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1999年10月30日 駒沢陸上競技場 ( Jリーグ ディビジョン2 )
豪快な2発で快勝!連敗をストップ!
FC東京 2 前半 1
後半 1
前半 0
後半 0
0ヴァンフォーレ甲府
・23分:サンドロ
・62分:佐藤由紀彦 
 
観衆 3,326人    天気    気温0.0度
主審 :   副審 :    :
16 SH 9
7 GK 11
8 CK 2
16 直接FK 17
0 間接FK 7
0 オフサイド 7
0 PK 0
Nr Pos Change Name SH
22 GK   鈴木敬之
12 DF   梅山修
3 DF   サンドロ 1
26 DF   小峯隆幸
8 DF   藤山竜仁 1
7 MF   浅利悟 1
15 MF   アウミール 2
14 MF   佐藤由紀彦 3
13 MF   加賀見健介 2
6 MF 81分 新條宏喜
10 MF   奥原崇 3
18 MF 77分 岡元勇人 1
17 FW   鏑木享 2
32 Sub/GK   仁田尾博幸
4 Sub/DF   山尾光則
11 Sub/FW   アマラオ
Nr Pos Change Name SH
22 GK   伊藤友彦
2 DF   木村哲昌
5 DF   石原大助
6 DF   仲田建二
28 DF 25分 小田切道治 1
20 DF   谷奥優作
8 MF   阿井達也 1
10 MF   大柴克友
11 MF   新明正広 1
4 MF 45分 金子誠 1
12 MF   土橋宏由樹 1
13 MF 82分 赤尾佳宣
9 FW   吉田悟 2
14 FW   堀井岳也 2
1 Sub/GK   坂本武久
19 Sub/MF   大石篤人


「残り4試合全て勝つ!」
第25節(9/10,vs甲府)から第28節(9/25,vs大分)まで”破竹の4連勝”の後、ナビスコカップ(9/29,10/6)をはさみ一転して”泥沼の4連敗”を喫してしまった東京。ナビスコカップではJ1の雄・鹿島相手に大善戦を演じ自信をつける一方で、「2週間で5試合」をこなさなければならない超ハードスケジュールに心身ともに疲労を蓄積してしまい、さらに得点源のアマラオが左足首捻挫(10/6,vs鹿島)で戦線離脱を余儀なくされた。「疲労のピークに、絶対的なエースの不在…」これが影響したのか、もしくは「J1昇格を意識したプレッシャー(?)」からか、いずれにしても東京はここに来て急ブレーキがかかってしまった。しかし、内容が悪いわけではなかった。鳥栖戦(第30節,10/11)や札幌戦(第31節,10/17)は内容で圧倒しながら一発に泣き、天王山となった前節の首位・川崎F戦(第32節,10/24)でも最高のゲームを展開している。悲観的になることもなかった。確かに「初代J2王者(=優勝)」という目標はやや困難になってしまったが、「J1昇格(=2位以内)」は自力で勝ち取れる状況にある。3位・大分に勝ち点1差で肉迫されているが、要はこの日の試合を含め残り4試合全てに勝てばいいのだ。大分がこの後4連勝しようが関係無い、我々が4連勝すれば決まる。もう後ろは振り返らない、4連勝あるのみだ!!



アマラオ復帰でチームに活ッ!
この日、エース・アマラオがグランドに帰ってきた。22日から恐る恐る走り始めたばかりであったが、今週に入り紅白戦にも出場するなど驚異的な回復を見せ、この日の試合に間に合わせた。当然先発ではなかったが、頼もしいエースの復活はなんと言っても明るい話題。更衣室では持ち前の明るさとサンバのリズムで盛り上げ、いざ出陣する時は近寄りがたい気迫でチームを引き締める。”戦うプロ”はいるだけでチームに自信を与え、相手チームにプレッシャーを与える。4連勝に向けて、準備は整った。

この日、ホームの駒沢陸上競技場に迎えた相手は最下位の甲府。前々節では大分と延長までもつれ込む接戦を演じ、前節では山形に3-0の完封勝ちを収めるなど、勢いに乗っているだけに油断は禁物。試合が始まると東京は猛然と甲府に襲いかかった。開始早々、右サイドの由紀彦がいきなり鋭い突破からセンタリングを上げる。2分には梅山→由紀彦→加賀見→梅山と華麗なダイレクトパスで右サイドを崩し、梅山が突破して絶妙のセンタリングを上げると、飛び込んだ奥原が頭で合わせるが惜しくもバーの上に。その後も連続して東京の猛攻が続き、9分には右サイドから奥原が強引にシュートを放ちアウミールが詰めるが、あと一歩のところで入らない。前節に続き加賀見が前線でポストになり、奥原や鏑木が大きく動くことでパスコースが増え、右サイドの由紀彦からの長短のパスが効果的に。左サイドも藤山が得意のドリブルから上り、アウミールとの壁パスから強シュートを放つ。先制ゴールは時間の問題と思われた。

一方の甲府は、ディフェンスラインを浅く保ち中盤で激しくプレスをかけてくるコンパクトなサッカーを展開してきた。勝ちを急ぐ東京が前へ前へ出てくることを知っているため、積極的にオフサイドトラップを仕掛け、ボールを奪うと鋭いカウンター攻撃を狙ってきた。ボールは中盤の土橋に集められ、FWの吉田、堀井へパスを配給。吉田はポストプレーに入り、堀井はスピードを活かして裏を狙う。この日はサンドロも時折攻撃参加を見せたが、そのスキに縦への一発から堀井が抜け出し、小峯と1対1で競り合う危ない場面も。小峯もけして安定しているとは言えず、一瞬ヒヤッとさせられる。




パパ・サンドロの一発で先制!
迎えた23分、東京に待望の先制ゴールが生まれる。決めたのは、一昨日(10/28)嬉しい長女が誕生してパパになったばかりのサンドロ。コーナーキックで上がっていたサンドロは、左サイドの藤山からゴール前に上がったクロスに飛び込み、飛び出した甲府GKの鼻先でヘッド一発!ボールはゴールに吸い込まれた。この1点で両チームの攻防は激しさを増す。先制された甲府は、ボールを奪うとボランチが攻撃の起点となり前線まで上がってくるようになり、縦への一発だけでなくサイドを使った厚みのある攻撃を仕掛けてきた。37分には、左からのFKをフリーでヘッドされるなど危ない場面もあり、前回の3rdラウンドで先制しながら一瞬にして逆転されたイヤな記憶が蘇る。東京も前半終了間際に混戦から加賀見が約30mの左足ロングシュートをバーに当てるなど攻撃ではいい形を作るが、前線からのディフェンスが甘く、何度か甲府に攻め込まれるなど全く予断を許さない展開となった。




由紀彦の豪快なゴールで粘る甲府を突き放す!
ハーフタイムに前線からのディフェンスを再確認し、サイド攻撃を繰り返すように指示された東京は、後半に入り勢いを取り戻した。前線からの激しいチェイシングでパスコースを絞りやすくなった東京は、インターセプトでボールを奪う機会が増え、両サイドバックの攻撃参加が目立つようになった。鏑木、加賀見、奥原、由紀彦が自由にポジションチェンジを行い、特に由紀彦は珍しく左サイドでプレーし、藤山からのパスに飛び出しセンタリングを上げた。迎えた後半17分、右サイド深くでボールを受けた鏑木は勝負を仕掛け、鋭い切り返しフェイントで縦へ突破すると、ゴール前に猛然と走り込んできた由紀彦に絶妙のラストパス。この日、積極的に遠めからシュートを放っていた由紀彦は豪快にゴールに蹴りこみ、粘る甲府の息の根を止めた。その後も東京は攻め続け、鏑木、由紀彦を中心にサイドからチャンスを作る。が、2点を取って安心したのか、サイドを勢い良く突破しても自分でシュートを打とうとせず、まずパスを考えてしまうために迫力がダウン。せっかくいい形を作りながら、もう1つ積極性がなく追加点が生まれない。結局、試合は圧倒的に東京が押し込みながら追加点を奪えず、2-0のまま終了。相手が最下位のチームということを考えればもう少し大量得点を望みたかったが、何はともあれ”泥沼の4連敗”をストップしたことは大きい。内容よりも結果を求められる時期だけに、確実に勝ち点3をゲットしたことで、やっと長いトンネルから抜け出すことができた。次節(11/8,vs大宮)にはアマラオのコンディションもグッと上がってくるであろう。眠りから覚めた東京は残り3試合、全勝街道を驀進する!!

【監督コメント】

<勝俣・甲府監督>

ここ2試合調子を上げてきており、今日もやろうとしていたことは出来た。ただ、東京は連敗をストップしようと必死であり、一丸となって立ち向かってきた。その意気込みは凄く、我々の闘志を上回っていた。

<大熊・東京監督>

中盤の構成力、展開力がまだ不十分。(アマラオが出ていないため)もう1つ前線の基点が作れていなかった。ただ、両サイドバックの攻撃参加の質、量、それから守備におけるカバーリングなど、今までよりよくなっていた。また、内容より結果が求められるこの時期に確実に勝ったことは大きい。あと三つ、全勝できるように頑張りたい。