シーズン移行初年度のJリーグ開幕に向けて、トレーニングの始動を迎えた。
当日は早朝から強い雨がピッチを打ち付けていた小平グランドだったが、選手たちが登場する頃には雨も止み、新シーズンを戦う選手とスタッフがトレーニングの前には来場したファン・サポーターの前に並んだ。

最初に、7月から新たに就任した白井英介社長が挨拶し、松橋力蔵監督が「東京にシャーレを。とれるタイトルをすべて狙う」というチームの目標を明言。選手を代表してマイクを持った稲村隼翔選手も、チームのめざすべき地点として、リーグタイトルの獲得を力強く宣言した。
韓国代表の一員としてFIFAワールドカップ2026に出場したキム スンギュ選手は休養のため不在となったが、オフ期間にU-19日本代表の北中米遠征に帯同していた鈴木楓選手はチームに合流。昨シーズンの最終戦で前半途中に交代した佐藤恵允選手も冒頭からチーム練習に参加するなど、明るい材料もあるなかでトレーニングを迎えた。

すでに個別でのトレーニングなども積んできたため、早々にボールを使って実戦を意識するようなメニューを実施。少人数でマッチアップするミニゲームなどで心肺機能を向上させつつ、ボールを蹴る感触を確かめた。
チームは7月12日まで小平グランドでトレーニングを積み、14日から25日まで北海道の白老町でのトレーニングキャンプに臨む。
松橋力蔵監督コメント

Q、今シーズンはどんなチーム作りをしていきたいですか。
A、我々のスタイルというか、我々らしく戦っていきたいです。そのなかでやはり上位にもう一度食らいつく、上位をキープする、優勝するためにはリーグ開幕のスタートから大事になってくると思います。今シーズンは連戦も多いですし、しっかりスタートから戦い抜けるように良い準備をしたいと思っています。
Q、明治安田J1百年構想リーグでは4位という結果でしたが、昨シーズンで得られたことと、今シーズンでそれに上積みをしていきたい部分を教えてください。
A、選手もすごく手応えを感じていると思いますし、さらに質の部分などを日々のトレーニングのなかでどう積み上げていくかだと思います。確実にこうしていくとは言い切れない部分は当然ありますが、先ほど申し上げた通り、連戦があったり、明治安田J1百年構想リーグでは、4月にFC町田ゼルビアとの連戦があって、そこは1勝1敗。そこから横浜F・マリノス、水戸ホーリーホック、柏レイソル、川崎フロンターレと90分勝ちで4試合を過ごして、当時順位が低かったジェフユナイテッド千葉に0-3で負けてしまった。やはり、あそこでもう一ついけるか。その時の千葉は素晴らしかったですし、我々に勝機はなかなか見出せなかったと思いますが、ああいうタイミングでもう一つ勝点を重ねられるかというところが大きい。となれば今シーズン、開幕2試合の後にすぐ3連戦で、その後に8連戦やカップ戦も入ってきます。そういう状況でどう勝点を積み上げていくかというところは、明治安田J1百年構想リーグ期間の反省を活かさなければいけない。総力戦になるので、選手への要求の基準を高く求めていかないといけないと思います。
Q、シーズンが秋から春にという形(秋春制)に変わりますが、その影響などはありますか。
A、すこぶる身体が動くんですよね。我々指導者の頭も回転が速いんです。「こんなに違うんだな」と。やはりこれまではシーズンのスタートが冬の正月明けだったので「よし、これからだ」みたいな感覚は当然ありましたが、気候も暖かく、比較的身体も動きやすい。そうなってくると、身体はもちろん作りやすいのですが、ここからいよいよ本番の夏が始まって酷暑なども予想されているので、引き上げるところは引き上げつつ、チームを作っていきたいです。
Q、初日の練習にしてはハードに動いているなという印象でした。
A、選手たちが良い準備をしっかりして、今日を迎えてくれました。これからさらに多くの選手がコンディションを戻してきてくれるなかで、しっかりとみんなで地に足を着けながら、明治安田J1百年構想リーグ期間が良かったからではなく、もう一度スタートラインに立って、そこからスタートすることが大切だと思います。
常盤亨太選手コメント

Q、2026/27シーズンに向けたチームが今日始動しました。あらためて今シーズンの抱負や、どのような気持ちで今日を迎えたかを教えてください。
A、明治安田J1百年構想リーグでは、めざしていた優勝に手が届かず、シーズンの最後に松橋力蔵監督から「優勝というものを一人ひとりがどう捉えているか、オフシーズンの間に考えてほしい」という話をされてチームが解散しました。自分のなかでもう一度、オフシーズンの間に今シーズン優勝するために何が必要か、自分自身の課題も含めてしっかりと向き合い、整理して、また気持ちを新たに今日を迎えました。
Q、新たな顔ぶれで迎えましたが、そういった点も踏まえて、始動日をどのように過ごしましたか。
A、昨シーズンと比べると人数は少なくなりましたが、少ないからこそ全員で同じトレーニングをし、高い集中力のなかで取り組めたと思います。あとは、新加入選手も含めて、チームがリセットされるのではなく、これまでの継続という部分も大切だと思うので、全員でコミュニケーションをとって、より良いチームにしていきたいです。
Q、明治安田J1百年構想リーグでは、大きく飛躍しました。新しく2026/27シーズンが始まるにあたり、さらに成長したいポイントはどのようなところですか。
A、まずは前提として、僕自身はチームのなかで絶対的な選手でもなければ、スタメンが約束された選手でもないと思っています。今日からまた競争が始まっていますし、レベルの高いボランチの選手がいるので、そこで負けないようにしたいです。求められることはもっと増えていくと思いますし、より高い基準で見られると思うので、まずはポジション争いにしっかり勝って、スタメンの座を勝ちとりたいです。試合に出場するためには、守備やビルドアップの部分は本当に一つのミスも許さないぐらい自分に厳しく求めていきたいですし、得点やアシストといった数字の部分は一つも残せなかったので、そこも自分自身に厳しく求めていきたいです。
Q、ここからキャンプも始まっていきますが、あらためて新シーズンを戦い抜く身体を作るという部分も踏まえ、リーグ開幕に向けて意気込みをお願いします。
A、2026シーズンのキャンプでチーム内の立ち位置を掴みましたが、その逆もあり得るということも考えながら、しっかりと自分自身と向き合ってコンディションを作っていきたいです。また、キャンプはチーム力を高めながらコミュニケーションをとる場になると思うので、そこも意識したいです。白井英介社長からチームに話があったのですが、そこで言われた「毎日、優勝できる練習だったか」「優勝できる行動をしたか」というところに一日一日こだわり、とにかくリーグ優勝に向けた毎日を過ごしていきたいと思います。
