木村誠二選手・野澤大志ブランドン選手 WEB囲み取材

INTERVIEW2023.1.15

木村誠二選手・野澤大志ブランドン選手 WEB囲み取材

<木村誠二選手>
Q、昨日、キャンプに入って初めての練習試合でしたが振り返っていかがでしたか。
A、キャンプに来てから1週間で、すぐ試合があったのですが、けっこう体が動いたというのと、やはり昨シーズン、アルベル監督のもとでプレーしているということもあり、そんなに質が低いこともありませんでした。やはり昨シーズンから継続しているものがあったので、キャンプの最初と考えたら良い試合だったと思います。

Q、今シーズンはポジション争いも本当に厳しいと思いますが、誰が出てもレベルが高いと練習試合を見ていて思ったのですが、ポジション争いの意気込みを聞かせてください。
A、昨シーズンずっと試合に出ていた木本選手と森重選手はやはり鉄板だったので、そこに割り込んでいくのは難しいと思います。東京はJ1のどのチームよりもセンターバックの争いはすごいですから。逆に言えば、そこで勝ち取れば一気に自分の価値を高められる良いチャンスなので、そこはどんどん挑んでいきたいと思います。

Q、木村選手の特徴はスピードだと思うのですが、アピールするために意識しているのはそこですか。
A、身体能力は能動的に出せるものではなく、守備だと特にですが、相手に速い選手や強い選手がいる状態でないと、あの選手はスピードで勝てる選手なんだとなかなか思われないです。ただし、その中でもちょっとしたスライドの速さだったり、体の強さで言えば、アダイウトン選手とぶつかった時に勝てればアピールにつながると思うので、上手くやっていきたいと思います。

Q、個人の目標を今シーズンどのように掲げていますか。
A、J1で多くの試合に絡むことです。

Qスタメンを勝ち取るための課題はどの部分ですか。
A、守備のところで言えば、ディフェンスラインの細かい調整であったり、身体能力があることを自負していることで少し予測が疎かになってしまうことがあります。昨シーズン、林彰洋選手から、身体能力があるけどそれを使わないで良いようなポジショニングをとれるようになった方が良いと言われて、今でも改善できる部分なので、そこはやっていきたいと思っています。攻撃のところは、とにかくミスなくアルベル監督のサッカーを体現できるように、そこを大事にやっていくことが必要だと思います。

Q、森重選手、木本選手、エンリケ選手、東廉太選手とみんな身体能力も技術も甲乙付け難くて、突出するのが難しいと思いますが、細かいところを一個ずつこなしていくことが重要になってきますか。
A、今は本当に細かいところとどれだけミスを減らせるかを見られていると思います。

Q、プレーの予測の話ですが、身体能力で相手のスピードに間に合うところを改善していきたいとのことでしたが、自分のなかで伸び代はまだまだあると思っていますか。
A、やはり、身体能力に頼ってきた分、そこは他の選手より少し劣ってしまっている部分ではあるかもしれないので、もっと伸ばしていけると思っています。

Q、プレー予測の経験を積んでいくと、指標とすると森重選手、木本選手を超えられると想定していますか。
A、守備の面で言えば、森重選手よりも木本選手よりも自分の方が身体能力が高いと思うので、予測やポジショニングが同じレベルまでいくことができれば、僕の方がアドバンテージがあると思います。守備の面で言えば、そこは確実に越していける部分だと思います。

Q、厳しい競争のなかでも、クラブからの期待感を感じますか。
A、あまり分からないですが、アカデミー出身としてやはり東京で試合に出るというのが大事だと思うので、U-15やU-18の選手が見ても、アカデミー出身の選手が頑張っていればもっとやる気が出ると思いますし、もし僕が試合に出た時に自分を目標にしてくれれば嬉しいですし、頑張りたいです。

Q、新加入の選手もいた中で、今年初めての練習試合にしてはスムーズにできていたと思いますが、今のチームの状態やボールの動かし方に手応えはありますか。
A、立ち上げてから間もないですし、昨シーズンからの継続と考えても上手くいっていると思います。

Q、パリオリンピックが1年後にありますが、今シーズンどういった思いでプレーしたいですか。
A、今年からオリンピック予選も始まりますし、パリオリンピックに向けてのチーム作りがどんどん進んでいくのですが、今まで呼ばれていたからといって代表に呼ばれる保証があるわけではありません。やはりJ1で試合に出ている選手や海外でプレーしている選手でないと呼んでもらえなくなってしまうので、まずは東京で試合に関わり続ける、試合に出ることをコツコツとやっていきたいです。


<野澤大志ブランドン選手>
Q、昨日の練習試合の感想をお願いします。
A、昨日の練習試合は特にミスもなく落ち着いてプレーができたと思います。

Q、ハイボールをキャッチしたシーンで、観客から歓声が上がっていて、やなり野澤選手の特徴を出せていたと思うのですが、いかがですか。
A、ハイボールをキャッチすることは当たり前にできなければと自分で感じているので、そのプレーに関しても余裕を持ってできましたし、キャッチすることで相手の攻撃が終了するのでそういう意味でも上手くできたプレーだったと思います。

Q、昨シーズンはグルージャ盛岡で過ごして、色々な経験をしたと思います。試合も出場していましたが、どういった1年でしたか。どんなところが成長したと感じていますか。
A、1年を通してJ2にチャレンジということで、結果は喜べるものではなくて、チームとしても降格の結果に終わってしまいましたが、個人的にはすごく感謝している1年でした。グルージャ盛岡は自分を試合に使ってくれたので、勝利で恩返しをしたかったのですが叶わず、チームには結果以上のものを学ばせていただきました。クラブが色々な要素で成り立っていて、その中で自分が代表して試合に出場して、本当にチームとして戦っているんだと学ばせていただいたので、そういう意味では岩手に行って良かったと思っています。

Q、今回、東京に戻ってくることを選んだ意気込みや気持ちを教えてください。
A、東京に育ててもらって、自分をプロにしてくれましたし、特別な思いがあります。もちろん、昨シーズンはグルージャ盛岡でプレーして感謝の気持ちも大きいのですが、やはり自分が育ったクラブに対する思いというのもあり、戻ってきたからにはチームで何かを成し遂げたいという思いが1番強いです。若手選手かもしれないですが、自分の中ではそんなつもりはなく、今からでもチームのために戦いたいんだという思いを全面に出してプレーしていきたいです。

Q、パリオリンピックはどれくらい意識されていますか。
A、今は考えていなくて、東京で何かを成し遂げたいという思いが1番強いです。

Q、ポジション争いという意味では、ヤクブ スウォビィク選手がいて非常に高い壁だと思うのですが、試合に出るために必要だと考えていることは何でしょうか。
A、試合で誰が出るかは監督が決めることですし、僕は気にしていないのですが、試合に出るためには自分の持っている以上のものを出さなければいけないと思っています。

Q、グルージャ盛岡にいた時に個人のパフォーマンスが向上した手応えはありますか。
A、J3の時は昇格をしましたが、やはり僕としては、自分で昇格を掴み取ったというよりはチームのみんなに助けられた感覚があり、やはり不安が残るままJ2のチャレンジに入りました。案の定なかなかうまくいかない時期が続いていて、それで自分を見つめた時に怖気付いていたといいますか、不安になりながらプレーしていたのがピッチに出ていたという印象があったので、そこを変えないといけないと思ってプレーすることができました。

Q、辛いこともあったからこそ色々な面で変われたところもあるのではないかと思ったのですが。
A、そうですね。昨シーズン、カテゴリーが違えど、自分の中で苦しさや辛さを経験してそれが今となれば感謝の経験だったと言いますか、ありがたい経験だったとすごく感じています。僕自身、それを経験できたのは今後の将来のためにももちろん活きてくるでしょうが、プロの立場にいる意味をしっかりと考えてもいたので、こういった経験が人々に何か与えられるきっかけにもなるのではないかとすごく思わされました。

Q、以前東京にいた時よりも体の動かし方がすごく機敏になっている気がしたのですが。
A、元々考えながらプレーをしていたのですが、考え過ぎるとどこかプレーが縮こまってしまうというのも経験したので、ベースとしては言葉にするのは難しいのですが、気持ちの面での変化があったので今のプレーにつながっていると思います。

Q、向上心の話を聞きたいのですが、今日も練習で最後まで走っていましたが、プロ1年目の時からずっとそういう姿を見てきましたが、野澤選手の中で向上心の変化をどう感じていますか。
A、一つは練習に対して100%で取り組める準備をしたいという思いがあります。もちろん、納得いくまで練習ができたら理想ですが、納得いかないこともあるのですが、最後のジョグも次の練習のためのリカバリーという意味合いも持っていて、自分自身試合のために100%準備したいという思いがあります。小さいことに誠実じゃない人は、大きいことにも誠実にはなれないかなと思っていて、僕が生きていて大事にしているのが、小さいことから誠実にやっていきたいという思いがあるので、そういう意味でもすごく練習の一つひとつのプレーに対する思いは変わってきていると思います。

Q、波多野選手や林選手が抜けて、今まで追いかけてきた先輩たちがいないなかで、野澤選手もここで独り立ちしないといけないという気持ちも芽生えてきているのではないかと思うのですが、どう感じていますか。
A、先輩方は偉大な選手たちで、僕もその背中を見てプレーしていて、その時は4番手のポジションで自分ではすごく4番手という場所に居心地の良さを感じていた部分があり、いざ自分が試合に出るとなるとそこで堂々とプレーができるのかを考えたことがあります。昨シーズンの経験もあって自分が試合に出るというのがどういうことかを考えさせられて、そういうのが腑に落ちたので自分なりにカテゴリーは違いましたが、腑に落ちた部分もあったので帰ってきました。なので、前の自分とは変わっていると思います。自分でも感じていて、もちろん波多野選手の背中は凄かったですが、僕も東京のために何か成し遂げたいという思いは非常に大きいものを持っているので、思いだけでも色々と大きいものを描いていきたいと思っているので、今後がすごく楽しみです。

Q、練習を見ていて届く範囲が広がったのとずいぶん練習をしてきたのだと感じたのですが、そういう意味では試合に出られる準備はできているんじゃないですか。
A、そういうつもりで帰ってきました。

Q、パリオリンピックは考えていないと先ほど言っていましたが、同世代のなかで、鈴木彩艶選手(浦和レッズ)という良いライバルがいると思います。彼とどう切磋琢磨してJリーグを盛り上げていきたいですか。
A、前回のスペイン遠征に自分は行っていないですが、ハイライトを見ていて、やはり他のキーパーの選手たちもかなり上達していると見ていて、すごく刺激になったので、おそらくみんな同世代のキーパーたちは今シーズンに懸ける思いは増しているのではないかと思うので一緒にJリーグを盛り上げていきたいです。