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天皇杯3回戦

2009年11月11日 長崎県立総合運動公園陸上競技場 ( 天皇杯 )
草津の粘りに苦しむも、3得点で3回戦を突破!
3
前半 1
後半 2
0 前半
2 後半
2
・32分:佐原 秀樹
・63分:中村 北斗
・76分:平山 相太 
・58分:都倉 賢
・81分:高田 保則 
観衆 1,684人    天気曇、強風    気温17.2度
主審 : 佐藤隆治   副審 : 八木あかね    : 入部進也
14 シュート 8
8 GK 7
2 CK 4
16 直接FK 12
0 間接FK 4
0 オフサイド 4
0 PK 0
' 66 羽生 直剛
警告 ' 61 廣山 望
退場
Nr Pos    Change Name SH
1GK   塩田 仁史
33DF   椋原 健太
3DF   佐原 秀樹1
4DF   ブルーノ クアドロス
15DF   平松 大志
7MF   浅利 悟
10 MF 60分 梶山 陽平
28MF   米本 拓司
27MF   田邉 草民
14 MF 51分 中村 北斗 3
22MF   羽生 直剛1
32FW   近藤 祐介5
24 FW 73分 赤嶺 真吾 1
13FW   平山 相太3
20 Sub/GK   権田 修一
5 Sub/DF   長友 佑都
8 Sub/DF   藤山 竜仁
19 Sub/MF   大竹 洋平
Nr Pos    Change Name SH
21GK   常澤 聡
5DF   崔 成勇
32DF   有薗 真吾
4DF   田中 淳
18DF   小池 純輝2
10MF   廣山 望
9 FW 73分 高田 保則 1
30MF   松下 裕樹1
14MF   熊林 親吾1
8MF   山 渡
7 DF 87分 佐田 聡太郎
34FW   小林 竜樹
11 FW 84分 氏原 良二 1
27FW   都倉 賢2
22 Sub/GK   北 一真
24 Sub/DF   三澤 慶一
15 Sub/DF   喜多 靖
26 Sub/DF   藤井 大輔


チームの力を結集して勝利を目指す
 天皇杯3回戦は、ザスパ草津と対戦ナビスコカップ決勝からの連戦、しかもリーグ前節対浦和戦から中2日で迎えることになるが、再びトーナメント方式の大会に気持ちを切り替えることが必要になる。ただし「ケガの影響を考えて休ませたい選手もいるが、いまはギリギリの状態。故障を抱えていないフィールドプレーヤーは全員遠征にいくことになる」と城福監督。残す2つのタイトル獲得に向け、チームの力を結集して何としてでも勝たなければいけない一戦である。

 対する草津は、J2リーグで10位につける。リーグ戦では17勝10分21敗と負けが先行しているが、現在得点ランキング2位につけるFW都倉が21得点をマーク。FW高田や、中盤のMF熊林や廣山、喜多、松下ほか、テクニックの高い選手が揃い、「J1での経験がある選手も多く、攻撃力ではJ1に引けを取らない。確固たる武器をもっている」と城福監督は分析。いかに連動した守備で草津の攻撃陣を抑えられるかがまず一番のポイントになる。

 東京は先発メンバーを大幅に変更。日本代表に選出された今野、徳永が不在のため、DFラインは左に平松、中央に佐原が入り、中盤も梶山、鈴木に代わり浅利、田邉を起用。2トップには平山、近藤がコンビを組むことに。相手の勢いを止めるためにも先制点がカギとなる。コンパクトで組織的な草津の守備に対して、東京は中盤を支配し、アグレッシブな姿勢で崩していきたい。延長戦も考えられる大会方式だが、立ち上がりから運動量で負けず、東京らさを出していきたいところだ。

 浅利は「かつて、僕たちが格上のチームと対戦したときも、最初の10分で『いけるな』と感じて乗っていった。だからまず試合の入り方が大事。絶対に気持ちで負けず、常に先手を取り、格の違いを見せ付けたい。受けに回ると一気に危なくなる。それはここ数年の天皇杯でも痛いほど知っていること」と意気込みを話した。フレッシュなメンバーでの戦いとなったが、なりふり構わず勝利だけを目指して戦う!試合は冷たい風が吹く長崎県立総合運動公園陸上競技場にて19時4分に草津のキックオフで開始された。



佐原が頭で先制ゴール!リードして前半を終える
 立ち上がりから草津にボールを支配された。開始早々には草津FW都倉にオーバーヘッドで狙われるも塩田がキャッチ。12分には、MF熊林がエリア外のFKから直接狙ったボールは塩田がセーブしてバーをヒット。だが東京は決して慌てず、落ち着いて対応。守備からリズムをつくった。15分、縦パスに抜け出した近藤が、やや遠目ながら相手GKの位置を確認してシュートを狙うも枠上に。

 20分には、塩田のロングフィードから、平山が競ったこぼれを近藤がエリア内に持ち込みシュート。相手DFに寄せられカットされる。24分は、相手クリアのこぼれから、平山がDFの裏に抜け出しGKと1対1になるところを、相手DFの必死の守りにシュートまで持ちもめず。攻撃では、草津の組織的な守備の前に、DFラインでパスはつなげるものの、中盤から前線への縦パスが入らず、自然とロングボールが多くなった。

 時間の経過とともに東京らしいサイド攻撃も出始めたが、草津の勢いも衰えず。その中で迎えた32分、椋原の攻め上がりから右CKを得る。近藤が蹴ったキックに合わせて、佐原が飛び込み、ヘディングを叩きつけてゴール!セットプレーのチャンスを活かし、佐原の今季初ゴールで先制した。その後も、34分には米本のインターセプトから近藤がシュート、40分には羽生がミドルを放つなど攻勢に出るも追加点を奪えず、そのまま1点をリードして前半を終えた。



中村、平山のゴールで突き放し、苦しみながらも勝利
 後半はともにパスをつないで攻めようとし、序盤は一進一退の展開に。57分には平山が相手DFを振り切ってゴール前に抜け出し、フリーの近藤にパス。ビッグチャンスを作ったが、シュートはGKの正面に…。追加点のチャンスを逃した直後、草津MF熊林が自陣から前線へ長いボールを送る。これに合わせてFW都倉に東京DFの裏に飛び出される。塩田も果敢に前に出たが、ワンタッチで放たれたシュートが空いたゴールに転がり込み…同点に追いつかれてしまった。

 東京は浅利に代えて梶山を投入。反撃に出る。すると63分、近藤が倒され、左エリア手前からのFKを得る。途中出場の中村が右足を振り抜くと、無回転のボールはストンと落ちて右上にイン。見事なFKで再び勝ち越しを決める。続く76分には、梶山のサイドチェンジから左サイドの羽生がクロス。これを平山がヘディングを突き刺し3点目をゲット。草津を突き放すかと思われたが…。

 しかし草津はそれでも諦めず、中盤でボールをキープして、ワイドな展開からスピーディに攻めに出てくる。81分に東京のマークの甘くなった隙を突かれ、左サイドからのクロスを中央でFW高田に合わされ、1点差に追い上げられる。その後も相手はロングボールを中央に放り込み、攻撃に出てきたが、東京も落ち着きを取り戻し、ボールをキープしながら時間を使い、そのままタイムアップ。課題は残ったものの3対2で勝ち切り、15日に丸亀で開催される4回戦に駒を進めた。

 【選手コメント】《中村》「久しぶりの出場だったが、反省だらけ。いま振り返っても反省ばかりが残る。ただ、入ってすぐに追いつかれて、そこから勝ち越しゴールが取れたことで、気持ちも乗っていけたし、アドレナリンが出て身体も動きやすくはなった。そこで守備面でもっと頑張らなくてはいけなかったし、もっとやれたはず。そこが反省点。(FKは?)実は、自分のイメージでは、逆サイドの左側を狙っていて…。ミスキックです。でも僕も予想できないところに飛んで、GKも予測できなかったのでは…(笑)?ただFKは練習でもずっと蹴っていたので、今日のゴールを自信にして自分の武器にできればいいと思う。

 次の4回戦もすぐにあるし、人数も厳しい中で、試合に出た選手がしっかりやらないと結果は出せないと思っている。頑張りたい。(地元の声援がすごかったが?)実家がこのスタジアムの本当にすぐ近くなので。そこで、自分がこうやってプレーしている姿を見せられたことはうれしかったし、声援もうれしかった。東京のファンのみなさんが来られない分、国見高校の後輩もいっぱい声も出してくれて。いい後輩(笑)。僕がアシストして、相太が点を取れば一番盛り上がったかもしれないですね」

 《平山》「トーナメントなので、絶対に負けられないという気持ちは強かった。ゴールは、羽生さんからのクロスで、いつもああいう形でクロスを送ってくれるので、どんぴしゃで合わせることができた。(国見高校の後輩が応援に来ていてくれたが)自分が高校のときから歌われている歌で『大きなのっぽの……♪』を聞いたときは、ちょっと笑ってしまったが…。でも声援は励みになった。僕も頑張るので、国見高校も選手権で頑張ってほしいと思う。すぐに4回戦が来るので、いい準備をしてみんなの力で勝てるように、結果が残せるようにしたい」

 【城福監督の会見要旨】「まずは絶対に次に進むということが大事だったので、その最低限の目標をクリアすることができて良かったと思います。今日は非常に難しいゲームになることは予測していたので、我々もできるだけ怪我を抱えている選手を出したくない、休ませたい、という色々な状況の中で、久々にメンバーに入った選手が期するものがあり、彼らが次に進むための気持ちのこもったプレーをしてくれると思っていました。質に関しては反省をしなくてはいけない部分もありますが、それは小平の練習場でやり続けるしかないですし、今回出た課題を次につなげるしかないと思っています。一番大事なのは、次に進むことであり、我々はこのメンバーで一日でも長くやりたい、2010年1月1日までやりたいと強い希望を持っています。それが達成できたということは凄く良かったと思います。遠方まで来てくれたファンの方たちと、共に喜ぶことが出来たのは良かったと思います。

 (改善しなければいけない点とは?)メンバーが代わっても、我々は自分たちの時間を作りながら最終ラインからしっかりとポゼッションをして、アタッキングサードまで運ぶということがどれだけできたのかを考えれば、反省することは多々あります。今のこのメンバーだからとか、今出ている選手の技術と言うことで片付けたくは無いです。今のスキルでももっとやれたはずですし、僕はそこをあきらめたくはない。彼らにも成長して欲しいですし、彼らにもロジカルに詰めていきたいと思います。このメンバーで負けられない気持ちは見せられたと思いますが、それで全てOKとはしたく無いということです」

 【草津・佐野監督の会見要旨】「中2日しかなかったのですが、FC東京を相手に我々のある程度狙い通りのサッカーができたと思います。ただ、前半と2失点目のセットプレーについては、J2リーグを通じてなかなか改善されない点なのですが、そういう勝負どころで、抑える事ができなくて非常に残念です。勝つチャンスも十分あったと思いますし、我々のボール保持の時間もある程度あって、狙い通りできたのですが、勝負どころという点で相手のほうが勝っていたと思います。(狙い通りとはどういった点でしょうか?)やはり相手は個々の能力が優れている選手が多いので、グループでチームでオーガナイズを整えながらプレスを掛けて、出来るだけボールを保持する時間を長くしたいというのがありました。オーガナイズはしっかりと出来ていたと思いますし、スライドする部分を含めて、ラインコントロールも出来ていたと思います」