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Jリーグディビジョン1 第20節

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2012年08月04日 埼玉スタジアム2002 ( Away )
【2-2】 後半怒涛の反撃で同点に追いつき勝ち越しを狙うも、もう1点が遠くドローで終える
2
前半 0 
後半 2 
 2 前半
 0 後半
 2
・60分:椋原 健太
・72分:長谷川 アーリアジャスール 
・11分:宇賀神 友弥
・35分:マルシオ リシャルデス 
観衆 34,267人   天気 曇、無風   気温 29.5度
主審 : 村上伸次   副審 : 西尾英朗  : 大川直也
15 シュート 7
6 GK 10
5 CK 4
13 直接FK 14
6 間接FK 0
6 オフサイド 0
0 PK 0
' 3 椋原 健太
' 63 高橋 秀人
' 81 加賀 健一
警告
退場
Nr Pos    Change Name SH
1 GK   塩田 仁史
5 DF   加賀 健一
4 DF   高橋 秀人
3 DF   森重 真人 1
33 DF   椋原 健太 1
27 MF   田邉 草民 1
10 MF 59分 梶山 陽平 1
8 MF   長谷川 アーリアジャスール 2
49 MF   ルーカス
18 MF   石川 直宏
9 FW 83分 エジミウソン 1
7 MF   米本 拓司 1
11 FW   渡邉 千真 3
14 DF 46*分 中村 北斗 4
21Sub/GK 廣永 遼太郎
16Sub/DF 丸山 祐市
36Sub/MF 三田 啓貴
39Sub/MF 谷澤 達也
Nr Pos    Change Name SH
18 GK   加藤 順大
20 DF   槙野 智章 1
2 DF   坪井 慶介
17 DF   永田 充
7 MF   梅崎 司 2
10 MF   マルシオ リシャルデス 2
22 MF   阿部 勇樹
14 MF   平川 忠亮
11 FW 87分 田中 達也 1
3 MF   宇賀神 友弥 1
12 DF 78分 野田 紘史
13 MF   鈴木 啓太
24 FW   原口 元気
16 FW 62分 ポポ
1Sub/GK 山岸 範宏
26Sub/DF 濱田 水輝
29Sub/MF 矢島 慎也
27Sub/MF 小島 秀仁

苦境を打ち破り、鬼門・埼スタにて連敗ストップをめざす

 リーグ第20節が開催。アウェイで浦和レッズと対戦する。前節新潟戦は攻守にわたって良さを出せず、ホームでふがいない敗戦を喫した。ポポヴィッチ監督は「日程は言い訳にできないし、暑さなどの厳しい環境をも打ち破っていく強さを身に着けたい。新潟戦の内容には反省が残るが、強くなっていくためのステップアップと捉えたい。悲観的にならず、自分たちのやるべきことに向かっていく」と気持ちを切り替え、さらなる積み重ねと勝利に向かっていく。

 対する浦和は、現在勝ち点34で3位につける。5月3日横浜FM戦を最後に敗戦はなく、ここ10試合で4勝6分。引き分けが先行しているものの、好調が続いている。今節はMF柏木が警告累積のため出場停止となるが、2列目のシャドーにはMFマルシオ リシャルデスとともにMF梅崎を起用。両サイドにMF平川とMF宇賀神を配する布陣で臨んできた。

 前半の浦和との対戦では、屈指の好ゲームを見せたものの引き分けに終わり、浦和に対する勝利は2004年以来いまだ果たせていない。また埼玉スタジアム2002(対浦和戦)では、かつて2度しか勝利がなく、“鬼門”と言われても仕方のないところだろう。それでも自分たちのサッカーの原点に立ち返り、試合を支配して勝ち切ること、さまざまなデータやジンクスも“打ち破る強さ”に期待したい一戦だ。

 東京は、田邉がトップ下、米本がボランチで先発に。同時にこれまでとはポジションを入れ替え、ルーカスが左サイド、高橋がセンターバック、加賀を右サイドバックに配する布陣で臨むことになった。日中に一時的に降った雨は上がったものの、蒸し暑い気候の埼スタ。試合は18時4分に東京のキックオフでスタートした。

攻めのリズムを掴み切れず、2失点を喫して……

 浦和は立ち上がりから積極的にシュートを狙ってきた。東京も10分にはルーカスが前線に送ったクリアを石川がつなぎ、米本がミドル。互いに主導権を握り合おうとする中、その直後には浦和・MF平川に右サイドで突破を仕掛けられたが、これはCKに逃れた。だが11分、この右CKから1度は東京DFがクリアしたが、こぼれがペナルティアーク手前のMF宇賀神のもとにわたり、豪快なミドルを左上隅に突き刺されて……。早い時間帯に先制を許した。

 それでも東京は慌てることなく、13分には渡邉が強烈なミドル。強烈なシュートが浦和GKをおそい、こぼれに田邉が詰めたが、相手DFもきっちりと身体を寄せておりボールは枠外に。27分には前半最大の決定機を迎える。左スローインから、ルーカス→中央エリアの田邉に送ったパスが相手DFとの競り合いから、左エリアの渡邉の前にこぼれ、一歩持ち出してフリーでシュートを放ったが……右に切れてしまった。

 東京はコンパクトな布陣でボールを回し、攻めに出ようとしたが、奪われて浦和の反撃をくらう展開に。すると35分、浦和・ボランチの鈴木に東京DFの裏を突かれ、右前線に浮き球を送られる。これに合わせてMF梅崎に抜け出され、ここから中央を上がったMFマルシオ リシャルデスに決められ……。攻めのリズムを作り切れず、反対に東京の高いラインの裏を突かれる形で浦和にチャンスを作られて2点を失い、前半を終了した。

布陣変更を活かして勢いに乗り、椋原、長谷川のゴールで勝ち点1をもぎ取る!

 立て直しを図ろうとした後半は、渡邉に代えて中村を投入。布陣もDFは森重、高橋、加賀の3バック。中盤の両サイドに中村と椋原が3-4-2-1に近い形で反撃に臨んだ。後半開始早々には、中村が直接FKからゴールを狙う。55分にはルーカスの落としから田邉が内側を上がって右エリアに走る。フォローした中村へのパスはとおらなかったが、58分には、右の石川から中央→左へとつなぎ、再び中央にまわった中村がゴールに向き直るようにしてシュートを放ち、チーム全体のテンポと勢いが増した。

 59分には田邉に代えて梶山を投入。これで一気に流れを引き寄せ、直後の60分、左サイドの椋原→左エリア角の梶山がシュートフェイントから中央の長谷川へ。一歩前に持ち出してDFを引き付け、右エリアの石川へつなぐ。ここからの折り返しに、ゴール前まで走り込んだ椋原が詰めてGOAL!! 早いテンポのパスワークから1点差に追い上げる!

 64分には右サイドを石川が疾走。相手DFを切り返して内側を上がった長谷川へ。スピードに乗って右エリア・至近距離からシュート。これは浦和GKに阻まれて決定機を逃してしまったが、東京の猛攻は続く。そして70分、梶山→長谷川のパスから、石川が右前線に落とし、抜け出したルーカスが相手DFと粘り強く競り合い、中央へ。ここに長谷川が身体ごと詰め、同点に追いついた!

 その後も勢いに乗って勝ち越しを狙う東京。80分には右サイドの石川のFKから中村が中に持ち出し、果敢にシュートを放ったがわずかに右に外れる。83分にはエジミウソンを投入。リスクを負って攻める中で、カウンターの応酬になり浦和にもチャンスを作られたが、ともに決定的な場面で決めることはできず。ロスタイムに、エリアに抜け出したエジミウソンが放ったシュートもバーの上に。

 一方で守備では最後まで集中を切らさず。後半は気迫のこもった戦いをみせて、鬼門埼スタで勝ち点1をもぎ取り、連敗をストップした。

 【選手コメント】《長谷川》「前半も前にいく意識はあったが、しっかりボールを回して失点をゼロに抑え、後半につなげたいと思っていた。その中で浦和の2シャドーの選手が中央に絞ってきて、それに対する対応が難しく、逆にサイドを使われて失点してしまった。前半もボールは回せていた感覚はあるが、効果的ではなかった。後半はフォーメーションを変え、うまくはまったと思う。よい守備からよい攻撃につなげられた。ルーカス、梶山選手が前線でターゲットになり、石川選手の落としなど、いろいろな連動からチャンスを作れたと思う。得点もそういう形だった」

 《椋原》「守備では横へのスライドを意識していたが、前半はうまくはまらず、裏を突かれてしまった。その反省は残るが、そこから立て直しを図れたことは、少しは明るい材料ではないか。前半は守備面でももどかしさがあった。そこで布陣を変えて、目の前の相手に勝てばいい、走り負けなければいいと、はっきりした部分がある。攻撃では、ルーカスやエジミウソンに当てたときは、自分も積極的に前に飛び出していこうとしていた。ゴールも、そういうことを意識して飛び出していった結果」

 【ポポヴィッチ監督の会見要旨】「今日はみなさんに楽しんでいただける試合ができたのではないか。攻撃的で魅力的なサッカーを見せることができたと思うし、このような試合を見せられたので両チームにおめでとうと言いたい。試合前に選手に伝えたことは、とにかく慌てず焦れずに我慢して粘り強く、戦うということ。浦和には精度の高い鋭いカウンターがあるので、私たちが攻め急いで上がったところをやられる展開には持ち込ませたくなかった。パス回しに関しても、しっかりと幅を使い、相手を揺さぶって縦パスを入れようと。それは言い続けたし、もし前にボールを運べない状況であれば、粘り強く我慢強くボールを動かして、前に入れる隙をうかがっていこうと。

 立ち上がりは悪くはなかったが、不用意な失点でペースを乱してしまった。先制点を奪われてバタバタしてして2対0にされたが、後半からシステムを変え、相手陣内でボールを動かして、より攻撃的なサッカーを見せることができたと思う。浦和のカウンターは本当に素晴らしい、精度が高い。そこは警戒していたが、選手は2点のビハインドを背負っても諦めず、最後まで攻撃的に勇気を持って戦ってくれた。もちろん今日は両チームの選手がよく戦ったと思う。最後にもう少し運があれば…という展開だったが、3点目が入らなくても、私たちの選手が示してくれたプレーと姿勢には満足している」

 【浦和・ペトロヴィッチ監督の会見要旨】「前半は狙いどおりの良いゲームができたと思う。後半は運動量が落ちて、相手に押し込まれる展開となり、その中から失点を許し結果的に引き分けに終わった。相手がエリア内でハンドをしたシーンですが、私はPKでもよかったのではないかと思うが…。ハーフタイムには、2対0というスコアは非常に危険だと選手たちに伝えた。残念ながら後半は3点目を奪いにいく力が足りなかった。しかしながら、この結果は前向きに捉えている。FC東京はJ1の中でも、選手の質、量で最も戦えるチーム。彼らは新シーズンを迎えるにあたって、お金を使ってしっかりと補強し、チームを強くした。そういった経過を見れば、J1で1位を争うポジションにいるべきチーム。我々はそのようなチームに対して引き分け、前半は相手を上回れた点を見れば、この結果を悲観はしていない。

 選手たちは毎試合、自分たちの力以上のものを出してくれている。後半は運動量が落ちて押し込まれたが、それは理解できる。我々は新しい選手を補強することなく、どちらかといえば出て行ったようなチームだが、昨季、降格するかもしれない状況を味わったチームが、今季は上位を争っている。それは選手たちが本当に良く頑張っている結果。そして行くべき方向・目指すべきところは見えている。今季、何かを得ることができるかもしれないが、まずはそこに向かって突き進むだけ。今日の試合をもって11試合連続で負けていないが、それは多くのチームができることではない。このメンバーで引き続き戦っていこうと思う」

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