宿敵! 盟友!? フロンターレとのJ1対決
前節、清水に手痛い逆転負けを喫した東京。中2日の日程で行われた今節は、JFL、J2を共に戦い抜いてきた川崎フロンターレと相対する。過去、幾度となく激闘を繰り広げてきたライバルとして、昇格1年目同士のチームとして、話題にはことかかないこの対戦。J1ではメンバーを固定できず、現在15位と今ひとつ元気のないフロンターレだが、佐藤由紀彦は「苦労しているチームというのは、いろいろ試行錯誤をしていて、そういう時がいちばん恐い。実際に、そんな状況にあったガンバに負けてしまったわけですから。その教訓と経験を活かして、今日はその二の舞をしないように」と話す。
今節より、94年まで東京ガスの監督を務めていた今井敏明新監督が率いる新生フロンターレに対して、容赦なく勝ちにいきたい。
ゲームを支配するもゴールは割れず
立ちあがりからファールの応酬で激しい展開が予想されたが、ペースをつかんだのは東京。7分には、左サイドの藤山が起点になり、DFラインの裏に抜けたツゥットのクロスに神野が飛び込むが、あと少しのところで合わず。8分、今度は右サイドの内藤が起点となって由紀彦に。絶好のボールがゴール前にあがったが、神野のヘディングシュートは惜しくも枠外。直後に、ツゥットが強引に放ったシュートは、キーパーにセーブされる。
その後も、ボールを支配して攻める東京に対して、フロンターレは最終ラインに4人、時には5バックの布陣で臨み、堅い守りを見せる。攻め疲れからか、集中を欠いたパスミスでカウンターをくらう場面もあったが、フロンターレのミスにも助けられ優勢は変わらず。26分には、セットプレーからサンドロのヘディングシュート、33分には由紀彦が、ゴール正面からフリーキックを直接狙うなど、前半のシュート数は12本。35分には、いつにも増して勢力的にフィールドを駆け回るツゥットからスルーパスが通り、由紀彦が思い切りよくシュートするが、相手DFがゴール寸前でクリア。東京は再三の決定機を迎えながら、ゴールを割れないまま、前半を終了する。
小林成光、J1初ゴールで先制!
後半、守りを固めるフロンターレに対して、東京はなかなかシュートまで持ちこめない。ところが後半10分、フロンターレ、アルバレンガのフリーキックをDFがクリア。これを小林がヘディングで神野につなぎ、一気にカウンターを仕掛ける。ドリブルで攻めあがった神野は、フリーで走りこんでいた小林に再びパス。小林は、ドリブルでGKをかわして無人のゴールへ流し込んだ! 攻守の切り替えの速さ、小林の判断の良さが光った先制弾であった。
ツゥット、意地のヘディング弾!!
先行されたフロンターレは60分、FW森山、MF池田を同時に投入。サイドを高い位置に上げた3バックに変えて反撃体勢に。運動量が落ちてきた東京も、小池に替えて喜名を投入。互角の応酬が続く。さらにフロンターレは70分、アルバレンガをMF伊藤に替え3トップ気味の布陣を敷く。しかし東京は73分、小林がツゥットとワンツーでつないだボールを、再び右サイドへ。これを内藤が3バックのサイドの空いたスペースへ持ちこみ、一人かわしてから絶妙のクロス。待ち構えていたフリーのツゥットがヘッドで押し込んで2対0! フロンターレの隙をついた格好となった。
だが、徐々に前線でボールを追えなくなってきた東京は、DFラインが引き気味になり、中盤でボールを回されることに。マークが一歩ずつずれていく中、79分にはゴール前の混戦からぽっかり空いたスペースにボールがこぼれ、これをフロンタ−レ池田がクリーンシュート。1点差に追い上げられてしまう。その直後には、MF久野の精度の高いクロスに森山が走りこんで合わせ、あわやというシーンもあったが、清水戦の反省を活かし、危うい時間を持ちこたえた東京。83分には神野を戸田に、89分ツゥットを山尾に替えてしのぎきり、手堅く7勝目をあげた。
《今井監督のコメント》
「1点目に関して、我々も事前に東京の攻撃の特徴を捉えていて、カウンターに注意するということはわかっていた。しかし、それに対して対応が準備不足だったということが、今日の一番の敗因だと思う。ただ1点取り返して、もう1点を取るチャンスがあり、同点にできるかとは思ったのだが。得点に対してこれからの課題が残る試合になったかと思う」
《大熊監督のコメント》
「ここ最近の日程と前節清水戦の負け方、そしてガンバ戦での連敗、その反省をもとに、闘志的にも戦う気持ちがあって、いい試合だったとは思う。ただ最後に、自分たちから相手にエネルギーを与えるような、そういうプレーがあったことについては非常に反省しなくてはいけないところだ。2度とやらないように、チームとしてコンセプトをはっきりしなくてはいけないと思う。あの時間帯を考えれば、もう少しセーフティにやっておいてもよかったと思う」
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