Q、現役続行とFC東京と契約更新をした背景、経緯を教えてください。
A、FIFAワールドカップ2026™が終わった後は正直、4年間懸けてきた想いがとても強かったので、敗戦を受けて引退の方向に気持ちが傾いていました。しかし、5年前に「タイトルを獲る」と意気込んでFC東京に帰ってきたにもかかわらず、何一つタイトルをもたらすことができていませんでした。日々を過ごすなかで、自分自身が情けなく、悔しい想いがどんどん湧いてきました。そして、「またこのFC東京で優勝してシャーレを掲げたい」という情熱が心の底から湧き起こってきたので、FC東京で現役を続行したいという気持ちが自分のなかで高まりました。
Q、長友選手にとって、FC東京とはどのような存在ですか。
A、どんな存在……ともに戦う家族のような存在ですね。やはり帰ってくることによって、「またやってやろう」という気持ちになります。自分に落ち着きをもたらしてくれますし、本当に自分が大好きなクラブだなと、今回契約が決まった時に改めて感じました。

Q、若い選手たちにどのようなプレーを見せたいですか。また、魂に火をつけた要素があれば教えてください。
A、若い選手には、自分の特長である球際や戦う姿勢を見せていきたいです。それが自分のストロングポイントなので。FIFAワールドカップ2026™でブラジル代表に負けた日は、心を打ち抜かれたように自分自身は放心状態でしたが、足が痛くても「足は戦いたい」と、うずいているような状態でした。そこからオフ期間を過ごしましたが、身体と心のギャップがあって正直苦しかったです。身体はワールドカップを不完全燃焼で終えて、まだ「戦いたい」と言っている。だけど、心には穴が空いたような感覚でビジョンが見えない状況でした。
ただ、日を重ねるごとにあらためてワールドカップで負けたことの悔しさと、ここに帰ってきてからの5年間で何一つタイトルを獲れていないという自分自身の情けなさ、悔しさがあふれてきました。気持ちの面でも「もう一度ここでシャーレを掲げる、優勝するために戦いたい」という想いになったのが経緯ですね。身体はワールドカップが終わった直後から準備はできていました。
Q、FIFAワールドカップ2026™を終えてからいつ頃に決断したのでしょうか。今後は日本代表として次のワールドカップをめざすのか、それとも代表は引退されるのでしょうか。
A、3週間くらいたったあたりで決断しました。FIFAワールドカップ2026™は正直悔しくて見ることはできませんでした。ただ、自分自身と向き合うなかで、どんどん情熱が湧き上がってきた状態です。選手である以上は日本代表をめざしたいと思っています。自分から引退するということではなく、日本代表というものは監督が必要か必要でないかを決める。そこは常に日本代表をめざしてやっていこうと思っています。
Q、先日、故郷である愛媛県に里帰りされていましたね。
A、愛媛に帰った時にゆっくりして、子どもたちにも会ってエネルギーをもらえました。穴の空いていた心が癒やされて、また前に進もうというきっかけを子どもたちに作ってもらったと思います。愛媛で英気を養って、またこうして自分の大好きなクラブと契約して前に進めるということで、非常に嬉しく思います。愛媛のみなさんにも感謝しています。
Q、他の選手に伝えた時のリアクションを教えてください。
A、選手たちに会った時は、後輩たちもすごく嬉しそうな顔をしてくれました。僕自身も嬉しかったですし、一緒に長く戦ってきた森重真人選手とは熱い抱擁をかわしました。お互いが待っていたんだと思います。また彼と一緒に戦えることは嬉しいですし、彼とともにシャーレを掲げたいです。

Q、決断するにあたって家族に相談した際、背中を押される言葉はあったのでしょうか。
A、妻の愛梨(平愛梨さん)からは、FIFAワールドカップ2026™が終わってからも「現役を続けてほしい」と言われました。なぜかと聞いたら、「まだ身体がバリバリ動いていること、どこの怪我もなく元気な身体がある状態で辞めるのはもったいないんじゃないか」と。あと、子どもたちには「ピッチで戦う背中をまだまだ見せてほしい」と言われていました。子どもたちから「どうしてワールドカップで負けたんだ」と責められたりして、結構プレッシャーがすごかったのですが、自分自身もそれを乗り越えて今ここに立っています。良い父親であるためにも、またこのピッチでFC東京の青赤のユニフォームを着て躍動したいなと。そういう姿を見せたいです。
Q、来月には40歳になりますが、どのような目標を持っていますか。
A、年齢のことは全く意識していません。誰よりもギラギラしていると思っているので。40代になっても、プレースタイルを変えるつもりはないです。ピッチのなかで誰よりも走って、戦って、激しいプレーでみなさんを喜ばせたいです。
Q、遠藤保仁さんが持つ日本代表キャップ数が152。長友選手は146で、これは遠いのか、近いのか。どのような感覚かを聞かせてほしいです。
A、そこはそんなに意識はしていませんでしたが、キャップ数6差ですか? 遠いですね。遠いですけど、選手である以上は日本代表をめざしていきたいと思っているので。また進化した自分を見せられるように、ここで言っていることが口だけにならないように、ピッチでしっかり見せていきたいです。
以上、8/8(土)実施の記者会見よりコメント抜粋。


