは勝利にこだわる強いメンタリティです。それを持っていないとプロの世界では活躍できません。そしてもう一つは、明確な武器を持つことです。松木選手の場合は、中盤においての技術や守備能力を発揮することです。俵積田選手については、1対1の局面での攻撃です。その二つの要素を持っていた場合にどうすれば成長するかというと、プレーする機会に恵まれることが必要です。だからこそ日本の若い選手にはプレーする機会が必要だと思います。プレーすることによって選手の成長を促すことができます。そしてJリーグというのは、若い選手がプレーしながら成長するのに適したリーグだと思います。ですから、日本サッカー協会とJリーグとチームが協力しながら、若手選手がJリーグに残りプレーしながら成長し、成熟した際に海外に挑戦するのが適していると思います。まだ成長過程の若い選手が海外に行くことは、決して的を射ているとは思いません。私は若手選手にチャンスを与えて、成長を促したいと思います。


[選手インタビュー]
<仲川輝人選手>


Q、シーズンの早いタイミングで点を取ることができましたが、どのように感じていますか。
A、あのような形で点が取れたことはチームとしても大事だと思います。僕自身も、ひとまず点が獲れて良かったです。でも、まだまだ点を獲るチャンスがあったので、精度を高めていきたいです。

Q、ホームの味の素スタジアムでゴールを決められました。
A、一番大事なことだと思います。これからも点を獲るだけでなく、アシストも含めてチームの勝利に貢献できるように取り組んでいきたいと思います。この勢いを次の試合に続けていきたいです。

Q、ディエゴ オリヴェイラ選手がかなりボールを収めてくれていましたが、何か意識してプレーしたことはありますか。
A、ディエゴに入った時は、邪魔しないようになるべく近くにいることを意識して、バランスをとりながら連動できていたと思います。練習の積み重ねが試合でも徐々に表現できていると感じています。

Q、京都サンガF.C.戦で課題に挙げていた、ボールをつなぐところ、急ぐところの意識はどうでしたか。
A、この試合は、状況に応じて良い判断ができていたと思いますが、前半に中村帆高選手が交代してから相手を押し返せなかった時間帯もあったので、そこは課題として改善していかなければいけないと思っています。

Q、後半はどうでしたか。
A、後半の入りは、開始すぐにチャンスを作れていて、自分たちのペースに持ち込むことができたのが大きいと思っています。チームの共通認識として、後半の入りは特に意識して、相手より勢いを持っていこうと声掛けもしていたので、それが表現できたのは良かったです。

Q、得点シーンの連動したプレスを振り返ってみてどうですか。
A、狙っていたところでもありました。奪った時はボールしか見ていなかったですが、うまくプレスがはまって、良い形でゴールにつながったと思います。

Q、中村選手との右サイドでの関係はどのような感じでしょうか。
A、どちらかがサイドでボールを持った時は、どちらかがポケットを狙っていくことをチームとしても意識しています。実際に点を獲ることができているので、継続してチームで狙っていければと思っています。

Q、今シーズン、初のフル出場ですが、満足感はありますか。
A、良いコンディションで、サッカーも楽しみながらできています。気を引き締めて、次のアウェイでの名古屋グランパス戦も、勢いを保ったまま頑張っていきたいと思います。


<ディエゴ オリヴェイラ選手>


Q、1ゴール目を振り返ってみてどうでしょうか。
A、右サイドの中村帆高選手から良いボールが来たので、良いトラップとターンから、得点を決めることができました。前半のはじめにチームを勢いづける、良いゴールだったと思います。

Q、ターンからのゴールは得意なプレーだと思いますが、最初から狙っていましたか。
A、クロスに対して、直接ダイレクトでシュートするイメージでいましたが、ボールが少し後ろにそれたので、トラップしてターンする選択をしました。

Q、2ゴール目は、長友佑都選手からのクロスでした。
A、2ゴール目も右サイドからのボールで、長友佑都選手からの非常に良いクロスでしたので、決めるだけでした。今日は、たまたま自分がゴールを決めましたが、誰がゴールを決めてもチームが勝利するということが一番大切だと思っています。勝利できたことがとても嬉しいです。

Q、昨シーズンはケガに苦しみましたが、それを乗り越えてのゴールはいかがですか。
A、昨シーズンは、痛みがある中、我慢してのプレーだったので、満足いくプレーができませんでした。今は痛みもなく、プレーができることが非常に嬉しいです。本当にファン・サポーターのみなさまには感謝しています。

Q、ストライカーにとって、シーズンのファーストゴールは重要なものだと思いますが、どうでしょうか。
A、フォワードとして、1点目は非常に大事だと思いますし、今日決めることができて良かったです。さらに2点目も決めることができて、今後に向けて良い流れができたと思いますので、次の試合でもゴールを奪いたいと思います。

Q、ゴールの後や試合後に、スタジアムには大きな「ディエゴコール」が響いていましたが、どうでしたか。
A、今日の応援はとても助けになりました。もちろん、昨シーズンも調子が悪い中でも応援してくれたのは励みになりました。でも今日は、自分がゴールを決めて嬉しいというのもありました。ファン・サポーターのみなさんと一緒に喜ぶことができて、とても良い試合だったと思います。


<長友佑都選手>


Q、試合を振り返ってください。
A、前半から得点も入り良い攻撃ができていましたが、危ない場面もあり、難しい試合になっていました。自分にも試合に出場するチャンスが訪れた時に、しっかりと試合に入れました。久しぶりにアシストという結果を残し、勝利に貢献できたので嬉しかったです。

Q、アクシデントでの途中出場となりましたが、どのような気持ちで試合に入りましたか。
A、絶対に勝ちたいという気持ちで試合に出場しました。得点に絡みたいと思っていたので、しっかりと守備をしながらも攻撃に絡んでいきました。

Q、再度アクシデントがあり、左サイドバックにポジションの変更がありました。
A、これまで多くの経験をしてきて、その経験値というデータがあるので、しっかりと焦らずプレーする事ができたと思います。

Q、アシストという結果を残しましたが、狙い通りでしたか。
A、勝負する気持ちを大事にしていました。クロスからのシュートのトレーニングは練習で何回もやっていました。ゴール前にもディエゴ選手など多くの選手が入ってきていたので、ピンポイントで狙わなくても入ると思っていました。

Q、いつもより、キレがあったと思うのですがいかがですか。
A、今年37歳になりますが、逆にスピードが上がっていると個人的にも思っています。これはトレーニングの成果だと思っています。今は俵積田選手や若手の選手などにも、自分のトレーニングの経験を伝えています。スピードと推進力が上がっているので、自分のトレーニングが間違っていなかったと改めて確信を持ちしました。

Q、コンディションが良い中ですが、スタメンでの出場がありません。
A、チームの勝利、優勝してシャーレを掲げることが僕の目標なので、どのような形であってもチームに貢献できるのであればよいと思っています。スタメンで試合に出場しても貢献できますし、途中から試合に出場してもチームを引き締めることができます。与えられた役割を全うしたいと思っています。

Q、18歳の俵積田選手が出場しましたが、一緒にプレーした時の印象をお願いします。
A、沖縄キャンプでのトレーニングで、1対1をした時に彼に抜かれました。その時に、この選手はただものではない、この選手を逃してはいけないと思いました。活躍できる選手であるとそのワンプレーで感じました。その後はトレーニングを一緒にするようになり、その中でアドバイスも多くしてきました。彼もどんどん、自信をつけて躍動していますが、まだまだ伸びていくと思います。連戦でコンディション面は完全ではないですが、圧倒的なスピードを持っていると改めて感じました。


<寺山翼選手>


Q、味の素スタジアムでプレーしていかがでしたか。
A、味の素スタジアムは、中学生の時から憧れを抱いていた舞台です。味スタでプレーできたことに凄く嬉しい気持ちがあります。チームが2連敗しているで何としてでも勝たないといけない試合でしたので気持ちが入りました。

Q、接触プレーが多く怪我も心配です。
A、強度の高い相手と渡り合うためには、球際で厳しく守備することは必要だと思います。そこはできていたと思います。

Q、アカデミー出身のバングーナガンデ佳史扶選手、俵積田晃太選手と一緒にプレーした左サイドはいかがでしたか。
A、アカデミー出身ということもあり、試合前日に3人で左サイドを制圧しようと話していました。一緒に出場できたことは良かったです。

Q、 アルベル監督は、寺山翼選手のメンタルを評価していると言っていましたがどう感じていますか。
A、松木玖生選手は僕よりも下の学年です。昨シーズンから東京で活躍している姿を見てきました。そういった意味で凄く良い刺激になる選手が近くにいます。もっとやらないといけないですし、松木選手の存在が自分にとって良い影響を与えてくれています。

Q、寺山選手、松木選手には技術以前の人としての強さがあると思います。
A、 チームのために自分がどのように役立てば良いかを考えてプレーすることは自分の良さでもあります。常に試合のなかで強さを出すことを意識しています。

Q、プロとして初めての、味の素スタジアムでプレーでした。その試合での勝利はいいかがでしたか。
A、終了のホイッスルが鳴った時に、ファン・サポーターの喜びの声と盛り上がりを感じました。試合終了が近づくにつれて、眠らない町が聞こえてきました。中学生の頃にスタジアムで観戦していた時のことを思い出しました。それを今回、ピッチの上で聞けたことは凄く嬉しかったですし、プロになった実感がありました。

Q、プロになり、ピッチから見る味の素スタジアムはいかがですか。
A本当に一言で言えば、凄く良い景色でした。 多くのファン・サポーターが応援してくれている、気持ちを背負い戦っていることを今日の勝利で、今まで以上に身に染みて感じました。これからも勝利を積み重ねて多くの試合でファン・サポーターと喜びたいです。

Q、3試合勝利がない中で色々と感情が揺れ動くこともあったと思いますが。
A、自分のプレーを振り返ると、悔しい45分になってしましました。ですが、東京が勝つことに一番意味があると思っています。2試合勝利がなく難しい状況だったので、勝てたことは凄く良かったと思います。ベテランの選手を筆頭にアップ前からチームを盛り上げてくれていました。良い雰囲気に自分も乗っていくことはできたと思います。


<俵積田晃太選手>


Q、左サイドから再三チャンスを作っていました。プロに慣れてきた手応えはいかがでしょうか。
A、自分のドリブルが通用するというシーンが多く感じられ、自信を持ってプレーできました。

Q、フィニッシュの部分について振り返ってください。
A、課題ですね。決め切らなければダメなので。イメージはできているのですが、最後の技術が足りていないのだと思います。試合で決め切るには練習で日頃からやっていかなければならないので、しっかり練習したいと思います。

Q、相手GKとの1対1のシーンでもゴールのイメージができていましたか。
A、相手を一人かわしてGKが見えて慌ててしまったので、心の余裕を持つのも大事だと思いました。

Q、対面していたのは元FC東京の中村拓海選手でした。どういったかけひきがありましたか。
A、相手がどうとかは関係なく、自分のプレーをしなければ生き残れないので、それしか考えていなかったです。相手よりも自分の感覚でやっている部分が大きいので、いけると思ったらいくようにしています。

Q、ドリブルとパスの使い分けというよりは感覚でプレーしているのですか。
A、ドリブルを仕掛けて突破する部分は感覚ですが、パスなどの判断はしっかりと考えていますし、先輩にも教えてもらっています。

Q、高卒ルーキーが当たり前のように試合に絡んでいますが、ご自身ではどのように感じていますか。
A、高卒でも通用すればJリーグの試合に出場できると昨シーズン松木選手が示してくれたので、それを参考にし、頑張る姿をしっかりアピールしていけばと思っていました。自分はU-18からトップチームに昇格が判断される時期に、松木選手がトップで活躍していたので、自分もそこを目指し、そして超えられるようになろうと決めていました。

Q、熊田選手がU-20アジアカップで結果を出していて、今日は自分の結果がほしいという気持ちもありましたか。
A、熊田選手は代表で得点を決めていますが、まずは自分に矢印を向けることが大事なので、自分も最後のフィニッシュのところの決定力をつけていきたいと思っています。