マッチプレビュー
2026/27シーズンの明治安田J1リーグ開幕まで1週間。新シーズンに臨む“力蔵トーキョー”が、ドイツ・ブンデスリーガの名門ボルシア ドルトムントを迎える一戦でお披露目される。
半年の特別大会を終えて、今夏から秋春制がスタート。そのプレシーズンを締めくくる一戦だ。FC東京は北海道・白老町キャンプを経て、今週から小平でのトレーニングを再開。暑熱対策にも取り組みながら、1週間後の8月8日(土)に控えるFC町田ゼルビアとの開幕戦に向けて調整を続けている。
このタイミングでMUFGスタジアム(国立競技場)に迎え撃つのが、ボルシア ドルトムント。ニコ コヴァチ監督に率いられた2025-26シーズンは、強度の高い堅守速攻をベースにした規律あるサッカーでリーグ2位に。今年のFIFAワールドカップ2026にはニコ シュロッターベック(今回は来日せず)、ヴァルデマール アントン、フェリックス ヌメチャ、マクシミリアン バイヤーの4選手がドイツ代表として出場するなどワールドクラスの選手を数多く擁するチームだ。また、ドイツ代表のバイヤー選手は室屋成選手とハノーファー96(ドイツ)時代のチームメートでもあり、両選手が前日会見に並んで登壇。試合でマッチアップする可能性もあり、ともに笑顔で再会を喜ぶ姿が印象的だった。

ドルトムントは今月29日にYANMAR HANASAKA STADIUMでセレッソ大阪と対戦し、フレッシュなメンバー中心の布陣に加えてU-21イングランド代表のジョーブ ベリンガム選手、昨シーズンのブンデスリーガで33試合17得点をマークしたセール ギラシ選手らを起用。試合は0-1で敗れたが、ガンバ大阪から期限付き移籍中の山本天翔選手が出場するなど、見どころのある試合となった。
ニコ コヴァチ監督はFC東京戦に向けた前日会見で「代表選手たちも45分以上起用したいと思っている」とコメントし、主力選手の起用を示唆。プレシーズンにおける重要なゲームと位置付けていることを明らかにした。
一方、ヨーロッパで結果を出してきた名門との対戦に向けて松橋力蔵監督は、「開幕前の重要な試合ですし、なかなかできない強豪クラブとの対戦でもあります。とはいえ、胸を借りるとか、チャレンジするのではなく、目の前の一戦として、自分たちがどこまできているのかをしっかり表現したい。ブンデスリーガの名門クラブと対戦することで感じられること、学べることは絶対にありますし、そのなかで自分たちに目を向けることが大事になる。良い内容と良い結果をしっかり求めていくなかで、選手が肌で感じたものを自分のキャリアに活かしてもらいたいとも思っています」と、この一戦で得られるものについて想いを語った。
特別大会でわずかに届かなかった“優勝”という目標を勝ちとりにいく2026/27シーズン。ここまで積み上げてきたサッカーをドルトムントにぶつけ、しっかりと手応えをつかんで開幕に向かいたいところ。世界に衝撃を与えるようなサッカーで力蔵トーキョーが国立を、そして東京を熱くする。
ボルシア ドルトムント
ニコ コヴァチ監督コメント

Q、明日の一戦に向けた意気込みをお願いします。
A、お集まりのみなさんこんばんは。日本のみなさんの温かい歓迎、親切さに選手・スタッフの全員が感謝しています。日本での時間を心から楽しめています。明日の試合についてですが、これまで出場機会のなかった代表選手5名をプレーさせる予定ですし、45分以上の出場が可能かどうかを最終で確認しています。私たちにとっても、最初の公式戦、バイエルン ミュンヘンとの試合まで3週間あります。明日の試合を活用し、良い準備を進めていきたいと思います。前回の大阪での試合結果を踏まえ、明日は勝利をめざしていきたいと思います。
Q、相手の国やクラブの印象、そしてその相手に対してどういったサッカーを明日の試合で見せたいか教えてください。
A、先ほども言った通り、日本は本当に素晴らしい国です。街もすごくきれいですし、環境面でもヨーロッパとの違いを感じています。選手にとっても違う国や違う文化を見たり感じられる機会は大事なことです。彼らもずっとホテルに閉じこもっているわけではなく、街に出て、人と触れ合ったり、文化を感じたりしていると思います。それは選手それぞれの人生にとっては貴重な時間です。
マクシミリアン バイヤー選手コメント

Q、明日の一戦に向けた意気込みをお願いします。
A、日本のみなさんにとても温かく迎え入れていただいたことに感謝しています。日本がさらに好きになりました。明日の試合をとても楽しみにしています。
Q、バイヤー選手と室屋選手はドイツでともにプレーされていました。久しぶりの対戦で何か意識することはありますか。
A、室屋選手とは2シーズン一緒にドイツでプレーしていました。非常に素晴らしい右サイドバックの選手ですし、もしも明日の試合でマッチアップすることがあれば、しっかりと仕掛けてドリブルで抜き去りたいです。抜けるとは思いますが(笑)。明日の試合のチケットが結構売れていると聞きました。観に来てくださったみなさんに良いパフォーマンスを見せて、しっかり勝ちたいです。
日本に来られたことに価値を感じています。もちろん明日の試合はエンターテインメント性が多い一戦かもしれませんが、プロサッカー選手として試合の結果も大事なことです。先日対戦したセレッソ大阪はとても強い相手でした。Jリーグには本当に良い選手が多くいますし、明日の試合はFC東京を相手に良いパフォーマンスを出したいと思います。C大阪戦より良い結果を求めていきたいですが、結果だけが一番大事なことではないです。明日の試合はチームとしてのパフォーマンスを求めていきたいと思います。
FC東京
松橋 力蔵監督コメント

Q、明日の一戦に向けた意気込みをお願いします。
A、明日のボルシア ドルトムントとの対戦を楽しみにしています。こうした機会ではないと対戦できるような相手ではありません。我々としては2026/27シーズンの開幕前最後の実戦となります。しっかりと良いパフォーマンスを発揮できるようにしたいです。良いゲームにしたいです。
Q、相手の国やクラブの印象、そしてその相手に対してどういったサッカーを明日の試合で見せたいか教えてください。
A、ボルシア ドルトムントは本当に世界でも本当に有数の素晴らしいクラブの一つであるという認識は当然ありますし、こういう場で戦えるということは、先ほども申し上げた通り本当になかなかあるわけではないので、とはいえこれをただ経験という感じで捉えているわけではありません。やはりピッチで戦う選手はしっかりそこを肌で感じるものがきっとあると思いますし、しっかりと準備して出していければというふうに思っています。印象としては、やはりコヴァチ監督のスタイルというか、非常にトータルな部分でマルチな部分が多く見られます。守備で言えば、ハイプレスの強度というものが非常に高いですし、それに対して攻撃のところでも相手のプレスに対しての戦術的な柔軟性、そういうものへのスイッチも非常に多く持っているという印象を持っています。攻守において、やはりそういう部分での強度も戦術的なタスクに対しても非常に高度なものを揃えた素晴らしいクラブだと思っています。そこに我々が自分たちが持っているものをどう当てて、良いゲームができるかはしっかりと求めて、明日のゲームに挑みたいと思っています。
室屋 成選手コメント

Q、明日の一戦に向けた意気込みをお願いします。
A、このようなビッグクラブと試合ができる機会はなかなかないですし、この貴重な時間を楽しみたいと思います。そして、2026/27シーズンが来週開幕します。自分たちにとっても良いゲームにしたいです。
Q、バイヤー選手とはドイツでともにプレーされていました。久しぶりの対戦で何か意識することはありますか。
A、僕が当時彼とプレーしていた時は10代の選手でしたが、若い選手のなかでも、才能のある選手でした。今、彼がボルシア ドルトムントでプレーしていることについて、驚きは全くありません。それぐらい才能のある選手です。そして、ドイツ代表選手としてFIFAワールドカップ2026でプレーしていることについても本当に嬉しく思います。マッチアップするということになればすごく楽しみですし、どれくらい彼が成長したかを見るのが楽しみです。しっかり抑えたいと思います。僕自身、ドイツでプレーしていましたし、ドルトムントがどれほど素晴らしいクラブであるかを知っています。それでも自分たちがしっかり勝つためにプレーしたいと思います。
Q、明日の試合はFC東京のファン・サポーターにとって、2026/27シーズンのお披露目の場だと思います。注目してほしいポイントがありましたら教えてください。
A、ドルトムントが相手だからといって、何か自分たちの戦い方を変える必要はないと思っています。これまで松橋力蔵監督とやってきたなかで作り上げたチームが、強豪相手にどれだけ通用するかというのを自分たちも楽しみにしています。せっかくの国際親善試合ですので、100パーセントでぶつかりたいと思います。

