もっと強烈な存在感を──
結果にこだわる姿を見せる覚悟
MF 8 高宇洋
2026シーズンの明治安田J1百年構想リーグに臨む全青赤戦士を紹介する『PLAYERS FILE 2026』。果たしてハーフシーズンの特別大会を控えた選手たちはどんな想いを抱き、いかなる覚悟で一年に臨もうとしているのだろうか。
ピッチの中央で青赤の攻撃を司り、“力蔵トーキョー”にリズムを生み出してきた高宇洋。東京加入後3シーズン目を迎え、本当の意味で強いチームになるために、周りを巻き込みながら高みをめざしていく覚悟を固めた。クラブとして優勝を明確な目標に掲げた特別大会。2025シーズンの悔しさをバネにチームと個人の双方で大きな成長を期す。

勝負の青赤3シーズン目が始まる。2025明治安田J1リーグを11位で終えた東京で、高宇洋は不完全燃焼に終わった昨シーズンを力に変え、明治安田J1百年構想リーグにすべてを注ぐ。
誰よりも強い責任感を抱いていたと言っていいかもしれない。「戦える集団じゃない」と厳しく言い放ったシーズン前半戦を乗り越え、最終的には6試合負けなしでフィニッシュ。天皇杯では準決勝まで進むなど、チームとしての成長を感じた一方で、結果に結び切れなかった試合も多く、もどかしさが残った。
「最終節のアルビレックス新潟戦で試合終了のホイッスルが鳴ったあと、『苦しい1年だったな』という気持ちが自分の心に強く残った。今は開幕前のキャンプを過ごして切り替えることができたけど、非常にもどかしさを感じた1年間だった」
クラブは明治安田J1百年構想リーグに向けた新体制発表会見で、優勝を明確な目標として掲げた。チーム全体にその意識が浸透しつつあるなかで現状と向き合いながら、高宇洋は自らに求められるものを見据えている。
「もっと圧倒的な存在感を出していかなければいけない。優勝するチームには本当に強さがある。リキさん(松橋力蔵監督)からも優勝という目標が提示されたし、そこに向かって成長していくしかない」
必要なものは明確だ。昨シーズンは内容が良くても結果を掴み切れない試合が続き、自信を失いかけた時期もあった。勝負どころで勝利を手にして結果を積み重ねていくためには、個々の強さが不可欠になると力を込める。
「勝点を一つでも多く積み上げるために、結果にこだわることが絶対に必要。一人ひとりがもっと強くならなければいけないし、その集合体としてチームがある。簡単にやられない強さが今のチームに必要になる」
個人として見せたいのは、勝利に対するどん欲さだ。自らが先頭に立ち、周囲を巻き込みながら青赤の熱量を引き上げていく。沖縄キャンプの練習試合では腕章を巻いて中盤でファイトする姿もあった。松橋力蔵監督からもプレーの幅を広げるアドバイスを受け、さらなる成長を誓っている。
「空間を使うボールをうまく出せるようになれば、選手としての幅がもっと広がると常に言われてきた。ボランチがもっと数字を出せば上にいけるのは間違いないですが、そこばかりに引っ張られず、チームが勝つためのバランスを考えていきたい」
ボランチとして、チームを引っ張る立場の選手として。青赤の基準を担う高宇洋がピッチの中央で熱を放っていく。
(文中敬称略)
Text by 上原拓真(FOOTBALL ZONE編集部)

