9/10 G大阪戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

INTERVIEW2022.9.10

9/10 G大阪戦 MATCH REVIEW & INTERVIEW

<マッチレビュー>
直近2試合で東京が得た感触は、チームの成長を加速させる手応えだった。前々節は柏レイソル相手に6ゴールの大量得点を挙げ大勝。前節は昨シーズン8失点を喫した横浜F・マリノス相手に2点を先に許すも、今夏加入した塚川孝輝選手の追撃&同点弾で引き分けに。チームパフォーマンスもリーグ屈指の攻撃力を誇る横浜相手に一歩も引くことなく、互角に渡り合った。

手応えをより確かなものにするための今節ガンバ大阪戦。このタイミングで、来日後これまで途中出場が続いていたルイス フェリッピ選手が3トップの中央で初先発として名を連ねた。「チームに慣れてきたため、ここからの連戦は彼の起用も増やしたい」とアルベル監督も試合前にスタメン抜擢の理由を語った。

1st HALF――数あるシュートチャンスも、スコアレスに
試合は開始早々から東京がガンバゴールを脅かしていく。
前半4分、最終ラインの森重真人選手が縦パスを入れ、中寄りに位置取っていた左サイドバックの長友佑都選手が前を向いて仕掛ける。ゴール前で中央にパスを送ると、ボールを受けたアダイウトン選手がシュート。これはゴールキーパーの正面に飛んだ。

前半14分にも森重選手の縦パスがチャンスを生む。右ウイングの位置から柔軟にポジションを移動する渡邊凌磨選手が左サイドを縦に抜け出し、森重選手のパスを呼び込む。そのままペナルティエリアに侵入し左足を強振したが、惜しくもボールはゴール枠外へ。

チャンスのあとに大きなピンチが。前半15分、アダイウトン選手のバックパスをさばこうとした森重選手に、ガンバのレアンドロ ペレイラ選手が猛プレス。森重選手はボールを奪われ、さらにゴールキーパーのヤクブ スウォビィク選手が飛び出し無人となったゴールにシュートで狙われたが、これは枠外に。ヒヤリとする場面だった。

互いに攻守が入れ替わる展開が続くなか、東京はシュート意識を高めていく。
前半38分、ガンバゴール前での混戦からフェリッピ選手が後方にパスを落とすと、走り込んだ塚川選手がミドルシュート。さらに前半40分にはアダイウトン選手が胸トラップから右足でコントロールショットを放ったが、いずれもゴールネットを揺らせず。前半44分にはフェリッピ選手のヘディング、前半45分にも再度アダイウトン選手が右足シュートを打ったが、最後までゴールが遠く前半はスコアレスとなった。

2nd HALF――攻め抜き、守り抜くも痛み分けの結果に
後半、開始直後からガンバのアグレッシブなプレーに、東京は自陣で受ける形勢が続く。前半もパトリック選手とペレイラ選手のパワフルさを生かしたガンバの攻撃に、東京は森重選手と木本恭生選手が体を張って対抗していたが、さらに拍車のかかった相手攻撃に対して東京の守備陣も集中力を高めていく。

押し込まれる展開のなか、後半6分、一瞬のスキを突く。左サイドの深い位置に走り込んだアダイウトン選手がゴール前に折り返すと、そこに詰めていたフェリッピ選手がヒールキックでシュート。惜しくも枠内を外したが、前半からチャンスを作った二人がガンバゴールに迫った。

後半8分には中盤でボールを運んだ東慶悟選手から左ワイドのアダイウトン選手へ。中央に仕掛けたあとパスを送り、サポートしていた塚川選手がミドルシュート。これはクロスバーの上を超えていった。

後半10分、今度はガンバのペレイラ選手に最終ラインを抜け出されたが、シュートの寸前に木本選手がギリギリのスライディングで防いでみせた。試合の趨勢を左右する守備だった。

東京はフェリッピ選手に替えてレアンドロ選手を投入。そのまま3トップの中央に入った。
両チームともに攻守が目まぐるしく入れ替わる展開は続いたが、後半序盤の“殴り合い”の様相は落ち着き、お互いに局面でのミスも絡みチャンス構築まで至らない時間が流れた。

後半30分、東京にとってこの試合最大のピンチが訪れた。ガンバのダワン選手にドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放たれたが、これを青赤の守護神・スウォビィク選手がビッグセーブ。先制点は許さない、そんな意地を感じさせるセーブだった。

すると後半32分、今度は東京に好機が。渡邊選手が右サイドからゴール前逆サイドに大きなクロスを入れると、そこに待ち構えたのは安部柊斗選手。しかし左足のボレーはゴール枠を大きく外れてしまった。

後半36分、敵陣での連携ミスからガンバにボールを奪われそのまま自陣に侵入されるなか、パトリック選手の突破を森重選手が身を挺して阻止。木本選手、スウォビィク選手のファインプレーに続いて、キャプテンの堅守もここで途切れることはなかった。

終盤、東京はアダイウトン選手から山下敬大選手に交代。山下選手を前線の頂点に、左にレアンドロ選手、右にすでに途中出場でピッチに入っていた紺野選手の布陣に変更し、最後の攻勢に出る。
アディショナルタイムに入り、90分+3分。中盤でレアンドロ選手から右サイドに走る紺野選手へパスが入る。紺野選手はそのまま中央にドリブルで侵入し、左足を振り抜く。シュートは相手DF陣に当たり、ボールは空中に。落下点にいた渡邊選手がダイレクトボレーを打ったが、これはガンバGK東口選手の胸元に収まった。

結局、幾度もゴールに迫りながらも、東京は最後までガンバゴールを打ち破ることができず。派手な試合展開とは相反する、無得点での痛み分けとなった。

終盤、自陣の広大なスペースにボールが流れるなか、猛烈なダッシュで相手よりも一歩早くボールに反応しピンチを回避したのは東慶悟選手。その瞬間、青赤の10番、元主将は両手でガッツポーズを作り、咆哮した。勝てはしなかったが、リーグも終盤に差し掛かるなか、勝利、勝点への執念を感じさせるシーンだった。献身的に守りきった守備陣、ゴールは奪えなかったが最後まで遮二無二攻めた攻撃陣。いまは、目の前の一戦に力を注ぐ。そんなチームのほとばしる熱量が伝わる一戦だった。

MATCH DETAILS
<FC東京>
STARTING Ⅺ
GKヤクブ スウォビィク
DF中村帆高/木本恭生/森重真人/長友佑都
MF安部柊斗/東慶悟/塚川孝輝(後半28分:紺野和也)
FW渡邊凌磨/ルイス フェリッピ(後半18分:レアンドロ)/アダイウトン(後半39分: 山下敬大)

SUBS
GK波多野豪
DF鈴木準弥/木村誠二
MF梶浦勇輝

GOAL

<ガンバ大阪>
STARTING Ⅺ
GK 東口順昭
DF 髙尾瑠/三浦弦太(後半40分:福岡将太)/昌子源/黒川圭介
MF ファンアラーノ(後半24分:福田湧矢)/齊藤未月(後半24分:ダワン)/山本悠樹/食野亮太郎
FWレアンドロペレイラ(後半40分: 鈴木武蔵)/パトリック

SUBS
GK一森純
MF倉田秋/ウェリントンシウバ 

GOAL


[アルベル監督インタビュー]

Q、試合の総括をお願いします。
A、試合をいい形でスタートすることができませんでした。最初の30分間、ボールを失うことが多く試合をコントロールできませんでした。自信をすぐに持てるような魔法があればうれしいですが、決してそうはいきません。チームは成長するプロセスにおいて、例えば相手が前線からプレスをかけてきたり、プレーがうまくいかないときに、自信を失ってしまうことは当然起こりうることです。
ただそのあと、ゲームコントロールを取り戻すことができました。選手たちにも伝え続けていますが、われわれはボールをしっかり支配できているときにはチャンスを作ることができています。今日もそうです。偉大な対戦相手との試合でしたが、ボールを保持したときには決定的な場面を作り出していました。あと、守備のところで課題が出ています。そこはしっかり修正して次の試合に臨みたいです。
今日、試合の最後の最後まで選手たちが勝利をめざし続けてくれた、相手ゴールをめざし続けてくれたこと、勝利をめざすメンタリティにはとても満足しています。FC東京はいままでは下位にいるチームとの対戦に苦しむことが多かったです。ただその部分で、苦手なところを乗り越えようという姿勢を選手たちは最後の最後まで持ち続けて、引き分けで終わらずに勝利を目指すということを表現し続けてくれたことを誇りに思います。
われわれはあれほど多くボールを失ってはいけません。そこについては引き続き、努力をし続けたいと思います。そしてボランチとしていままでプレーしてこなかった(東)慶悟が今日すばらしいプレーをしていたところは、この場を借りて彼のことをたたえたいと思います。
水曜日のヴィッセル神戸戦に向けて準備を進めたいと思います。われわれの進むべき道を歩み、課題を修正して神戸戦に臨みます。

Q、前半30分間はガンバの出方が予想と違ったのでしょうか。それとも自信や技術の部分に問題があったのでしょうか。
A、相手チームのプレーを考慮せずにコメントさせていただくのであれば、われわれに多くの課題があった30分でした。成長するための時間が必要なのは、何度もコメントし続けています。選手がさまざまなコンセプトを理解して表現するためには、時間が必要です。
最初の5分のところでわれわれはボールを保持することができていませんでした。そこでボールを保持できていないのであれば、なおさら選手たちはボールを大切にするというコンセプトをピッチの中であらためて表現することで、試合をコントロールすることができたと思います。ただ今日はそれができていませんでした。それは戦術的なミスではなく、コンセプトをしっかり理解できているかという部分だと思います。そしてそれを理解するためには時間が必要です。
このプレースタイルに慣れていない選手が多くいます。例えばいまボランチでプレーしている東慶悟も、これまではボランチではプレーしてこなかった選手です。彼をボランチにコンバートすることに、多くの人が数ヶ月前には疑問を持っていたと思います。慣れていないスタイル、ポジションでプレーするために、選手たちはさまざまな理解と努力をしている時間です。
相手がどのようにプレスをかけて来るかに苦しんだということではなく、さまざまなプレスの仕方にしっかり対応して、われわれは多くの試合で試合を支配してビルドアップができていました。その意味でも今日はわれわれが抱えていた課題からミスが多く出ていたと思います。当然戦術は重要です。ただ最も大切なものは、個人戦術です。一人ひとりの戦術だと思います。


[選手インタビュー]
<スウォビィク選手>

Q、ビッグセーブのシーンがありました試合を振り返ってください。
A、もちろんどの試合でも無失点に抑えることをめざしています。ここ数試合は無失点で抑えられなかったですが、今日無失点で抑えられたのは自分だけでなくて全員のハードワークの結晶だと思います。ただ、自分は無失点で終わりたいというわけでなく、チームが勝つこと勝点3をとることをめざしているのでそういった意味では、今日勝点3をとれなかったことをしっかり受け止めながら、次もゴールを抑え続ければ勝ちにつながる可能性があるので次も無失点をめざしていきたいです。

Q、5試合ぶりの無失点でしたがいかがでしょうか。
A、本当にディフェンスの選手たちが連携をうまくとることができましたし、全員で相手にプレスをかけにいくこと、常にコミュニケーションしたことで全員が守備の意識を高く持てたことが無失点につながったと思います。その結果にすこしでも貢献できて非常に嬉しく思います。

Q、今日の試合を踏まえて、次の試合に向けてどんな準備をしたいですか。
A、もちろん自分たちのより良いコミュニケーションからこういう結果を得られたと思いますし、全員が良い結果をだすことを心から望んだことが一番大きな要因だと思います。ただ、勝点3をとれず1に終わってしまったということで、まずはしっかりとリカバリーをしてコンディションを整えて、水曜日に神戸戦があるので、良かった部分と良くなかったことをしっかり振り返りながら次の試合に向けて良い準備をしていきたいです。


<東慶悟選手>

Q、最後の部分は東選手も含めて体を張って守り抜きました。
A、90分全てでゲームを支配して、というのは中々難しいので、アウェイの状況だったり、相手の順位だったりで、なかなか落ち着かない時間もありますが、今日は久々に後ろの選手を中心にゼロで抑えたので、我慢しながら1点をもぎ取っていくという勝負強さを身に着けていきたいなと感じています。守備ではクバのビッグセーブやチーム全員で守り抜くところはできたので、そこは継続していきたいなと思います。

Q、30代のベテラン選手が最後体を張って守り抜きました。
A、(笑)森重選手や長友選手のプレーする姿を近くで見て、自分もまだまだ成長できると日ごろの練習から刺激を受けています。まだまだ長くプレーできるように、今日のようなゲームで勝ちをもってこられるように、チームを引っ張っていきたいなと思います。

Q、前半のなかなかボールを持てない時間では負担も大きかったのではないでしょうか。
A、監督からも、バタバタしている展開では、自分の所でボールを落ち着かせてほしいと言われていました。相手の状況を見ながら、後ろにポジションをとったりしながらプレーしました。自分もアンカーをやり始めてからまだ3か月程度なので、試行錯誤しながらですが、試合でどのように動けば良いかなどを考えながらプレーしているので楽しいです。

Q、試合を重ねる度に守備の意識が高くなっているように見えます。
A、守備におけるタイミングだったりやり方を学ぶことも多いので、新鮮な気持ちで取り組んでいます。

Q、今日、最終ラインに降りてプレーしたのは意図的でしたか。
A、相手にプレッシャーかけられていた時間帯もあったので、少し後ろに落ちて相手の出方も見ながらプレーしました。それでゲームを落ち着かせようという意図もありました。
相手の陣地でプレーをするというクオリティはまだまだなので、そこは相手がブロックを引いてきたときにどのように崩していくかはこれから高めていきたいと思います。
今日は失点をゼロで抑えることができましたし、相手のカウンターを体を張って守ることができたのは良かった点だと思います。

Q、チームでも、個人でもプレーの臨機応変さは出てきていますか。
A、相手に出てきてもらった方が、こちらとしても戦いやすい面はあります。ブロックをしっかり作ってこられると自分たちの崩しのパターンや、選手たち同士のコミュニケーションからのアイディアがまだまだだと思うのでそこを高めていきたいと思います。


<森重真人選手>

Q、久々の無失点でゲームを終えることができました。
A、相手はカウンターを狙ってくると分かっていたので、自分たちがレアンドロ ペレイラとパトリックを抑えることができれば、問題はないと思っていました。今日は、得点が欲しかったなという展開でした。

Q、最後のところで、森重選手や長友選手、東選手などのベテランの選手が体を張って守り抜きました。
A、そこが今日の仕事だったかなと感じていますし、できた部分かなと思っています。

Q、クロスからの守備についてはいかがでしたか。
A、クロスからの失点と、最後のゴール前の部分で、1対1で勝つか負けるかのところが勝敗を分けるので、そこの部分を整理してこだわろうと話をして臨みました。

Q、中3日でまたアウェイの神戸戦があります。
A、今日の試合でできた部分、できていない部分があります。そこの部分の微調整をしていき、繰り返しトレーニングで数をこなしていけば、もっともっと精度が高くなると思います。


<長友佑都選手>

Q、最後まで体を張って守ったことが無失点につながったと思います。
A、難しい状況のなかで相手も勢いがありましたが、最終的に危ないところは体を張って守れたことはチームの成長を感じます。ボールを保持することに関しては、ミスが少しありましたがチャレンジをしながら良くなっていて、(これまでの数試合は)失点が多い部分がありましたが、今日は最終的に無失点に抑えることができたのでディフェンダーとしては良かったと思います。

Q、長友選手や森重選手など中心の選手が特に体を張っていたと思います。
A、まずは戦う姿勢を見せないといけないですし、そこは自分自身も意識していますし、大事な部分だと思います。チームの士気が落ちているときなどは背中で見せられるように、プレーで見せられる選手でいたいと思います。

Q、左サイドバックでしたが更に成長しようという姿勢が伝わってきました。
A、アルベル監督のもとで新しい現代のサイドバックのプレーが求められますが、そこは自分もすごく学んでいます。サイドに張ってプレーすることがこれまでのプロの15年間でしたが、新しい自分を見せられていますし、まだまだ課題はありますが成長している自分を感じているので、もっと精度を上げながらチームのポゼッションのなかで自分が関わってスムーズにアタッキングゾーンに行けるプレーをめざしたいです。 

Q、チームとしてスタイルが深まってきたり、点が取れるようになっているからこそディフェンスとして無失点にこだわっていきたいですか。
A、もちろんそうですね。攻撃的なサッカーをすることは日々監督も言っているので、ただ、僕らはディフェンダーなのでしっかりと守り切る、失点を0にすれば負けないので、そこは強く意識していますし、ボールを持ち続けて自分たちのベースを築き上げていきたいです。着実に良くなっていると確信していますし、僕自身のプレーももっと進化しようともがいているので頑張りたいです。


<安部柊斗選手>

Q、ガンバが想定以上に前からプレスをかけてきたように思います。前半は特にその点どう感じていましたか。
A、前から出てきたというよりも、自分たちのミスが多くて、そこを狙われたという印象です。自分たちのミスで苦しんだと思います。

Q、そこでバタバタしてしまった原因はどう考えていますか。
A、(試合直後で)まだ原因はわかりませんが、今日は全員の体が重そうな印象はありました。大阪特有の暑さに慣れていないまま、前半の入りが良くなくミスが多くなってしまいました。

Q、それでも前半の最後など、全体を通じて崩れなかったのは成長でしょうか。
A、前半の30分すぎからは良くなってきたので、その自分たちのリズムを掴むことを前半の序盤からできれば、もっと楽な展開になって、ボールをスムーズに動かして得点のチャンスも増やせたと思います。

Q、無失点についてはいかがですか。
A、クバが今日もビッグセーブをしてくれて、センターバック2人も体を張って守ってくれているなかで、無失点で終えられたことは次につながると思います。

Q、今日の試合を踏まえて神戸戦に向けて気をつけたいことは何でしょうか。
A、今日は試合の入りが良くなかったので、次節は前半の最初から東京のペースで進められるように準備していきたいと思います。

Q、神戸に対する印象はいかがですか。
A、今年はうまくいっていないという印象もありますが選手は揃っているので、地に足をつけて順位に関係なく、勝つための準備をしていきたいと思います。

Q、今日の対戦相手のガンバからはJ1残留をかけた想いを感じましたか。
A、当然ガンバも必死ですし、次の神戸も残留争いをしていて、そうした相手との試合は難しいですが、上位にくらいついてくには勝つしかないので、次はしっかり勝点3を取りたいと思います。


<渡邊凌磨選手>

Q.悔しい試合になりましたが、試合を振り返ってください。
A.前半の立ち上がりは、立ち位置の問題だと思いますが、うまくいかなかったと思います。要因としては、少し全体的に間延びしてしまっていたことが考えられます。どんな状況でも、相手が前から来ていたとしても、ポジショニングを意識してやらなければいけないし、その立ち上がりが自分も含めてもったいなかったと感じています。

Q.試合を重ねるごとに存在感が増しているように感じますが、自身の出来としてはどう感じていますか。
A.今日の試合で言うと全然納得はできていません。むしろ平均点以下だと思っていますし、もっとチャンスに絡んでいかなければいけないと思っています。なかなか得点を取ることができなくなってきていますが、数字に残る結果も出さなければいけないなかで、ボールをよく触っている分、存在感が出ていると感じるかもしれませんが、結果は出せていません。
僕がもうひとつ上のレベルの選手になるためには、数字にこだわらなければいけないと感じています。

Q.もらう位置が良くなっているからこそ、もっと決定的な仕事をしなければいけないというところでしょうか。
A.今日レアンドロ選手にひとつスルーパスを出しましたが、ああいうシーンを1回ではなくて、何度も出さなければいけないと思っています。真ん中でボールを受けて失う場面もあったので、それを無くすということも監督から言われていますし、そこは監督に言われなくても自分の課題だと思っています。真ん中でボールを受けて、そこでシュートまで持っていき決めることができればもっと自分は進化できるんじゃないかと思うので、もっと突き詰めていきたいです。 

Q.次は中三日での試合になります。アウェイ神戸戦への意気込みをお願いします。
A.今日は悔しいですが、負けたわけではないので、下を向かずにいきたいです。前半30分うまくいかなかったところを次に活かして何としても次の2戦勝ちたいです。