前半戦振り返りインタビュー<br />
#30 木本恭生

INTERVIEW2022.5.23

前半戦振り返りインタビュー
#30 木本恭生

Q、移籍してきて最初のシーズンになりますがチームへ溶け込めている感じはありますか。
A、そうですね。前回の移籍の際はなかなか溶け込むのに時間がかかったので不安もありましたが、大学の先輩である謙佑さんがいて、キャンプからすごくうまく溶け込ませてくれたので、今のところチームに溶け込めているかなと思います。

Q、チームとして取り組んでいるポジショナルプレーは、木本選手としては初めての経験でしたか。
A、セレッソ時代にロティーナ監督からポジショナルプレーを指導されていたので、それよりポジションにこだわっていないというか、ロティーナ監督のほうがポジションをこだわっていたので、そういう意味ではうまくスムーズにやれているかなと思います。

Q、アルベル監督と取り組むポジショナルプレーを木本選手はどう表現しますか。
A、難しいですけど、ポールを大事にしながらもゴールをめざすことは忘れないですし、守備のところでもアグレッシブに前線からとりにいってできるだけボールを持つ時間を長くするサッカーなので、やはり攻守においてレベルを高めないと理想するサッカーには近づけないですし、まだまだ程遠いかなとは思います。

Q、ここまでを振り返って、やりたいサッカーのビジョンに対して、チームとしてどういった段階にいると考えていますか。
A、試合によってはできている試合もありますし、できない試合もありますけど、ボールを大事にする意識のところはシーズンに入ってからすごく変わったと思いますし、それが結果には出ていないとは思いますけど、数値の部分ではすごくポゼッション率は高まっています。そういう意味では、よりボールを大切にするというところは意識してやれているかなと思います。

Q、アルベル監督もチームとしては次のフェーズに移行してきているという評価もありました。ポゼッション率が高まってきたことを表しているのだと思いますが、その中で前半戦の終盤には難しさを感じていませんか。
A、サッカーは、ポゼッション率が高まれば結果に直結するというものではないので、ポゼッション率が高くても負けてしまう試合もありますし、逆にボールを持てなくても勝ってしまうこともあると思います。そういう意味では、前半戦の初めの方はボールを持たれる時間も多かったけれど結果が出ていたなかで修正ができていたんですが、最近はボールを持てているけどなかなか得点が入らずカウンターから失点してしまって勝点を失うことがあるので、難しさはあります。けれど、自分たちがめざすサッカーはボールを大切にする攻撃的なサッカーなので、そういう意味では、最近やれていることで結果を出せれば自分たちの自信にもなると思うので、そういうところにこだわっていきたいです。

Q、ボールを大事にするサッカーのなかで木本選手のポジションが起点になってきました。その中で序盤戦はロングフィードがすごく効いた場面もあれば、それを囮にしてショートパスやミドルパスをつけるようなプレーもあったりすると思います。その辺の組み立てについて手応えはいかがですか。
A、初めの方は長いボールをすごく多く使っていたなという印象があります。逆にそれを分析されてきて長いボールだけだとチャンスを作れないなかで、もう少し後ろからショートパスで繋いでいくっていうところが大事かなと思います。さらにショートパスだけでなくロングパスも使い分けると相手も捕まえづらいと思います。その割合をうまく後ろの選手が調整していければ、もっとチームとして成長していけるのかなと思います。

Q、次のフェーズに入って、勝つためには相手を押し込んだ後にどういうアクションがチームでできるかがポイントかと思いますが、後編戦に向けて何か見えているものはありますか。
A、自分たちが成長していければボールを持つ時間が長くなるので、相手陣地でボールを持つ時間が長くなります。そういう意味で、もう少しゆっくり繋ぎながらその中で決定力を上げたりチャンスをより多く作ることで得点を取れて勝点も増えてくると思いますし、後ろの選手はこれまで以上にカウンターを受ける機会が多くなると思うので、リスクマネージメントだったり、カウンターの場面で数的不利でも守り切る力が要求されるのかなと思っています。