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Jリーグディビジョン1 第24節

2009年08月29日 味の素スタジアム ( Home )
カボレで先制し、とどめは米本の目の覚めるようなゴールが決まり勝ち点3を得る
2
前半 0
後半 2
0 前半
0 後半
0
・70分:カボレ
・89分:米本 拓司 
 
観衆 18,320人    天気曇、無風    気温27.8度
主審 : 東城穣   副審 : 中井恒    : 金田大吉
9 シュート 8
6 GK 8
1 CK 2
10 直接FK 19
4 間接FK 1
4 オフサイド 1
0 PK 0
警告 ' 30 上本 大海
' 79 森重 真人
退場
Nr Pos    Change Name SH
20GK   権田 修一
25DF   徳永 悠平1
4DF   ブルーノ クアドロス
6DF   今野 泰幸
5DF   長友 佑都1
10MF   梶山 陽平1
28MF   米本 拓司2
18MF   石川 直宏1
40 MF 75分 鈴木 達也
22MF   羽生 直剛
19 MF 68分 大竹 洋平 1
9FW   カボレ1
13FW   平山 相太1
24 FW 81分 赤嶺 真吾
1 Sub/GK   塩田 仁史
2 Sub/DF   茂庭 照幸
33 Sub/DF   椋原 健太
32 Sub/FW   近藤 祐介
Nr Pos    Change Name SH
1GK   西川 周作
4DF   深谷 友基
6DF   森重 真人1
22DF   上本 大海
2 DF 45分 坪内 秀介
8MF   金崎 夢生1
20MF   高橋 大輔1
21MF   東 慶悟1
28MF   清武 弘嗣1
32 MF 74分 宮沢 正史
33MF   藤田 義明1
13FW   高松 大樹
17FW   フェルナンジーニョ2
19 FW 65分 前田 俊介
16 Sub/GK   下川 誠吾
11 Sub/MF   鈴木 慎吾
14 Sub/MF   家長 昭博
27 Sub/MF   小手川 宏基


8月最後のリーグ戦、ホームで勝利し浮上を狙う
 リーグ戦は3分の2を消化、第24節は味スタで大分トリニータと対戦する。8月も最後を迎えたが、チームは7月18日大宮戦を最後に勝利がなく、苦しい状況だといえるだろう。今節はなんとしてでもホームで勝利し、続くナビスコ杯、そしてリーグ終盤戦に向けて、浮上のきっかけをつかみたい一戦となる。

 対する大分も現在18位と苦しい状況だ。第19節からはポポヴィッチ新監督を迎えたが、そこから1勝4敗と苦況は続いている。それでもボールを動かしパスをつなぐポゼッションサッカーで、最下位からの脱出をめざしている。城福監督は「アウトサイドを含め、前線にいい選手が揃っている。ビルドアップされ、彼らによい状況でボールが入ると相当怖い。警戒している」と、その印象を話す。

 しかし東京も、パスをつないで攻めるサッカーには一日の長があるはずだ。ボール支配で大分を上回り、主導権を握ることで「大分の時間」を少なくし、攻撃を防ぎたい。攻撃では、先制点がカギを握ることになる。東京が先にゴールを奪えれば、前に出てくる大分を逆手に取ることができる。試合運びもラクになるだろう。

 ここ5試合で2得点とチャンスに決められず、苦しんでいるが、今節は石川が待望の復帰を果たし、8月1日川崎戦以来となるスタメンに。城福監督は、現状について「メンバーの組み合わせや固定よりも、チームとしてのベストが出し切れるかどうかがポイント」と説明し、「個々のストロングを活かし切り、ウィークポイントは補完しあうサッカー」で連敗ストップを狙う。蒸し暑さがぶり返した味スタ、試合は19時4分に大分のキックオフでスタートした。



大分の守備を崩しきれず、前半はスコアレスで終える
 序盤から連動したプレーを仕掛け、ゴールに向かった。1分、大分陣内でパスを回し羽生がエリア内に浮き球のパスを送る。そこに石川が進入していたが、相手DFに阻まれて受けることができない。大分も持ち味を発揮し、2分には素早いパス回しから、FWフェルナンジーニョが左エリア手前からシュート性のキックを放つが、ゴールを横切った。5分には、東京が相手陣内で大分のパスをインターセプト。そして石川が、中央の平山とワンツーをかわし、エリアに抜け出すが、体勢が整わずフィニッシュには持ち込めなかった。

 互いにパスをつないでチャンスを伺い、自分たちのサッカーを展開しようとし、一進一退となる中、19分には徳永が右エリア手前のカボレに浮き球のパス。カボレがワンタッチで落とし、フォローした石川が中央に持ち出しシュートを放つ。これが東京の今日1本目のシュートとなり、よく抑えたボールだったが、GKの正面を突いてしまう。

 25分には右前線でカボレ→右エリア手前の石川とつなぎ、中央をフリーで上がった米本に。しかし米本が狙ったシュートは、大分DFにあたって跳ね返される。27分、左前線から羽生がクロスを送り、中央に石川、平山が相手DFともつれるように飛び込んだが、ボールは相手DFに当たってゴールに向かう。あわやオウンゴールかとも思われたが、GKがキャッチした。

 一方の大分も最終ラインをしっかり固め、時折鋭いカウンターを仕掛けてきた。だが、34分にFWフェルナンジーニョ→MF金崎に飛び出されたが、これはオフサイドに。39分には大分FWフェルナンジーニョに東京の右サイドを崩され→左MF藤田が空いたバイタルエリアを突いてシュートを打たれるが、最終ラインでDFがブロック。41分には梶山がドリブルで左エリアに突進し、シュートを狙ったが、ミートできず。それでもゴール前には石川が詰めたが、GKにキャッチされた。互いに集中した守備で相手を自由にさせず。スコアレスで前半を終了した。



カボレが先制! 米本の豪快なシュートで大分突き放す!
 後半立ち上がりの47分には今野が上がってつなぎに加わり、羽生が左クロス。ゴール前にはカボレが飛び込んだが、大分GKがキャッチする。55分には右サイドで粘り強くマイボールにし、カボレが中央でドリブル→左へさばく。中に攻め上がった長友がゴールを狙ったが、大きく外れる。前線にボールを運ぶものの、決定的なチャンスは作れない時間が続いた。63分には平山のポストから、石川が左エリアに抜け出す。絶好のチャンスをつくったが、DFに寄せられ、シュートは打ち切れなかった…。

 68分には羽生に代えて大竹を投入。これがすぐさま奏功し、直後の70分、徳永の前線へのパスを平山が落とし、右の石川→中寄りの大竹→後ろを回って石川がエリアに。流れるようなパスワークから、ラストはゴール前、至近距離のカボレにパス。カボレは飛び出したGKを右足のトラップで横にかわして、左足でゴール!! 石川、大竹、カボレの判断のよい連係から先制点をゲットした。

 これを機に東京がボールを支配。78分には速攻からカボレがドリブルで前線へ猛突進。ファールを受けて倒されるが、平山もフォローしていたため、プレーは続行。平山が右前線に抜け出し、反対側から鈴木も攻め上がる。しかし平山のクロスは中央に届かず…相手DFにカットされる。82分にはカボレ→鈴木が左前線に走り、左エリアに進入してきた大竹にマイナスのパスを送る。大竹はスピードに乗ってトラップで前に持ち出し、シュートを放ったが、GKの正面を突いてしまった…。

 大分も1点を追って、勢いのある攻撃を仕掛けようとしたが、東京はパスをつなぐことで反撃をシャットアウトした。迎えたロスタイムには、大分が反撃に出ようとする中で落ち着いてパスを回し、鈴木のキープ→長友→米本が前にプレッシャーがないとみるや右足を一閃! 30mほどの位置からのシュートは、大分GK西川の手を越えてネットを突き刺しゴールイン!! 米本のリーグ初ゴールで終了間際にダメ押しの2点目を奪ってタイムアップ。7月18日大宮戦以来となる勝ち点3を手にした。

 【選手コメント】《米本》「得点は無我夢中だったので、あまり覚えていない。ただ、今週何回も練習していたので、入ってよかった。うれしかったが、それまでのプレーがあまりよくなかったので、ゴールで報いた感じ。でもこういう1点差のときに、追加点を奪えたことでラクになった面もある。今日は、ここで勝てないと上位に食い込めないと話していた。だからみんなで助け合いながら勝ち点3を取ろうとがんばった。ナビスコにもつながってよかったと思う」《石川》「チームが勝てないときは、勢いもなくなっていたと思う。今日はそこを意識して、攻撃のスイッチを入れるタイミングと、入れ方に注意して試合に臨んだ。カボレのゴールが生まれたシーンは、いい形でスイッチを入れられた。大分の堅守を破るために、いろいろ工夫をしながらトライしていった。なかなか点にはつながらなかったが、後半、取ることができてよかった。ああいう場面を前半からもっと作りたかったが。迫力をもった攻撃で結果を出すことができて、よいイメージが次につながっていくと思う。まだもっといいサッカーができるはず」

 【城福監督の会見要旨】「1ヶ月以上勝ち星に恵まれず、苦しい8月を過ごしたが、今日みなさんと勝利を喜び合えて良かった。応援に来てくれた方々と勝利を喜び合えるというのはこんなにいいものなのかと、久々ゆえにしみじみと感じた。内容は、大分が従来よりもさらにコンパクトな守備陣を敷いて、11人のブロックをしっかりと作ってきたので、なかなかそこに入っていくことに苦しんだ前半だった。相手を横に揺さぶりながらタテに入っていくタイミングを計っていたが、前半は揺さぶることも、タテに入っていくときの迫力も中途半端だった。後半、多少の守備の確認と、タテの迫力をどのように付けていくか、どういう共通認識で行くかということを確認した。選手の勝ち点3と点を取りたいという気持ちがボールに乗り移り、2点を取れたのは良かった。反省点も含めて、次への経験にしたい。

 (米本選手のゴールについて)本来であれば、ボランチのもう一人の梶山にも、もっとシュートチャンスがあったはず。ただ、彼は足首に問題を抱えており、それが治ったときには、米本のシュート以上のシュートを打ってくれるはず。我々はミドルシュートと、相手を横に揺さぶりながらサイドを崩していくことを頭の中に入れており、彼らも毎日練習していた。だから米本も練習であのくらいのシュートは打っていた。ただ、練習場で打つのと、試合で打つのは同じようにはいかない。それが表現できたというのは自信になるだろうし、梶山を含めて、ああいうチャンスを逃さずにトライしていけるようになれば、このチームはワンランク上に行けると思う。(石川の復帰がもたらす効果について)勝ってない期間も、アタッキングサードまでボールは運べたが、そこで点が取れない、後ろがこらえきれないという悪循環だった。今日の試合では、メンバーを変える手法もあったと思う。私はメンバーは指定席じゃないと思っているが、石川が戻ってくることが見えてきたときに、自分たちがよかったときにチームとして出せていた要素は何なのかを振り返った。メンバーが揃うことによってもう一度原点に戻れたということが大きかった」

 【大分・ポポヴィッチ監督の会見要旨】「最近数試合と同じ結果になってしまった。内容はそんなに悪くなかったと思っているが、ただ、私たちは得点機会に決め切れず、逆に相手に決められた。前半の最後、DF上本が東京の選手のひじ打ちを食らって、後半プレーできなかったことも予想外のことだった。前半の私たちは非常にいいプレーができたし、相手よりも多くのチャンスを作った。相手よりも大きいチャンスを作れたと思ってる。私たちが試合を支配していたし、素晴らしい戦いをした。0対0というスコアのときにゴールを決めるチャンスもあったけれど、それを得点に結びつけることができなかったことが一番の敗因。試合を支配しながら、疲れた時間帯があり、そこでカボレ選手に上手く決められた。集中力と体力が一時落ちてしまった時間帯だった。2失点目に関しては、非常に美しいゴールで、お客さんもあんなゴールを見ることができて満足したと思う。ただ、我々にもそういうチャンスは何回かあったが、それはゴールに入らなかった。それでも私たちのシュートがゴールに入る日も必ず来るだろう。そのためにいいトレーニングをしていかなければならない。そう信じること、自分たちのスタイルでやることを続けていかなければならないと思う。自分たちが今できることをしっかりとやって、この状況から抜け出していかなければならない。ゴールを決められる日は必ず来るので、それまでしっかり、いい準備をしておきたい」