マッチレビュー
2026/27明治安田J1リーグは3試合を終えて勝点4の11位。だが、東京は前節のジェフユナイテッド千葉戦から無失点で公式戦2連勝を収め、U-21 Jリーグもクリーンシートで勝利。フレッシュなメンバーを起用しながら結果を出せていることを受け、松橋力蔵監督は「我々のスタイルをしっかり貫きながら勝点が積めている。この流れは全員で続けなくてはいけない」と今節の重要性を口にする。上位進出に向けて勢いを加速させていくためには、このタイミングで迎えるV・ファーレン長崎とのアウェイゲームが絶対に勝利を手にしなければならない試合になるということだ。

誰が出ても変わらないクオリティで結果を出していく──。指揮官がそう語っていたとおり、水曜日に開催された天皇杯 JFA第106回全日本サッカー選手権大会2回戦は千葉戦からスタメンの11人を総入れ替えして臨み、中二日で迎えた今節も再びスターティングイレブンを全選手変更した。
ゴールキーパーにはキム スンギュ選手が入り、最終ラインは右から室屋成、アレクサンダー ショルツ、稲村隼翔、バングーナガンデ佳史扶の4選手を配置。ボランチは高宇洋選手と橋本拳人選手が並び、アタッカーは右に佐藤恵允選手、左に本間至恩選手を置いた。本間選手は水曜日の天皇杯2回戦で青赤初ゴールを決めており、今節は移籍後のリーグ戦初弾に期待がかかるところだ。
そして2トップはマルセロ ヒアン選手と長倉幹樹選手がコンビを組んだ。また、出場停止が明けた橋本健人選手がリーグ戦では開幕戦以来のベンチ入り。天皇杯2回戦で2得点2アシストの大活躍を見せた安斎颯馬選手、同試合で強烈なミドルシュートを叩き込んだ山田楓喜選手も“ゲームチェンジャー”として控える形となった。
スタジアムにホテルや商業施設が隣接されていることでも話題になったPEACE STADIUM Connected by SoftBank(ピースタ)に初めて青赤が乗り込んだ一戦。試合は明るさが残る18:33にキックオフを迎えた。

1st―モトキの頭とシオンのリーグ戦東京初弾で2点を先行
意欲的な入り方をしたのは東京だった。本間選手が高選手とのパス交換からニアゾーンに入り込んで“あわや”のシーンを生み出す。その後もボールを持ったのは東京。長崎が前線から果敢なプレスを仕掛ける意識を見せてきたが、両ボランチが巧みにライン間で受けるなど冷静なパスワークでいなし、攻撃の判断にキャンセルを入れながら攻めどころを探っていく立ち上がりとなった。
しっかりと押し込んで試合を進めることで相手のクリアボールをうまく回収。攻め込んだ状況から両ボランチが的確なフォローに入ることで二次攻撃、三次攻撃につないでいく時間帯が長くなっていく。一方、自陣でボールをロストしかけた場面でもショルツ選手が高い危機察知能力でピンチを未然に防ぐなど高い集中力を見せる。

前半20分に長崎の新井選手が脳震盪を起こして交代。通常の選手交代回数、人数とは別枠として取り扱われるルールのため、東京にも交代人数一人、交代回数一回が追加されることになった。
その後も攻め続ける東京。前半27分にはペナルティエリアに押し込んだ状態から本間選手が右足で狙うが、これは惜しくもゴールキーパーにセーブされてしまう。
相手が得意とするプレッシングの“矢印”はパスワークや球際の強さで折ることができており、一気に攻め上がってくる長崎のカウンターにも数的優位を作って対応している。攻守に持ち味を発揮して東京の時間が続いているだけに、ゴール前を締めてくる長崎守備陣を崩し切って何とか先制点を奪いたいところだ。
東京の猛攻は続く。前半35分には佐藤選手、長倉選手との流れるようなコンビプレーからヒアン選手が右足シュート。同36分には再びヒアン選手がドリブルで持ち上がって右足を振り抜いたが、これはゴールキーパーに阻まれる。
そして前半38分、焦れずに攻め続けた東京がついに均衡を破る。バングーナガンデ佳史扶選手の左コーナーキックにドンピシャのタイミングで入り込んだ長倉選手が豪快にヘディングを突き刺してゴール!水曜日の天皇杯で2ゴールを奪ったセットプレーがこの日も鮮やかに炸裂し、アウェイの東京が一歩前に出た。


その後は長崎にボールを持たせてミドルブロックに構えるなど試合巧者ぶりも発揮していく。相手選手の治療、スタンドに体調不良者が出た対応などもあって9分と表示されたアディショナルタイムも状況を見ながら時計を進めると、青赤が強さを証明するような一撃を見舞う。
ボールをつないで攻め込んだところで相手のパスがズレると、しっかりと狙っていたヒアン選手がすかさず拾って縦へスルーパス。これに抜け出して受けた本間選手が冷静に右へ持ち出して相手選手のプレスをいなし、鋭く右足を振り抜いて追加点! 天皇杯でもゴールを決めていた本間選手にとっては、これが待望の青赤リーグ戦初ゴールとなった。


前半終了間際という良い時間帯に相手のミスを見逃さない勝負強さを見せつけた東京が、2点をリードして前半を折り返した。
2nd―ヒアン弾でダメ押してリーグ戦2連勝
ハーフタイムにボランチを入れ替えてきた長崎に対して、東京は選手交代なし。多くのチャンスを作り、主導権を握って2点のリードを奪ったメンバーで後半に臨むことになった。
後半も躍動する東京の左サイド。本間選手の浮き球パスから佳史扶選手が抜け出してクロスボールを入れると、このこぼれ球を橋本拳選手が右足で狙いすましたミドルシュート。これは惜しくも枠を捉えることができなかったが、後半も立ち上がりから東京がビッグチャンスを生み出していく。
その後も相手ペナルティエリア内に何度も攻め込んでいく東京。だが、青赤の得点パターンが押し込んで崩すことだけではないことをキッチリと証明する。後半10分のことだった。
スンギュ選手のロングフィードにヒアン選手が巧みに入れ替わって抜け出すと、長倉選手の頭での落としを経由してペナルティエリア内へ。相手選手の間をこじ開けるように前進して、相手ゴールキーパーのタイミングを外して左足つま先で蹴り込んで3点目。前半から多くの決定機に絡んできた背番号9がついにネットを揺らし、アウェイに詰めかけた青赤ファミリーの前で大きな歓喜の輪が揺れた。



後半15分には一気に三枚替えを敢行。ヒアン選手、本間選手、佳史扶選手に代わって最前線に山田選手、左アタッカーに安斎選手、そして左サイドバックに橋本健選手を送り込む。さらに同22分には2トップの一角を長倉選手から仲川輝人選手に、同34分には高選手から常盤亨太選手にスイッチしてボランチに配し、フレッシュなメンバーに入れ替えて勝利をもぎとりにいく。
リードを広げたことで試合運びに余裕が出た東京は、無理に攻めることなく時間を使ってボールをつなぎながら時計を進める。後半38分には佐藤選手に代えてサイドバックが本職の石原広教選手を右アタッカーのポジションに投入し、高い位置からの守備意識を高めて試合をクローズしにかかった。
ホームで意地を見せたい長崎が最後の反撃を仕掛けてくるが、東京は室屋選手が鋭いインターセプトでピンチの芽を摘み、ショルツ選手がペナルティエリア内で力強いスライディングカットを見せるなど集中力を高めていく。



5分間と表示された後半アディショナルタイムも危なげなく時計を進めてタイムアップ。ボールを持ち、ボールを持たせ、鋭く攻める抜群のゲームコントロールで3-0の勝利を収め、公式戦3試合連続のクリーンシートで3連勝。ピースタに『眠らない街』の凱歌が響きわたるなかで、ここまでの確かな歩みをさらなる自信に変える勝点3を手にした。
松橋力蔵監督インタビュー

Q、試合の総括をお願いします。
A、内容、結果ともに非常に良いゲームだったと思いますし、加えて、選手たちは非常にタフに戦ってくれました。また、この地まで東京から本当に多くのファン・サポーターの方が足を運んでくれて、彼らの後押しもあって、しっかりと勝利を収めることができたのは非常にうれしいです。
Q、アルビレックス新潟時代から見てきた本間至恩選手が、今日はゴールを決めました。本間選手の評価をお願いします。
A、そんなに多くは指導していないのですが、本当に決定機の場面に顔を出すことが多いです。ただ、少しコースの甘さというか、迷いがあるように見えるところがありました。本人からするとそうではないのかもしれませんし、技術的な問題かもしれません。ただ、そういうゾーンに入った時に、しっかりと決断すること、迷いがいろいろなものを生み出すということだけは少し伝えました。迷いなく最後に振ってくれたことがゴールに結びついたのであれば、非常に嬉しいです。あそこでの迷いは、自分たちが後手に回る一手になってしまう可能性もあります。良い状態であれば、まずは自分が得点を奪うというところに、さらにフォーカスして取り組んでいいのではないかと思っています。
Q、普段試合に出ていなかった選手や、U-21 Jリーグ、天皇杯に出場した選手が活躍し、トップチームにも良い影響を与えていると思います。チーム全体の集中力や調子が非常に良いように見えますが、監督にはどのように見えていますか。また、この状態を続けていくために、どのようなことを考えていますか。
A、本当に勝ち続けることは、なかなか難しいものです。ただ、ここ最近のゲームでは、U-21 Jリーグも含めて3連勝しています。しかも、すべてクリーンシートです。今日もそういうものにつなげられた理由に、一人ひとりの競争もあると思います。また、自分が出場した時に、その場その場で何かを値踏みするような選手はいません。どのカテゴリーの大会においても、自分が今持っている力をしっかりと発揮するということを表現してくれていて、結果も出ていることは非常に素晴らしいと思います。
それを土台としてきちんと支えているものは、やはり日々のトレーニングだと思います。彼らのトレーニングに対する姿勢は本当に素晴らしいです。みなさんもご存じのとおり、異常な気候で、高温多湿のなか、どこまでやるのかをなかなか見定められないような状況でも、愚痴一つ言わず、ピッチに立った時には全員が同じ目線になって、しっかりと取り組んでくれています。それがこの結果につながっていると、僕は信じたいと思っています。
Q、今日もゴールを決めた長倉幹樹選手の評価と、今後期待する役割を教えてください。
A、今のプレーに私が満足しているわけでも、本人が満足しているわけでもないと思います。相手の危険なところでのプレーの精度は、もっともっと上げなくてはいけないと思います。惜しい場面まではいきますが、そこでのミスもあります。もちろん、最後はチャレンジするところなので、確実にプレーすることは本当に難しいですし、それほど大きなスペースもありません。ただ、そこを個人としての力とチームとしての関係性によって、より多くの得点に結びつけていきたいです。本当に足元も高さも、フィジカルの部分でも非常に素晴らしいものを持っています。そこをどうさらに超えていくか。彼の野心的なものが、さらにもう一段上がっていくことを期待したいと思っています。
選手インタビュー
本間至恩選手

Q、ご自身のゴールもあり、見事に勝利しました。今の気持ちを聞かせてください。
A、J1リーグでの東京での初得点だったので、ゴールを決めることができてとても嬉しいですし、チームが勝てたことが何よりも嬉しいです。
Q、ゴールシーンを振り返ってください。
A、マルセロ ヒアン選手が良いボールをつないでくれて、最初に足を振れるタイミングもあったのですが、冷静にかわしてタイミングをずらしてから強いシュートを打つことができました。良いコースに飛んだので、入って良かったです。ここまで良いチャンスは作れているなかで、自分自身がなかなか決め切ることができなかったので、ここからもっとゴールもアシストも積み重ねていきたいと思っています。
Q、松橋力蔵監督からはどのようなことを言われて送り出されましたか。
A、普段から「自分の特長を出してチームに貢献してくれ」ということを言われているので、今日はゴールという結果を出すことができて、チームの勝利に貢献できたのは良かったと思います。
Q、これでリーグ戦、天皇杯と3連勝となりましたが、ここからどのような戦いを見せていきたいですか。
A、FC東京には優勝するために移籍してきたので、そのためには自分がもっとやらなければいけないと思っています。ここからゴールもアシストも積み重ねて、東京のために戦いたいと思っていますし、チームの勝利のためにもっと貢献したいと思っています。これからも熱い応援をよろしくお願いします。
長倉幹樹選手

Q、ゴールシーンを振り返ってください。
A、チームとして誰かが良い形で相手をブロックしてくれて、自分はフリーでジャンプせずにヘディングすることができたので、決められました。
Q、かなり良いタイミングでボールが入ってきましたが、あの合わせ方についてはいかがでしたか。
A、カシーフの良いボールもありましたし、本当にコーナーキックのクオリティがすべてだったと思います。
Q、チームとしてセットプレーからなかなか得点ができていなかったなか、最近は天皇杯も含めてセットプレーからの得点が増えています。このゴールにはどんな意味を感じますか。
A、セットプレーで得点できると、試合を優位に進められると思います。そういう形で得点をとれるチームになっていくことが、さらに強くなっていくことにつながると思います。
Q、前節のジェフユナイテッド千葉戦は、似たように押し込む展開のなかで後半の半ばまで得点を奪えませんでしたが、今日は前半のうちに得点ができました。試合展開の面でも大きかったのではないでしょうか。
A、先に得点できたことで気持ちの部分も楽になりましたし、2点目をとれたこと、さらに後半に3点目をとれたことが一番大きかったと思います。
Q、今日は相手の矢印を折りながら、自分たちがボールを持って攻める展開だったと思います。ボールを保持する時間が長いなかで、崩しの部分はどのように感じていましたか。
A、いろいろなアイディアを出しながら崩していけたかなと思います。
Q、クリーンシートで3連勝となりました。今後に向けていかがですか。
A、5連勝できるように頑張ります。もっと上をめざしたいですし、優勝するには連勝が必要だと思います。
Q、ヒアン選手のゴールの場面は、頭で触っていましたか。
A、触っていました。アシストがついてくれれば嬉しいです。本当に触りましたし、ちゃんと頭で前に出しました。
稲村隼翔選手

Q、試合を振り返ってください。
A、自分が出ていない試合でクリーンシートが続いていたので、自分が出て90分でしっかり終わらせたいという思いがありました。自分が出て流れを終わらせたくなかったので、クリーンシートで勝つことができて良かったです。
Q、あらためて、どんなことを意識しながらプレーしていましたか。
A、失点しないというところと、ここは素晴らしいスタジアムでアウェイ感がすごかったので、試合前に室屋成選手と話して、プレーの振る舞いというか、相手に流れを持っていかれないようにという話をしました。相手に矢印を向けていこうという意図もありました。
Q、選択の幅やボランチとの関係、パス交換や立ち位置がすごく良かったように見えました。どんなことを考えていましたか。
A、そもそも相手のスリートップというか、シャドウとフォワードの選手をなるべく走らせて、ウイングバックを引き出したいという意図がありました。それがうまくはまって、自分たちはサイドバックのところでゆっくり試合を組み立てられる時もあれば、相手が出てきたなら背後を狙うことをはっきり使い分けできていたので、相手も出られなくなってきて、自分たちが支配できたかなという印象です。
Q、狙い通りの展開だったと思います。チームとしても攻撃のシーンでバランス良くプレーできている印象があります。
A、いくらボールを持っていても点が入らないと勝てないので、本当に焦れないというところはずっと高宇洋選手と話しています。高選手が何回かイージーなミスをしたところも、自分は強く言って「なくそうよ」という話をしますし、リスク管理のところもボランチがすごく頑張ってやってくれているので、そこは助かっています。そういうところが今、勝てている要因かなと思います。
Q、攻めているなかで前半の良い時間帯に得点を奪うことができました。「焦れない」という部分について、自分自身やチームとしてどのように考えていますか。
A、個人的には前線の選手を信じて、良いボールを供給し続ける。失点しなければ決めてくれるという想いがあるので、個人的にはそういう想いでやっています。チームとしても「いつかとれる」という自信になってきていると思うので、そこは良い循環になっているかなと思います。
Q、これで公式戦3連勝です。この勢いをここから本物に変えていかなければいけない試合が続くと思います。
A、連戦は気にしないで、優勝するためには練習していかないといけないので、マインドとか捉え方を変えて、一戦一戦戦っていきたいと思います。
高宇洋選手

Q、今日の試合では、素晴らしいゲームコントロールができていたと思います。どのようなところを意識してプレーしていましたか。
A、今日のゲームでは、試合前にスタッフから提示されたことや、選手同士の会話のなかで想定していた通りに相手がポジションをとってきました。そのなかで、自分たちが相手を上回れている感覚もありました。局面で2対1を作りながら相手の前線の矢印を外すことで、うまく前進できたと思います。
Q、相手の守備の矢印を外すという点では、具体的にどのようなところがうまくいっていたのでしょうか。
A、相手の2シャドーがこちらのセンターバックに対してプレスにきて、チアゴ サンタナ選手が少し下りて中盤をケアする形でした。その時に、西尾選手がサンタナ選手を挟むような立ち位置をとりながら、遊びのパスを入れることで相手の矢印を中に向けられました。そうすると、サイドバックからも簡単に前進できます。橋本拳人選手と僕は最近、そのパス交換についてよく話しているので、そこからうまく前に入っていく形を作れたと思います。相手がかなり疲弊して、追い切れなくなっている感覚もあり、前に入っていけるシーンは多かったです。ただ、そのなかで僕自身が狙い過ぎている部分もあったので、ゲームコントロールという意味では、もっと揺さぶりをかけても良かったという反省点もあります。
Q、相手にボールを持たせる時間の作り方は、ジェフユナイテッド千葉戦からさらに良くなっている印象があります。
A、前半の終盤は少し相手に持たれる時間がありましたが、あれは自分たちが意図してそうしたわけではありませんでした。暑さもありましたし、2点目をとってから少し運動量が落ちた部分もありました。ああいう時間帯こそ、みんなでもう一度声を掛け合ってコンパクトにする必要があります。相手のクオリティがさらに高ければ、やられていたシーンもあったと思うので、そこはしっかり改善していきたいです。
Q、守備ではクリーンシートを達成しました。攻守がうまく噛み合い、シームレスにプレーできている印象があります。現在の手応えはいかがですか。
A、失点をゼロに抑えることについては、本当にみんながこだわっています。リードしている状況でも、途中から入ってくる選手も含めて、常に主導権を握りながらプレーすることを意識しています。今は内容を含めて手応えがあります。ただ、相手のクオリティもあるので、これが上位のチームとの試合になった時に同じことができるか、さらに相手を上回ることができるかが絶対に問われてきます。今日の試合も前の試合も、終わった後に「もっとこうしていこう」という改善の話をみんなでしています。良い競争のなかで、チーム全体に向上心があると思います。
Q、前節からの反省を踏まえると、前半のうちにセットプレーから得点できたことも大きかったのではないでしょうか。
A、セットプレーから直接得点する形は天皇杯でもありましたし、今は練習からみんなが集中して取り組めています。そこで一つとれたことは大きいですし、上位にいくためにはセットプレーからの得点も絶対に鍵になると思います。追加点もとることができて良かったです。こうやって結果がつながっていくと、チームとしての勢いにもなっていくと思います。特に東京は、勝つことで自信がつき、勢いが生まれるチームだと思うので、この流れを絶やさず、次の試合も勝つことだけを考えていきたいです。
橋本拳人選手

Q、試合を振り返ってください。
A、相手を支配しながら、苦しい時間帯もありましたが、しっかりゼロで終えられたというところで、良いゲームだったと思います。
Q、松橋力蔵監督から「相手の矢印を折ろう」という話があったなかで、センターバックとボランチ、サイドバックも含めた立ち位置によって、相手の勢いを抑えられたように見えました。
A、相手は勢いよくプレッシャーにくるチームだったので、なるべく相手を走らせながら逆をとって、疲弊させることは意識していました。全体的に良い立ち位置をとりながら、良い攻撃ができていたと思います。途中から相手が戻ってこなくなったような印象もありました。点差もあり、ずっとその時間帯を続けられれば良かったですが、特に後半は相手にボールを握られてしまう場面もありました。後ろから押し上げるのか、しっかりブロックを敷いて耐えてカウンターを狙うのかというところが少し曖昧な時間帯があったので、そこは今後の修正点として取り組んでいきたいと思います。
Q、従来から武器としていた右サイドだけでなく、左サイドや中央からも攻撃ができるようになり、攻撃のバランスが良くなってきた印象があります。プレーしていて、どのように感じていますか。
A、サイド攻撃も中央から崩すことも含めて、多彩な攻撃ができていると思います。背後を狙うこともそうですし、相手を見ながらサッカーが少しずつできてきていると感じています。
Q、プレーや判断をキャンセルして、もう一度作り直す場面が増え、チーム全体の意識も合ってきているように見えます。
A、いくところとやり直すところの判断は、特にボランチに求められていると思います。ただ、チャレンジしなければいけないところもあります。そのため、チャレンジした後のセカンドボールの回収もボランチとして意識しなければいけません。二次攻撃、三次攻撃ができるチームになっていきたいと思っています。
Q、相手を押し込んだ状態でセカンドボールを拾うことも含めて、二次攻撃につなげられるようになってきたのではないでしょうか。
A、そこは意識しています。ボランチとしてセカンドボールをしっかり拾うこと。それを拾えれば、もっとチャレンジのパスを出せると思います。チームとしても、今、非常に大事にしているところだと思います。
Q、この連勝は、ここからさらに勢いを加速させる起爆剤になるのではないでしょうか。
A、連戦なので、本当に総力戦になると思います。誰が出ても良いサッカーができるように、意識して取り組んでいきたいと思います。
Q、狙い澄ましたミドルシュートもありました。振り返ってください。
A、決めたいですね。ミドルシュートが加われば、もっと相手の脅威になると思うので、練習します。リラックスして打ちます。


