INTERVIEW 2026.4.04

4/5 町田戦 MATCH PREVIEW & INTERVIEW

マッチレビュー&プレビュー

前節・FC町田ゼルビア戦のレビュー

今シーズンの前半戦折り返しとなるゲームは、3位の東京が2位につけるFC町田ゼルビアとアウェイで対戦。優勝に向けて何としても勝点3を手にしたい試合は、雨中の町田GIONスタジアムでキックオフを迎えた。 

昨秋の天皇杯準決勝で敗れた悔しさを忘れていない青赤イレブンが、立ち上がりから球際激しく試合に入っていく。ボールを回しながら相手陣内でプレーし、ロストしても早急なネガティブトランジションで即時奪回して押し込んでいく。 

この日は町田のAFCチャンピオンズリーグエリート勝ち上がりに伴う日程変更でインターナショナルマッチウィーク翌日の開催となり、日本代表の佐藤龍之介選手、韓国代表のキム スンギュ選手が不在。だが、J1リーグデビューとなったゴールキーパーの田中颯選手が最後方からチームを盛り立てる。前半29分、藤尾選手にフリーで抜け出されたシーンでファインセーブを見せた。 

守備陣が先制を許さなかったことで東京がふたたび試合の流れを引き寄せる。同32分のことだった。遠藤渓太選手が左サイドでボールを受けると、カットインから鋭く右足を振り抜いてグラウンダーでニアを射抜く先制ゴール。試合を優勢に進めるなかでシュートまで持ち込めない時間が続いていたが、思い切りのいい一撃で東京が先手をとった。 

集中力の高い守備からシームレスに攻撃へとつなげていく形が徹底できている青赤。その姿勢が後半に入っても、選手交代で投入された選手にも受け継がれていく。 

後半19分にはピッチに送り込まれたばかりのマルセロ ヒアン選手が右サイドで猛然とプレスを仕掛け、苦しくなった相手のバックパスを佐藤恵允選手がカット。「バックパスは狙っていた」という佐藤恵選手が角度のないところから左足で豪快にゴールに突き刺して追加点を奪った。 

さらに同33分には再び右サイドで佐藤恵允選手が力強く縦へ持ち運んでクロスボールを入れる。一旦はコーナーキックと判定されたが、VARのサポートで相手にハンドがあったとしてオンフィールドレビューの末にPKの判定に。これを佐藤恵選手が右足で沈め、今シーズン初めて2トップの一角で先発出場した背番号16の2発でリードを3点に広げた。  

終盤にはアカデミーから昇格したルーキーの菅原悠太選手がプロデビューを飾り、試合はクリーンシートのままクローズ。悪天候にもかかわらず熱いサポートを続けてくれた青赤ファミリーの声援に後押しされて町田との連戦の前半戦を3-0のスコアで先勝し、勝点19として暫定2位に浮上した。

今節のプレビュー

そして、第2ラウンドのゴングが鳴ろうとしている。味の素スタジアムで迎え撃つ松橋力蔵監督は選手たちに、「我々だけが難しいわけではなく、相手も同じように難しいゲームになる。積み上げる上で、両者にとって大事な一戦。勝っているから難しいわけではなく、町田にとっても難しいゲームになる」と、呼びかけたという。

1日のアウェーゲームで2得点を挙げた、佐藤恵允選手も勝って兜の緒を締め直した。

「昨シーズンも町田との2連戦で、初戦のリーグ戦に勝って次の天皇杯準決勝で負けている。今シーズンは俺たちも成長しているので、しっかりと2連勝していきたい」

敵陣に相手を押し込み、ボールの保持と奪回を循環させながらゴールへと迫る戦い方の目線が揃いはじめた。

ここからは「戦術的なところが整理され、目線が合ってきたからこそ、それを司る個人の技術と判断を高めていけば、さらに精度が高くなる。地道に当たり前のことを積み上げていく」(松橋監督)作業になる。

明治安田J1百年構想リーグは後半戦に突入してラスト9試合となる。すべての試合を糧に今シーズンの最終節に控える首位鹿島アントラーズとの一戦に向け、青赤は右肩上がりの成長曲線を描いていく。この町田戦は、優勝への覚悟が問われる試合だ。

松橋力蔵監督インタビュー

Q、FC町田ゼルビアとの連戦の初戦に勝利し、明日が2戦目になります。選手たちにはどのような声を掛けましたか。
A、我々だけでなく、相手も同じように難しい試合になると思っています。この試合の勝敗が次につながるので、ここから積み上げていくために両チームにとって大事な一戦ということは変わりません。そういう意味では、やはり我々が(初戦に)勝っているから難しいというわけではなく、町田にとっても難しい試合にはなるという話はしました。

Q、前回の対戦では出場した選手が良いプレーを見せていました。連戦での選手起用方法はどのように考えていますか。
A、極端に謙虚になる必要はないと思っています。調子が良くて良い試合をしたのであれば、もう一度同じことを繰り返すことができればいいと考えています。繰り返すなかで、相手がどのような布陣を組んでくるのかを予想しながら、今日の練習のなかでは攻守それぞれの準備を行いました。この状況で、相手の立場になって考えた時にどうしていくのかを選手ともしっかりと目線を合わせることができました。前回と同じような戦いになるのであれば、我々のプランをもう一度しっかりと繰り返して、(相手が)分かっていてもひっくり返すことができるのが本当に強いチームだと思うので、いろいろな手法を使いたいです。ただし、ゴールに向かうことが大前提です。

Q、複数得点を継続していくことが勝利につながると思いますが、どのように考えていますか。
A、もちろん続けたいですが、とても難しいことだと思います。町田を相手に3点とることが、毎回できるのかというと、そこはなかなか難しいです。一方で難しいから1-0や2-0でいいという話ではなく、やはり相手を畳みかけるくらいの気持ちで臨まなくてはならないと思います。

Q、明治安田J1百年構想リーグも半分の試合を終えて、2位で折り返します。ここから首位の鹿島アントラーズを追いかけていくためにも、どのようなことが重要になると思いますか。
A、我々は常にチャレンジャーです。鹿島とは最終節で対戦するので、そこまで常に挑戦権を持ち続けたいです。もちろんそれまでに鹿島を越えることができれば良いですが、最終節に鹿島とアウェイで対戦するということで舞台は整っているので、その時に我々がどのような状況にあるのかが重要です。ただ、最終節までにまだまだ多くの対戦相手がいるので、しっかりと積み上げていき、最後の試合をどういう舞台にするべきかをしっかりと見据えてやっていきたいです。

選手インタビュー

小泉慶選手

Q、FC町田ゼルビアと中3日で連戦です。自身はジェフユナイテッド市原・千葉戦でスタメン出場してから東京ヴェルディ戦では出場がなく、前節のアウェイでの町田戦では途中からの出場でした。
A、中3日での連戦なので、総力戦でやっていかないといけないことはどこのチームも同じだと思います。自分の状況については別にあまり難しいことを考えずに、しっかりとチームのために頑張ることができればいいです。とにかく結果が一番大事なので、自分が出場するのであれば、その試合でしっかり勝つということが自分にとっても一つの結果だと思っているので、まずはチームが勝てるようにしっかりと良い準備をしてピッチに立てればいいなと思います。ピッチに入ればあとはもうやるだけです。

Q、千葉戦では小泉選手のパフォーマンスがそのままチームのパフォーマンスに反映され、チーム全体をうまくコントロールしていたように見えました。
A、自分のなかでは、もっと攻撃でも守備でもできたと思います。あまり試合に出られなくても一喜一憂せずに身体だけはしっかり作れていたので、千葉戦でパッと90分間出てもプレーできていたとは感じています。たとえ自分の出場時間が限られたとしても、チームとして勝てるようにやっていければいいです。同じ相手との連戦で前回は東京が勝っているので、相手も連続で負けるわけにもいかないし相当な覚悟を持ってくると思います。やはりそこを受けるのではなくて、前回の試合のことはもう忘れて、今回はホームゲームでもあるので良い意味で受けないようにどんどん自分たちからアクションを起こしていきたいです。

Q、前節の町田戦にしてもそうですが、相手に対して変に受けずに自分たちがやるべきことに徹したほうが内容も結果も伴っていると感じます。
A、そうですね、やはりリアクションの動きが多いと、どうしても苦しいし試合もコントロールされてしまいます。自分たちから守備で今すごく良いアクションができているからこそ良い攻撃につながっていると思うし、そこは継続していければいいと思います。ただ、うまくいかない時間は絶対にあると思うので、そういう時にピッチに立っている選手が声を掛け合ってやるべきだと思います。

Q、短いシーズンではありますが、今節の町田戦で後半戦に突入します。優勝という目標に向けてチームの目線が揃っているなかで、短いシーズンだからこそ落とせない試合が続くと思います。
A、そういう状況ではありますが、一番は目の前の試合を大事にしたい。個人的には、先は見過ぎずに、目の前の試合に勝つ、それを継続することがその先につながると思うので。個人としてもチームとしても、まず目の前の相手というのを大事にして、しっかり整えられればいいなと思います。

Q、前節は右サイドバックで途中から出場しましたが、今シーズンはボランチでの起用がメインになっています。コンビを組む相手によってなにか変わることはありますか。
A、多少はあるかもしれないですが、でも、ピッチ外でもそうですし、練習中も、どの選手とも声を掛け合ってうまくやれていると思います。もちろんタイプが似ているようで似ていないと言いますか、同じタイプの選手が多そうに見えて少し違うところがあるので、僕だけではなく常盤亨太選手もそうだし、東慶悟選手も橋本拳人選手も高宇洋選手も、みんなが考えながらプレーしていると思います。ただ、相手をいくら分析しても、特にピッチの中では臨機応変にやるしかないと思います。ピッチに立つ選手が状況に応じて判断しなければいけない。そこは選手同士のコミュニケーションが大切で、誰が出ていたとしても、今どうしたらいいのかと話し合って、判断してプレーしていきたいです。

Q、最後に、町田との後半戦をホームで迎えるにあたり、熱いメッセージをお願いします。
A、そうですね……絶対に勝ちましょう!

佐藤龍之介選手

Q、日本代表の活動を終えていかがですか。
A、あらためて日本のサッカーのレベルは高いなと感じました。あのイングランド代表に自分たちの力を出せば勝てるところを見られたので、刺激になりました。

Q、試合に出場できなかった悔しさをFC町田ゼルビアでぶつけたいのではないでしょうか。
A、もっともっと東京でやらないといけないなと感じましたし、より一層高みをめざしてやっていきたいと思いました。体調も万全なのでまた日本代表に呼ばれるように、勝利につながるプレーを見せていきたいです。

Q、ここでリーグ戦の折り返しになりますが、優勝もめざせる位置につけています。
A、最後まで優勝争いをしないといけないと思いますし、その状況が常にあることにより、自分もそうですしチームも成長できる環境になると思うので、必ず鹿島アントラーズに食らいついていきたいと思っています。

Q、鹿島との差を縮めるためにも、町田との2戦目はすごく大切な試合になると思います。
A、僕自身、1戦目に出場できていないですが、2試合目ということで難しさもあると思いますし、相手も対策してくると思うので、それを上回りたいと思います。町田との試合はいつもタフになります。気持ちでも相手を上回れるようにしっかりと準備をしていきたいです。

Q、出場したらどんなプレーを見せたいですか。
A、やはり得点につながるプレーをしたいです。もちろん優勝をめざす以上、勝利をしていかなければいけませんし、その先にあるワールドカップのメンバー選考に向けても、Jリーグでやっている以上、海外でプレーしている選手以上の結果が必要だと思います。そういった意味では、この試合だけではなく毎試合毎試合結果を残していくつもりでプレーしたいと思います。